Google Earth
(Freeware, α-edition)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応
世界経営者会議に行った時に、GoogleのCEO兼会長のエリック・シュミットのプレゼンテーションを興味深く見たという話を書いた。
その時にこのGoogle Earthのデモが会場で披露されて地球の全景から東京の丸の内周辺にまでスムーズにズームインするグラフィックに会場から驚きの声が漏れていた。
この新サービスがもう早くも日本に対応していて、首都圏などはビルの一つ一つが判別できるくらいの詳細な衛星写真で表示できるというデモだった。
Google Mapという形で既にサービスは始まっているがこのGoogle Earthがそういうものと違うのは単なる地図サービスではなく、3Dグラフックなまさにバーチャルな地図だということだ。
方向音痴にはありがたいサービスになるかもしれないしGPSと融合すると全く新しいサービスになる可能性がある。
そのグラフィックの美しさはキャプチャーを見てもらいたい。
しかしこの驚異的なグラフィックの美しさは実は客寄せパンダなのかもしれない。このサービスの本当の実力はこれから明らかになっていくだろうが、本当はこのすばらしいグラフィックとオーバーラップしてプッシュプル型の情報サービスを展開するというところが重要なわけで、これによってまたしてもGoogleが一人勝ち企業になっていくということになるのかもしれない。
今から3年前にイギリスのマン島に第3世代ケータイの取材に行った時も、実はこのプッシュプルサービスという部分が一番印象に残った。それ以外の実験内容はまさしく日本で実用化したNTTドコモのFOMAそのもので、特に驚きはなかったのだが彼らはGPSサービスと結びつけて、例えばマン島の旧跡の巨大水車の前に来た時に
「マン島観光局の『水車』の情報を見るか?」
とか市内から空港に向かう時に
「途中のマン島土産の店を見るか?」
などのプッシュ型情報サービスを実験していた。
こういうサービスは無作為に送りつけると単なるスパムにしかならないが、相手の状況にマッチしたプッシュ情報なら逆に多いに喜ばれてしかもヒット率も高いというユーザ、ベンダーともにハッピーになれるサービスになる可能性がある。そのためには相手がどういう情報を欲しがっているかという情報が必要なのだが、このように絞り込んだ地図検索をする人ならばそういうところがマッチする可能性が高くなるわけだ。
Googleは30年前のソニーと同じようにまだまだ面白い企業に化ける可能性があると感じたプレゼンテーションだった。
そのβ版がWindows版では公開されているが、「Mac版もきっと出るに違いない」という憶測を呼んでいた。(私の中で)
というのはBBSでこの開発責任者は一家そろってのMacユーザだという情報をいただいていたし、当日のシュミットCEOも
「あらゆる情報サービスがあらゆるプラットフォームで受けられる状況を目指している。
つまりWindowsでもMacでもサービスを受けられるということだ。」
とわざわざMacの名前を挙げて強調していた。
「GoogleはMacを軽視していない」
というメッセージをわざわざ投げていたのだ。
実際にMacで動くアプリを入れてみて、これがDellのPen4、WindowsXP Proという環境よりもスムーズに動くのを見るのはなかなか感動だった。
キャプチャーのグランドキャニオンをDellで撮りたかったのだが、Dellマシンはグラフィックの性能が厳しいのかここまで行く前にフリーズして、落ちまくって結局キャプチャーが取れなかった。ところが愛用のiBookG4では何の問題も無く、一発でキャプチャーに成功した。
思えばMacのグラフィックの性能も上がったものだと思う。
こういう面では一時期Windowsに完全に水をあけられていたが、今では凌駕するというところに来ているようだ。
このサービス自体もそういういきさつで実はMacとの親和性の方が高いのかもしれない。
こうなるとこの正式版のリリースが待ち遠しいし、その先のプッシュプル型サービスの展開も目を離せなくなってくる。
このグラフィックは航空写真ではない
Google Earthは平面的な衛星写真を元に3次元的な地図をレンダリングする機能を持っている
なのでカメラ(視点)のティルトを変更するとこういう画像が得られるわけだ
画面をつかんで動かしているとまさに空撮のような浮遊感がある
これにビジネス情報、お店情報などのプッシュサービスが融合したらどうだろう?
楽しくて離れられなくなってしまうのではないだろうか
Google Earth
(Freeware, β-edition)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
Windows2000~XP対応
そのリークされていたGoogle Earthのα版がやっとリーク版ではなく正式にβ版としてリリースされた。
内容的にはα版からバグフィックスがされたのと、いくつか動かなかった機能がアクティブになっているということ、ボタン類などのスキンがちょっと変わったということが変更点だ。
Windows版は正式版に昇格したようだが、MacOSX版はまだβ版だ。
実際試したところ、まだいくつかバグが残っているようだ。
WindowsShadeのウインドウフォールドが効かないし、ドックに収納の黄色ボタンもなぜか無反応だ。
しかしまずこのGoogle EarthのグラフィックをMacユーザにも体験してもらってこれのファンになってもらい、やがて続くプッシュプル型サービスにも入ってきてもらおうということで、半完成品ではあるが正式リリースということになったのだろう。
前に紹介したのはリーク品だったのでちょっと居心地が悪かったが、これは正式リリースなので安心して使える。
Windows版はシェアウエアのGoogle Earth Proもりリースされたが、MacOSX版に関してはまだ見送りになった。しかしこれも遅かれ早かれ続くことになる。
Google Earthの表示画面は少しスキンが変わった
これはジャパンのシンボル、マウントフジだが
夏に撮られた衛星写真がベースになっていて冠雪していない
グラフィックのきれいさは評判通りとして
これにこれからどんな機能が載ってくるかが楽しみだ
Google Earth4β
(Freeware, β-edition)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
OS10.5Leopard対応
例の地球的俯瞰衛星写真ベース3DプッシュプルマップサービスのGoogle Earthがいつの間にかバージョンナンバーが4に上がってすごいことになっている。
(くだくだ長ったらしい説明。しかしそうとでもいわないと正確な説明ができないような感じなので)
J.S.Machさんのとこで知ったのだが、Google Earthがバージョン4にアップしている(しかもベータが取れてない)。
実はこのバージョンアップには一度失敗していて、サイトトップからダウンロードリンクに入るとどういうわけか前のバージョンしか落とせない。
アップデートはGoogle Earthの本体を起動してヘルプメニューの「アップデートをオンラインでチェック」でとりにいくこと。
このリンクの不具合は数日中に解消されるかもしれないが、私のところではそうだった。
それで今回の目玉はビルや地形の3D表示がサポートされたことだ。
実は前のバージョンでもニューヨークのマンハッタン島やシカゴリバーではテスト的にそういう表示をしていた。
それで前のバージョンでNYの「グランドゼロ」に行ってみた人とか結構多かったと思う。
今回のバージョンから地図のゼンリンとタイアップして国内のかなり広大な地域の建物の3D描画、山や谷などの起伏も表示できるようになっている。
山に関しては富士山やグランドキャニオンは前から3D表示できたが、今回からそんなに有名な山でなくても凹凸が表示される。
またNYやシカゴのようなアメリカの主要都市だけでなく、結構なはずれも建物を見られるようになっているし、特に日本国内は東京や大阪の市内だけでは無く結構な田舎まで縦獲物の高さを正確に表現してくれる。
これは驚きだ。
昨年にはじめてグーグルCEOのシュミット会長がこのGoogle Earthのデモをしたのを見た時に、結構な衝撃を受けたのだがまたあの感覚が帰ってきた。
私に自宅は千葉の結構な田舎だが、そこもちゃんと表示している。
都庁などを表示するとなかなか建物の形態は大まかには表示しているが、大体ほとんどの建物は建物の敷地の形を建物の高さに引き延ばした長方体のような形に表現されている。
だからJ.S.Machの指摘通り東京タワーは細長い長方体に表現されている。
そういうテクスチャーを貼付けて表現するのはGoogle Earthプラスを登録しないといけないようだが、それも面白いかもしれない。
それと知らない間に公共施設や交通機関、道路、河川、境界線、レストランなどの商業施設の情報がここからかなり手に入れられるようになってきている。
これが実用化してこそこのサービスは完成するわけで、調べものはこのマップサービス一発で可能になるかもしれない。
またGoogle Earthプロは作画も可能で不動産のディスプレイに使うとか都市計画に使うとか、文字通りプロが使うソフトとして安価かつ強力なアプリになりそうだ。
都市の上空をヘリのように空中散歩するだけでもかなり楽しめると思う。
世界を手に入れたような気分になるんじゃないだろうか。
Google Earthは実は前のバージョンからシカゴや
マンハッタン島に関しては3Dの表現をテスト的に実現していた
これはその前のバージョンの表現
これは新しいバージョン4で見た東京駅周辺
丸の内は今劇的に街の姿が変わりつつあるがそういう新しい形が反映されている
駅の東側と西側ではビルの大きさも高さも全然違うのがわかるだろうか
そしてこちらが新宿都庁の周辺の様子
画面を操作するキーやスライドは画面右下のペインから右上の画面インポーズに変わった
これで画像表示領域がかなり広くなったし左の検索ペインも隠して
フルスクリーン表示に近いサイズにもできるので描画のスピードが活きる
またShift+カーソルキーで方向転換、コマンド+カーソルキーでズームイン、アウト
カーソルキーのみでドリーなどの操作ができるようになって操作性が上がった
建物の描画は左検索ペインの「建物の3D表示」にチェックを入れると表示される
地図として使いたい時には外したい場合もあるだろうから目的に応じて使えば良い
その他のサービスもかなり使えるようになっているので試してみて欲しい
ところで今回サイトからのアップデートに失敗した
アップデートは本体を起動してヘルプメニューのここから実行する
これだとアップデートがうまくいった
ちなみに私の自宅はここ
千葉県の結構な田舎なのだがちゃんと3D表示されているのに感動
このサービスに関しては本家アメリカよりも日本の方が進んでいるようだ
これは東京ディズニーランド周辺の道路、交通施設、商業施設
公共施設情報のメニューを有効にした表示
使えるんじゃないだろうか
このプッシュプルサービスは私の自宅の近くの田舎でも有効になっている
カンドーです
また地形の3D表示もこの通り広範な範囲で可能になった
anchor
Google Earthにはなんと精巧なフライトシミュレータ機能が追加された
Google Earthにフライトシミュレータ機能が追加されている。
Google Earthは先日バージョンがv.4.2に上がった。
以前のバージョンからフライトモードで地図をスクロールできる、
Control+Gキー
というショートカットが用意されていた。
しかしこのv.4.2からヘッドアップディスプレイ式の画面表示で、しかも機動も本物の飛行機のようなフライトシミュレータの機能が追加された。
このモードに入るショートカットキーは
コマンド+option+Aキー
で、これを叩くとフライトモードの設定の画面が現れる指定の飛行場から離陸するのか、今表示している地域の上空から飛びはじめるのかを選択できる。
また機種も新鋭戦闘機のバイパー(F-16)かSR22という遊覧飛行用のでかめのセスナのような飛行機かを選べるようになっている。
キーボードでも操縦はできるが、ジョイスティックがあればもっと楽しめるかもしれない。
v.4.2はこちらのGoogle Earthのサイトでダウンロードできる。
操縦は、アローキーでピッチとローリング、9キーでフルスロットル迄は理解できた。
これだけ分かればとりあえず離陸と水平飛行は問題ない。
ヨーイングとスロットルダウン、ギアアップダウンなどの機能も用意されているようだが、ヘルプページがまだ未整備なので手探りで探すしかない。
どなたか使い方が分かった方は情報を寄せていただければと思う。
なお一部では「Google Earthの隠し機能」と紹介されているが、メニューコマンドに堂々と「フライトシミュレータ」という項目があるので「隠し」ではないだろう。
Control+Aキー
で今見ている地図の上空からいきなりフライトを始めることもできる。
Google Earthには以前から飛行モードで
地図をスクロールできるショートカットが用意されていたことはつとに知られていた
最新バージョンはコマンド+option+Aキーでフライトシミュレータ設定画面に入れる
ここで機種を選んで、出発点を決めフライトを開始する
飛行中の画面はこのようなHUD(ヘッドアップディスプレイ式)表示になる
中央のアローとゲージは飛行機の姿勢を示し、ピッチとローリングの角度が表示される
右のゲージは高度計、左のゲージは速度、上のゲージは方位計、左下は各舵とスロットルのポジション
これはNYの空港から出発して北のケネディ空港方向に向かっているところ
低速のプロペラ機の方がコントロールしやすいけどどのみち最初は必ず墜落する
何回か墜落しているうちに段々コツがつかめてくる
上空を飛んでみて気がついたのだけど3Dの建物にテクスチャー付きのものが随分増えた
マンハッタン島はもうかなりリアルな空撮のような風景がポリゴンで再現されている
しばらく見ないうちにこちらの建物もこんなに立派になってしまった
前はぺったんこの写真の上におおざっぱなポリゴンがたっているだけだったが
もう車寄せや特徴のある屋上の形態まで再現されている
<追記>
ヘルプページが未整備と書いてしまったが一時的に落ちていただけのようで、今はここで操作法を見ることができる。
この一覧を見ているとキーボーでの操縦はやりやすいともいえないし、トリムを調整できないので手動で操縦すると常にきりもみ失速の危険と背中合わせな訳だが、慣れれば飛ぶことはできる。
NewsTicker
(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応
一種のRSSリーダーなのだが、これは取得した記事をメニューバー下にティッカー方式で表示できるというのが特徴。
ティッカーという表示方式が見やすいかどうかというと、疑問がないでも無いけど外人はやたらティッカーが好きだし、ティッカー表示は何となくプロっぽい気がする。
実用性はともかくかっこいいというアプリじゃないだろうか。
デフォルトではMacInsiderやMacUpdate、VersionTruckerなどがセットされている。
RSSフィードの追加や編集にはシェアウエア登録が必要だ。
故に日本語が通るのかどうかは不明。(何となく無理っぽい雰囲気だが)
NewsTickerはRSSで取得した新着記事を
ティッカーニュース風に表示できるアプリ
BBSで『nao』さんから情報をいただいた。
RSSを登録する時に
feed://****
というURLを
http://****
という表示に変えるとちゃんと登録もできるし、日本語のサイトもRSSが取れる。ティッカーにもちゃんと日本語も表示できる。
これって初歩的なことだったのかな?
情報ありがとうございました。
こちらはお気に入りのE-WA's BlogさんのRSSを表示したところ
ちゃんと日本語の表示もできた、メデタシメデタシ
MacReporter
(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
今のところSafariのRSSリーダー機能をもっぱら愛用していて、これをGrowlで表示させているので、実は機能的には十分なのだが、こういう専用アプリの使い勝手というのも気になってはいた。
これはシェアウエアなのだが、それにふさわしい機能を持ちデフォルトでもすぐに世界のニュースを読み始めることができる。
逆に言うと、ちょっと機能が多すぎて使い切れない面もあるかも知れない。
最近のRSSリーダーのトレンドなのか、テキストでRSSを表示するだけでなく3ペイン式の表示で更新されたリンク先を表示する、webブラウザーの機能も実装している。
ブラウザを起動しなくても更新部分が観られるので、これ単体で巡回しているサイトのチェックはできてしまうわけだ。
MacReporterは3ペイン方式のRSSリーダー
プレビュー画面に更新ページを表示するのでブラウザーいらずだ
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