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2016 年 11 月 5 日







The Wolf That Lives In Lindsey


人の心の闇について何がわかる?
歴史書にも記されていないし
今日のニュースショウでも語られない
彼は修羅の道を選んだ…

ブリザードが吹雪いては止み
激しい痛みと眩い光
鹿撃ち散弾のような大粒の雪が
降っては止み、降っては止み…

彼の祖父は事業に心を奪われ
姉は盗人と恋に落ちた
リンジーは背信の闇の道を愛した
寒そうな薄いブラウスの娘たち

ブリザードが吹雪いては止み
激しい痛みと眩い光
鹿撃ち散弾のような大粒の雪が
降っては止み、降っては止み…

マッポは気にも留めない
夜の女が倒れていても
些細な光景なので視界にも入らない
もし利口で金持ちでツイていたら
人の法の網もかいくぐれるかもしれない
しかし心の中の魂の法と自然界の法は
誰も打ち破ることができない
誰も、誰も…

リンジーの中には狼が棲んでいる
それが人を襲っては逃走する
ハリウッドの丘やダウンタウンのスラムを抜けて
彼は修羅の道に踏み込んだ…

ブリザードが吹雪いては止み
激しい痛みと眩い光
鹿撃ち散弾のような大粒の雪が
降っては止み、降っては止み…
降っては止み、降っては止み…


2016 年 7 月 5 日







River


もうすぐクリスマスが来る
皆木を切ってトナカイに牽かせている
喜びと平和の歌を歌いながら
私はスケートでどこまでも行ける河があればいいのにと願っていた

雪は降っていない
緑の森はたくさん残っている
たくさんお金を手に入れて
この嫌な暮らしから抜け出したい
私はスケートでどこまでも行ける河があればいいのにと願っていた

河があればいいのにとずっと思っていた
イメージを膨らませて
スケートでどこまでも行ける河があればいいのにと願って
彼を泣かせた

彼は私を守ってくれた
彼は心を落ち着かせてくれた
彼はいたずらっぽく私を愛してくれた
膝を痛めているに
私はスケートでどこまでも行ける河があればいいのにと願っていた

利己的で悲観的な自分を扱いかねていた
今遠く離れて彼を失って彼こそその人だと思った
私はスケートでもどって行ける河があればいいのにと願っている

河があればいいのにとずっと思っていた
イメージを膨らませて
スケートでどこまでも行ける河があればいいのにと願って
彼にさようならを言わせた

もうすぐクリスマスが来る
皆木を切ってトナカイに牽かせている
喜びと平和の歌を歌いながら
私はスケートでどこまでも行ける河があればいいのにと願っていた





All along the watchtower


ここからの抜け道はあるはずだ…
道化は盗人に言った
混乱しすぎて不安でいっぱいだとも
金持ちたちはおれのワインを飲んでいる
農夫はおれの畑を掘る
誰もおれの言葉に耳を傾けない
誰もおれのいうことがわからないから

怒る理由はない
盗人は優しく言い返した
人生はただの戯言としか感じない人は大勢いる
が、しかしおれとおまえはこれが俺たちの運命じゃないことに気がついている
だからもう嘘を言うのはやめよう
そんな時間はないからだ

見張り台からずっと
王子は見守り続けていた
女たちが行っては帰るのを…
裸足の奴隷たちも…
冷酷な塀の外で山猫は唸り
二人の騎馬兵は行き違い
旋風は吠え始める

見張り台からずっと
見張り台からずっと


2015 年 11 月 29 日







Edith And The Kingpin


大男がやってきた
ディスコダンサーが出迎えた
私服の警官も出迎えた
小さな街に大きな男、ケバいリップの女

壊れたタイプライターが奏でる
新米スイングプレイヤーみたいなリズム
タイプライターみたいなバンドの演奏を
大男は聴いてはいなかった
彼の目はエディスに釘づけだった
彼の左手はその手の中の欲望をしっかりと抱いていた

輪の中のエディス
修士号を取りそこなった娘
ダイヤの指輪をつけた男がすり寄ってきている
ダイヤの縦爪は曲がっている

彼らが一つずつもたらす
彼の彼女に対する背教のエピソード
彼らが目撃した彼の罪、彼の栄誉
彼が連れ去った女はすぐに大人になり老いた
彼は彼らの顔が映ったスプーンをげんなりしながら傾けた

ベッドの中のエディス
雨の中を飛び抜ける飛行機の音
壁の中の電線の音
歌聲のように…謎に満ちた歌聲のように
心の中のバーで雪メクラになった男が慌てて叩く、
雪メクラの男、ロマンティックな…
彼の罪はエディスと黒幕の彼二人の罪だと言った
身につけた飾りを揺らしながら
お互い目を見つめあった
二人は互いに目をそらす勇気がなかった
そう、二人は互いに目をそらす勇気がなかった





Get It Up For Love


これは微妙な状況だ
どういう結末が待っているか誰にもわからない
この謎を解けば、あるいは愛を捨て去れば自らの魂を救えるかもしれないし

さあ君!
さあ、愛へ急げ急げ急げ! 
さあ、愛へ急げ急げ急げ! 

人々には願望がある
この痛みがいつ終わるかは誰も知らない 
恐怖に逃げこむのもいい
とどまって戦うのもいい
立ち止まって「これは正義じゃない!」と叫ぶこともできる

さあ君!
さあ、愛へ急げ急げ急げ! 
さあ、愛へ急げ急げ急げ! 
 
微笑みで購える流れ星は
路傍で打ち砕かれ
心に秘めていたものは稀にでも露わになるだろうか
 
これは難しい状況だ
この苦闘はどこで終わるかは天のみが知る
もし永遠に続くのなら
まだ時間はあるはずだ
運命が回り始めても僕は君を見捨てない



2015 年 11 月 28 日







Kid Charlemagne


音楽が鳴りろうそく灯りが照らす仕事場で働く
サンフランシスコの夜、君はこの街のNo.1だった
愛車で交差点を駆け抜ける君がここから見える世界を全く別物に変えた
キリストにでもなった気分だったろう?
知っていたか?
皆の目には君は英雄として映っていたんだよ

丘のコースで皆はケロシンでチャージしたホットロードで競っていたが
君のマシンはキッチンクリーナのホットロードだった
皆、君のガレージの天然色の光景に釘づけになった
Aフレーム住宅の壁にはどこも番号が打ってあった
その全部が君のゲットしたゴールラインの目印になったら
LAにだってあえて行けただろう
一人でだって行けただろう
永遠にだって生きられただろう
世界がすべて分かたれて消えていく日を迎えるまで

行こう!キッド・シャルマーニュ
行こう!キッド・シャルマーニュ

今ではお客も減り赤字も増え
気安く金を貸してくれる友人もみんな亡くなってしまった
思えばおかしな人生だった
白昼に顏を塗りたくった妙な奴らも一丁前の人になったが
変わらないものがある

君は思い違いをしていたんだよ
君は時代遅れなんだよ
通りを歩く人々を見てみろよ

行こう!キッド・シャルマーニュ
行こう!キッド・シャルマーニュ

食堂をきれいに掃除して最後は豚箱で終える
試験管とゲージも全部放り出せ
車にガソリンは入っているか?
おお、ガスは満タンだぜ!
ここに集まった全員が君は何者か知っている

気をつけてやれ!
奴らはずる賢いし
奴らにとっては今でも君は無法者なんだ

行こう!キッド・シャルマーニュ
行こう!キッド・シャルマーニュ




2015 年 11 月 25 日







Hissing of the Summer Lawn


彼はダイヤを買って彼女の喉元に当てて丘のランチハウスに連れて行った
彼女は谷にバーベキューセットが打ち捨てられているのを見た
青いプールを眩しい光に透かして見た
夏草のざわめきを聞きながら…

彼はトゲのある針金の柵を張ってよそ者が入らないようにした
そのトゲにはどれにも彼の血がわずかににじんでいた
彼女はその柵をティンバレスの打ち捨てられたところまで見回った
夏草のざわめきを聞きながら…

闇がすべてを簡単にする
闇がすべてを覆い隠す
灯りが消え、闇が、闇が、闇が…
色も明暗もなくす

ダイヤの犬はカップと杖を持ち
眼鏡越しに有り余るプライドと恥じらいを見せた
黒い虫が飛んでいる
猛暑の風が犬のご主人の声を運んでくる
夏草のざわめきをともなって

彼女に嘆きの闇を与えた
いつも静まっている理由がそれだった。
部屋をチッペンデール調家具で埋め尽くした
誰も座らないのに
彼女はまだ愛を信じていた
それが女の選択だから
夏草のざわめきを聞きながら…





Shades Of Scarlett Couquring


カトリックの聖人の光のように
スカーレットは現れて
深い悲しみを感傷的な映画で演じて見せた
セルロイドのカウボーイが街に来て
映画の恋人たちは揺らめく
大農場と大胆なダンスドレス…
息を潜めた

風もないのにクリノリンペチコートは揺れ
ゲーブルとフリンの幽霊を追いはらう
エキストラの間からマグノリアスのアーバンの髪
南部のチャームスクール出の彼女は
彼女なりの仕草がある
世界中の男がすべてを投げ打って彼女を抱きたいと思うだろう

友人は彼女に偉ぶらないでという
隣の人は小声で怒りながら寝ようとしていた
恋人は「氷の塊」と怒った
心地よい気分になるのは到底無理だった
辛いこと嫌なことを感じて
それが夜には暗い夢になる
未成年閲覧禁止のシーンの間
目を覆っていた

勇敢になるのは無理だから
美と狂気が賞賛され
必要だから歩き回る
強欲の重荷を背負いながら…
くすねたドレスを身にまとい
鋼のような強さと脆さを演じる
血のようなネイルのたおやかな指と腕で

火は消えてもまだくすぶっている
彼女は「女はなんでも取っておくものなのよ」と言った
スカーレットを真似て勝ち誇って
彼女は「女はなんでも取っておくものなのよ」と言った





I.G.Y


星条旗のもと確として我ら確信せり
夢想は現実となり汝らもこれを受け入れるべし
未来は明るきものなるはもはや確実となれり

グラファイト輝く列車は海の下を走り
紐育・巴里間を90分で結ぶ
1976年にはすべてが実現しているであろう

などか素晴らしき世界ならざらん!
などか栄光の時とならざらん!

宇宙への切符を手にせよ
今のチャンスのうちに…
狙いは定まれり
汝その旅の目撃者となるべし
もはや勝利は確実なり

都市に人々は遊び
人工の太陽は輝き
天候は完璧に制御され
スパンデックスの上衣はすべての民に支給される

などか素晴らしき世界ならざらん!
などか栄光の時とならざらん!

グラファイト輝く列車は海の下を走り
紐育・巴里間を90分で結ぶ
1976年にはすべてが実現しているであろう
(いずこも娯楽はすべて完備せり)

良識ある人々がプログラムせし機械が重要なる意思決定をし
我らはすべての労働から解放される
我らはすべて自由となり永遠の若さを享受する

などか素晴らしき世界ならざらん!
などか栄光の時とならざらん!




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