RingoKeiriTien
(Freeware)
おすすめ度★★★★(というか、スゴそうなんだけどよくわからんのよ)
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
Macにはほぼないと思っていた実用経理ソフト。
家計簿ソフト程度のものはいくつかあるが、実際に事業者が使えるような経理ソフトはほぼWindowsの専売だと思っていたのだが、これはかなり作り込んであるという気がする。
これがドネーションウエアというのは驚きだ。
残念なことに私自身が簿記会計についてほとんど知識がないために、あまり突っ込んだレビューができないのだが、貸借のそれぞれに科目を細かく設定できるというのがプロ向けではないかなぁ・・・と想像する。
リードミーには個人事業者向けとなっているが、ある程度の事業者なら使えるんじゃないだろうか。そうであるならオンライン会計のようなことをやる時にはMacOSXの方が安全なネットワークを組めるだろうから、また面白い展開もあるかもしれない。
Macは趣味用、パソコンは仕事用とかいうAppleのあの宣伝ももう止めてもらいたいのだ。私は仕事に使っているもので。
趣味用にWindowsVistaを買いたいと思っているくらいだ。
というようなウダはともかく、誰か簿記を勉強した人にちゃんと評価してもらいたくなるようなアプリだ。
RingoKeiriTienを起動すると昨年の会社法改正にまだ対応していないという注意書きが出る
ということは対応しようとしているのだ!・・・私にはその方が驚き
単なる日曜プログラマが趣味で作った小遣い帳プログラムとはわけが違う
それも納得で開発元は税理士事務所さんらしい・・・ナットク
最初にこの会計ソフトを使う事業者の名前などを設定する
貸借対照表などに出力するためだろう・・・と想像する
それぞれの入金出金の形態や科目を細かく書き込めるのがプロユース・・・と想像する
簿記の勉強なんかしたこともない身から見れば何のことかわからない項目が並んでいるが
経理の専門職には機能が満載・・・と想像する
Caveman's Calculator
(Freeware)
おすすめ度★★★★(というか、これもスゴそうなんだけどよくわからんのよ)
OS10.4Tiger対応
アナログの計算用具 (Point Line)というエントリで知ったデジタル計算尺アプリ(意味不明)
私の父親は機械工学出身だったので、子供の頃父親の引き出しから計算尺が出てきたことを思い出した。
これは竹の尺の表面に牛骨が貼られ、その表面には彫り込みに墨を入れて細かい数字や目盛りを刻み込んだ非常に精妙な計算機だった。
この竹と牛骨という組み合わせは「最も温度や湿度で狂いが出ない組み合わせ」ということだった。
この組み合わせはマージャン牌とも同じだという話も聞いた。そしてこういう材を使う性質上、計算尺の最高級品は日本製なのだということも聞いた。
「Point Line」さんは映画「アポロ13」でNASAの軌道計算をする技術官がみんな計算尺を使っていたシーンが印象に残ったと書いておられた。
このシーンは私の印象にも焼き付いた。
この時代はコマンドでオブジェクトを操作するタイプのコンピュータOSがすでに実用化しており、もうUNIXの原型も実現している。それでも技術者たちは、最後の切羽詰まった場面ではやはり昔ながらのアナログな計算尺を使っていた。
その計算尺は父親の引き出しにあったのと同じ、日本製の竹を使った計算尺であったに違いない。
そう考えると面白いのだが、この計算尺ももうすっかり絶滅してしまった。
それどころかコンピュータの普及のおかげで製図版やT型定規ももうどこにも売っていない。
以前ここでMacで動かせる算盤ソフトを紹介した。
これは残念ながらクラシック環境のソフトで、OSXネイティブになっていないが、この計算尺アプリのCaveman's CalculatorはOSXネイティブだ。
すばらしい。
しかし私もこの使い方はあまり詳しく知らないのだ。
ましてやリアルな計算尺を見たことがない若い人には見当もつかないに違いない。
ただ私は昔の本物の質感を知っている。知っている立場から言わせてもらえばスキンのデザインはメタルだけでなく、牛骨の白いフェイスも用意して欲しかった気がする。
どのみち私には使いこなせないのだが。
Caveman's Calculatorはデジタル「アナログ計算尺」アプリ
何のこっちゃだが実物の計算尺と同じように精妙な計算ができるようだ
何よりも湿度や温度で絶対に狂わないという意味では本物以上の精度を実現している
あたりまえか?(^_^;)
iGTD
(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.4Tiger対応
プロジェクト管理までを視野に入れたスケジュール管理ソフトというところか。
GTDは実はコンピュータの用語ではなく、「Getting Things Done」という仕事を進めるメソードのことで数年前から盛り上がっている。
私はあまりよく知らないというか、スケジュール管理のメソードはシンプルであるべきだと思っているからいまいち勉強不足なのだが、観念的なプロジェクト管理だと現実には遅延や保留、他のタスクを優先したりとかいろいろ複雑な事情が起きてきた時に対応できないので、直線的なスケジュール管理をするのではなく、実際の事情に合わせた立体的なスケジュール管理をすると、忙しいさなかに数時間の待ち時間で時間をムダにしなくてすむというような、タスク管理の考え方だったように理解している。
その考え方の善し悪しはともかく、そういう考え方に基づいてタスクを管理できるように考え出されたのがこういうアプリだ。考えたらこういうやりくり調整はコンピュータのもっとも得意とするところなのだが、多分この手の機能は人間とのインターフェイスの部分に一番問題が発生する。
速い話このソフトは多機能な、便利なソフトになったが誰でも見ただけですぐに使えるというフェイスにはなっていない。
使いこなせればそれなりに便利そうな機能はいろいろ持っている。
しかし日記を三日以上つけたことがない私のような人間にはどうだろうか。
そういう人間にはiCalですら複雑過ぎると思っているのに。
しかし、そういう私のようなどうしようもない人間以外にはお勧めできる。
何よりもそのiCalやQuickSilver、iBackUpと連携するプラグインが付属していることで、単なるスタンドアローンなスケジュール帳にはない便利さが実現したからだ。
iGTDの操作画面はこんな感じ
コンテンツやプロジェクトにやらなくてはいけないこと、
やりたいことをとにかく思いつくままにどんどん書き込む
そしてそれぞれに優先度、期限などを設定していく
十年後の目標でも良いし明日の朝までになんとかせなあかんというようなことでもいい
それを実現するための関連事項をまた思いつくままに書いてその期限を設定する
また保留になったり他のプロジェクトの後回しになった時もそれを設定できる
保留にしたまま忘れてしまうということもなくなるだろう
このようにエントリはiCalのToDo項目にもシンクできる
iCalの目も項目も有効に利用できるようになるに違いない
Booxter
(Shareware)
おすすめ度★★★★★
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
OS10.5Leopard対応
こちらはメールで教えてもらった蔵書管理アプリ。
というような用途のアプリはいくつか試したことがあったが、いまいち手に馴染まなかった。
というのはこういうものは登録などのプロセスに手がかかるという段階でもうすでにNGなのだ。
学生時代に文学関係のサークルにちょっとの間いたこととがあって、そこの先輩が千冊も本を読んでいるということに畏怖と尊敬を感じていたが、自分もすぐに千冊を越える読書量になってしまった。
それで読んでいる本が1000冊を越えるあたりから、蔵書の管理が全くできなくなってくることがわかった。
例えば同じ本を何冊も買ってみたり、借りて読んだ本か買って読んだ本かがわからなくなって当然本棚にあるだろうと思っていた本がなかったり、人に貸した本が戻ってこなかったりということが多くなる。
そうなるともう何があって何が無いのかさっぱりわからなくなるのだ。
読書なんて、所詮どんな本を読んだかが問題であってどんな本を持っているかは大した問題ではないのだが、それでもあると思っていた本を探しまわって結局その本を持っていなかったことに気がつくという徒労感はなんとかしたいと思っていた。
蔵書管理というのはそれほどの意味しかない。
だから図書館のようにいちいち蔵書カードのデータベースを作るなんていう手間はかけられないのだ。
このアプリはAmazon.comなどで使われているISBNナンバーをコピペするだけで本のデータをAmazonなどのwebから取得してくれる。洋書も和書もOKだ。
ISBNは10ケタと13けたナンバーの2種類が今は普及しているがどちらでも対応できる。
また私は試していないがiSightなどのカメラソリューションを積んでいれば本の背表紙のバーコードを読ませただけで自動的に本のデータを取得できるそうだ。
それができたらブックオフのカウンター並みの省力化だ。
すばらしいんじゃないだろうか。
Booxterのツールバーの「本を追加」ボタンをクリックした状態
真白なフォームが出てくるが臆することはない
左上のISBNナンバーフォームを埋めるだけで登録はできる
Amazonなどで書名を調べて10ケタないしは13ケタの
ISBNナンバーをここにコピペするだけでいい
本の情報の取得先を環境設定でチェック
Amazon.co.jpはデフォルトでオンになっているし
他にも日本語のソースが用意されている
取得に成功すればこんな感じ
本の表紙や著者名、出版社名、価格や出版年、本の説明まで取得できていい感じ
どんどん読み込んでいけば簡単に蔵書リストが作れる
ディテールボタンをクリックすれば
選択した本の詳しい情報を見ることができる
また、ジャンルや著者別にソートする3ペイン表示も用意されている
これは蔵書管理に威力を発揮するんじゃないだろうか
リストを最初から最後まで探しまわらなくても良いというだけで価値がある
もっともパソコンでデータベース化するなら
この機能がないとメリットがないともいえるのだが
感心したのがメタデータ対応
設定にチェックを入れると登録したタイトル作者名などがメタデータで記録される
するとBooxterを起動してなくてもSpotlightでいきなり書名などで検索が可能になる
これがいかに思考の飛躍を自由にするか想像できるだろうか
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