DVD Cache
(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
以前ここで図書管理用のデータベースアプリのBooxter というアプリを紹介したが、それとほぼ同機能のDVDなどのビデオ管理用のアプリもある。
これはかなり前から使っていたが、なんとなく紹介しそびれて今に至っているDVD Cache というアプリ。
本当はDVDだけでなくVHSセルビデオや、CDなどの音楽メディアも管理できる。
新しいビデオを追加するアイコンボタンをクリックするとニューディスク画面が現れて、そこに映画のタイトルなどを入れるとAmazonなどのWebから自動的に映画のタイトル、出演者、制作者などのデータ、ジャケットデザイン、スクリプションなどを自動的に取得してくれる。
検索先はAmazon.co.jpなども指定できるが、日本語のタイトル検索はもうひとつ通りにくい。
洋画中心にコレクションしている人はそんなに不便を感じないだろうが、邦画中心だとちょっと苦しいかも。
このアプリはアドレスブック と連動して貸しているビデオは色分けして「誰に貸したか」(あるいは借りたか?)とかも記録できるようになっている。
これはなかなか良い。
またウィッシュリストも色分けするようになっているが、これも別にウィッシュリストと決めつけなくても、買ったけどまだ見ていないビデオを色分けするとか、各々使い方を工夫すれば良いと思う。
DVD Cache の「ディスクを追加」ボタンをクリックするとこういう検索画面が出てくる
タイトルを入れるとwebから候補を引っ張ってくるのでその中から近いものを選ぶ
するとジャケットデザインや出演者、スクリプションをスプールするので希望通りなら
「ライブラリに追加」ボタンをクリックすることで、データベースに追加される
またアドレスブックと連動する「貸借」を表す色分けもできる
クリックすれば誰に貸したか(借りたか?)記録が出るので物忘れが多い人にオススメ
もうひとつの色分けは「ウィッシュリスト」とあるが別に自分のルールを決めてもよい
Books
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
OS10.5Leopard対応
図書管理用アプリということでシェアウエアを紹介したが、こちらはフリーウエアで図書管理ができるアプリ。
やはりISBNの10ケタか13ケタコードを入力すると、Amazonなどからタイトルや作者などのデータ、スクリプション、表紙写真などを取得して蔵書のデータベースを作ることができる。
タイトルからも検索できるが残念ながら確実性はあまり高くないので、やはりISBNクエリが一番確実だろう。
このアプリはかなり前に一度テストしかけて放置していたが、知らない間にどんどん機能が追加されてiPodなどへのエクスポート機能やiTunes のようなスマートリスト機能も追加されている。
使いこなせば面白い蔵書管理アプリになると思う。
Books の使い方もシンプルだ
最も確実な方法はAmazonで先にISBNコードを調べておきそれを入力すればいい
和書も洋書も販売されているものはほぼ100発100中でデータ取得できる
そしてどんどん本のデータを取得していけばこのようにデータベースができていく
iPodにエクスポートすることもできるので蔵書リストを持ち歩いて書店で見ながら本を探すことも可能に
同じ本を何冊も買ったり欲しかったけど忘れている本のことを思い出したり便利かも
スマートリストという機能もいつの間にか追加されている
スマートリスト追加ボタンのとなりのエディットボタンで条件設定できる
特定の作者さんの著作だけ表示するとか、出版社で絞るとか、ジャンル分けするとか
パソコンのデータベースだからできる便利な機能がここで実感できる
これができてこそパソコンを使う意味があると思う
ジャンルで絞った結果
蔵書の数が数百冊から数千冊を越えるような人は何がどうなっているのか自分でもさっぱり分からない
それを整理するための本棚なのだが何回も引っ越しをして本棚を整理する気力もなくなってしまった
そういう私のような人にはこのアプリは強い味方になるはずだ
Books
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
OS10.5Leopard対応
蔵書などのカバーデザイン、データなどをAmazonその他のソースから取得してデータベース化できるアプリ。
そういう意味でDelicious Library を取り上げたが、その売り物のiSightを使ったバーコード読み取り機能は以前にも紹介したBooks にもちゃんと実装されていた。
以前はこれをISBN番号でデータを取得すると書いてしまったが、私の蔵書は古い本が多くその大部分はバーコードなんかついていないのでこの機能に気がつかなかった。
以前CDのジャケットにデカイバーコードがついたのを見て、
「こんな見苦しいものをジャケットにつけるなよ!美的センスを疑うぞ」
と思ってしまったのだが、実際のこのバーコードリーダーを使い始めるとこの便利さは病み付きになる。
バーコードリーダーがPOSに革命を起こしたというのもうなずける気がする。
ISBN番号を調べたり、入力したりしなくても本をカメラにかざすだけでどんどん本のカバーデザインやデータを取得してくれるんだからこれは確かに楽だ。
残念ながら私のところではバーコードがついている蔵書は1割にも満たないのだが。
Delicious Library と比べるとAmazonのレビューやレコメンドは取得してくれないとか、カメラからISBN番号が判るだけでデータ取得は手動でするとか、アイテムを追加したり削除する時に面白いアニメーションが無いとかの違いはあるが、バーコードの読み取りはこちらの方が快調のような気がする。
夜の自宅の部屋で特にそれ用の照明も焚かなくても普通にどんどんバーコードを読み込んでいたから実用性は高いと思う。
何よりもこちらはフリーウエアなので、ドネーションをしてもしなくても何万アイテムでも好きなだけ登録できる。
Books のクイックフィルはISBN番号が分かっていればデータを取得できる
ISBN番号は一番下のフォームに入力するようになっていてその右のカメラのアイコンが
バーコードリーダーのiSight呼び出しボタンになっている
クリックフィルボタンをクリックするとこの通り即データを取得
これをデータベースに入れたい時には「保存」をクリック
データベースはこのようにリストで表示することができる
カバーデザインをサムネール化してこのようにギャラリー表示することもできる
カメラアイコンからバーコードリーダーを呼び出したところ
横線が並んでいるエリアにバーコードを収めるのがコツで特に灯りがなくても快調に読み込む
これでISBN番号をどんどん取得できるので後はクイックフィルの手順でデータを取得する
Rili
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
デスクトップカレンダー。
これはすばらしい。
今までこの手のアプリはいくつも試してきたが結局使わなくなるのはみんな同じ理由からだ。
ひとつはデスクトップにカレンダーが常駐していると、デスクトップにいっぱいアイコンが並んだ時にそれが邪魔で操作できないファイルが出てくること、
デスクトップレベルのカレンダーは、結局アイコンが邪魔で見えないので役に立たないこと、
もうひとつには視覚的に邪魔でファイルオペレーションに集中できないこと。
そして最後には祝日を表示してくれる物が皆無なので、祝日の日に仕事のアポを入れようとしたりで、実用には使い物にならないということなどがその理由だ。
このRili はこれらのデスクトップカレンダーの問題点を全て解決してしまったかもしれない。
現在は仕方なくメニューエクストラのカレンダーアプリを使っているが、しばらく試用してみてこちらの方が便利なら、メニューエクストラのカレンダーを全て止めてしまうかもしれない。
それくらいこのアプリは痒いところに手が届く。
まずデスクトップで邪魔にならないというのは、マウスオーバーで不透明になるが普段は透明だったり、アクティブの時は拡大するがアクティブでない時にはデスクトップの隅に小さく見えるだけというような設定もできることで解決している。
カレンダーのバックグラウンドはデフォではカラーバックだが、ここに写真を貼付けたりもできるし透明にもできる。
私は透明の設定が気に入ってしまった。
カレンダーの文字の大きさも色も設定できるので邪魔にならずに視認性が高い大きさや色を工夫できる。これは各自のデスクトップの事情により様々だろうから、細かく調整できるのは実用的だ。
ドックアイコンにも日付を表示するというお約束の機能もある。
さらに良いのはカレンダーをめくる操作を
コマンド+Bキー
で前月へ
コマンド+Nキー
で翌月へ
コマンド+Uキー
で来年へ
コマンド+Yキー
で今月に戻る
というようなショートカットキーでできることだ。
この拡大縮小機能と、マウスオーバーで透明度が変わる機能でこのカレンダーは実用的になった。
そしてさらにこのカレンダーに惚れ込んだのが日本の祝日を表示してくれることだ。
これはこの手の大部分のカレンダーアプリにはできないことだ。
このおかげで、祝日にアポを入れるような素ボケをしなくてすむ。
これはすばらしいんじゃないだろうか。
Rili はデスクトップに常駐するシンプルなカレンダー
普段はこのようの透明な邪魔にならない表示
マウスオーバーするとこのように不透明な表示になあって見やすい
設定項目で文字の色や大きさ、背景色を変えたり写真を貼ったり透明にしたりが可能
透明にすればデスクトップで邪魔にならずに良い感じだ
さらにアクティブでない時には縮小表示する設定もあるので邪魔にならない
しかも日本の祝日表示もしてくれるのが至れり尽くせり
ドックアイコンに日付を表示するお約束の機能もちゃんと実装
Sunbird
(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.4Tiger対応
Mozillaのスケジュール帳プロジェクトから生まれたスケジューラーアプリ。
MozillaCalendarというスケジューラープロジェクトもあるが、こちらはほぼ同じコードを使いながらより独立性が強い単一のプログラムと説明されている。
使い方は意外に取っ付きやすい。iCal を常用しているユーザならそんなに戸惑うことはない。
スキンは日単位の時間管理タイプ、週単位、複数週表示、月単位表示などをサッと切り替えられ、細かいスケジュールも確認できるし、長期のスケジュールを俯瞰することもできる。
気になるiCal とのスケジュール共有だが、インポートをしてみたところ、かなり時間はかかったもののインポートには成功した。
実はこのアプリは以前にもテストしたことがあるのだが、その時はiCal のスケジュールをインポートするとシステムを巻き込んでクラッシュするだの、イベントは長文を入力しても一行目しか表示できないなどかなり使い物にならない感じだったので、結局レビューも書かずにアンインストールしてしまった。
今回再度トライしてみてそこいらの不満点は今回ビルドで改善されているので「どうやら使い物になりそう」というレベルまで来ている。
ただし「不満なく使い物になる」というレベルまではもう一歩という感じで、インポートに関してはまずiCal の方で過去のイベント履歴を自動的に削除する設定にしておいて(デフォルトではチェックを入れると60日過ぎたイベントは削除するようになっている。勿論変更可)、それでスケジュールデータベースをうんと軽くしておいてやらないとまたクラッシュするなど不安定さを感じた。
今回はそういうプロセスを経てデータを軽くしてiCal からのデータ移行には成功したので、とりあえずiCal から乗り換えるという使い方では使えると思う。常時スケジュール共用は現時点では考えない方がいい。
このSunbird はiCal にはない良さもあって、イベントを時間やカテゴリーやタイトル名でソートして探したりできるので、過去の
「あの人と会ったのはいつのことだっけ?」
みたいなことをイベント情報で探す時には便利そうだ。
また一日表示のスケジュールを縦表示も横表示もできるのも面白い。
けど何をスルにしても動作が重いのは厳しいなぁ。
1.3GHzのCPUでもいちいちレインボーボールが回る重さはさすがに常用するにはためらうものがある。
前回のビルドと比べて見違えるように改善されているが、ここいらがもう一歩なところなのでこれからの改善に期待したい。
しかしここまでの開発はなかなか良いテンポで来ているので、近いうちにこれがiCal の対抗軸になる時は来そうだ。
Mozilla謹製のアプリだし、筋は良さそうなデザインなので期待は持てると思う。
Sunbird の一日のスケジュールを表示した画面
同刻の複数イベントをこのように表示できたりカテゴリーで色分けできるなど
表示上はiCal に機能的には負けていない
左下のペインはToDo、上には祝日や天気などwebのカレンダーイベント読み込みが可能
iCal と同じicsファイルを読み込めるのでiCal 向けサービスを利用できる
カレンダー上をクリックすると入力タブが降りてきて内容や時間、場所などの情報を書き込める
ツールバーの「NewEvent」ボタンクリックでもこのタブが出てくるので
とりあえず入力してドラッグで日時、デュレーションなどを動かしてもいい
オンマウスでカレンダーには表示しきれない情報も全部表示できる
こちらは週間スケジュール表示に切り替えたところ
さらに月間スケジュール表示に切り替える
この表示は実用性には疑問を感じるが
「今月も忙しいなぁ」とタメ息をつきたい時にはいいかもしれない
私が便利だと思ったのは過去のイベントも含めて、
時間、タイトル名、カテゴリーなどでイベントをソートできるこのリスト機能
相手先、場所、目的など記入の順番を決めておきカテゴリーも必ず設定すると
この機能は探し物にはなかなか使えるようになると思う
もうひとつ面白いと思ったのは一日表示のスケジュールを横スクロールにも表示できることだ
ファイロファックスとか使い慣れていた人はこの方がいいかもしれない
ところで前回ビルドではiCal のイベントデータベースを読み込もうとすると
こういう表示が出てほぼ間違いなくクラッシュしてしまった
しかもシステムを巻き込んでクラッシュするというかなりいただけないトラブルだった
今回はこれは改善されている
今回のビルドから初めて起動すると「どのスケジューラからインポートするか?」と訊いてくる
iCal しかないのでこの場合はそういう表示なっている
インポートが完了した時にはこういう表示
ただしスムーズに移行したいならiCal のスケージュールデータを軽くしておくことをお勧めする
iCal の環境設定/詳細に入ってここにチェックを入れておく
そうすると次回iCal 起動時に60日より古いイベントは自動的に削除される
デフォは60日だが、ここでその日数は変更可能だ
Chandler
(Preview, Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
Windows2000~XP対応
スケジューラ、オンラインPIMクライアント、メーラを組み合わせたなんとMSOutlook を凌駕しようかというオープンソースプロジェクト。
またまた意欲的な大型プロジェクトが出てきたなと感無量だ。
iCal と同じようにスケジュール管理を日単位週単位などで表示、またToDoなどをリスト表示するなどのスケジューラとしての必要最小限の機能はすでに盛り込まれている。
フェイスの雰囲気は最近紹介したSunbird に似ていないこともない。
ただこれの特徴的というか、意欲的なのはメーラ機能も統合している上に、オンラインPIMサービスにも対応したことだ。
そのサーバも稼働しておりすでにアカウントを登録して、webでシンクロすることが可能になっている。
どういうことかというとクライアント側のChandler のようなスケジューラアプリでスケジュールを作って、それをPIM(Personal Information Manager)データとしてサーバに上げておくと、出先で自分のパソコンが無くても他人のパソコンを借りてIDとパスワードだけで自分のスケジュールを確認できる。
また他のクライアント(例えばiPhoneとか)とシンクできるようになればその便利さは計り知れない。
昔OS9時代にはPIM-Face というアプリを使っていて、ここの配付元が運営する無料サーバを利用して出先でもスケジュール確認ができるだけでなく、このクライアントアプリをインストールしているパソコンならどれでも、特別なインターフェイスが無くてもweb経由で全てシンクできるという大変便利なサービスだった。
しかし結局採算に乗らなかったのか残念ながらこの会社はサービスを停止してしまい、Macには.Mac以外にろくなPIMサービスもなく、泣く泣くiCal に乗り換えたという経緯が有った。
こういうサービスはクロスプラットフォームであることが重要なのだ。
Windowsと互換性があるということはWindowsCEなどとも互換性があり、そういうものを積んだPDAやスマートフォンともPIMデータを共有できるということだ。
あのPIMサービスが復活してくれるならいつでもiCal から乗り換えたいと思っていたが、なかなかそういうものが出てこないのが残念だった。
このChandler はWindows互換であのPIMを実現してくれるというのだから、期待しないわけにはいかない。
テストしてみた結果はキャプチャーを参照してもらいたいが、残念ながら原状では実用レベルとは言いがたい感じだ。
しかしPreview版ながら一応全ての機能がちゃんと動いているし、大枠のフレームワークはなかなか理想的なPIMクライアントになりそうな感じなので今後の開発に期待が持てると思う。
多少機能は犠牲にしてもいいから、動作を軽くしてくれて、操作も単純化してくれてiCal やwebとのシンクもスムーズにしてくれたら、これがメインになってしまうかもしれない。
そんな感じを受けた。
Chandler を起動するとこういう垢抜けたスプラッシュが表示される
こんなところにも期待を持たされてしまうんだなぁ
まずはiCal からのスケジュールデータのインポートを
iCal 側であらかじめ.icsに書きだしておいてそれを
ファイルメニュー/インポートから読み込めばいい
ここでスケジュールメニューのタイトルも設定できる
ちなみに私はお仕事関係はWorkと命名している・・・ヒネリ無し
インポート中のプログレスバーはこんな感じ
iCal のスケジュールデータのインポートに成功した図
ここまでは実にスムーズで表示もこのようのiCal ライクな週単位スタイル
ワンクリックでこのように日単位の表示にもすぐに切り替えられる
ここらはSunbird よりもスムーズで期待が高まる
この通りスケジュールイベントやToDoのリストを表示して名前や日付、タイトルでソートすることも可能
これは便利だ
面白いのはMSのOutlook のようにメーラが統合されていることだ
私の場合も結局日常iCal とGyazmail の間を行ったり来たりしてデスクワークしているので
ここに垣根がなくなってしまえば確かに便利な状況もあるに違いない
私の場合メーラを換える気がないのでここはあまり重視していないがこだわる人もいると思う
こちらはSMTPの設定画面
どちらもアカウントの設定から入る
そして私が一番気になっているのがこのオンラインPIMサービスだ
この設定もメールと同じアカウントの設定で簡単に完了する
アプリのダウンロー先の別ディレクトリにあるPIMのページのアカウントを
登録(無料)してそのアカウント名とパスワードを入力するだけだ
あとはChandler のシェアメニューから「パブリッシュ」を選択
出てきた操作画面でパブリッシュすることでPIMをサーバに上げることができる
ここまで実にスムーズで簡単だったのだがここでつまづいた
PIMをアップするとファイルのタイトルサイズが256byteを超えているというエラー表示
しかし256byteというのは日本語文では100文字ちょっとの長さなので
インポートしてきたほとんどのスケジュールイベントが引っかかっている
ここいらChandler とiCal は考え方が違っていてiCal はタイトルが本文でメモは補足扱いだが
Chandler はタイトルは単に見出しで細かい要件、本文はメモに書く考え方になっているらしい
オンラインサービスを利用しようと思ったらiCal からの乗り換え組は苦労しそうだ
ここらはもっと鷹揚な仕様になってくれるといいのだが
ほとんど全てのイベントを書き換えてようやくシンクロに成功した
このようのブラウザでも自分のスケジュール、ToDoを確認できる
またChandler をインストールした他のWindows機なんかも同期できる
ブラウザで表示するのもクライアントと同じように週単位、日単位表示が可能
勿論アカウント登録時に設定したパスワードに守られている
どこまで公開するかの設定でグループウエアとしても利用できる
MalonNote
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
Windows2000~XP対応
何でも気軽にペーストしてテキストデータで残しておこうというメモアプリ。一歩踏み込んで一人Wikiのような使い方もできる。
メモノートアプリということでいえば他にもいろいろ同種のアプリはあるが、このアプリは二つの意味で面白い特徴を持っている。
ペーストしたデータはひとつひとつエントリごとに独立したテキストデータで保存することができる。
保存されたファイルの拡張子は.txtだ。
この特徴のためにどんな良いことがあるかというとまず安全だということだ。
このアプリ自体非常に安定している感じだが、もし万が一このアプリがクラッシュしてインデックスデータがすっ飛んでしまったとしても、保存したひとつひとつのデータは独立したテキストファイルとして残っているので、他のテキストエディタなどで普通に開いて救出することができる。
だからここにどんどんコピペしてまとめてしまっても何ら不安に感じることはない。
手間はかかるが保存したものを救出することは必ずできる。
またそのテキストファイルを他のアプリで直接開くなんてこともできるのも手間イラズでいいと思う。
ところがひとつのエントリに対してひとつのファイルで保存するということは、このアプリをメモノートとして使うとバックヤードではすごいたくさんのファイルが散らかりそうだ。
そこで使い方として、最初に起動した時にテキストファイルを保存するディレクトリを聞いてくる。
ここで指定したディレクトリ(デフォルトではDocumentsフォルダが指定されている)にmnoteというフォルダを生成する。通常はここがテキストの置き場になるので散らからない。
勿論他のフォルダを指定することもできる。
追加で新しいフォルダを指定するとフェイスのタブができてそこで、ディレクトリのグループごとに分けて検索もできるようになる。
もうひとつの面白い特徴が、このアプリは単なる日記メモ帳ではなく、Wikiを手本にした挙動が実にWiki的なデータベースアプリだということだ。
保存しただけでは保存したテキストは見えないが、キーワード検索をかけるとそのキーワードを含むテキストだけが見えるようになる。
さらに保存する時にテキストの上部に件名と「Type」を設定するようになっているが、ここでも検索条件を設定できる。件名は何も指定しないと保存した日時時間がテキスト名になってそこにも見える。
Typeはデフォルトでは「memo」になっているが「/」で切っていくつでも設定できる。
文章の属性としてキーワードになりそうなものをどんどん設定すると検索が早くなると思う。
さらにこれをオンライン上のサーバなどの共有スペースに保存ディレクトリを置き、複数のMac、PCで共有表示するだけでなく複数の端末であちこちから編集するなどということもできる。
このアプリ自体はOS10.3.9以上のMac、Windows2000以上のPC、Linuxなどで動くので、そうした複数のプラットフォームで共有して、共同作業で何かを編集したり、プロジェクトを進行したり、予定表を管理したりなどの目的にも使えるかもしれない。
まさにWiki的な使い方ができるということだ。
作者によると、複数のユーザが同時に編集操作をした時にロックをかける機能は無いので、その場合はデータが変になってしまうとのことだ。
だから複数で共有プロジェクトに使う場合は、サーバの方で同時に二人がログインできないようなそういう方法を工夫した方がいいかもしれない。
簡易なフリーウエアながら、いろいろな可能性を感じさせてくれる面白いアプリだと思う。
MalonNote の新規メモ画面
file/newで出てくる「台紙」に何でもコピペすればいい
.txtなので保存できるのはプレインテキストだけだが
このとおりhtmlのソースでもなにでも保存すればいい
題目(subject)はデフォなら保存日の年月日時間となり「Type」はmemoとなる
検索は普通に文章の内容のキーワードで検索できる
文書が表示されるのはディレクトリではなく検索にヒットしたものがツリー状に表示される
最初に起動すると「保存フォルダを作るか」聞いてくるがOKしないで
ディレクトリを指定するとそこにこういうテキストファイルをどんどん散らかす
だから専用のデータフォルダは作った方が良いようだ
この通り.txtのファイルなので当然これは他のテキストエディタで開くことができる
題名(Subject)はそのままファイル名になる
また「Type」はスラッシュで切っていくつも書き込むことができるので
検索の属性としてメタデータのように書き込める
勿論事後に追記もできる
またfile/add memo directoryで文書を保管する場所を複数指定できる
複数ディレクトリを指定するとこのようにタブになってそれが見えるので切り替えができる
DropBoxのような共有フォルダにファイルを置き外部クライアントにも編集を許可する手もある
するとひとつのファイルを複数の端末、しかもマルチプラットフォームの端末で編集できて
ますますWikiのような使い勝手になってくるのが面白い
CocoaBooklet
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
OS10.5Leopard対応
こういうアプリがあればいいなと思っていた、普通のプリンタで簡単にブックレットが作れるプリントプラグインとブックレット作成アプリ。
わかばマークのMacの備忘録 CocoaBooklet で知ったアプリだ。
最初に起動すると「ヘルパーアプリケーションをインストールするか」と聞いてくる。
OKボタンをクリックすれば、プリントダイアグラムに「Make a Booklet」という項目が増える。
プリント項目から簡単に設定のスタイルのブックレットを作ることができる。
ブックレットは4つ折りにするとブックレットになるもの、奇数ページを左面に偶数ページを右面に配置して2回に分けて偶数リーフを奇数リーフの裏に貼るとブックレットになるなど、設定の組み合わせでいろいろできる。
4つ折りというのもお手軽で良さそうだが、どうしても表と裏を張り合わせると紙が分厚くなるし、紙がもったいない気がしていた。
作るなら手差しで表裏二回印刷したら薄くてお手軽な冊子ができるという仕様が嬉しいと思っていたが、どうやったらそうなるのかかなり試行錯誤してしまった。
結局あれこれ悩むまでもなく、表裏を張り合わせる奇数リーフと偶数リーフにわける設定で、グループを換える時に紙を手差しするだけで良いことがわかった。
というか、考えることなかったのでは?・・・ひょっとしてオレって頭悪い?
でもこれは便利だ。
CocoaBooklet を最初に起動すると「ヘルパーをインストールするか?」と訊いてくる
使うつもりならためらわずにOKボタンをクリックしよう
そうするとこの通りプリントダイヤグラムに「Make a Booklet」という項目ができている
普通にPDF書き出しをするのと同じようにここを選択するとブックレット作成ができる
設定は私はこういう選択をした
「Do not flip even pages」は偶数ページを逆さまにしないということで
4つ折りのリーフレットなら便利だが私は二つ折りを作りたいのでここにチェックを入れる
またoddとevenページにブックレットを分けるというのも表裏印刷には必要なことだ
そうするとこの通り奇数ページ(odd)と偶数ページ(even)という二つのファイルができる
先にoddのページをプリントアウトしておき、それを裏向けて用紙トレイにセットする
そして今度はevenファイルをその裏にプリントしていくと2枚重ねでない薄紙のスマートな冊子ができる
最初の起動時にインストールしたヘルパーアプリはここに生成される
~/Library/PDF Services/Make a Booklet.app ということになるので
アプリをアンインストールする時や動作が不安定な時にはこれを削除する
このヘルパーの削除は上記のようにFinder でやってもいいし
CocoaBooklet のアプリケーションメニューの「Remove thePDF Service」でもできる
再インストールはその上の「Create a PDF Service」でやればいい
CalcService
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
サービスメニューに計算機能を追加するプラグイン。
OSXには計算機アプリもWidgetもついている。またオンラインウエアにもいくつも優秀な計算機アプリが公開されている。
私はCalq なんかを愛用して、これの便利さに取り使えれてしまっている。
しかし別にサービスメニューだけに計算能があればいいという人は、こういうサービスメニュープラグインを利用するのも便利だ。
このプラグインには独特な便利な機能があるので、計算機能を頻繁に使う人にはこちらも使いやすいかもしれない。
インストールは
"~/Library/Services/"
にCalcService.service という本体のバンドルをコピーまたは移動するだけでいい。
ここに該当するフォルダーが無い場合は新規フォルダを作って「Services」と名前を変更すればいい。それで再ログインまたはFinder の再起動後に起動したアプリから使える。
計算は簡単な加減乗除だけでなく、代数式やら%を含む式とかいろいろこなせるようだ。
付属リードミーに計算式のサンプルが書いてあるので試してみることができる。
使い方は計算した意識を選択してサービスメニューで「CalcService」に入る。
そこに
Calculate & Append
Calculate & Copy
Calculate & Replace
Calculate & Show
の4つのメニューがある。
これがなかなか便利なのだが、「Append」は選択している式に続けて「=(答え)」という感じで解答をペーストしてくれる。
「Copy」はクリップボードの答を保存するので、好きなところにペーストできる。
「Replace」は選択している式に上書きしてくれるので、暫定的に計算式を書いているだけのところを直接解答に置き換えてくれる。
4つ目の「Show」はタグ」に式と答を表示するというメニューらしいがなぜか私の環境では上手く動かなかった。
しかし、これが使えなくても充分便利だと思う。
なお私の場合はICeCoffEE を使ってサービスメニューをコンテクストメニューにも表示できるようにしている。これでこのプラグインは一層便利になる。
CalcService をインストールする場所はこちら
ホームフォルダ/ライブラリに「Service」というフォルダを作ってここに入れる
再ログイン後にサービスメニューに「CalcService」というメニューが増えている筈だ
私の場合ICeCoffEE の恩恵でサービスメニューは右クリックからも使える
式を選択してサービスメニューに入るとCalcServiceというサービスが見える筈だ
(CalqというメニューはCalq という別のアプリのサービスでこのプラグインとは関係ない)
このように「Append」メニューを使うと式に続けて解答をテキストに書き込んでくれる
これは付属リードミーにあった例題だが右側の正解と見比べてみると良い
計算機能を頻繁に使う人には重宝する機能になるのではないだろうか