Cellulo2
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応
これは以前愛用していたビデオプレイヤーアプリだ。
一番の特徴はリストにフッテージをどんどん追加するだけで簡単にリストを組んで再生できることだった。だからweb上に切れ々れに置かれているサンプル画像なんかをまとめて再生するような使い方には便利だった。QuickTimesPro だと編集が必要になるがこれだと必要ないからだ。
ところがこのCellulo は一時期完全に開発が止まっていて2年近くバージョンアップがなかった。
そうこうするうちにタイガー環境ではバージョン不適合のために起動すらできないという状態のまま放置されていた。
(QuickTime7 との不適合だったのかもしれない。いずれにしても全く動かなかったわけだ)
ただ、OSXのビデオアプリはVLC を筆頭に数も機能も充実し始めていて、優秀なアプリがいっぱい有るのであまり不自由を感じなかったのだが。
しかしCellulo が2になって帰ってきたというのは、昔愛用したアプリだけにちょっとうれしい。
2になってアイコンが変わった。昔のレトロな映写機のアイコンからアルミボディー風の何となくモダンな映写機になった。
このアイコンが象徴しているが変わったのはアイコンだけでなく機能も今風の新機能が盛り込まれている。
リストを簡単に作ってそれを一気に再生できるのは昔通りで、それをリピート再生もできるし、ワンクリックでフル画面再生もできる。
面白いのは扱えるビデオのフォーマットが増えたことでQTmovieだけでなく.mp4や.moovというファイルも扱える。
WindowsMediaPlayer の.wmvも扱える。
残念ながらRealPlayer の.rm形式は扱えないが、もう最近ではあまり見ない形式なのでそれは良いだろう。
動作の軽さといい、あらゆる形式を扱える融通性といい久しぶりに復活したのにいきなり最強のビデオプレイヤーになるかもしれない。
Cellulo2 は簡単にリストを組めてビデオ素材を連続再生できる
面白いのは形式の違うビデオでもどんどん連続再生ができることだ
Flip4Mac
(Shareware)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
OS10.5Leopard対応
OS10.6SnowLeopard対応
最近流れたニュースで、わりと話題になっているのがMicrosoft社のMac版Windows Media Player の開発打ち切りのニュースだったんじゃないだろうか。
Macと圧倒的に販売力の差があって逆転される心配が無かった時にはQuickTime は脅威ではなかったから
「MacユーザにもやさしいMicrosoft」
なんて顔をしていたが、iPod、iTMSが現実の脅威になってくるととたんに手のひらを返したかのように
「Macに協力しているようなリソースは無い」
とか言い出しているわけだ。
こういうWMV規格のような、一私企業を利する目的だけのために生まれてきたようなビデオ規格はさっさと退場願いたいものだし、私自身は別にそんなものは痛いとも思っていなかったし、Windowsが没落していく過程でそういうことは必ず起きるだろうと思っていたわけだが、世の中にはMacでWMVを見たいという人も結構多いわけだ。
(WMVの次は何が来るだろうか? いずれにしても最終的にはMac版Office開発打ち切りということはかなりあり得ると思っている)
もっとも世の中にはweb上のストリーミングなどでWMV規格なんかを使っている不見識な会社なんてたくさんあるわけで、現に私の勤務先もその不見識な企業の一つなわけだが、そういうものを見る時にいちいちWindowsを用意しないといけないというのも不便だ。
なんとMicrosoftさんはMac版Windows Media Player 廃止にともなって、サードパーティのTelestreamと契約してQuickTime Player やSafari などのプラグインであるFlip4Mac をフリーウエアにしてくれた。
何とも親切なことである。
しかし本家のプロダクツであるWindows Media Player よりもこちらの方が良くできているというのはご愛嬌だ。
インストーラの指示に従ってインストールを完了すると、QuickTime Player やSafari に必要なプラグインが所定の位置に格納される。
後はそれぞれのアプリを再起動するだけで良い。
本体のセットがアプリケーションフォルダにインストールされるが、その中に入っているWindows Media Player というアプリケーションは実際にはQuickTime Player のランチャーになっている。
QuickTime Player はQTムービーを開くのと全く同じ要領でWMVムービーを開くことができるようになっている。
Safari に関しても同じで、web上のQTムービーやmpegストリーミングを見るのと同じようにWMVを見ることができる。
Windows Media Player は常にWindows版に比べるとMac版はバージョンナンバーが一つ遅れていて、Mac版Windows Media Player ではWindows版の最新のバージョンのコーデックが見ることとができないという問題がずっと過去のバージョンからあった。
こういうところにMicrosoftの恣意的なものを感じてしまうのか、Microsoftのソフト開発能力の程度を感じてしまうのか人によって意見が分かれるところだったが、もうこの会社は本性を現しちゃったんだから今更期待するものは何も無い。
それよりもQuickTime Player に依存するとはいえMacで初めてWindowsの最新コーデックを見ることができるようになったわけだから、ゴミみたいなアプリに今更悩まされるよりはこの方がよっぽど幸せな解決だといえる。
OS10.44のアップデートか最新アップデート版のSafari とこのプラグインは相性が悪いという情報も見かける。
なぜかSafari が落ちやすくなってしまうらしいが、アップデートはワンテンポ遅れて慎重にやるというくらいでちょうどいいのかもしれない。
すぐに対応版が出るだろうから。
一応このFlip4Mac は本体と一緒にアンインストーラもセットでインストールされるので安心ではある。
<後日追記>
残念ながらこのアプリもMSに買収されて精気を吸い取られてしまったようだ。Windows Media Player の最新コーデックを再生できないという意味ではWindows Media Player と同じような遅れを出している。
このアプリを入れるメリットはWindows Media Player のファイルをWindows Media Player を起動せずにQuickTime Player で再生できるという一点だけになってしまったようだ。
<さらに後日追記>
しかもこのFlip4Mac は完全にシェアウエアに移行した模様。
一私企業のする利益行為だからいちいちそれを批判するのは当たらないのだが、結局
Flip4Mac は
WMP の有料化のために買収されて、飼い殺されているようなもので、かつてこの手法でLinuxのセキュリティアプリの開発元を叩きつぶしたマイクロソフトの面目躍如というところだ。このアプリの話をするのは不快なので近日中にこの記事を削除するかどうか検討中だ。
Flip4Mac はQuickTime Player のプラグイン
この通り最新のWMVコーデックをQuickTime Player を使って再生できる
柴田淳が好きだと吠えたらお知り合いがこのサイトを を教えてくれた
ところがこのサイトもWindows Media Player 用の高解像度画像を見ることができない
それがFlip4Mac を入れることでこのようにQuickTime Player プラグインで見ることができるようになった
MPEG Exporter WMV
(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.4Tiger対応
上記の記事でWMVをQuickTimePlayer で再生するプラグインセットのFlip4Mac を紹介した。
これでWMVの最新コーデックのビデオファイルがQuickTimePlayer でも見ることができるし、Safari でも見ることができるようになった。
しかしこのどうしようもない規格で保存されたビデオファイルはそのままでは何の拡張性も融通も利かない。これをH.264やMPEG-4などの規格に変換するスクリプトがこれ。
動作はQuickTimePlayer に依存し、Flip4Mac をインストールしていないと変換動作に入れない。
これでしかしディスクのWMVのファイルを溜め込まなくていいのは助かるし、副次的なオマケとしてWMAのオーディオファイルをm4aに変換できるというオマケが実現したのがうれしい。
(これに関しては変換後拡張子を「.m4a」と書き換えなくてはならならない)
これで変換したビデオファイルはiPodなどで扱えるようになるし、オーディオファイルはiTunes でも扱えるようになる。
このスクリプトを書いていただいた作者さんには感謝したい。
MPEG Exporter WMV はFlip4Mac をインストールしたQucikTimePlayer を利用する
これでWMVビデオファイルをMPEG4などのまともな規格に変換できる
フォーマットはH.264やMPEG4などに変換することができる
このMPEG Exporter WMV で扱えないファイルタイプを読み込ませようとすると、こんなアラート画面が出ることがわかった。
扱えないファイルを読み込ませようとするといきなり画面が真っ赤になって、デスクトップがこんなに変わってしまうので最初はちょっと面食らうが、といってもだからどうということも無いのだが。
この画面は「エヴァンゲリオン」が制御不能になってしまった時に出るアラート画面とそっくりだ。
この作者さんもアニメファンなのだろうか。
MPEG Exporter WMV はWindows Mediaファイルを
変換するアプリなのでRealPlayerファイルは読み込むこともできない
うっかりやるとこういう画面になるので最初は面食らうが、こういう仕様なのだ
Democracy
(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
Windows2000~XP対応
web上にあるビデオファイル、ポッドキャスティングをテレビを見るようにしてみるアプリ。
要するにRSSリーダーとビデオ再生アプリが合体して、テレビのチャンネルを合わせて番組を見るような使い勝手を実現したアイデアアプリ。
番組表を内蔵しており、デフォルトで入っている番組もユニークで面白いものが多いし自分で見つけたサイトを「チャンネル」として追加登録もできる。
また同サイトにはユーザがオリジナルで作ったホームビデオをアップロードして自ら「チャンネル」になることのお薦めページもある。
面白いんじゃないだろうか。
こうして素人の個人が自作の番組をアップしてどんどん放送局になるという局面は良いと思う。
本当に盛り上がるにはやはり質のいい制作者が現れることが条件になる。
しかし、デフォルト番組表に入っているチャンネルをいくつか見てみたが、プロフェッショナルなミュージックビデオよりも素人さんが手作りで作っているらしい「なんちゃってニュース番組」の方が面白かったりする。
ただこのアプリ自体は非常に重いアプリだ。iBookG4, 1.33Ghz, VRAM32MBという仕様でも一杯一杯という感じで、解像度が高いミュージックビデオなんかは映像がカクカクになってしまう。
同じビデオをvlc で再生するとスムーズに再生されるのにだ。
それを考えると手間は増えるがブラウザ+vlc という組み合わせの方がストレスなくビデオは見ることができるような気がする。
もう少しだけ動作を軽くしてくれると使いやすくなって面白いと思うんだけどなぁ。
Democracy はインターネット上のビデオキャスティングの「チャンネル」を
登録してそこからビデオをダウンロード再生するアプリ
チャンネルはRSSで自動更新されるのでテレビのような使い勝手
素人制作の面白いパロディビデオなんかに出会える
シリーズ化されたものは本当にテレビを見る感覚で見られる
日本の制作者さんがいろいろ出てくると楽しめるだろう