iSquint
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
前出のMPEG Exporter TNGとおなじくUNIX由来の画像変換エンジンのffmpegをコアに使ったアプリ。
こちらは最初からコンパイルされたffmpegがパッケージの中身のリソースに仕込まれているので使うにあたって何か下準備が必要ということも無い。
簡単だが、自由度ではMPEG Exporter TNGには一歩譲る。
変換の安定性は同じエンジンを使っているので同じ程度というところか。
面白いのはこのアプリ作者さんと日本語ローカライズ作者のセンスだ。
ヘルプメニューには普通Helpで表示するマニュアルかオンラインマニュアルへのリンクを表示するものだが、この作者さんは
「若い頃の自分は他人の助けなど必要ないと思っていた・・・」
なんていう能書きが書いてあったりする。
(ここだけ英文だが)
これは自助努力をしないで何でも質問してくる最近のユーザに対する皮肉も入っているんだろうけど、作者さんは「最近は考え方が変わってきた」とおっしゃっているので、自助努力の末の質問なら聞いてもらえるかも知れない。
またプロセスを中止したり、クラッシュしたり、あげくには環境設定をいじる時にもひとくさりあるというセンスが面白い。
ちなみに日本語ローカライズのリソースの作者さんは当サイトのリンクでも紹介しているE-WAさんのようだ。
(後日注:ローカライズ作者のE-WAさんからリアクションをいただいたのだが、このHelpの文句はBeatlesの「Help!」の歌詞だったのでわざと日本語化しなかったとのことだ。
言われるまで気がつかなかったが、そういえばHelpメニューが3つもあってそのショートカットが3つとも「!」になっているのが「変だな」とは思ったのだが、思った時に気がつけよという気がしないでもない。
しかしこの作者さんは相当シャレが効いているというか、茶目っ気たっぷりな方のようだ)
メインの用途はiPod向けに画像を圧縮するということのようで、そういう必要が有る人にはこれは便利だと思う。
圧縮率が高いとプロセスに時間がかかるのは、このエンジンの性質上仕方ないのだが、それに見合った結果は得られる。
iSquintのフェイスはシンプルそのもの
変換したいファイルをドロップして登録し圧縮比や
画像サイズ(TV、iPodの2種類しか無いが)を選ぶ
細かい設定をしようと設定画面に入ろうとすると作者さんからの当てこすりが一発ある
しかも設定画面に入ったら入ったで作者さんの皮肉をかいくぐらなくてはいけない
変換プロセスを途中で中断するとまた作者から皮肉の一発が・・・
しかも「遠い目」をしないとこのタグからは抜けられない
前述の通り変換エンジンのffmpegは安定性がいまいちだ
これがクラッシュしたら「orz」といわないとタグから抜けられない
などいろいろ途中関門は有るがうまくいくと変換の結果はなかなか素晴らしい
特にムービーiPodユーザならH.264のiPodは使えるんじゃないだろうか
<追記>
作者さんが個人的な理由によりサイトを閉鎖、配布も中止になったことを日本語ローカライザーのE-WAさんのサイトで知った。
ダウンロードは今のところリンク先のMacUpdateで可能だが、じきにダウンロードできなくなる可能性が高い。必要な人はとりあえずダウンロード急げ!
ReelBean
(Shareware)
おすすめ度★★★
OS10.4Tiger対応
これもビデオプレイヤー、エクスポーターアプリ。
再生に関してはフェイスが黒でカッコいいという以外に特にこれといった特徴は無い。
当節流行のフルスクリーン再生に対応しているわけでもない。
しかしDVDやURLからの再生ができるというところが面白いところか。
それよりも面白いと思ったのはビデオの書き出し機能が案外充実していることだ。
3GケータイやiPodビデオなどそれぞれのプラットフォームに最適化されたフォーマットが簡単に選択できる。
URL指定でwebから引いてきたビデオをどんどんiPodに取り込んでみたいとかそういう使い道の時にはこのアプリは重宝しそうだ。
当節話題のH.264にも対応している。
変換エンジンにはどうやらQuickTimePlayerそのものを使っているようだ。
QuickTimePlayerをインストールしていないとこのアプリは動かないという注釈がある。
ReelBeanのフェイスはテカテカのプラスチック風ブラックでなかなかカッコいい
再生に関してはそんなに芸が有るわけではないが面白い機能もある
このアプリの右下の赤ボタンをクリックするとエクスポートのフォーマット選択のテーブルが現れる
これで書き出しをするわけだがトランスファレンスの操作スライドも有って他の作業をしながら
半透明にしたこのアプリの進行具合を監視するなんていう使い方もできる
iShowU
(Shareware)
おすすめ度★★★
OS10.4Tiger対応
これはデスクトップで動くものを動画でキャプチャーできるというアプリ。
アプリの動作を動画で説明するなんていうアプリ作者さんには便利かも知れない。
しかもなんと音声付きで録画できるのがすごい。
画面のどの部分をどれくらいのエリア、キャプチャーするのかも設定画面に入ってキー操作で決定できる。
マウスポインタを見えなくすることもできるし、マウスの動きを見せる設定もできる。
画像はいまやiPod-iTunes標準のフォーマットになったH.264をデフォルトに高画質から、高圧縮まで選べるようになっている。
デスクトップで何かを動かしてみてそれを見せたい人には重宝するアプリだと思う。
iShowUの設定画面
ここで画質、フレームサイズ、フォーマットなどを決定する
結構いろいろなものに対応している
画面全体をキャプチャーするのはwebでの利用を考えると使える場面が少ないかも知れない
キャプチャーするエリアをあらかじめ決めておけるのが良い
これは実際にキャプチャーしたデスクトップ
H.264で保存しiMovieで不要部分を切ってmovに書き出したというプロセスを経ている
なので画質は参考程度のものだがそれなりにきれいなんじゃないだろうか
ちなみにシェアウエア登録をするとこのみどりの文字のクレジットが消える
Tuboy Juego
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応
これは今話題の中心になっているYouTubeの動画を見るビュアー。
こういうものを使ってYouTubeのflvを見るメリットは何だろうかと考えると、このバッファリングの動作をブラウザから切り離せるということなのかとも思う。
YouTubeで採用されているflvという動画ファイル形式はフラッシュとしてブラウザにエンベッドされる形式で、画質を犠牲にしてファイルを軽くするということがその趣旨になっている。
実はこの低画質だから「著作権侵害というよりも著作物の普及に利用できるメディアだ」という考え方をできるというのがYouTubeの戦略ではないかと思う。
でないと常識的に考えるとこういうリッピングしたビデオをwebにどんどん上げれば、普通は著作権侵害で訴えられると考えられるし、YouTubeの連中だってそういう時の対応は十分考えているはずだ。
本当はGnutellaのファイル共有だって、著作権侵害というよりも販促プロモートを無料でやってくれるwebメディアということで著作権者と共存できるはずなのだが、mp3に関してはオリジナルと聴き比べてそんなに遜色がないものが配布されてしまうということが問題になっていると思う。
その点このflvはどう見ても画質がどうこういうフォーマットではないから
「窃盗ではなく草の根的無料プロモートである」
という反論はできるだろう。
いずれにしてもこういう考え方は著作権管理団体にはすぐには理解されないだろうが、理解されようとされまいと結局物事はこういう方向に進んでいくはずだから、このflvという低品質フォーマットを採用したYouTubeの連中はなかなか現状と未来が見えているという気がする。
またまた脱線したが、そういう画質よりもファイルサイズ優先のflvだから逆に気にせずに皆結構長い尺のビデオをアップしているケースが多い。
そのためにバッファーには結構時間がかかってしまい、その間ブラウザとにらめっこしてじっと待っているのもどうだろうか。
それよりこういうアプリにどんどんURLを渡して「探す」機能と「見る」機能を別のアプリに担当させた方が合理的化かもしれない。
そういうメリットを感じたURLをコピペするだけで見ることができるという便利なビュアーだ。
またコピペしなくてもクリップボードにあるURLを直接読み込むこともできる。
でも結局現状ではこのアプリが人気があるとしたら、ワンクリックでflvファイルをダウンロードできるというお手軽さからだろう。
ブラウザでダウンロードする時には、例えばSafariの場合は、メニューから「構成ファイル一覧」を開いてflvファイルを探さなくてはいけない。
Mozillaの場合はもっと簡単なのかも知れないが、この
Tuboy Juegoは片っ端から見て気に入ったものをダウンロードするという手軽さがある。
Tuboy Juegoはブラウザではなくデスクトップのウインドウで
YouTubeの動画を表示することができるビュアー
URLをフォームにコピペすることで見ることができるし
クリップボードにあるURLを直接読むこともできる
Safariではワンクリックでできないダウンロードもこのメニューからできる
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