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OSXでよく使うアプリケーション2-6

ブラウザと関連ツール編/Web Browser and Equipments



SafariSpeed

(Shareware)
おすすめ度★★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

Safari は登場した時にはかなり高速化されたブラウザだと思った。最初はそのスピードに結構驚かされたが、最近では Camino Firefoxのような高速ブラウザが増えてきたので、 Safari もそんなに高速だとは思わなくなってきた。
慣れというのは恐いものだ。

これはそのMac専用の高速ブラウザSafariをさらに高速化するアプリ

インターフェイスやアイコンも初期のバージョンよりも少し垢抜けしてきた。
Safariは描画のどこかのプロセスで、画像データが全て揃うまでスクリーン表示をしないという杓子定規なことをやっていて、これが見かけ上のスピードを遅く感じさせているようだ。

Safariが終了していることを確認して、このアプリのスピードアップボタンをクリックするだけで良い。もし不具合が起こっても元に戻すボタンがあるから問題ない。
一度ベンチマークを採ってみないといけないなと思っているのだが、感覚的には確かに高速化しているように思う。

また新しい機能としてURLウィンドウに表示されるお気に入りアイコンを削除して、受け入れない設定にするタブも追加されている。
こちらの機能はSafariの高速化というよりも、ディスクスペースの節約に役立つというようなことがreadmeに書かれている。
こちらはあまり神経質になることもないように思うのだが。





SafariSpeedSafariの高速化を実現するアプリ
使い方は簡単で、Safariが起動していないことを確認して
高速化ボタンをクリックするだけだ





SafariSource

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

これはSafariのプラグイン。
Safariでwebページのソースを表示させると全部同じフォントで同じ色で表示される。

これがFirefoxなどのMozilla系のブラウザだと、ちゃんとhtmlの構文ににそって役割別に色を変えて表示してくれるのだが、Safariの単色、単一フォントの表示はいかにも不親切というか、見づらいことこの上ない。

このプラグインを
"/Users/Home/Library/Application Support/SIMBL/Plugins"
に入れるだけでSafariでもこのカラフルなhtmlソース表示ができる。

とても便利だ。
これはもっと早く出会いたかったプラグインだ。
私のように他人のサイトのソースを見て勉強している人間には、これは是非ものといっても良いくらい必要だ。





SafariSourceはhtml構文にそってカラフルにwebのソース表示をする
これはすばらしい!






DownloadComment

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応

OS9時代のMacのInternetExplorerなんかにはダウンロードしたファイルの情報を見るとダウンロードした場所のURLが記録されているという機能があった。
これはこれでなかなか便利な機能だったが、OSXになってそういう機能は失われてしまった。
Safariには勿論そういう機能は最初からないが、考えたらそういう機能があった時には便利だったのにというもののひとつがこれだ。

特に私は毎日結構大量のファイルをダウンロードするので、その元ファイルがどこにあったか思い出せなくてもう二度と出会えないというサイトもいくつかある。

こういうことで記録が残るというのはやっぱり便利なのではないかと思う。




DownloadCommentをインストールするとSafariでダウンロードしたファイルにURLの記録が残る
「情報を見る」でタグを開けばどこからダウンロードしたか分かるようになる




このアプリの配慮の細かいところはこのインストーラだ
ちゃんとアンインストーラがついているので安心して試せる
こういう所は他の作者の皆さんも是非見習っていただきたい





DownloadComment

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

以前紹介したDownloadCommentがTigerに対応した。

MacOS時代のInternetExplorerにはダウンロードしたファイルのダウンロード元のURLを保存してテキスト表示してくれる機能があってこれが案外便利だった。

これはOSX環境でのSafariでダウンロードしたファイルでも「情報を見る」タグでこのURLをコメント表示するプラグインでこれはなかなか便利だったが、Tiger環境ではネイティブで「情報を見る」タグで見るとURLが記録される仕様になったので、このプラグインは不要になったかに見えた。

ところがまだ不便が残っていた。
ネイティブのSafariの仕様では「情報を見る」タグの「詳細情報」の欄にしかURLが表示できず、この欄のURLは選択してコピペなんてできないのだ。
もちろんクリックしてもオリジナルページに飛んでくれるわけでもなく、結局このオリジナルページを再訪しようと思ったらここを見ながらひとつずつキーを叩いてURLをブラウザに入力しないといけない。

なんでこんな中途半端な改善をするんだろうか?

こんな中途半端なことするんだったら元のままの方がまだ使えていたと思う。
このAppleの仕様変更にはプチ切れしたが、こちらのDownloadCommentの作者さんはちゃんと心得ていて、Spotlightのコメント欄にURLを記録してくれるというふうに仕様を変更してくれた。
これでまたTiger環境でもこのプラグインが使えるようになって、また便利になったわけだ。

ありがたいことだが、Appleの中途半端なGUIの改良にはくれぐれも頭に来る。やるんならちゃんと使えるレベルまでやってよ。そこまでやれないなら何もしないでくれる方がましだと思う。






DownloadCommentSafariでダウンロードしたファイルにURLの記録を残すプラグイン
「詳細情報」に残っているURLはコピペができなくて不便なので
Spotlightコメントのところに残す仕様に変わった
これでブラウザにコピペできるので実用性が飛躍的に向上した






Shiira

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

これは良い!

前々からこのブラウザの存在は知っていたが、私が使っていたジャガー環境では起動すらできなかったので今までここでは取り上げてこなかった。
しかしMac mini導入でパンサーを使えるようになったので、このブラウザも試してみた。

結論からいうとこれはかなりすばらしいブラウザだ。

まずレンダリングのスピードはこれまで試したどのブラウザよりも速くきびきびしている。
たしかSafariと同じレンダリングエンジンを使っているはずだが、比べてみると明らかにSafariよりも表示速度が速い。
それだけ合理的に作られているともいえるし、Safariにはまだ無駄な部分が残っているということだ。

TABももちろんサポートしているし、何よりもいいのはSafariのブックマークをそのまま共有できるということだ。
ブックマークインポートなんてトロ臭いことをいちいちしなくてもそのまま同じブックマークを使える。相互に更新した情報を反映する。
Safariメインのユーザも問題なく入っていけるだろう。

Safariにはない良さもある。
例えばブックマークをドロワーで表示できることだ。

実はこれがSafariについての不満の一番良く聞かれる点で、SafariiTunesライクなフェイスにこだわった為に別画面のブックマーク管理画面にわざわざ入らないと全てのブックマークを表示できないという欠点を持ってしまった。
これはAppleが時々やる悪い癖で、変なこだわりのせいでかえって使いにくいフェイスになってしまうというケースがちょくちょくある。
Safariもすばらしいブラウザだが、iTunesライクな分かりやすいブックマーク画面というところにこだわったが、Safari以外のほとんど全てのブラウザは3ペイン方式でブックマークを表示できるようになっている。
こういう表示も選べるようにするという度量がAppleにも欲しかった。

またキャッシュも管理画面が別に用意されていて、マニュアルでキャッシュクリアができるだけでなく終了する時に自動的にキャッシュを削除してくれるという設定もできる。
キャッシュを削除しないで何週間も使い続けることは、どのブラウザにとってもいい影響はないのでこういう所に細かい配慮がされているのすばらしいと思う。

こういう設定のきめ細かさやブックマークの便利さなどはMozillaに匹敵する。

逆にMozillaにはない良さもある。

例えばタブからタブへ移動する時にはコマンド+Shift+カーソルキーで移動できる。
私はブラウザを使う時には最初に興味あるページをどんどんタブで開いて後でタブを移動してみるという使い方をするので、タブの移動の度にいちいちキーボードから手を離さなくていいのはありがたい。

また表示領域が広いページの一番下にはコマンド+カーソルキー(下)で一気に飛べるし、ページトップに戻りたい時にはコマンド+カーソルキー(上)で一気に戻れる。
今見ている領域のすぐ下に移動したい時にはoptionキー+カーソルキー(下)というようにSafariで使えるショートカットキーがほとんど有効になっている。
これはMozilla系のブラウザにはない機能なので今までSafariから完全にFirefox等に乗り換える気にはなれなかった。
そういうSafari独特の機能もこのShiiraはサポートしている。

(後日註:CaminoなどのMozilla系タブブラウザはコマンド+option+左右カーソルキーでタブの移動、functionキー+上下カーソルキーでページのすぐ上下の領域移動ができる。ここいら多少事実誤認があったので訂正する。ただShiiraのショートカットキーがSafariと共通だという点はやはり私にとってはポイントが高い)


つまり全体的にいうとSafariMozillaの両方の良いところをあわせもっていて、しかもその両方を凌駕するほど速い表示速度を持っているというブラウザだ。

これをメインのブラウザにしている人はもう相当数いるだろうし、プロジェクトのサーバからこれをダウンロードしていく人はバージョンアップごとに1万人以上居てしかもその半数は海外の人だというのも頷ける。

あるいはSafariFirefoxを凌駕するようなすばらしいブラウザになりうるポテンシャルがあると感じた。

ちなみにこの作者がプロジェクトの参加者を募集しておられる。
プログラム経験者だけでなく、企画広報営業経験者も募集しているようなので文科系出身者にもチャンスがあるそうだ。
当分は無給だそうだが夢がある人はトライしてみてはどうだろうか?


なお最新バージョンはタイガーに対応した為にパンサーでは動作できないそうだ。
ダウンロードの時には自分のOSのバージョンをよく確かめて適合したバージョンをダウンロードしよう。





Shiiraは現在Mac最速のブラウザと言って良いと思う
速いだけでなく整理されて使いやすくまとめられているフェイスにも洗練されたものを感じる




例えば良いのはこのブックマーク表示法だ
Cocoaスタイルのドロワーにブックマークペインの機能を持たせた
しかもSafariのブックマークをそのまま共有できる




そしてその同じドロワーが履歴表示のペインにもなる
Safari以外の大部分のブラウザが持っている機能だが
それがこのブラウザでも使えるのは良い




私が感心したのはこのキャッシュの管理画面だ
キャッシュ使用量を表示してマニュアルで削除できるだけでなく
終了する度に自動的に削除する設定にもできる
これは使用の仕方によって頻繁に触る設定だと思うので
環境設定と別画面にしたのが秀逸だと思う






Shiira Nightly

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

そのShiiraがナイトリーバージョンを公開し始めた。

まず変化はアイコンがアクアイメージのガラス玉というか、プラスティックボールをベースにしたようなアイコンに変わったこと。このブラウザはOSXネイティブの高速ブラウザとして評判が高いが、初代アイコンはあまり評判が良くなかった。
2代目のアイコンは名のあるアイコン作者さんが作った手の混んだものだったが、それでも「アイコンがダサイ」というコメントをあちこちで見かけた。
私はそうは思わないが、しかしやはり魚がリアルすぎたのかもしれない。
3代目のこのアイコンは、当面はナイトリーバージョンに使われ、やがてこちらに乗り変わるようだが、五月人形の飾りのように抽象化された魚に変わって、なかなか洗練されてきていると思う。

変化としてはキャッシュを一発でクリアできるショートカットキーが実装されたりブックマークの共有の機能が強化されたりというところだ。

このブラウザの開発のロードマップを見ると、Tigerに対応するためにPantherバージョンと二つのバージョンがftpに上がっていたが、一つのバージョンでTiger、Pantherの両方に対応してバージョンが統一されたようだ。

使い勝手がますますSafariに近くなってきたが、私としては後キーチェインとクッキーを連動したID、パスワードを自動入力してくれる機能を搭載してくれればいうことが無い。
パスワードを要求されるようなサイトで、パスワードをキーチェインに覚えさせようとするとやっぱりSafariを使わないといけないが、これが解決したらこのブラウザはもう死角が無いといえる。







キャッシュを一発でクリアできるショートカットキーも実装
ますます使い勝手がSafariに近くなってきた




また従来はSafariと共用だったブックマークは
他のブラウザも選べるようになった




シイラがまたバージョンアップしている。
ユニバーサルバイナリ化したようだ。

それといくつか新しい機能がついている。
「プライベートブラウズ」は訪問履歴を残さないという設定。それをメニューからプルダウン、チェック一発で切り替えられるようにしているのは便利だ。
家族で一つのアカウントを共有しているような場合は使えるだろう。
自分がどこを観ていたか家族や、アカウントを共有している人に見られたくない場合もあるからだ。

「他のブラウザで開く」というSafariではdebugメニューに隠れている機能も標準でサポートしている。
これもいろんなブラウザで表示を確認する必要があるwebサイトの主には重宝する機能だ。

あとキーチェインにも対応したようだ。
実はこれが私にとっては一番重要な機能で、この機能がSafariなみに機能してパスワードを要求されるサイトにもオートフィルでさっと入れればもう言うこと無い訳で、そうならすぐにでもシイラに乗り換えるところだ。
ところが実際にはこの機能でさっと入れるのはごく一部の限られたサイトで、私が常用しているアクセスカウンターやYahoo!-Geocitiesのログインには成功しなかった。
もっと問題なのはYahoo!のログインページでSSLに入ろうとしたら100%落ちてしまうことだ。

やっぱりブラウザの開発というのは並大抵の難しさじゃないんだね。
せっかくのキーチェイン対応だけど、もう一息というところ。
それとも私のシステムをまだ事情あって10.44にバージョンアップしていないことが、こういう問題につながっているのだろうか?
これについては近日中にバージョンアップ予定なので、その時にもう一度再テストしてみよう。






シイラはキーチェインに対応したとのことで期待してテストしたが
Yahoo!のSSLで100%落ちてしまうしパスワードはやはりいちいち手入力しないといけない
残念ながらもう一息というところだ





Shiira2.0b1

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

Safariと同じwebkit系のレンダリングエンジンをベースにした純国産webブラウザのShiiraナイトリーバージョンが過激に進化している。

このShiiraは最初は作者のmkinoさんの腕試しのような感じでスタートしたような気がしていたが、いつの間にかフォーラムまでできてしまい事業化できるのかどうかよくわからないがスタッフ募集までして、ちょっとしたプロジェクトになってしまった。
Shiira自体も最初はSafariよりも軽く高速な表示のブラウザということでファンを集めていた。
例によって最初のころはあれが表示できない、これが表示できないだのいろいろあったがものすごいスピードでバグフィックスして非常に短期間のうちに海外でも注目されるようなブラウザのメジャープロジェクトになってしまった。

さてそのShiiraがある程度の完成形に近づいてきたのかと見えたが、作者のmkinoさんは破壊的イノベートというか創造的破壊というかそういうことをやりたくなってきたようだ。

Shiiraはすぐれたブラウザだが従来のフェイスの考え方は基本的にはMozillaスタイルからそんなに外れていなかった。
ブラウザウインドウの上にツールバー、URLウインドウ、ブックマークバーなどがあって下にステータスバーがあって、右ないしは左側にブックマークや履歴を表示できる3ペイン方式で、Mozillaの進化にならってちゃんとタブブラウジングも実装している。
Safari的小技も実装しながら、基本的にはMozillaスタイルのルックアンドフィールであるというオーソドックスなスタイルだった。

ところはmkinoさんは
「皆と同じことをしたくない」
ということなのか
「もう普通であることには飽きた」
ということなのか、このオーソドックスなフェイスをだんだん変える方向になってきているようだ。
例えばこのペインだったかタブだったかのデザインははフォーラムでも賛否両論だったような記憶がある。
これまでは比較的オーソドックスだったから、そういうものを好む人がフォーラムにも多いのかもしれない。
しかしペインやタブのデザインだって決まっているわけではない。
今回の変更でもタブはドックスタイルになったが、タブだって表示の上になくてはいけないという決まりはないし、タブは書類フォルダのタブのように小さく出ている形でないといけないということもない。

それにこの「全てのタブを表示」というタブポゼとでもいうんだろうか、この機能も面白い。
こんな機能が必要か必要でないかというところでは議論があるのかもしれないが、新しいデザインで使い勝手を試して見るというこのmkinoさんの開発姿勢は私はどちらかというと歓迎したい。
最初は慣れなくても、慣れてくれば逆にこれがないとブラウザが使えなくなるなんてこともあるかもしれない。

今回のナイトリーバージョンは主な変更点はそうしたフェイスデザインの変更が中心だが、今後はまたレパード対応にともなってパンサーへの対応は微妙になるかもしれない。
このナイトリーバージョンはタイガー以上対応ということになるし、ステーブルバージョンはバグフィックスのみでパンサー以上対応とまた対応環境が分かれるようだ。
新OSの発表とともに一時期のようにレパード向け、タイガー向け、パンサー向けというようにバージョンが分かれるかもしれないし3バージョンを同時開発するのは大変だろうから必然的にパンサーは斬り捨てられるということになるのかもしれない。

こういう旧バージョン斬り捨てに関しては私はかねがね文句を言うことが多かったのだが、mkinoさんは
「できるだけOSの新しい機能を活用して新しいことをトライするのが開発目的のひとつ」
と非常にスッキリとご自分の考え方を説明しておられるし、そこまで目的がはっきりしているならこれに関しても私は歓迎したい。






Shiiraの新しいナイトリーバージョンはフェイスの雰囲気がかなり変わった
例えば従来の上に小さく出ていたタブに代わって
「PageDock」というドックスタイルのサムネール付き表示が採用された
SafariStandは「サイドバー」という名称で縦に表示するが
下位置横の表示というのも悪くない気がする





ブックマークや履歴はスモークガラス風の半透明ウインドウで表示されるようになった
使いやすいかどうかというよりも思わず無意味に開いてみたくなるような
きれいな表示ではないだろうか





またブックマークは「シェルフ」(本棚)という名称の管理画面が用意された
全てのブックマークがディレクトリ風に表示されるので整理がしやすいと思う





前のバージョンからこのタブポゼという機能も採用されて私のようにいつも
大量のページを開きっ放しにしている人には使いやすい機能が用意されている
またPageDockなどで中身の表示領域が狭くなる問題を解消するため
フルスクリーンモードも標準で実装されている












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