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OSXでよく使うアプリケーション4-10

ユーティリティ1〜メニューエクストラほか/Utilities/Menu Extra



Dockyard Menu Extra

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応

MacOSXはドックを利用してアプリの起動、よく使うファイル・フォルダへのコンタクト、アクティブアプリの切り替えなどをするということがこのOSの仕様になっている。
Apple社は、というよりもCEOのスティーブ・ジョブズはこのドックを活用することを強く推奨している。
なぜならこのドックは「NeXTゆずりのクールなGUIだ」からだという。

しかしユーザはちょっと違う意見を持っているような気がする。

このドックを隠す設定にして使っている人は多いし、アプリやファイルへの素早いコンタクトにはランチャーのようなアプリを利用している人が多い。
アクティブウインドウの切り替えには専用のユーティリティをインストールして自分なりの操作性にカスタマイズしている人は結構多いように思う。
つまりデフォルトのままでドックを使ってそれをやっている人はあまりいないように思うのだ。

その理由はすごくシンプルで、ドックがランチャーやアプリ切り替え機能のユーティリティとしてはあまり使いやすいと言えないからだ。
切り替え機能としては、アプリ間の移動だけでなくウインドウ間の移動もコントロールできるようになって欲しい。しかしかといってWindowsのタスクバーのようなインターフェイスはご免だとすると、やはり後付けのユーティリティをインストールせざるを得ない。
またランチャーとしては、確かに手軽ではあるのだがコントローラブルにアプリをドックに登録できる数はせいぜい30というところで、それ以上の数のアプリを頻繁に使いたいという人にはこのドックというインターフェイスは結局使い物にならない。

だからこのドックは継子のような扱いを受けているんだと思う。
OSXのインターフェイスのうち、これほどAppleとユーザの意識が乖離しているAPIは他には無いと思う。

かといって私の場合ドックを隠す設定にしていない理由は、今何が起動しているかをワングランスでパッと見るのにやはりドックが便利だからだ。
だったらそういう便利さを活かしたままで、ドックをランチャーとしても活用できるようにしたい。
そう考えると行き着く結論はそんなにいくつも無い。
ドックを作業内容によっていくつかのパターンに切り替えて使うという考え方だ。

このアプリはメニューバーに常駐するメニューエクストラとしてプルダウン一発であらかじめ作ったいくつかのドックを切り替えるようになっている。
例えば、インターネットでwebブラウジング、RSSリーダ、ダウンローダ、メッセンジャーなどを動かしたい時、仕事でテキストエディタ、ワープロ、表計算ソフト、データベースアプリ、メーラなどをいろいろ動かしたい時、写真を加工していて画像の加工ソフト、ナンバーリネームソフト、セレクター、ピクチャービュアーなどをいろいろ使いたい時・・・
それぞれの専用アプリがずらっと並んでいるドックだったら便利に違いない。
それを仕事の時と、ホームビデオの編集の時とで切り替えることができたらもっと便利に違いない・・・

こういう発想で過去にもいくつものアプリが開発されてきた。
そのうちのいくつかを試してきた。
その結果言えることはどのアプリも非常に不安定で、動作も不確実だったということだ。
ドックというのは実はひとつのアプリなのだが、その起動はFinderなどのGUIの起動のプロセスに深く関わっている。

実はある種の手の入れ方でドックを起動しないようにすることもできるだが、「ドックが邪魔だから起動しないようにしたい」という人にもこの方法はお勧めしない。
二度とログインできないようになって、ユーザフォルダのデータをあきらめて結局システムを再インストールするはめになりかねないからだ。
それくらいドックの起動はシステムのログイン、GUIのプロセスに深く関わっているのでそれに手を加えてドックを切り替えるというアプリは解決すべき問題が山積みなのだ。

実際いくつものアプリを試してきたがその大部分はこれまでに消えてしまった。
どれも不安定だったし、その問題点をクリアできないままユーザサポートが困難になって開発も止めてしまいバイナリを置いているftpサイトも閉じてしまったところが大部分だ。
そういう尻すぼみに消えていったドックユーティリティをいくつ見てきただろうか。

このDockyard Menu Extraの作者さんはそういう歴史を知っているのかどうなのかよくわからないが、今更あえてそのドック切り替えアプリに挑戦した。
それだけこの歴史に無関心なのか自分のスキルに自信を持っているということなのか。
でもこれまでのところこのドック切り替えメニューエクストラはクラッシュも無く、それで設定が失われてしまうということも無いので後者なのかもしれない。

このメニューエクストラからできることは新しいドックの設定、ドックのリネーム、ドックの切り替え、各ドックに登録されたアプリをメニューエクストラからのプルダウンで直接起動ずるなどの機能が盛り込まれている。
常駐させるのに消費するリソースも非常に小さいのが良い。
またこれまでのところ特にクラッシュ、設定の喪失ということもないのでドックを活用するという目的では使えるんじゃないだろうか。






Dockyard Menu Extraのメニューバーからの表示はこんな感じだ
ドックの切り替えがここでできるし、登録したアプリやファイルに直接コンタクトもできる





例えばビデオ関連のアプリばかりずらりと並べるとか・・・





音ものアプリばかりずらりと並べるとか・・・
こういうドックをパッと切り替えられたら便利ではないだろうか







WeatherPop

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

天気予報をメニューバーに表示するメニューエクストラ。

気象情報ソースサイトを幅広く登録してあるのでデフォルトでも日本国内の天気情報に対応できる。
これが今までの類似アプリとは違い配慮が細やかなところだ。
そしてだからだろうが当然のごとくシェアウエアだ。

天気予報を表示したい時には、環境設定またはプルダウンから入る「都市名サーチ」に指定したい地域名を入れて検索すれば良い。
結構な地方都市でも該当項目が見つかるはずだ。

メニューバーには天気と最高気温だけが表示されるが、それ以外の細かい気象情報はプルダウンに表示される。何が必要かを取捨選択することもできる。
また気温や気圧なども摂氏/メートル法と華氏/ヤード法に表示を切り替えることができる。
ここいらなかなか完成されていると思う。
アメリカ人は自分たちの国以外の多数が摂氏/メートル法を採用しているなんてこと自体知らない人が多くて、自分たちの使っている度量衡がグローバルスタンダードだと信じ込んでいる人も多くいる。
だからアメリカの人が作ったアプリにはこういう設定が無いというものが結構多いのだ。

お天気をメニューバーやドックに表示するというアプリは結構いろいろ試しているが、安定性や細やかな配慮ということでいえばこれは一番だと思う。






WeatherPopの設定またはメニュープルダウンから
都市名検索を呼び出して新しい地域に設定をする
結構な地方都市でも名前が出てくるのでトライしてみよう





メニューバーにはこんな感じでアイコンと気温が表示される





こちらはちょっとアクアっぽいアイコンと摂氏/メートル法の表示の組み合わせ





またクラシックなアイコンや華氏/ヤード法の表示なども選択できる







desktopia

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応

デスクトップピクチャー、いわゆる壁紙(この言い方はWindowsの用語なのだが)を設定した時間ごとに自動的に変更するアプリ。

そういう機能はシステム環境設定ペインにもあるが、このdesktopiaはデスクトップに設定したい画像が入っているフォルダを指定して、リストを作ったあとデスクトップにしたい画像とそうでない画像を選択できるという機能があるのがちょっとアドバンテージがある。

私の場合ピクチャーフォルダの中にはデスクトップピクチャを100〜200枚程度に小分けしたフォルダがいくつも入っているのだが、そのピクチャーは写真としては好きなのだが「壁紙」として使うに画像が込み入り過ぎているというものがたくさん含まれている。
また「壁紙」としては良いんだけど今の気分に合わないというものもあるだろう。

そういう時にはこのアプリで、「壁紙」に合うもの、気分のハマるものだけをチェックを入れていって実行すれば良い。簡便なプレビューもついているので作業もしやすい。






desktopiaでデスクトップピクチャーのリストを作成する
フォルダを登録してリストのうち「壁紙」にしたいものにチェックを入れていく





小さなサムネイルウインドウだけではどんな絵ヅラだったか思い出せない時には
簡便なプレビュー画面が用意されている





アプリには付属で面白いデスクトップピクチャーが用意されているから使ってみると良い
時間に合わせて変化するよう設定すればデスクトップを
見ただけで今が昼か夜か分かるようになる(?)





セットアップしたら本体は邪魔なのでコントローラを閉じてしまえばいい
それでバックグラウンドで動いてくれるが設定を変更したい時には
この通りメニューエクストラとして常駐しているのでここから呼び出す







Carbon CapsBeeper

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応

iBookのような小型のモバイルを使っていて一番気になるタイプミスのcaps lockがかかっていることを音で知らせてくれるメニューエクストラ。

モバイルを使っていて一番不満だったのはdeleteキーのすぐ上にエジェクトキーがあることだった。
このためにiBookを使い始めた初期の頃はよくタイプ中にCDのトレーが飛び出して舌打ちをすることがあった。
この欠陥はOS10.2に上がったぐらいの頃にソフトウエア的に解消されて、エジェクトキーは長押ししないと反応しないように改良された。
このおかげでタイプ中にCDトレーが飛び出す不満は解消されたが、もうひとつ不満が残ったのはcaps lockキーのレイアウトだ。
このキーがoptionキーやshiftキーなどという重要キーのすぐ横にあるので、これもよくミスタイプして押してしまったりする。

そうするとcaps lockがかかっているのも気がつかないでタイプして全部大文字になったりというチョンボが時々ある。
これはそうしょっちゅうあることではないし、正確なタイピングを心がければ防げることだし、そうなったからって何文字か戻って打ち直せば良いだけだから別に致命的ではない。

しかし致命的ではないが、興が乗ってきてタイピングのスピードが上がってくるとこういうミスが出やすくなるし、そういう時ってこんなミスでイライラしたりする。
だからこのcaps lockがかかったら「ピーッ、ピッ、ピッ」というようなビープ音で知らせてくれるというのは案外重宝しそうな気がする。
何よりもこういう小物ながらピリッと便利というアプリが私は好きなのだということが最近、自分でもわかってきた。

ひとつ要望をいうなら音だけでなく画面センターにスーパーインポーズで「caps lockがかかった」ということを表示してくれると完璧だ。
私の場合モバイルでは音を絞って使っていることが結構多いので、そういう場合にはこのアラートは役に立たないので画面表示もあると助かる。






Carbon CapsBeeperを起動するとメニューバーにCCBという文字が表示される
プルダウンしてアクティベートをクリックすれば準備完了
試しにcaps lockキーを叩いてみて欲しい












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