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グレポンを着けてみた〜G36にAG36を着けてジャーマングレネーダー…
はよかったんだけバレルグラグラ…問題を解決した

G & AG36

グレポンを着けてみた〜G36にAG36を着けてジャーマングレネーダー…はよかったんだけバレルグラグラ…問題を解決した

ドイツ連邦軍でもグレネードランチャーを運用しているという話を結構前に聞いていて、リサーチしていたら米軍の次期グレネードランチャーのM320がこのG36用のAG36がベースになっていると知ってこのジャーマングレポンに俄然興味が湧いてきた。

イギリスのL85のバリエーションについてリサーチしているときに、ドイツのAG36グレネードランチャーを装備しているL85を持った英国兵の写真を見つけた。

英国ではL123A2として制式採用されているようで、L85の装着法がG36と似ているのでちょっとした工作でAG36をL85にも供用できるんじゃないかと思った。

実際にはちょっとした工作でもなかったが、これもそのうちトライしてみようと思いつつとりあえずS&Tの電動ガン用のAG36を先日のWEの999Eにつけてみることにした。

結論からいうとポン付け可能なんだけど、ちょっと問題も起きる。





S&TのAG36モスカート用のガスガン
AG36はG36のアドオングレネードランチャーとしてH&Kが開発したアタッチメント




これに着目した米軍がH&Kに依頼してM4ライフルにアドオンできるだけでなく
ストックパッドをつければスタンドアローンのランチャーにもなるようにしたのがこのM320
変更点は上部の取り付け部がRASのピカティニーレール対応になり
そこに取り外し式のストックも取り付けられるようにした点
すでに陸軍・海兵隊の次期ランチャーとして配備が始まっている




こちらは英国に採用されたL123A2を装着したL85A2
L85についてリサーチしていてこの写真を見つけてAG36に興味が湧いてきた
今さらながらのG36もこのAG36を取り付けたいから導入したようなものだ
そのうちL85へのAG36装備もチャレンジしてみようと思っている




それで早速つけてみました…WEの999E改めG36のフォアエンドを外してS&TのAG36を取り付けた図
といっても作業は数分で完了のほぼポン付け状態だった




ただ少し問題が発生した
WEの場合バレルのレシーバーへの固定がグラグラで
そのままだと銃口位置で数センチの上下左右のクリアランスがある
これでグルーピングをとったら7メーターでメートル単位の散らばり方になるだろう
持った感じもバレルがグラグラしているのはとても気分が悪い




WEのデフォのフォアエンドの内側にはバレルを
固定するレールがあるがS&T製品にはこれがない




WEの場合はこのガスシリンダー下部の溝がフォアエンドのレールに噛み合ってバレルが固定される




こちらはS&TのAG36のフォアエンド部分でバレルを支持するガイド
のようなものはあるがWEにあったレールは見当たらない
だからレールがないフォアエンドに交換するとグラグラになってしまうということだ
WE純正以外のハンドガードとは互換性がないということらしい



このWEのバレルのグラグラがちょっと我慢できる範囲を超えていた。

実銃の場合バレルはアッパーレシーバーの樹脂部分に直接ねじ止めされておりフローティングになっている。

WEに関しては実銃と同じ固定法は最初から諦めて、根元とストックの先端の2点支持で固定するという考え方をしているようだ。

実銃はカーボンファイバー補強のナイロン系の樹脂、いわゆるFRPでレシーバーなどが成型されているが、WEの場合トイガンなのでファイバーの補強はされていないようなのでナイロン系の樹脂ではあるが実銃ほどの強度はないらしい。

なので実銃と同じフローティング構造はゲームに使ったりするとレシーバーの破損につながる可能性あると判断したのかもしれない。

実銃のG36も連続射撃を続けると熱でレシーバーが破損して命中精度が著しく下がるというテスト結果が軍から発表されて問題になっているようだ。

H&Kは社内テストではそのようなことは起きなかったと反論してこの件はドイツで裁判になっているようだが、それぐらいG36のメカは難しい構造なのでトイガンで忠実に再現するには向かないということなんだろう。

エアソフトガン程度の射程でフローティングバレルが意味があるかどうかはかなり微妙なので、むしろ実を取ってフォアエンドのハメ合わせをタイトにして2点で固定した方が実用的というのはそうかもしれない。





この問題を解決するためにAG36を分解するが分解は左右2本六角レンチネジを抜く
サイトベースの前のネジはサイトを外すとき以外は抜く必要がない




このバレルの固定溝の位置に合わせて1.5mm厚のアルミ板でレールを作った




グレネードのレシーバーに穴を開けてM4サラネジを貫通させてこのレールを固定した




こうしてバレルがタイトに固定されることを確認して組立




AG36の取り付けはフォアエンドの固定ピンがサイトと干渉して左からは差し込めない
妥協して右から差し込むとこの通り全部入らずに1cmほど突き出してしまう
サイトを一旦外せば左から差し込めると取説には書いてあるが
サイトとフォアエンドの隙間がタイトなのでその固定法は難しいかもしれない




それはともかくこの簡単な工作でグレポンがG36に取り付けができてバレルのグラグラも解決した




AG36はM203と違って前にスライドするのではなくバレルを左横にスイングして排莢・装填する
このおかげで弾頭の全長制限がなくなったため催涙ガス弾などの発射も可能になった




さらに面白いのはトリガーがダブルアクションオンリーになって
バレルの開閉でハンマーをコッキングするようなメカがなくなった
つまりすごくシンプルで故障知らずのメカになったといえる
セーフティのデザインも本体G36のセーフティと同じになったのでわかりやすい




照準はM79などのフリップアップサイトと同じ構造ですごくかっちりした作り
サイトに50mから350mまで照門が付いているがグレネードで350mの狙撃ができるのかはちょと疑問
フロントサイトの照星をそこに合わせるがモスカートの場合は単位がcmになったと考えるといいかも
つまり50cmから3m半の狙撃が可能ということになる(ちょっと短すぎ?でも実際この倍の範囲内だと思う)




右側のプロフィール
それらしいシリアルなどの刻印が印刷されている




トリガーの前にはバレルを解放するボタンがある




このボタンを押し上げるとバレルがバネの力で左にポンと飛び出してくる
このシンプルな構造のおかげでAG36にはエキストラクターも存在しない
カートは薬莢のショルダーとリムのボアで保持されているだけ
上向けにバレルを開くとカートがポンと飛び出してくるシンプル設計だ




歴代のグレポンとの比較
(上)M16A1に装着されたM203と(下)全ての原型になったM79
手榴弾の到達距離の短さという欠点をカバーするために低圧発火薬とアルミバレルの
組み合わせで迫撃砲よろしくグレネードを飛ばすために開発されたM79
しかしベトナムで接近戦になった場合反撃できないグレネーダーが標的になったのが
問題になりカービンと2挺持ちよりもましなアドオン式M203が考案された




M79とM203はフリップアップサイトを標準装備している
M203は本体ではなくM16のハンドガードの上に取り付ける




さらにM203専用のアタッチメントとしてクアドラントサイトも用意されていた
なかなか精巧な作りだが構造が華奢でM16自体がたわみもあるので精度には批判もあった
これを取り付けずに運用している写真も結構見かけるのでそういうことなんだと思う




本国のオーストリアではほぼみないがオーストラリアの
F88ではM203をアドオンで使用している写真を見かける
光学クワドラントサイトをライフルスコープの上に載せるほか
M16と同タイプのクワドラントサイトをRASの左側につけているケースもある




AG36を装着したG36(のガスガン)
こういうものがつくとやはりものものしくなる




側面はいかついが意外と左右方向は厚みがなくてコンパクト




(上)AG36を装着したG36実銃と(下)AG36+G36のガスガン
見た目バランスはさすがにリアルと言える




(上)AG36を装着したG36実銃と(下)AG36を装着したG36ガスガン
上の実銃は近代化バージョンのカールツアイスのダットサイトが装着されている
初期型のダットサイトがなぜ不評なのか不明(Wikipediaには曇りやすいと書いてるが
それは条件は同じはず)おそらくデフォのサイトの視野角の狭さが問題と思われる
カールツアイスはEOTECHあたりと遜色ない視野角が得られる




いかつくてゴツいイメージになるAG36アドオンだがストックを
折りたたんだらサブマシンガン並みのコンパクトさにはなる
ただ実銃は肩付けをしないでグレネードを撃つとひどい目に合うらしい




前々回に作成したリファレンス用の写真だが撮りなおした
(上)H&K社のG36実銃と(下)WE-TECHのG36ガスガン
ほぼ同じ組み合わせオプションとマーキングの実銃写真との比較




せっかく撮り直したので右側のG36ガスガンプロフィール




STANAGマガジンバージョンのG36も撮り直した
(上)STANAGオプションのG36K実銃と(下)STANAGオプションのG36ガスガン




ところで前々回に連邦軍では運用事例がほぼない二脚…と書いてしまったがこれは別のオプションのようだ




(上)G36の分隊支援火器バージョンのMG36実銃と(下)二脚とダブルマグを取り付けたG36ガスガン
MG36とG36の違いはMG36がバイポッド標準装備なのと外からはわからないがバレルが太くなっている点だそうだ
またMG36はドラムマガジンを二つ結合したようなCマグをつけて運用されることが多いようだ
もちろんスタンダードなマガジンも使えるらしい




バレルが太くなっただけでしかも根元部分だけで全長も同じMG36が
分隊支援火器としてどれほど有効なのかはよく知らない
事実連邦軍では100挺ほどしか採用されずあとは二脚つきG36+Cマグで代用されているそうだ
ただノーマルとそれほど重量が変わらないのは運用は楽かもしれない
実戦では機関銃手は逃げ遅れて榴弾砲の餌食になって消耗が多いという体験談が
ウクライナからも聞こえてくるので軽便なMGを採用したドイツは意外に慧眼なのかも




単独でも銃っぽいのでストックもつけたくなるAG36
これに取り付けてM320風に運用できるストックアタッチメントもあるらしい
やってみたくなるよね…


2023年2月18日
















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