マルシンのライフルグレネード…同社UZIモデルガン用のアクセサリーだができるんじゃないかなと持っていた64式装着もやっぱり…
昔欲しかったけど買えなかったものを今になって買い漁っている。
このマルシンのライフルグレネードなんてのも確か84年だったかのコンバット誌の広告のページで見かけたのが最初だった。
当時マルシンは詳細があまりよくわからなかったUZIサブマシンガンのモデルガンを新製品として発売したり気を吐いていたメーカーだった。
UZIといえば中東の報道映像でたまに見かける程度で、レーガン大統領の暗殺未遂事件でSSが事件の時に一斉に構えているのを見て意識し始めたぐらいで
「画期的なL型ボルト」
とか解説に書いてあっても
「それってどういうもの?」
とピンと来なかったがマルシンのモデルガンを見て
「なるほどこういうものか」
と納得したぐらいの目新しいテッポだった。
そのUZIモデルガンに木ストックバージョンとフォールディングストックバージョンが揃ってアクセサリーは何が出るんだろう?と思っていたら広告写真で「UZI用グレネード」と掲載されていたからかなりのショックだった。
にもかかわらず当時手が出なかったのは馴染みのガンショップの店頭に入荷しなかったということもあるし、他に優先したい欲しいものリストが山積みだったからだった。
当然今ではもう作っていないんでしょうね…
と思っていたらオークションでまたボロボロに錆びたジャンクコンディションで出ていたので思わず入手。
マルシンUZI用ライフルグレネード
調べたら米軍制式M31HEATグレネードがモデルらしいんだけど
4枚羽根のM31と自衛隊も装備しているこの8枚羽根の関係がよくわからない
その8枚バネのスタビライザー部分はもう錆びついた真っ赤になっていた
例によって汗だくになって錆を落としてブラッセンを焼き付け塗装した
スタビライザーに穴が空いているのは多分安全対策のため
当時過激派が皇居に手製のロケット弾を撃ち込んだりしていたから
悪用されないように穴を開けて実際に飛ばせないようにしているということかな
弾頭部分は亜鉛合金製でこちらは真っ白に錆びていて塗装がほとんど剥げていた
錆を落として塗装も落としてインディのダークフォレストをスプレーした
こちらも悪用されないように弾体に穴が開いている
弾頭の信管部分はこれも錆びていたのでピカールで磨いて金メッキを復活させた
弾頭の中身は何も入っていない空っぽで信管に当たる部分もただの太いネジ
錆落としと磨くのは大変だったが元の姿の写真も撮っておけばよかった…
見れる姿になったので装着してみる…
これこれ…あの当時もこれをやってみたかったのよ…
実際に飛ぶわけではないしただの飾りなんだけど
ずっしり重いグレネードが銃身につくとUZIも厳つい印象に変わる
カッコいいけどイスラエル兵は実際こんなもの使ったのかな?
ダミーのグレネードだけどそれでもずっしりと重いので
こんなもの3本も腰に下げたら歩くの嫌になると思う
さる軍用銃の解説書にも載っていた写真・Wikipediaにも採用されている
M31グレネードを使用した自衛隊の新入隊員導入教育風景
自衛隊ではこの同型のグレネードの訓練弾を使用して目標に飛ばす訓練を
新入隊員導入教育の時だけやるそうだが実弾を使用した訓練はやっていないそうだ
飛ばし方だけ一応知っておけということらしい
訓練弾なので自衛隊のグレネードはスカイブルーに塗装されている
今の89式小銃向けのグレネードはちょっとデザインが変わって互換性はない
マズルブレーキの径に合わせたデザイン変更なので多分20式にも使えるはず
これはM1ガーランドライフルでM31HEATグレネードを発射する米海兵隊員
こちは4枚羽根でガーランドで使うときは専用のアダプターが必要らしい
前の写真もそうだが発射の時は必ずストックを地面につけている
FALの取説には「グレネードを発射する時には決して肩付けするな」
と厳重に安全規則厳守するよう書いてあった…肩付けするとかなり危ないらしい
M31はこんな簡単な構造
銃口からライフル弾が出ると推進剤信管に激突して推進剤が発火する
ロケット砲よろしく飛んでいき弾頭の感圧式信管で炸薬に発火する
自衛隊の訓練風景よろしくTOPの64式エアソフトガンに着くのか試してみたらあっさり着いた
昔マルシンの広告を見た時からずっとこれをやってみたかったんだよね…
40年ぶりに願いが叶った…
特に擦り合わせをすることもなく普通に装着できたので
自衛隊よろしく水色に塗装しようか思案中…
64式のマズルブレーキがなんでこんな形しているのかの謎もすっきり解けた
64式設計当時からM31との互換性を考慮してアダプターなしで
グレネードを発射できる形状ということでこのデザインにしたんだ…
この塗装色をフォレストグリーンにした理由は
マルシンのオリジナルのカラリングに近かったから
オリーブグリーンなどいくつか比較してみたけどこれが一番近い
実物もこんな色しているのかどうかはよく知らない…
よくみたらこの弾頭の形はRPGロケットランチャーなんかの弾頭に似てる
こちらはベトナム戦マニアにはお馴染みの
使い捨てロケットランチャーの
M72バズーカのカッタウエイと弾体
この弾体の形もM31にそっくり
この時代の流行のデザインだったんだろうな…
2025年8月14日
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