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最も嫌悪されるインターネット用語は?
/net term

フォークソノミーとは意外のようなよくわかってらっしゃるような・・・


スラッシュドット ジャパン | 最も嫌悪を呼ぶインターネット用語は?という面白い記事を見つけた。

『イギリスで最近「ネットでよく目にする、一番イライラする言葉」についてのアンケート調査』が行われた結果、栄えある第1位には「フォークソノミー」という言葉が選ばれたそうだ。
その理由は「見ると最も身がすくみ、身震いし、キーボードに頭をたたきつけたくなる」ということだそうだ。
2位以下を挙げると
「ブロゴスフィア」(2位)
「ブログ」(3位)
「ネチケット」(4位)
「ブルック」(5位)

とのことだ。
この結果はなんとなく納得がいくような気がする。
web2.0などという言葉がまことしやかに喧伝され、それの具体的な形としてAJAXのようなものがもてはやされ、ブログが世界を支配しそうなほどに普及し、ブログを書籍化したという英俗語の「ブルック」がミリオンセラーになリ、そういう流行を追いかけないと時代の話についていけないから気にはなるのだが、好きか嫌いかと訊かれれば
「嫌い」
ということだろう。
このトレンドは日本でも全く同じだと思う。
そういうものが穏やかに出てくれば好奇の対象であったはずだが、あまりにも急激に普及してあまりにも変化が急激なので拒絶反応を起こしているのかもしれない。

それにしても1位が「フォークソノミー」というのは面白い。意外に多くの人はことの本質を感じ取っているのかもしれない。けどもそういうwebの変化の理念とは別にネットのモラルは急激に下がっているではないかということも感じているに違いない。
だから「フォークソノミー」という言葉に落ち着かない居心地の悪さを感じるのだろう。
そのモラル低下の象徴がまた「ネチケット」という言葉に現れている。
ネチケットとかいう言葉をやたら振り回すのは、大抵はそういうモラル低下の被害にあって平衡感覚を失ってしまった人か、元々こういう世界にいるべきではない痛い人ということも日常感じているということか。
だから尊重すべき美しい言葉ではなく、嫌悪すべき言葉として上位に入っているのかもしれない。

いずれにしても不特定な多数が自由に形成したコンテンツやフォークソノミーがwebの重要な属性を決定するという方向にそろそろ不安を感じ初めているに違いない。
それは昔のオープンソースのフォーラムに似ていないこともないけど、似て非なるもので、生産的なものを指向しているとも限らずそれ自体がすべてのリソースを浪費していくような性格のものに変化し始めているのじゃないかという不安がある。

本当にこのままで良いのだろうか?
ということだ。

ところで自分だったら何を挙げるだろう。




2007年6月30日













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