MS-IMEってやっぱり使いにくいよね? 気のせいじゃなかったんだ
もと日本マイクロソフトの社長の古川さんがMS IMEはどんどんオバカになっているという話を書いておられる。
古川 享 ブログ- MS IMEさらに...お馬鹿になっていく
このブログの記事が例によってマカドザの煽りあいの材料になって、センセーショナルになってるわけだが、そんなことはどうでもよくて何だか裸の王様の呪縛がとけたような感じがする。
私は数年前から事務作業にはWindowsも使っているわけだが、このWindows標準の日本語入力アシスタントのMS-IMEがスゴく使いにくいと思って不満を漏らしていた。
ところが私がそういうことを言うたびに周りの人々は
「Macに慣れているとそういうもんだよね」
「ことえりよりは使いやすいでしょ?」
と言われる。
そうかな?
昔のWindowsはもうちょっとマシだった気がするけど、今のMS-IMEはどう考えてもOS9時代のことえり並みにオバカになっている気がする。少なくともJaguar以降のOSXのことえりはこんなにひどくないよ・・・というようなことを言ってもとりあってもらえない。
気のせいなのかと思っていたが、・・・私がそう思うだけで使い慣れたらこのMS-IMEも使いやすくなるのかと半信半疑でいたが、なんとマイクロソフトの元親玉もこのIMEの使い辛さに不平をいっているではないか。
記事によると、辞書の作成方法が手作業の編集から変換確率の統計で自動生成するような方法に変わったらしい。
開発主体が中国に移ったとか、日本人の技術者が開発にかんでいるとかいないとかがコメントでは取りざたされているが、そういうことが問題なのではない。
辞書なんて作った人の思想があって辞書なのであって、MSはこれまでのWindowsで蓄積してきた辞書をさらに補強するために確率収集するなら意味は分かるが、これまでの資産をキャンセルして何もアタマ悪い変換辞書を作る必要はなかったんじゃないかという単純な話だと思う。
そうじゃないといくら反論しても、現に今のMS-IMEはとってもオバカなのだから、今の開発のスタイルは正しく機能していないといわざるをえないのじゃないだろうか。
Windowsユーザが次々にATOKに乗り変えているそうだ。
昔、ことえりがどうにもならなくてATOKやEGBridgeに乗り換えていたMacユーザとしては同情の念を禁じ得ない。
しかし、思い込みって怖いなぁ。
「WindowsはMacよりも安定している」
「MS-IMEはことえりよりも賢い」
というような思い込みは広く蔓延していると思う。
「Macはすぐにバクダン出して凍るから信頼できない」
先日の新システム選定の時にオジサン達がいった言葉だ。
今のMacは爆弾なんか出ないんです。
それは安定性どうこう以前に、もうバクダンそのものが出ない仕様になってしまったんです。
思わず揚げ足取りそうになったよ。
「MS-IMEは使いにくい」
といっても
「気のせいだろ。それはお前がマカだからだよ」
という反応はこれからも続くような気がする。王様の耳はロバの耳。
2008年5月23日
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