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「日本の選択」は対談の組み合わせも面白い良書の予感

ハルさんの書評に便乗


「日本の選択」は対談の組み合わせも面白い良書の予感

「うむらうす」の「ハル」さんが面白い本を取り上げておられる。
読書メモ:日本の選択 (うむらうす)

「日本の選択」は「日はまた沈む」「日はまた昇る」の著者で日本のエコノミスト達を憤慨させたり、唸らせたりしたビル・エモットとピーター・タスカの対談本で、その内容と批評は「ハル」さんのサイトを参照してほしいのだが、この組み合わせは面白いと思った。
「ハル」さんの読書傾向がなぜか私と似ている気がするので余計そう思うのかもしれない。

実はこのピーター・タスカさんとはいっしょに仕事をしたこともあって、この方の考え方をいろいろうかがう機会があった。
「ハル」さんのエントリではピーター・タスカさんの略歴について、ほとんど触れられていなかったのでちょっと補足するなら、この方はイギリス人のファンドマネージャーで、今はフリーランスで日本に来て「ジャパンファンド」などの投信をマネージしている。
ただしタスカさんの「ジャパンファンド」は、証券会社がやっているお仕着せの指標銘柄を適当に組み合わせたような投げやりなものではなく、まるで買収屋のように企業のPBRなど企業価値を徹底的に調べ上げて、割安と判断したものだけを組み合わせる徹底したバリュー投資で、どんなに有名で大企業でも割安ではないと判断したものは絶対買わないという意味では徹底していた。

またこのタスカさんの投資手法として面白いのは「空売りファンド」なる投信も立ち上げていたことだ。
「この企業は社会的に、経営的にダメだ。株価は必ず下がる」
と判断した企業に株の空売りを浴びせる。
そうすることで「退場するべき企業」に対して「NG」を表明する。
「投資家だって投資を通じて社会参加することができる」
というのがタスカさんの考え方だった。

タスカさんにしてもエモット氏にしても知日派ではあるのだが、単に幻想的な日本ファンではなくそういう厳しい目で常に日本を見ている。
だからエモット氏の「日はまた沈む」は厳しい日本批判として当時は話題になったし、後に日本は経済的には沈没するかもしれないという時期に、逆にエモット氏から「日はまた昇る」という「日本にこそ希望がある」という内容の本が上梓されたことはセンセーショナルだった。
タスカさんも厳しい目で見ているからこそ、その「親日」的な発言には重みがある。

「ハル」さんが取り上げておられたこの本はまだ読んでいないのだが、読んでみたくなった。




2009年1月23日
















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青木さやか