WindowsUpdateに注意
最近、会社のシステム全面更新の件があって、どういう因果かWindowsのセキュリティの心配までしてやらないといけなくなっているのだが、Windowsユーザ(ドザ専)のセキュリティ意識の低さに愕然とすることが多くて参っている。
早い話、Windowsの専用機をインターネットから切り離せば「安全だ」と信仰のように信じていたりする。
そして「ネットにつながっているMacこそが脅威だ」なんてわけが分からないことをいっていたりする。
外部から事情を知らないスタッフが来て、USBメモリや外付けHDDを繋ぐ危険性に全く思い至らないというのが驚きだ。
シマンテックのアンチウイルスソフトを入れるというのならまだしも、そういうのを入れることができない専用機だから切り離して「安全にする」という。
驚きだ。
そういう人物が先日のゲームIDを抜くトロージャンに感染していたりする。
だから知っているものの勤めとして
「USBポートに全部アロンアルファを流し込んで固めてしまうことをお勧めする」
ということになる。
そういうことをしているとネットから隔絶されているのだから、WindowsUpdateもかからない。
セキュリティパッチが当たっていないWindowsがいかに危険かということを知らないのか、
「ネットにつながっていないなら毎日、アップデートをチェックしてダウンロードして、手動で当てないといけませんよ」
というと
「別に四半期一でいいんじゃないの?」
という。
これがこちらの世界(ドザ専)のデファクトスタンダードらしい。
セキュリティのために厳しい接続制限をかけるくせに、セキュリティパッチに対する意識はお寒い限りだ。
こういう太平楽な人達はほっておいて、BootCampや仮想化ソフトなどでMacにWindowsをインストールしている皆さんは、アップデートとウイルス対策ソフトのアップデートをお忘れなく。
先週のWindowsUpdateはレギュラーのアップデートだったが、最近は第2火曜以外のイレギュラーなパッチも増えてきているので注意した方がいい。
先週はセキュリティパッチなどが3項目
レギュラーなアップデートだが最近第2火曜以外の
イレギュラーなアップデートも増えているのでWindowsユーザは気をつけること
勿論MacにWindowsをインストールしているユーザも条件は全く同じだ
2009年3月15日
もしもスティーブ・ジョブズがビッグ3の経営者だったら
先日、会社のセキュリティ担当者の無知ぶりについて愚痴を書いたら、常連さんから
「この記事について、わたしは少し疑問を感じました。
セキュリティーに対する意識の低さが
「ドザ専」だからというところに行ってしまっていることなのです。
そういう意味では弊社では「ドザ専」の社員ばかりですが、
それほど意識は低くないと思っているのです。
御社では「ドザ」の意識が低いのではなく、
ネットワーク管理部門(またはそこの偉い人)の意識が低いのではないでしょうか?」
というメールをいただいた。
まことにご指摘の通りで、先日は私もちょっと頭に来ていたので八つ当たりモードになっていた。
先日の記事はちょっと事情が読み取りにくい内容になっていたので、このご指摘への返信を転載する。
「メールありがとうございます。
確かに3/15の記事はちょっとアタマに来ていたので、八つ当たり的ではありました。
Windowsユーザすべての意識が低いと読めるような表現は、慎まないといけませんね。
しかし何がアタマに来ていたかというと、セキュリティについてあまり知らな
い、知識を集める努力をしているともも思えない人物が、
「専用機は専用ソフトを入れる関係で、シマンテックなどのウイルス対策ソフト
を入れるとソフトベンダーの動作保証対象外になってしまう。
だからwebから切り離すが、社内ネットワークからは切り離すことができない。
だからwebにつながっているMacが脅威となる。
故にMacを社内ネットワークから隔離する」
といい始めたために
「そんな大規模な無菌室を作る方がよっぽど危険だろが?
シマンテックを入れたら動かなくなるようなパソコンは、そっちの方こそ隔離しろよ」
と反論したのですが、どうにも分が悪く私の言い分が通りそうもないので、
ちょっとむかっ腹が立っていたということもあります。
〜中略〜
特定のメーカーのパソコンしか繋げないような、異常にローカライズされたAD化
ソフトでネットワークを排他的にすることにはやたら熱心なのに、セキュリティ
パッチとかアンチウイルスソフトのウイルス定義ファイルのアップデートという
話になるととたんに熱意を失う「決定者」がいて、そういう人達がわけが分から
ないままセキュリティソフトのベンダーの言いなりになって意味不明なネット
ワーク図を作製しているのを目の当たりにすると、あれくらいの愚痴はいいたく
なるのです。
大体
「その専用機にはファイアウォールをちゃんと立てるんでしょうね?」
と聞いたら、先方はフリーズしてしまったという恐ろしい状況です。」
まぁ、「だからドザ専は・・・」という文章を書いていい理由にはならないので、いくら書いても仕方がないのだが、訂正も難しいので、以上をもって訂正とお詫びに代えさせていただきたい。
いずれにしてもこういう書き方は「Mac対Windowsどちらが優れているか」なんていうくだらない宗教論争に発展しがちなので注意しないとけない。
そういえばこういう記事を見かけた。
らばQ-もしスティーブ・ジョブズが、ビッグ3の経営者だったら…
相変わらずひどい誤解がベースになっているものもある。
・アクセルとブレーキはひとつのペダルで操作することになるだろう。
・ハンドルを一瞬右に切るのは、左に長く切るのと同じ意味なので、ハンドル操作は左だけでも足りる。
・車がクラッシュするが理由はわからない。
こういうのは最近のMacを触ったことがない人か、Macの使用法を全く理解できていない人の書くことだと思う。
中には面白いと思うものもある。
・アップルブランドのガソリンスタンドでのみガソリンが買える。
・ガソリンを入れることはできるがタンクが密閉式なので、工場へ送らなければいけない。しかしながら工場から「雨の中を走ったので水によるダメージがある」と伝えられ保証は使えない。ついでに車が返されたころにはもう使わない。
・窓ガラスについたわずかな傷のことで、たった10人ぐらいがインターネットを占領して大騒ぎする。
FirewireがApple、ソニーだけの独自規格として消えていきそうな気配を感じるし、増設とかいうことを考えるとAppleのサポートは厳しいし、iPodやiPhoneのバッテリの問題なんかはもういい加減にしてもらいたい気がする。
ただ、筐体の変色がどうとか、ミラー仕上げの筐体の傷がどうとかで大騒ぎしているデバイスマニアの騒がしさも鬱陶しい。
・ハンドルはタッチスクリーンを通して操作する。
こういう項目もあったが、これなんかはアメリカのデバイスマニアは世界から取り残されているなと感じる。
最近の業務用機のスクリーンタッチの普及は異常で、スクリーンタッチのためにかえって分かりにくいインターフェイスになってる実例を最近では散々見せつけられているし、それに大体日本のケータイの昨年末以降の新製品でスクリーンタッチでないものがいくつあるだろうかと考える方が興味深い気がする。
勿論iPhone以外はいずれもApple製品ではない。
らばQ-ゲイツvsジョブズの宿命の対決アニメに日本語字幕付けてみた
同じらばQさんから、ゲイツ対ジョブズの世紀の対決アニメなんてのもあったりして、こういうのもこの十数年間風刺画やアニメ、ゲームなどで散々見せられた風景だ。
コモドールが現れて、ゲイツもジョブズもひざまずくというのも型通りなんだけど、エクスプローラのウインドウにゲイツが隠れると
「なんでエクスプローラが開くのだ?」
「忘れたのかい? MacでもWindowsは起動できるんだぜ」
なんて間抜けなやり取りをジョブズとゲイツがしていたり、ジョブズの投げるビーチボールが飛ぶとき一瞬画面が重くなって二人の動作が遅くなったり、ジョブズがFinderに
「ゲイツを見つけ出して削除しろ!」
と命じるとFinderが
「オレはFinder!」
というようなジャイアンのテーマソングみたいな素っ頓狂な歌を歌い始めたり、そういう細かいところに面白さがある。
どちらかというとゲイツの方が好感度が高くて、ジョブズの方が間抜けっぽい。
そのジョブズが最近は何を考えているかというと、気になるのはもっぱらGoogleの方らしい。
ジョブズ氏、KindleとAndroidをバッサリ - Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ
こちらの記事にはこういうくだりがある。
『ジョブズ氏の「今すぐ諦めろ、タワケめ」リストにはグーグルの「Android」も墨で黒々と書かれてます。』
『グーグルはAndroid抜きで企業としての目標は達成した。本当に思うんだが、Androidなんて百害あって一利なしだ。パートナーになりたい人たちとグーグルの間に亀裂が入るだけだろう』
逆にビル・ゲイツに関しては
『ビルのマイクロソフト引退は本当に大変なこと。ものすごく大きな意味をもつ出来事だ。これだけの貢献を果たしてくれた彼には、その栄誉をしっかり讃えてやらなくちゃいかんと思うね』
ということで、今彼が苛ついているのはWindows7が好調かもしれないということではなく、Googleの方だということらしい。
ビル・ゲイツに対してはかつて、
『さぁ、レッドモンドの友人諸君、コピーの準備はいいか?』
なんていう挑発的なコメントをしていたのを思うと、すっかり「戦友モード」に切り替わってしまった感じだ。
そしてそのスティーブ・ジョブズも今は病気療養中で、経営の一線から離れている。
Mac対Windowsどちらが優れているかという話の時に、いつも第三極として話が出るLinuxが、思ったほど伸びていない。
かつてのLinuxユーザの話だと、もう今頃はMacとのシェアは逆転して、Windowsのシェアもかなり喰っていないといけない。
ところがいまだにLinuxのシェアが1%以上の整数になったというニュースは聞かない。
日本政府も「Linuxなどのオープンソースに切り替える」と示唆していたような気がするが、どの程度実現したのだろうか?
これについては最近ある面白い人物の話を聞いたのだが、オープンソースで最も成功しているMozillaの関係者の方が、オープンソースの失敗例としてLinuxを挙げていた。
この話はいずれ近いうちに書く。
Linuxが一般的な思いと結構違う方向にいっているというのもこういう記事から伺える。
Ubuntu Linuxをインストールして分かったこと、分からなかったこと − @IT
Ubuntuは、LinuxのGUIディストリビューションだが、実際に試した人が皆口をそろえていうのは
「Ubuntuは決して軽くない」
ということだ。
そしてこれはUbuntuに限った話ではないらしい。
Linuxは元々軽量なUNIXクローンとしてスタートしたにもかかわらず、そして大抵の人は
「LinuxならMacやWindowsが重すぎて動かないような旧式機でもサクサク動く」
という思い込みを持っているにもかかわらず、実際のLinuxはWindowsXPなんかよりも重かったりする。
GUIが重くなってきているのはLinuxもMacもWindowsも同じことだということらしい。
ただし、GUI化は想像以上に成果を挙げているいるそうなので、これからなのかもしれない。
そのうち、UbuntuかFedraかわからないが、Linux移行を果たそうとは思っている。
2009年3月16日
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