Linuxが普及しないわけ
というお題で何か書き始めたのだが、どうも検証が不十分なので成立しない。
なので気になったリンクだけおいておく。
Windows Serverにシェアを奪われるLinux - ITmedia エンタープライズ
[ThinkIT] 第1回:データで見るエンタープライズサーバOS市場動向 (2-3)
Linux が成功するには不況の辛い時期が必要? - japan.internet.com LinuxTutorial
こういうスレも延々と立っている。
Linux使っててこりゃ普及するわけないと思った時
手許には野村総研の産業リサーチレポートの
「Linuxの成功が意味すること」
というPDF資料もある。
ロックがかかっていてコピペができないので、要約すると、
「ネットワーク加入者が増えると、ネットワークそのものの価値が増大する
多くの人に連絡が取れるようになるから
AT&Tはローカルネットワークとの相互接続を拒否して独占を維持しようとしたが「キングズベリ誓約」で司法省命令でネットワークを解放しなくてはいけなくなった
同じ方法で独占を確立したのがマイクロソフト
WindowsはPC/AT互換というオープンアーキテクチャを完成させたが、プリインストール戦略で他のソフト会社をコントロールしてInternet Explorer vs. Netscapeのような「相互接続」を武器に競合ソフトをつぶすAT&Tと同じ戦略で独占を達成した。
Windowsが普及した理由はベンチマークが優れているからではなく、Internet Explorer、Officeなどを含めて「相互接続」を拒否してきたため
しかし時代が変わりTCP/IP、DNSというようにプロトコルが統一され、ネットワークが高速化し、サービスを接続できないとローカルアプリケーションサービスだけでは成立しなくなりネットワーク接続は必要になってくる
Windowsと同等の機能を持つLinuxは相互接続問題を回避できる
その結果、未来は・・・
Linuxはシェアを増やしマイクロソフトはシェアを減らしていく
マイクロソフト製品は価格引き下げを余儀なくされる
OS の開発は停滞しアプリケーションやGUIの開発が主題になってくる
人々はOS の違いを意識しないで機器を使うようになる
ネットワーク全体の効用はより大きくなる
将来今までとは全く違ったアーキテクチャ・思想を持ったPC(?)が生まれるだろう
そこでまた相互接続問題が発生する
歴史は繰り返す」
という内容になっている。
これと似たようなことを当サイトでも書いてしまったが、このリポートはなんと1999年に書かれている。
なんという慧眼!
特に最後のところはiPhone、iPadの出現を予測しているような内容だ。
iPadがFlash締め出しでAdobeや開発者ともめている状況まで予測している。
こういうことについて考察してみようと思ったが、肝心のLinuxが「普及している」と評価していいのか「普及していない」と評価していいのかよくわからない。
勿論組み込みOSとして大きな一角を占めていることは知っているのだが、この予測はそういう狭い領域の話だけが対象ではない気がするし・・・と思っているうちに時間が経ってしまった。
誰か解説してください・・・>エラい人。
2010年4月16日
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