歴史ある事業が終わっていく不思議〜カセットウォークマン・パソコン
世間はiOSに寄り添うようにMacが進化しハジメタだの、iPhoneとドコモのGalaxy、auのAndroidケータイがガップリよつで取っ組み合いをハジメタダのというニュースが飛び交っている最中に、今日たまたまふたつの感慨深いニュースが入ってきた。
そのうちの一つがこれで、ソニーがついにカセットウォークマンの生産を終了するそうだ。
「カセット」ウォークマン販売終了 30年の歴史に幕 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
ソニーは勿論ウォークマンの開発と生産は今後とも継続するのだが、カセットウォークマンに関しては国内では販売もサポートも打ち切りということらしい。
海外については生産を細々続けるそうだ。
このニュースはむしろ「まだ作ってたんだ!」という方が驚きかな。
写真の初代ウォークマンは懐かしいなぁ。
当時の感覚では、ウォークマンは今のiPhoneよりもはるかに価格が高かった記憶がある。
まだ学生だった私には手が出なかった。
社会人になってやっと2代目か3代目あたりのウォークマンを手に入れたのだが、これが電池をものすごく消費した。
通勤の間に聞くと自宅と会社の間を1往復半で単3電池2本か3本(こんな半端だった気がする)が上がってしまった。
だから鞄に常に予備の電池を入れていたのを思い出した。
ソニーはまだウォークマンの継続はするが、こちらは完全終了のニュースだ。
シャープ、パソコンの生産中止 - MSN産経ニュース
多分若い人達にはシャープというと液晶テレビやソーラー発電、Aquosケータイのイメージしかないだろうけど、古いパソコンマニアならBASIC全盛の頃に8ビットパソコンが登場した時代にはセイコー、日立と並んでパソコンメーカーとして記憶に残っていると思う。
後はちょっと遅れてNECかな。
このうちセイコーと日立はもうパソコンから撤退してしまったが、ついにシャープも撤退ということで群雄割拠時代のメンバーはほぼ退場してしまったという感慨かな。
でも最近本当にメビウスって見ないというか、通っている歯医者さんがメビウスのラップトップを使っているのを見て
「珍しいな」
と思ったくらいだから、やっぱり最近は売れてなかったんだろうな。
90年代にWindowsはクライアントPCの世界では勝者となり、MacOSをはじめ他のOSをほぼ駆逐してしまって
「Wintel陣営の完全勝利」
等と言っていた。
確かにWindowsとintelは勝利したが、パソコンベンダーはIBM、DEC、コンパックを始め次々と消えていってしまった。
国内でも上記の通りだ。
(EndeavorはEPSONだし精工舎とは流れが違うんじゃないかと理解しているが、どうでしょ?どちらにしてもセイコーEPSONがパソコン作っているなんてことも知らない人が大部分なんじゃないかな)
オチはありません。
なんとなくいろいろ終わってしまうんだなぁという感慨だけです。
2010年10月23日
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