Google Android OS搭載のiPhone/iPadそっくりさんNTTドコモのGalaxyシリーズが昨日発売された
まずは写真を見てもらいたい。
個人的な事情で実は一足早く、今月初めにこの端末をいじってきた。その時に写真も入手していたのだがやはり発売になってから使おうと思い今まで触れないでいた。
形はiPhone3GSあたり、iPadにそっくりで形だけでなく指先でスクロールすると加速して画面が左右に切り替わる動きとか、中に仕込まれたアプリのメニューとかもうそっくりだ。
Made In KoreaのiPhone、iPadと思ってほぼ間違いない。
どこがいっしょかをいうよりもどこが違うかを言った方が速い。
まずiPhoneそっくりの
GALAXY S
はGoogleの純正Android OSを搭載しているので、面倒な設定の必要なしにデフォルトでカレンダーがGoogleカレンダーに同期する。
その他メールもGMailと同期するのは簡単だ。
ここらがひと手間必要なiPhoneより簡単だと思われる。
ピクセル数で高画質を実現したiPhone4Gに対してGALAXYの方は有機EL液晶で画面の美しさを確保している。
フルハイビジョンビデオを鮮明に再生するデモは確かに美しかった。
それとGALAXYはFlashをプラグインされている。
なのでwebのFlashを使ったサイトも問題なく表示できる。
違いといったら、そんなところかなぁ。
あとドコモの端末なので一部のiモードサービスを使えるとか(一部だけだが)、ドコモのケータイメールアカウントやケータイ番号をそのまま使えるとかそんなところがメリットかもしれない。
GALAXY Sの3面の姿
iPhone4のような角張ったデザインではなく
3の丸っこいデザインを踏襲している
液晶はハイビジョン動画の再生ではさすがにきれいだと思ったが
そういう用途で使うことがどれくらいあるかは疑問を感じた
さすがの太っ腹ドコモも定額制でHD動画をガンガンダウンロードさせてくれるとは思えない
操作画面は映っていないが下に4ボタンある方式
あとiPhoneで制限されて要望が多かったテザリング(パソコンにつないで無線電話モデム化する機能)は結局ドコモでも却下された。
これが使えたらインパクトがあったかもしれないが、さすがのドコモもそこまでインフラタダ乗りを許してまでソフトバンクを蹴落とすまでは踏ん切れなかったということか。
まぁ、iPhoneを解約してこれに乗り換える理由は、ソフトバンクよりもドコモの方が電波は安定しているからというところくらいかな。
私は特に不自由を感じていないので、乗り換える予定はない。
でもこれからスマートフォンを購入しようという人なら大いに迷うところだと思う。
ドコモの山田社長の「iPhoneと充分競合できる力はある」という言葉は説得力があると思う。
もうひとつの
GALAXY Tab
の方はiPadのそっくりさんで、機能的にもほぼ同じ。
これも違うところに絞っていうなら、iPadでは追加されなかった、通話機能がついている。
これを耳に当ててモシモシハイハイをやる人はいないかもしれないが、テレビ電話の実現には半歩近づいたかもしれない。
でもこれもドコモへの配慮で通信は音声のみになる筈だ。
必要かどうかはビミョー。
もうひとつの特徴はiPadよりも一回り小さいというところ。
これはiPadについて要望が多かったところで、さすがサムスン、タダの猿真似ではなくiPhone、iPadをよく研究していて、どこに不満が多いかというポイントを押さえている。
発表の日のデモでも
「背広の内ポケットに入る大きさ」
を強調していた。
GALAXY TabはiPadそのもの
機能も全く同じで違いは通話機能があること
もう一点注目なのはこの大きさ
ビジネスユースには正直iPadよりも使いやすい場面もあるかもしれない
iPhoneの販売契約を逃したドコモにとって、逃した魚は大きかったのは本日発表されたキャリア各社の中間決算で鮮明になった。
iPhone景気で好調のソフトバンク、エクスペリアでぼちぼち堅実なdocomo、スマートフォンに完全に乗り遅れて厳しい数字を発表したKDDI/au。
もうキャリア各社はスマートフォンを外して戦略を構築するのは不可能だ。
これからiPhone、iPadそっくりさんの端末はどんどん出てくるだろう。
というよりもMacをマネすることで世界を征服したマイクロソフトのWindowsのように、iPhoneなどのApple製品をいかに精巧にマネするかでこれからのスマートフォンの死命が変わってくるかもしれない。
でも前にも書いた通り、これからは情報端末はどんどん姿を変えていくと思う。
マネは所詮マネに過ぎないんじゃないかなぁ・・・
2010年10月29日
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