Windowsかなキー問題はやはり深刻か
ここでも最近書いているが、新しい職場環境は100%Windowsで会社ではWindowsで作業をしている。
職場はPC 持ち出し禁止だけでなく持ち込みも禁止だ。
なので今後私物のMacが仕事で役に立つという場面はまずない。
そのせいでこのMacのOS運用ログから始まったサイトの内容が最近「Windowsの使い方」で埋まっているわけではない(こともない)。
それはともかくWindowsに関しては初心者の私も、見事にはまった落とし穴がある。
「Windowsのかなキー問題」という問題があるのだそうだ。
どういうことかというと毎年春になると、
「パソコンが壊れた」
という苦情が会社の総務部、IT情報部、ネットワーク管理者あるいはPCに詳しそうな人のところに殺到して彼らを悩ませる問題だそうだ。
笑い事ではない。
このクレーム対応のために業務の何割かを割かれて仕事にならないとぼやくネットワーク管理者もいる。
その内容も決まっていて、
「キーボードがおかしくなった。
今まで普通に文章が打てていたのに急に
『みらくらみきらきちなかいみちに』
という感じで変な文章になってしまう。」
「小文字を打とうとしているのに、全部大文字になってしまう。」
「数字が打てなくなった」
という3つくらいに集約できる
これだけでクレーム慣れした担当者はもう何のことかすぐわかるらしいが、もう少しパソのことが分かっているクレーマーは
「かな入力が外れなくなった。入力メニューのKANAボタンをクリックすると、英数が選択されてまた日本語入力に戻すとKANAボタンが復活して外れなくなってしまった」
という言い方をする。
Windowsのかな入力ボタンが何かの弾みで入ってしまったら、ボタンクリックでは解除できない。
この場合の解除法は
Alt+ひらがな/カタカナキー
を2回叩く。
上記の3つのクレームのうちの後者ふたつはキャップスロック(Capslock)キーが入っている、ナンバーロック(Number)キーが入っていないという初歩中の初歩のミスだから、別にキーボードが壊れたわけではない。
しかしこのキーロックという考え方がどうしても馴染むことができない。
特にKANAキーは一人のユーザがローマ字入力とかな入力を使い分けるなんていうシチュエーションがあまり考えられないので、その存在意義がわからない。
かな入力を使う人はずっとかな入力で使っているはずだし、ローマ字入力を使っているユーザはハナからかな入力なんか覚える気がない。
なのにこの切り替えキーがあってそのロック機能まであるというのは過剰機能のような気がする。
私も最初このかなロックのワナにはまった。
そういうところにはまるのはMacからWindowsに入ってきた特殊なユーザだけなのかと思ったらそうではない。
ネットで「かなロック」で検索したら
「かなロックが解除できずに困っています」
という質問がゴマンとかかってくる。
かなロックの解除の仕方という解説ページもゴマンとある。
にもかかわらず毎年春には
「キーボードが壊れた、今すぐ直して欲しい」
というクレームが担当者に殺到する。
これはこのUIがユーザにマッチしていない証拠なんじゃないかと思う。
ここでも解除法を取り上げるけど、それでもやはり毎年多くの人が
「キーボードが壊れた」
と質問し続けるのだろう。
WindowsのIMEのところにKANAキーボタンとCAPSキーボタンがある
ここをクリックしてKANA入力に切り替えられるが
ロックがかかるとここをクリックしても解除できない
解除はAlt+かなキーを2回叩く
KANAキーボタンにマウスオーバーすると「KANAキーロック状態」というバルーンが出るが
これもかなキーにロックがかかっているかどうかを示しているわけではない
ここでロックがかかっているかどうかがわかるよということを教えてくれているだけで
余計なお世話というかなんとなくユーザの感覚とちぐはぐなUIだという気がする
そう思うのは私がMacユーザだからかと思っていたが
かなキーに関する質問がネットにたくさんあるのを見ると皆ピンと来ていないらしい
2011年6月4日
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