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世界IPv6デーの実験は成功したということでいいのかな?

IPv6day

世界IPv6デーの実験は成功したということでいいのかな?

本日は日本時間の朝9時から全世界規模でIPv6デーと銘打って、その実用実験が行われていたのをご存知だろうか?

IPv6って一体なんじゃ?という方はこちらを参照。
IPv6-Wikipedia

要するにインターネットの住所を表すIPアドレスは、現行バージョンのIPv4では、10進法12ケタの数字を使って表記されるが、その組み合わせの資源はもう今の時点で一部の地域では枯渇し始めており、来年2012年には全世界で完全に残りが無くなってしまうということらしい。

無くなったら、どうなるかというとすぐにインターネットが全滅するとか、新規のユーザはもうホームページもブログも持てないとかそういう影響がすぐに出てくるわけではなくて、今現状ではDNS、NATの仕組みも完備してきて一部にはIPv4のアドレス枯渇問題は永遠に来ないという楽観論もあった。

しかし、来年にはすべてのIPアドレスが無くなるということが判明してみると、やはりこれからはいろいろ不便なことになるので、結局はIPv6のような次のステージには進まなくてはいけなくなる。
でないとインーターネット全体がLANのNATのようなローカルルールの入れ子構造を強いられて、結局その不便はユーザに来るように思われる。

アカマイというアメリカの通信インフラベンダーが面白いページをこのイベントに合わせて用意している。
IPv6のパケット総量、パケットロスなどを全世界、あるいは地域別にリアルタイムに表示してくれる。
アカマイIPv6特設ページ

皆さんのところでは何も障害は起きませんでしたか?

以前携帯電話の3Gのヨーロッパ実用実験を取材した時に、ヨーロッパのメディアがみんな3Gを無用の長物と報じ、一般市民も「3Gなんて本当に必要なんですかね?」なんて言っているのに驚いたことがある。

当時すでに2Gの帯域は枯渇状態であったのにもかかわらず、ヨーロッパには全く危機感がなかったのだ。
「3G必要か?というが、もし実現しなかったら枯渇しかけの2Gの電波で、イギリス政府は国民に
『ケータイの電波はもうありませんから皆さんできるだけ使わないでください』
なんて説明をするのか?」
と聞いたら、そのイギリス人はキョトンとしていた。
IPアドレス枯渇問題もそんなもんだ。

まあIPv6がなかなか頼もしいということが分かったから、いいのだが。





アカマイのIPv6特設ページはIPv6の全世界流量をリアルタイム表示



2011年6月8日















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