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App Storeの公式有料アプリにパクリ疑惑〜一応リジェクトへ

fakeapp

App Storeの公式有料アプリにパクリ疑惑〜一応リジェクトへ

App Storeで審査に通って公式に販売されているアプリにパクリ疑惑が出ている。

ここでは多くを説明しない。
以下のアイコン、スクリーンショットを比較して各位判断してほしい。

問題のアプリがこれ
App Storeで450円で販売されている。
Mac App Store - Disk Space X

この問題を指摘したまとめがこちら。
【これは】パクリMacアプリ「Disk Space X」は要注意【ひどい】 - Togetter

そしてパクられたと思われる元ネタがこちら。
スクリーンショットがこちらのアプリにそっくりだ。
DaisyDisk - Analyze disk usage and free up disk space on Mac
幣サイトレビュー
DaisyDisk

アイコンがパクられたとおぼしき元ネタはこちら
メモリ解放アプリPurge Memoryを作ってみた(要Xcode) - うむらうす
幣サイトレビューがこちら
Purge Memory





「Disk Space X」のスクリーンショット1枚目(Apple App Storeより)




DaisyDiskのディスクスキャン結果画面(幣サイトスクリーンショットより)




「Disk Space X」のスクリーンショット2枚目(Apple App Storeより)




DaisyDiskのディスクスキャン結果詳細画面(幣サイトスクリーンショットより)




「Disk Space X」のスクリーンショット3枚目(Apple App Storeより)




DaisyDiskのバーグラフオーバービュー画面(幣サイトスクリーンショットより)




アイコンの比較
左が「Disk Space X」で右がPurge Memoryのアイコン
そっくりそのままパクったわけではなく一応描き直したというところにむしろ問題がある
「インスパイアされた」という言い訳をするかもしれないがメモリの使用領域を
ピザになぞらえた「わかば」さんの発想をまるのままいただいているわけだし
よく見ると4つのメモリ領域のうち「Free」の文字だけ消し残っているのが分かる
インスパイアされたとかたまたま似てしまったとかじゃなく確信犯であると思われるゆえんだ
DaisyDisk




アイコン作者のwakabaさんから追加の情報をいただいた
私が比較していたPurge Memoryのアイコンは古いバージョンだったようで
wakabaさんがRetina用に描き直したものが全くそっくりだと判明
つまり「Disk Space X」はこのアイコンの文字を消しただけということだ
DaisyDiskの作者さんが「安直なコンパイルだ」と嫌悪していた通りだった



「Disk Space X」はリリース日時が2013年4月18日となっている。
DaisyDiskの幣サイトレビューは2012年1月22日。
Purge Memoryのうむらうすさんのエントリは2012年7月18日となっている。
なお作者のブログを見ると
iMonolingual
EasyFTP
PDF Reader

など紛らわしい名前のアプリ名が並んでいる。
作者住所はアラスカ/USAとなっている。
これをどう判断するかはご覧になっている皆さんにお任せするが、私はAppleに問い合わせるつもりでいる。


<追記>
Apple社に問い合わせました。
それぞれのリンク先を明確にお伝えして、比較していただくようお伝えしたところ
「関連の関連部署に優先的に情報共有できるように上げて対応します」
との回答でした。
著作権法どうこういう以前にこういうことが事実として横行するのはAppleのイメージと公序良俗に対してどうなのかという問いかけに関して、大いに同意いただき大変誠実で前向きな回答をいただきました。
今後の対応を注目したいと思います。


<追記2>
ツイッターで先ほどDaisyDiskの開発メンバーだというアカウントからメンションがあった。
この「Disk Space X」は正確にはDaisyDiskのコードを盗んだのではなくコードはFilelightのソースにDaisyDiskから抜き出したグラフィックを載せて安直にコンパイルしたものだとことだ。

この方もこのアプリについて
Filelightの7年前のバグが残っている劣悪品で、この作者ならやりかねない醜悪なアプリ」
と嫌悪感を持っておられるようだ。
さらにFilelightはオープンソースなのでオープンソース規約にも違反しているとのこと。

Appleに抗議しているが対応が遅いのでじれているそうだ。
Apple日本法人が迅速に対応してくれると、各国ユーザに自慢できるのだが。





2013年4月21日


<追記3>(5月3日)
この 「Disk Space X」は現在日本のApp Storeからはリジェクトされている。
経過は要注意だが、まずはアップルジャパンの対応の早さに拍手。

ただし同アプリ作者の開発者アカウントは、まだApp Storeに残っておりいくつかのシェアウエアはまだ販売されている。
DaisyDiskの作者さんも「こいつならやりかねない」とこの模造アプリの作者に不快感をあらわにしていたし、今後とも要注意物件ではある。





一応こういう結果となりました

<追記4>(5月18日)

このDisk Space Xだが、App Storeで復活している。 アイコンとインターフェイス画面は修正されて、価格も450円から250円に改訂されている。

Appleとしても完全放逐ということではなく、問題点として指摘された部分を修正することで、再承認ということになったらしい。



アイコンはこんな黒っぽいHDDのイメージに変わった。


インターフェイスはビミョーだが前のDaisy Diskからリッピングしたイメージファイルを使うのを止めて一応新しいものを描いたらしい

後はDaisy Diskの作者さんがFilelightのGPL違反についてどれくらいAppleに食い下がるかだが、一応アイコンとグラフィックに関しては対処したという形になったらしい。

レビューのコメントに早速こういうのがついている。
I like previous icon!!
何でも不正にお金を取ろうとするとレピュテーションが付いて回るということか。




2013年5月18日















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