VirusBarrier Express
(Freeware, via App Store)
おすすめ度★★
OS10.6SnowLeopard対応
かの「インテゴ」が販売するMac向けのウイルス対策ソフトのVirusBarrier のフリー簡易版。
最近Sophos とかNOD とかフリー版のMacウイルス対策ソフトがちらほら出てきている。
多分機能に制限があるフリー版を体験してもらって製品版ソフトに移行してもらおうということなんだろう。
Mac向けのウイルス対策ソフトの老舗のインテゴがリリースしているVirusBarrier もフリー版が出た。
このインテゴという会社はいろいろ評判がある会社で、Macにはmp3にウイルスを仕込まれる脆弱性があると一人大騒ぎした時にも
「そんなウイルスは永久に現れない」
とエキスパートに冷ややかにあしらわれた。
実際もう7年経つがいまだにmp3ウイルスにはお目にかからないが。
そういう販売元が開発しているウイルス対策ソフトなので、それなりに自己判断で効果を評価して使ってもらいたいのだが、これはファイル監視などの機能を削ぎ落とした簡易版ということだろう。
VirusBarrier Express は話題のApp Store を通じて配布される。
ここからダウンロードページに入って「無料ダウンロード」ボタンをクリックすると例によって自動的にインストールされる。
ただしアンインストールは自動ではない。
アンインストールはアプリ本体と
~/Library/Caches/com.intego.virusbarrierexpress
~/Library/LaunchAgents/com.intego.virusbarrierexpress.agent.plist
/var/db/receipts/com.intego.virusbarrierexpress.bom
/var/db/receipts/com.intego.virusbarrierexpress.plist
~/Library/VirusBarrier Express
~/Library/Preference/com.intego.virusbarrierexpress.plist
あたりを削除することでOK。
一部は削除の時に管理者パスワードを要求される。
それで肝心のウイルス駆除効果の評価だが、Macのウイルス検体がないので確実性は不明だが、インテゴが提唱者のmp3genのウイルス検体はきっちり駆除した。
いまではこのmp3genに反応するウイルス対策ソフトはVirusBarrier しかないんじゃないかな。
Windowsのウイルスも反応して欲しいウイルスは大体駆除したが、手持ちの検体のうち以下の大物は取り逃がした。
W32Virut-5
Trojan Vundo
Trojan Downloader50347
Autorun/Gamima とかNetSky とかのWindowsに迷惑をかけそうなウイルスに反応しているのは良いのだが、Virut とかVundo とか結構有名どころを素通しにしているのが、なんだかなぁ。
Macには感染の心配はないが、そのまま素通しでWindowsに渡してしまえば感染を媒介することには違いない。
またファイル監視機能は省略されているので、ウイルスファイルをMacに入れるだけでは何も反応しない。
本体ウインドウ、あるいはアプリアイコンなどにドロップするなどの操作をしてファイルをスキャンしないとウイルスを自動的に発見する機能は無い。
さらにウイルス判定したファイルを開くことができないようにロックをかける機能もない。
基本的には
「VirusBarrier のスキャンスピードの速さを見てくれ」
という体験版だと思った方が良い。
話題のApp Store でVirusBarrier Express をダウンロードする
例によって自動的にインストールされる
最初に起動するとアップデートをチェックするかどうか聞いてくる
勿論スキャンエンジンなどは最新の状態で使うべきなのでチェックする方をクリック
設定画面は別に用意されておらずツールバーで詳細を設定する
ここはスキャンを回避するディレクトリを設定するメニュー
ウイルス検体を置いているのでその隔離フォルダをドロップして登録した
定期スキャンはディレクトリとスキャン頻度のみを設定するという非常に大まかなもの
ウイルスのシグネチャー(ウイルスパターンファイル)は
2011年1月26日現在12月28日付けのもの
Mac向けのウイルスだけを扱っているなら充分な頻度だが
Windowsのウイルスの新種は毎日どんどん出てくるのにこの頻度は心許ない
スキャン画面はこんな感じ
スキャンしたいディレクトリを下のボタンで選択、あるいはウインドウにドロップ
クイックスキャン、フルスキャンの選択も可能
スキャン進行中の表示はこんな感じ
スキャンが完了したらこんな表示
「ウイルスは見つかりませんでした」とのこと
そこで早速手持ちのウイルス検体をスキャンさせてみた
ウイルスを発見した表示は標準的な「真っ赤になる」というもの
見つけたウイルスの場所とウイルスの種類を表示する
NetSkyを捕捉している
インテゴが「提唱」したmp3genもきちんと捕縛した
今ではこれに反応する数少ないウイルス対策ソフトだと思う
ところが反応していないファイルも結構ある
VirusBarrier Express が反応していないファイルを調べてみると
Virut、Vundo等の大物Windowsウイルスも含まれている
Macのウイルス対策ソフトもWindowsウイルスに
対応しているべきだと考えているのでこの対応は中途半端だ
なおVirusBarrier Express のワンクリックアンインストール機能は用意されていない
アンインストールはVirusBarrier等のキーワードを使ってFinder の検索ウインドウで検索する
タブの右の+ボタンで「システムファイルを含む」「不可視ファイルを含む」
と条件を足していけば設定ファイルも検索で一網打尽にできる
ファイル監視をしないくせに起動エージェントファイルが常駐していたり
UNIX領域にもファイルを残したり(App Store の機能ではあるが)
するので徹底的に掃除した方がいいと思う
一部のファイルはrootパスワードを要求される
ProcessRenicer
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応
各プロセスにCPUリソースを使う優先順位を設定する「Nice値」をGUIで変更できるアプリ。
アプリのプロセスだけでなく常駐プロセス、システムのプロセスも含めてこのアプリを起動するとリスト状に全て表示する。
それだけならシステムにバンドルされたアクティビティモニタ と同じなのだが、このアプリはそのプロセスのNice値をグラフィックなスライダー式操作タブで変更することができる。
Nice値の変更は通常Terminal を起動してUNIXコマンドで変更するが、このアプリを使えばコマンドを使う必要が無い。
Nice値とはCPUをプロセスが使う時に、どのプロセスが優先していいところを使えるかという優先順位のこと。
-20から20の間で設定でき、デフォルトではMacOSXの場合
mdworker
だけが17を割り当てられていて、あとは全て0になっている。
つまり優先順位はほとんどつけられていない。
優先順位は−20が最高で20が一番後回し。
システム全体がビジー状態になってもブラウザだけは優先的に動いて欲しいとか、loginwindowプロセスは常に優先というような順位をつけたい時にはこのNice値を上げてやればいい。
Nice値は1回きりの設定で、次回プロセスの起動時にはまたデフォルトに戻るので、これをいじっていてシステムが変になってしまうなんてことはまず無いし、あったら再起動すれば元に戻る。
使い方を知っていれば、いろいろ便利かもしれない。
ProcessRenicer を起動するとプロセス一覧を表示するのはアクティビティモニタ と同じ
だがアクティビティモニタ と違ってNice値などのプロセスのバリューも表示する
だけでなくNice値の変更もツールメニューの一番左の歯車アイコンボタンで可能
Nice値は20から-20まで設定でき-20が一番優先、20が一番後回し
Nice値を変更するとrootのパスワードを要求される
ProcessRenicer
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応
プロセスの優先順位を決定するnice値をGUIで変更するアプリ。
作者サイトによると開発終了だが今のところ最新環境のMountain Lionでも動く。
nice値とはプロセスにそれぞれ設定された数字で、デフォルトはゼロ。
-20から+20までの数字が設定できる。
数字は大きいほど優先順位は低い。
数字は起動ごとの一回きりの設定とパーマネントの設定ができるが、とりあえずこのアプリが変更できるのはテンポラリーのnice値だ。
これで例のmtmfsなどのnce値を下げてみた。
結果は思わしくない。
というかこの開発終了のアプリはちゃんと動作したのでその結果は良好だったが、nice値を下げても逆に上げても上記のフルアップは再現した。
ProcessRenicer はプロセスのnice値を変更できるアプリ
こういう変更はTerminal でコマンドを使ってやるのが普通だがこのアプリはGUIで変更できる
その方法は簡単でリストで変更したいプロセスを選択して左上のReniceボタンをクリックする
すると上からスライダが出てくるのでこれを動かして-20〜+20の範囲で変更できる
その過程でこういうシステムに関するプロセスはパスワードを要求される
nice値が変更された状態
nice値の変更は成功したが結論からいうとnice値を
変更しても上記スナップショットのフルアップは起こる
これはこの機能のバグなのかもしれない
Time Machine画面でやたらファイル数が多いフォルダを表示しなければ
問題はないので操作で気をつけるという考え方はありかも
元々非常用だし画面に入らなければ起こらないのだから「気にしない」が最大の対策か
2013年10月7日
JDiskReport
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応
OS10.6SnowLeopard対応
WindowsXP~7対応
ディスクの中でどのディレクトリが大きなサイズを占有しているのか、どのファイルが占有しているのかをパイグラフ、棒グラフ、リストなどでわかりやすく表示するアプリ。
このアプリはWindows版がネイティブだがMacにも対応している。
ディスクの中身を掃除したくなった時、ディスクの残り容量がなんとなくタイトになってきた時に、どこから手をつけたら良いのかが一目瞭然にわかる便利なアプリだ。
そういうディスクの残り容量をなんとかひねり出したいなんて時に、不要なjpegをちまちま掃除していたって日が暮れてもらちがあかない。
やはりjpegよりはmp3、m4aなどのオーディオファイルの方が掃除していて効果が上がりやすいし、mp3等のオーディオよりも.mov、H.264などの動画ファイルを掃除する方がさらに効果は高い。
最近では私のディスクの内容を圧迫しているのは.vmdkなどの仮想マシンのイメージファイルだったり、ディスクイメージファイルだったりする。
そういう大きいものから手をつけていった方が、ディスクの掃除、空き容量の捻出も効率的に進む。
もう今時の時代、昔webから拾ってきたjpegをちまちま掃除していても、ほとんど大勢に影響はないのだ。
このJDiskReport はディレクトリのみの表示、ファイルも表示するなど細かい切り替えが可能だ。
表示はパイ、棒、リストをそれぞれ選択できるし階層込みのパイグラフの表示も可能だ。
特定のディレクトリに絞ってスキャンすることもできる。
機能は非常に多い。
最初に起動した時にライセンス条項に同意するか聞いてくる
ここはacceptで進行する
起動すると何をしたいか聞いてくる
見ての通りディレクトリのスキャンと過去のスキャン記録を開くことができる
試しにルートボリュームをスキャンしてみる
これで全ての階層のファイルのサイズまで全て調べ上げるので結構な時間はかかる
私の場合20分というところだったか
これはルートボリュームでどのディレクトリが大きいかを円グラフで表示したところ
ユーザ領域がかなりスペースを取っていることがわかる
左ペインのツリーでユーザ領域にはいってもいいし
右の円グラフの行きたいところをクリックしてもそこに入れる
ユーザ領域に入ると今度は「書類」フォルダがかなり肥大していることがわかる
その中身はというとやはりVMWare Fusion が
生成している仮想マシンフォルダが大きいことがわかる
このように掃除の時にどこから手をつけたら良いかが一目瞭然になる
さらに円グラフをクリックすると仮想マシンの中でも
Windows7の領域が圧倒的にデカいことがわかる
タブには「トップ50リスト」表示もある
大きい順、新しい順などのリスト表示が可能
そうして見つけたデカいファイルのフルパスも勿論見ることができる
ウインドウを大きくすれば良いので当該ファイルを探しまわる手間も省ける
サイズ別に棒グラフ表示なんてこともできるし・・・
最近更新したファイルのサイズなどもわかる
こうして見ると結構な量のファイルを毎日更新していることがわかる
Time Machine のバックアップがでかくなる筈だ
ファイルタイプ別にサイズがでかいもの表示することもできる
こうして見ると予想していたこととはいえ仮想マシン、mp3、動画ファイルと続いている
このように階層円グラフの表示も可
デカいフォルダの中身にもすぐに到達できる
ファイルも表示するにチェックを入れれば
個別のフォルダの中でデカいファイルのサイズ別表示も可能
このようにいろいろ至れり尽くせりだ
そのスキャンファイルを「名前をつけて保存」もできる
さらに次回そのスキャン結果を開くこともできる
結構な量のファイルを書き換えているので
スキャン結果はすぐに実情と合わなくなるだろうが
TechTool Pro 6
(Products)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応
OS10.5Leopard対応
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応
Macのハードウエア診断・検証、最適化総合メンテナンスアプリ。
先日もちょっと触れた某Mac雑誌に依頼されてこれのレビューを書いたのだけど、その後意外にこのアプリが活躍していて、これは結構いいアプリだったなと思い始めている。
それでこれの機能のうち、その本誌で書ききれなかった機能にも面白いのがあるのでここで追記してみたくなった。
本誌で取り上げた機能の方はそちらを読んでください。
このアプリはいわゆる十徳ナイフ系のメンテナンスアプリで、多機能を誇るあまり無意味な機能もないこともないというのはこのてのアプリに共通のことなのだが、ノートンディスクユーティリティ以来やはりこういう十徳ナイフには心惹かれるものがある。
ただこのアプリにはこれはいいなという機能もあって、例えばサーフェススキャンなんてのは不正ブロックを検出してくれたりする。
不正なブロックを検出するにはLinuxなんかはbadblocksというコマンドがあったりするのだが、これはMacのシェルにはインストールされていないので使えない。
それ単体でやってくれるというのがいいのだ。
これでもし不正が出たら修復の機能はついていない。
もっとももし不正が出たら、ディスクをゼロ消去するしか修復のやりようは無いのだが。
他にボリュームのバックアップイメージを作る機能もあって、これもそういうユーティリティツールは無くもないが、ボリュームをクローンする機能と併せて起動ボリュームをそのままイメージ化して、何か起きたらそこから復元することができる。
最近のサーバ管理者は、ウイルス感染などでシステム全域がやられてもイメージから修復して感染していない信頼できるシステムに数分で再構築できる手段としてディスクイメージを利用しており、これが普通のMacでも可能になるのは心強いと思った。
今回は以前MacBook Proから摘出したSMARTエラーを吐き出し続けていたハードディスクをなんとか、復帰させようと考えてこのツールを使ってみた。
TechTool Pro 6 を起動するとこんな感じの面構え
プロセッサ、USB、Firewire、ネットワークのスピードなどを毎回計測して表示
オーディオのレスポンスなどもこんな感じで表示
色調もカラーバー風の短冊でチェック・・・といいたいところだが
こういうのは波形でチェックしないと意味ないような気がする
十徳アプリにありがちな無意味な機能もあることはある
でもこれは使えるという機能もあってネットワークの
ホストやサービスを表示してくれる機能なんてのは秀逸だ
こういうことをコマンドでもできることはできるのだがどのホストが
どういうポート、プロトコルを使って何を開いているのかがリストで分かるというのは
ネットワークでいろいろサーバクライアント機能を使っている人には便利だと思う
eDriveは何がいいかというとシステムが飛んだ時に、別パーティションの
緊急システムを手軽に構築できるのがMac初心者にはいいと思う
特にOSもダウンロードのみで配布されるようになるようだしMacBook Airのように
光学ドライブがないMacが増えるとこの緊急用システムというのは重宝するようになるに違いない
ディスクイメージクローンはスパースバンドルなどの
追記可能イメージも追記不可のイメージも作成可能
簡単にバックアップシステムを構築できるeDriveから起動してディスクイメージから
システムを復元すれば確実性も高く修復のスピードは飛躍的に速くなるに違いない
メモリテストアプリなんてのも初心者の頃はいじっていたなぁ
ビデオカードテストもある
これは空きスペースの断片化の解消
デフラグというとWindowsユーザは習い性のようにファイルの
断片化の修復をやっているがMacの場合にはそれはあまり意味がない
それよりも空き容量があちこちに散らばる空きスペースの断片化が進むと
FinalCut Pro のようなディスクの読み書き量が半端でないアプリの場合 パフォーマンスに響く場合がある
この機能で散らばった空きスペースをまとめることができる
今回はまず例のSMARTエラーはきまくりHDDのボリュームデータを修復した
特に異常はないが若干修復が入った
サーフェススキャンで不正ブロック(不良アロケーション)のスキャンをかけた
250GBで2時間程度のスキャンでここでも異常はない
このディスクの復元計画については後刻の記事で結果を紹介するかも
2011年6月12日
Appsolete
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
Lionに移行した時に動かなくなる可能性のあるアプリを表示するアプリ。
実は関心無いそぶりをしながらすでにLionを手に入れている。
すでに起動メディアもしっかり作っているのだが、まだインストールをしていない。
理由は動かなくなると即仕事で困るVPNやVNCの設定があったりアプリがあったりするからだが、アプリに関してはこういうものでチェックすることができる。
このアプリは単に動かないアプリを表示するだけでなく、アプリの本体をFinder で表示したり、アップデータを探したりできる。
しかし私の場合1300以上のアプリがアプリケーションフォルダの中にあるので、とても全部はアップデートしきれない。
このアプリの機能としてなるほどと唸らされたのは、それぞれのアプリの最後に起動した日時を表示するというものだ。
つまりそのアプリは本当にあなたにとって必要だろうかということだ。
言われてみれば確かにもう8年以上も起動していないアプリもあったりして、Lion移行は思ったほど困難ではないなという気がしてきた。
だましだまし使っていたMS Office X が今度こそ本当に動かなくなってしまうのはイタいが。
実はもうこういうものがMacBook Proに入っていたりする
しかしまだインストールしていないのは動かなくなると
いろいろ困る機能がSnowLeopardにあるからだ
このAppsolete でアプリに関しては動かないものを表示してくれる
しばらくスキャンしているような動作をする
こうしてLion移行とともに動かなくなるアプリを表示してくれる
私の場合数百という数になってしまった
動かなくなるとイタいアプリもたくさんある
例えばAppleWorks はついに完全に切り捨てになる
クラリスワークス買収以来続いたAppleのオフィススイーツはついに完全に途絶える
まあiWorks が有るからもういいだろうということかもしれないが
これで開かなくなるファイルもあることはある
考えてみるとそれでどれほど困るかというと大して困らないのだが
もう少し困ったことになるのはOffice X が動かなくなることか
WindowsのOfficeは動くので、実はこれも大して困らないのだが
Mac上でOfficeが動かなくなるというのもいかがなものかと思案している
かといって新しいOffice を買う気もないのだが
右ペイン下のボタンで表示中のアプリのアップデートを探すことができる
サーチエンジンも選択できる
アップデートをかけるにもオリジナルを探す必要があるが
これも右下のボタンで本体を表示できる
このアプリに無常を感じたのはこの機能だ
結構気に入っていたアプリももう10年も起動していないものもある
この際Lion移行をいいきっかけにしてアプリフォルダの
中身を整理するべきかと思い知らされた
2011年8月5日
SnapShotKill
(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.7Lion対応
LionのTime Machine の新機能、スナップショットを無効にしてディスクスペースの圧迫を解消するアプレット
Lionを使っていると、特に大きなファイルを操作していると突然ディスクの空きスペースが数十GB減ったりしてびっくりすることがあります。
これはLionのTime Machine の新機能で、バックアップディスクをつないでいなくても内部ディスクでTime Machine 方式のバックアップを取って、操作ミスで失われたファイルなどを過去にさかのぼって復元できる画期的な機能のスナップショットがディスク容量を圧迫しているためです。
Time Machine と同じように時が過ぎればどんどん間引きして消されていくわけなので、「気にしなければ」どうってことがないですが、やはりディスクの空き容量がそんなに無い人の場合ヒヤヒヤする仕様だと思います。
スナップショットは必要ないという場合は無効化するコマンドがあることを、先日紹介しました。
スナップショット無効化は
tmutil disablelocal
元に戻すのは
tmutil enablelocal
このシンプルなコマンドを見ているとまたこれもアプレット化できるんじゃないかと思っていました。
また今回も@kaoru_ariさんが答えて作ってくれました。
アップルスクリプトは以下の通り
property the_flag : 1
if the_flag is 1 then
display dialog "ローカルTime Machine機能のスナップショットをkillします。" & return & return & "(元に戻すには、もう一度実行します。)" & return & return & "管理者のパスワードは?" default answer "" buttons {"Cancel", "OK"} default button 2 with icon note with hidden answer
copy the result as list to {text_returned, button_pressed}
if text_returned is "" then
display dialog "パスワードが入力されていません" buttons {"Cancel"} default button 1 with icon caution
end if
do shell script "sudo tmutil disablelocal" password text_returned with administrator privileges
copy 0 to the_flag
else
display dialog "ローカルTime Machine機能のスナップショットを復帰します。" & return & "管理者のパスワードは?" default answer "" buttons {"Cancel", "OK"} default button 2 with icon note with hidden answer
if text_returned is "" then
display dialog "パスワードが入力されていません" buttons {"Cancel"} default button 1 with icon caution
end if
do shell script "sudo tmutil enablelocal" password text_returned with administrator privileges
copy 1 to the_flag
end if
早速これをアプリ化して、ariさんの了解も得ましたのでフリーウエアとして配布します。
スナップショットはなんとかしたいが、rootになってまでコマンドを実行するのはちと億劫という人は、ご愛用ください。
ありがとうございます。@kaoru_ariさん。
SnapShotKill アプリ本体をクリックするとこういうダイアログを表示します
rootのパスワードを入力すると実行するこのステップを飛ばすようにも作れますが
root権限を必要とするプロセスを確認なしに実行できるのは問題あるのでこれがいいと思う
情報頂いたgururiさんありがとうございます
ちなみにパスワードを入れ忘れるとこういう表示
ariさん芸が細かい
元に戻すときはもう一度SnapShotKill 本体をクリックする
スナップショットが効いている時は
外付けハードディスクをつないでいなくても
どんどん白い領域でバックアップを作り続ける
SnapShotKill を実行すると白い領域のバックアップは消えて
それ以上バックアップを作らなくなる
もう一度実効で元に戻せるので作業の内容によって使い分けるのもいい
2011年8月16日
SnapShotKill2
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応
OS10.7用はこちら
ローカルバックアップ機能のSnapShotをオン/オフできるアプリをMountain Lionでも動くようにコンパイルし直しました。
こちらの記事にも書いたがSnapShotを殺したい時にはTerminal を起動してコマンドを打てば簡単にオフにできる。
またオンにするコマンドもこちらで紹介している。
スナップショットを殺してみる〜やっぱり重いぞLion!?
でもTerminal を起動するのはいやだという人向けに、@kaoru_ariさんに書いていただいたスクリプトをコンパイルしてアプリ化したのがこのSnapShotKill 。
使い方は簡単で起動するとrootのパスワードを要求されるので、タイプしてOKを押せばSnapShotは無効になる。
もう一度有効にしたい時にはSnapShotKill を起動してパスワードをタイプすればOK。
このアプリがMountain Lion以降動かなくなっていたので、Mountain LionLion向けにコンパイルし直した。
このアプリを使うメリットとしてSnapShotをオンオフできるだけでなく、SnapShotのバックアップを削除することもできる。
詳細は以下。
SnapShotを止めたい時にはSnapShotKill を起動する
「killします」と書いてあるのを確認してパスワードを入力してOKボタンクリック
これでSnapShotは止まる
もう一度SnapShotKill を起動すると「復帰します」と書いてあるはず
復帰したい場合はやはりパスワードを入れてOKボタンをクリック
ところでSnapShotのバックアップは不可視領域の
/Volumes/MobileBackups/Backups.backupdb/localhost の中にある
ここにバックアップを取った日付時間のフォルダが次々とできていく
Time Machine に入るとこの日付時間フォルダが白いメモリで見えている
これがローカルスナップショットの仕組みだがディスクスペースを
確保するためにこのフォルダをGUIで削除なんて絶対してはいけない
これはファイルの実体ではなくハードリンクなので実体ファイルはさらに見えない領域に隠されている
無理に削除すると実体ファイルが削除できなくなって逆に泥沼にハマる
後述するがバックアップ削除はSnapShotKill で可能
さて、SnapShotを使ってやりたいことはふたつ。
VMWare Fusion を起動してSnapShotのバックアップが始まると重くならないか、
SnapShotのバックアップは本当に2GBを越えることがないか…
いろいろ条件を変えて検証してみたが結論からいうとSnapShotはやはりバックアップをクリーンナップしている時は重くなる。
そしてバックアップは2GBどころか10GBだって軽く越えることがある。
ただしそれがディスクの容量を圧迫して有害かどうかはビミョーとうところ。
詳細は以下の通り。
SnapShotを有効にしてVMWare Fusion でWindows7を起動してみる
普段は全く問題はないのだがWindowsUpdateがかかったタイミングで
SnapShotのバックアップ、クリーンナップがかかるとさすがに重くなる
FinalCut Pro とか負荷の大きいアプリでレンダリングなどの
作業することが多い人はやはりSnapShotは切っておくべきだと感じた
もうひとつの課題はVMware Fusion などの仮想マシンに使われるSparsbundleなどの
ディスクイメージはゲストOSを稼働するたびに全体が更新されるので例えば50GBの
Windows7を起動するたびに50GBのバックアップを取るのではないかという疑問
空き容量109GBからテストを開始してみた
ところが予想に反してバックアップは3GB程度
ディスクイメージでも差分ファイルとしてバックアップできるのかここは予想外だった
SnapShotは使えるといううれしい誤解だったわけだが
それではディスクイメージではなく実体のある20GB程度のファイルを削除、追加したらどうなるか…
早速SnapShotは24時間を過ぎなくても過去のバックアップを間引きし始めた
これがどれくらいで始まるかはディスクの空き容量によるのだろうが100GB空きがあるから
100GB使い切る寸前までバックアップを取るということはしないようだ
でSnapShotの容量はどれくらいに制限されているのかは不明だったが
1〜3GBしか容量を取らないというのはウソだった
少なくとも10GB程度はバックアップを取っていく
段階的に大容量のメディアファイルを削除・追加したところ11.6GBのバックアアプができた
面白いのは「このMacについて」の詳細で見るとディスク空き容量は98GBで
バックアップは11GBを越えているがFinder やMenu Meters で見ると
空き容量は109GBに戻っておりバックアップが計算に入っていない
こういう不一致が起きるのは「バックアップは空き容量が必要になったらいつでも消すので
空き容量に加算してもかまわないよ」 という柔軟なルールになっているためかもしれない
しかしこれはこれでディスクの断片化の原因にならないかという別の問題を連想させる
実際不可視領域を直接確認するとバックアップは消えているわけではないことが確認できる
そのまま時間が経過すればTime Machine のルール通り24時間までは1時間おきにバックアップを取る
それが過ぎたら過去のバックアップを段々間引きしていくという動きをする
SnapShotKill を使って一度SnapShotを無効にしすぐに有効にすると
このバックアップはきれいにクリーンナップされてバックアップは8MBに激減した
SnapShotKill を使うとバックアップは最新のものひとつだけになって古いものは削除される
結論からいうとSnapShotはディスク容量を1〜3GB以上は食わないというのは見かけ上は正しいが、実際は違うということだ。
そしてディスクスペースを占拠している以上空き容量が少ない時に大容量ファイルの書き込み、削除を繰り返すと断片化の原因になる可能性はゼロではない。
ただかなり早期に閾値を越えたバックアップは削除する仕様になっているようなので神経質になる必要はないかもしれない。
ディスクの空き容量が増えない…とかが気になる人はSnapShotはオフに。
気にしない人、ビデオレンダリングなどで大容量高負荷の作業を長時間やらない人はSnapShotオンでも良いのではないかと感じた。
特にMacBook Proなどのモバイルユーザなら、間違えて削除してしまったファイルが外付けハードディスクがなくても取り戻せるかもしれないというメリットは計り知れない。
SnapShotは使えると感じたので、しばらくオンで運用してみようと思う。
2013年10月7日
Time2Recharge
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応
Magic Mouse、ワイヤレスキーボード、MagicPadなどのBluetooth接続の機器のバッテリーのステータスをドックアイコンなどに表示するアプリ。
このページでも書いたけどRF時代にワイヤレスマウスを試したところ2週一くらいでバッテリが落ちてワイヤレスになってかえって不便になった気がした。
結局その手のアナログマウスは全部捨ててしまった。
でもケーブルマウスはケーブルがよじれてくると、シロウトさんは引っ張って伸ばそうとするのですぐ断線するんだな。
そうやってもう何代もケーブルマウスがお釈迦になっている。
家族にケーブルを引っ張るなといくら説明しても、暫く経ったら忘れているのでケーブルマウスはやはり家族共用ではダメだと思っている。
それで再びワイヤレスなのだが、Bluetoothになってから本当に電池が保つようになった。
2〜3ヶ月は持っているじゃないかと思う。
BluetoothはRFと違って電源が入っている間常時電波を飛ばしまくっているわけではない。
必要になるとセッションを確立する方式なので、待機中はほとんど電気を食わない。
家族共用のMac miniは私はほとんどマウス・キーボードは触らないでVNCで操作しているので、たまに家族が使う時だけマウスが必要になる。
その程度の使用頻度なら本当に3ヶ月やそこらは保ってしまうのだ。
でも電池の交換時機が空いていると逆に電池の交換忘れをしたりする。
電池の残りが少なくなったら知らせてくれる仕組みがあればいいのにと思う。
このTime2Recharge がまさにそういう意図で用意されている。
でちの残りが少なくなるとドックアイコンなどの数字や色で知らせてくれるし、サウンドを鳴らすことも可能だとのこと。
バッテリステータスを取りに行く頻度も、60分おきがデフォで30〜90分で設定できる。
そんなに頻繁に取りに行く必要もないので90分おきでも充分かもしれない。
ワイヤレス使うならあると便利なアプリだ。
ウチでBluetoothデバイスといったらMagic Mouseしかないので
起動するとMagic Mouseのバッテリ状態を表示する
2つあると上下に表示する
またBluetooth機器をつないでいない時には内蔵バッテリの残量表示に切り替えられる
その切り替えはドックアイコンからのオプションで
「表示切り替えの」 の必要な方にチェックを入れる
環境設定ではバッテリ状態取得の頻度、起動後にTime2Recharge をアクティブにしない、
バッテリレベルが下がった時に音で知らせる、アイコンカラーで知らせるなどの設定項目がある
2011年9月11日
PPCtoTrash
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
PowerPC用のアプリのリソースをリストアップして削除、移動するアプリ
MacのCPUがそれまでのIBM/PowerPCチップからintelのX86系のチップに間奏されると発表されたのは2006年1月のMacWorldだった。
この驚天動地の換装によってハードウエア技術的にはやや行き詰まりを感じさせていたMacの性能が格段に向上し、それだけでなくBootCampなどの導入でWindowsやX86系のLinuxなども普通に動いてしまうと言うハードウエア的にも非常に面白いマシンになってきた。
イイことづくめなのだが、悩ましい問題もあってそれまでのPowerPC向けに書かれたコードは、このintelのMacでは動かなくなった。
かつてのUNIXベース導入の当時のクラシック環境のような場当たり的なエミュレーションではなく、もう少しローレベルのCarbonなどの技術などによってある程度スムーズに移行してきたが、ついに全てのMacがintelベースになり、intelベースのOSは完全にPowerPCベースのコードをサポートしなくなってきた。
そうすると昔からのアプリのコレクションのうち、かなりのものが動かなくなってきた。
また動くものもユニバーサルバイナリなどによって、PowerPC向けコードとintel向けコードを両方持っているというものも多くあり、こういうムダなコードがディスク容量を圧迫し始めている。
アプリの数が50や60だったらその容量の知れているが1000とか1500とかいう数になってくるとこのムダなコードの大きさもバカにならない。
そこでこのLionがサポートしなくなったアプリのリストを表示して、削除あるいは移動してくれるアプリがこれ。
使い方は簡単だし、自動的に一気に削除してしまうアプリは、怖いがこれならひとつずつ吟味して削除できる。
PPCtoTrash のフェイス
とてもシンプルで分かりやすい
まずScanボタンでディスクにある全てのバイナリをチェックする
チェック中の表示
リストアップされたものはもう完全に動かないもの、
ユニバーサルバイナリでムダなコードが付属しているもの
ゴミ箱アイコンボタンで削除、フォルダアイコンボタンで指定のディレクトリへ移動してくれる
移動にはアプリケーションフォルダの中をいじるので管理者パスワードを要求される
デフォルトでは書類フォルダにログを生成することが推奨される
後で何かが動かなくなった時に何をやったか記録があると原因が追求しやすい
こちらはDIM 2 を移動した様子
これはスクリプトがPPC用とintel用のユニバーサルバイナリになっていたようで
このうちPowerPC用のコードだけ削除してくれた
全てのアプリでこの通りの動作をしてくれるのかは
もう少しいじってみないと分からないがこのあたりが一番不安だったところなのでこれは良い
アプリのリソースフォルダにスクリプトが残っていて
ゴミ箱に不要なPowerPC用スクリプトだけが移動されている
DIM はスリム化の後も問題なく動いた
2012年1月1日
CleanGenius Free
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
Macのキャッシュなどのシステムのゴミを削除する、アプリを関連ファイルといっしょにアンインストールする、ディスクスペースを関すするなどの機能を持ったシステムユーティリティ。
最近Macの世界でもこういうマルチユーティリティが増えてきているが、私は基本あまりそういうものを信じていない。
「一気に自動的に削除してくれる」
という謳い文句をあまり信じていないのだが、愛用している
MainMenu が.DS_Storeファイルの削除がいつの間にか機能しなくなってきているのと、元からの癖でアーカイブログの削除機能も動いていないためそういうものを削除できるユーティリティを探していた。
前者については今のところしっくり来るものがないので、Terminal を起動してコマンドでやっているが、後者はConsole を起動して、ひとつずつコツコツ削除するのがちょっと悲しい。
ログに関してはまあまあというところ。
目立ったサイズの大きいアーカイブログは削除してくれるので、使えると思う。
アプリのアンインストール機能に関してはキャプチャーで触れるがもうひとつの感じだ。
シェアウエアのプロ版にアップグレードするとボリュームの強制アンマウントなどの機能もついてくる。
これも機能充実に期待のアプリだ。
スキャン画面は左ペインでメニューを切り替えていく
一番上のMyMacはMacの現在の状況、システム概要などを表示してくれる
その一番下のボタンはスキャンボタンとクリーンナップボタン
右端の鍵アイコンをクリックして認証をパスすると使えるようになる
これはひとつひとつのメニューではなく全部の削除を一気にやるバッチボタンであることに注意
この日は合計で約250MBの節約になるという結果になった
メニューのひとつひとつを見ていくとまずシステムキャッシュとこのユーザキャッシュ
キャッシュとは繰り返し表示を高速化するため繰り返すものを保存しておいて
いちいち毎回読み込まないための予備データだがこれが溜まるとシステムが
重くなったり場合によってはトラブルの元になったりする
左チェックでここに削除することもできるし一気に削除してシステムを軽くすることもできる
システムログとこれはユーザログ
ログも実はOSXは大量に吐いており
トラブルシューティングの時には役に立ったりするのだが
トラブルでない時にはほとんど要らないものが多い
これも要らないものは一気に削除して軽くする
ここではマウントしたボリュームを表示できる
また外部ボリュームに関してはフリー版でもアンマウントできる
アプリのアンインストール機能にも期待したのだがこちらはもうひとつ
このように同じアプリがいくつも並んで見えたり削除ができなかったり
関連ファイルが残ったりで確実性はちょとt疑問符がついた
設定はどの機能を有効にするかだけというシンプルさ
上のツールバーのスキャンボタンでメインのスキャンメニュー画面に戻る
比較したところやはり自家相伝のFinder の検索を使ってコツコツ関連ファイルを
削除する方法(参照
MS Officeなどのアプリをアンインストールする )が
やはり関連ファイルの削除には確実のようだ
削除したいアプリを選択して左下の削除ボタンをクリックすると
アンインストール確認タグが上から出てくる
2012年1月13日
DaisyDisk
(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
ディスクのスペースを何が占有しているのかを視覚的に表示してくれるディスクスキャンアプリ。
ディスクの容量は気がつかない間に等比級数的に大きくなってきている。
最初にパソコンに内蔵されたハードディスクの容量は数十MBだったと記憶している。
それでもフロッピーディスクの数十枚分の大きさだったわけだから非常に大きく感じたわけだが、十年前に入手したiMacには40GBのHDDが内蔵されていた。
もうこの時点で1000倍の容量を実現していた。
当時は40GBは無限大の大きさに思えた。
この40GBのディスクが満杯になってしまうことなど永遠にないかもしれないと思っていた。
ところが画像、音楽、動画などのファイルを普通に扱うようになり、40GBなんてすぐに一杯になってしまうことがそれから何年もたたないうちに明らかになってきた。
今では内蔵ディスクでさえ500GBから1TB、2TBという時代になってきて、もう250GBのディスクがカタオチしている時代に入った。
扱うファイルの数も容量も等比級数的に増えていて、もう何がどこにあるのか把握しきるなんて不可能になってきた。
しかもシステムキャッシュ、プラグインなどもどんどん大容量になってきて何がディスク容量を圧迫しているのか、パッと見ただけでは把握しづらいシステム構成になってきているということもある。
ならばこのDaisyDisk のようなアプリがディスクの占有率を視覚的にパイグラフにしてみせてくれる。
こういうものが役に立つだろう。
シェアウエアだが、バーゲンでもあり円高も重なって、オンラインなら僅か800円ほどでライセンスが買える。
15日間試用できるので、試してみて評価してみたらいいと思う。
多分800円の価値は十分ある。
DaisyDisk を起動するとマウントされたボリュームリストを表示する
さっそくScanFolderボタンで「書類」フォルダをスキャンしてみた
時間は数十秒だった
スキャン結果はディスクアイコンをクリックするか右のViewボタンで表示
このようの円の一番中心が最上階層で階層ごとに占有率を視覚的に表示する
マウスオーバーしている階層のファイル・フォルダをサイズ順に右にリスト表示する
今回がいきなり容量がタイトになってきているBootCampボリュームをスキャンしてみた
書類フォルダは100GBも容量があるのに数十秒だったが
BootCampはNTFSということもありスキャンに小一時間要した
容量よりもファイル数が時間に影響するものと思われる
これがBootCamp50GBのスキャン結果
内容は31.6GBやはりWindows7のシステムフォルダを含み
NTFSということもあってそれなりに時間がかかった
右の要素リストの頭についているカラフルなマルはそれぞれが
入っている領域を示しそのカラーは左のパイチャートの色を示している
また円を構成してない下の部分は空き領域を示している
マウスを黄緑の階層に移動させると右のリストも
マウスオーバーしているディレクトリのリストに変わる
いちいちそれぞれの階層を開かなくてもマウスを有働させるだけで
主要なディレクトリの容量が大きいファイルのリスを見ることができるのは便利
もちろん階層に入ってその階層の中のパイグラフも表示できる
階層に入るのはパウグラフの階層か右のリストのディレクトリをクリックすればいい
また上のバーにパスが表示されていることにも注目
このパスの上の階層をクリックすれば上の階層に戻れる
以前はカラム表示の容量スキャンアプリを愛用していたがこれはこれで便利だと思う
UNIX式のパスの表示は右のリストの上に表示される
さっそく起動ボリュームをスキャンしてみた
ここも数百万オーダーのファイルがあるはずだがスキャン時間は意外に早かった
数分ということだろうか
BootCampが時間がかかったのはやはりNTFSだったからかもしれない
UNIX領域の不可視ファイルも見えていることに注目
こういうところにもファイルをどんどん突っ込んでくるアプリもあるので
この領域で異様に大きなファルを見つけたらそのオリジンを確認するなんてことも可能になる
むやみにいじっていい領域でもないがこのように見えることは見える
また外部ディスク、ディスクイメージ、オンラインボリュームなどの
マウントされたボリュームもリストされスキャンが可能
これはいろいろ容量節約に役立つと思う
2012年1月22日
Trim Enabler
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
SSDを高速化、長寿命化するTrimコマンドを稼働させるGUIフロントエンドアプリ
SSD(Solid State Drive)はUSBメモリと同じようなフラッシュメモリを集積してHDDの代わりをさせるという新しい記憶領域ドライブ。
見た目の形はハードディスクドライブと同じような形、サイズにまとめられているが中にあるのはメモリチップとその制御回路だけという構造になっている。
この構造のメリットはハードディスクドライブの衝撃に弱いという問題を解決したこと。
iPodがHDDタイプから今では完全にNAND型メモリに移行してしまったことを思い起こしてもらえばいい。
その結果iPodは落としても壊れない、もはや取り扱い注意が取れたヘビーデューティーな機器に変わった。
HDDはミクロン、あるいはナノメーター単位の精密技術を必要とする。
メモリも集積化するとナノメーターかもしれないが、可動部分がないので要求される工作精度は全く違う。
可動部分が無いということは故障の確率も低いということだ。
もうひとつのメリットはこれもiPodユーザやMacBook Airユーザならすでに実感していることだが、読み出し、書き込み速度がHDDよりも速いことだ。
このように(お値段の問題を除いて)イイことづくめのように見えるSSDだが、デメリットもある。
それはHDDと比べて繰り返しの書き込み寿命が短いということだ。
HDDは故障も多いし、温度管理や衝撃を避けるなどいろいろ制約が多い厄介なメディアだがひとつ良い点はメディアの寿命はほぼ無制限だということだ。
故障すればもちろん寿命なのだが、個体によっては激しく書き込みを繰り返していても十年保つものもある。
金属のディスクの磁化回数はほぼ無制限だから、それこそサーボ周りが故障しない限り無限に使える。
ところがSSDはその仕組みからメモリのクリア、追記を繰り返すことで段々使用できる領域が減っていってしまいには実行領域が実用性の障害になる領域までくる。
リチウムバッテリが段々容量が無くなって寿命が来ると使い物にならなくなるのに似ている。
これを解消する方法のひとつとして、Trimコマンドが用意されている。
MacはOS10.6.7からこれに対応したが、今のところLionになってもこれをGUIでオンにする方法はない。
隠しコマンドでデフォルトではオフにされている。
そこでこのTrim Enabler を使うことでTrimコマンドをオンにできる。
Trimコマンドが有効になっていると、SSDに書き込み、上書きなどをする時に、その都度バックグラウンドで不要な「迷子データ」のフラッグを「不要」に書き換える作業をしてくれるのでドライブ容量を圧迫しない。
また副次的効果としてSSDの読み書き速度を速くする。
厳密には最初はあまり変わらないと思われるが「迷子データ」が増えてくると読み出し速度も段々遅くなってくるという問題が起きてくるが、これが高速化される効果だと思われる。
Trim Enabler のインターフェシスは実にシンプル
Trimコマンドを使用するならON、しないならOFF
対応しているSSDは検索で確認できるが非対応品、HDDの場合はONにしない方がいい
SMARTはドライブの自己診断機能でそのステータスを確認できる
ごらんの通り残念ながら私のところのMacは全部HDDなので
これを試してみることができない
2012年1月28日
Trim Enabler3
(Freeware/Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応
SSDの書き込み可能領域がどんどん減ってしまう問題を解決するTrim機能をGUIで有効にするTrim Enablerが3に上がっていろいろ機能が追加された。
Trimとはなんぞや…というのは以前にもこちら で解説した。
要は新品の時にはスゴく高速だと感じたSSDが使っているうちにだんだん速度メリットが失われていく。
特に書き込み速度の減衰が著しい。
その理由としてファイルシステム上では空き領域となっている筈のスペースが、SSD内部ではなかなか解放されないという問題があることを説明した。
そこでSSDの空き領域をこまめにメンテナンスしてくれるTrimコマンドがあるが、一部のMacの場合これがデフォルトではオフにされている。
そのTrimをGUIで有効にするのがこのTrim Enabler 。
これを有効にするだけでも特に書き込み速度は結構改善する。
目先の書き込み速度を改善するだけでなくSSDの寿命を長く保ちたいなら、やはり有効にしておきたい。
追加された機能として以前はオマケ的についてきたSMART表示機能が改善されて、シェアウエアの機能になった。
ベンチマークもシェアウエア機能だが追加された。
シェアウエアだが、色を着けたり文字の大きさを変えられる機能を有料で追加するどこかのゴミソフトと違って、こういう有用な機能をオプションにするのは頷ける。
一番重要なのはTrimのパッチが有効になっているかチェックする機能が追加されたこと。
私はMavericksのバグかと書いてしまったが、Trim Enabler のパッチがOSのバージョンアップの度に無効になってしまうのはある程度仕方がないことらしい。
それでバージョンアップしたと同時にTrim Enabler のパッチも再設定しないといけないのだがつい忘れてしまう。
長期的にはSSDの寿命を損ねるわけだから、パッチが有効になっていない場合は警告をしてほしい。
そこでTrimが無効になっていたら警告してくれるようになった。
このver.3からUIが大幅に改善され、上記シェアウエアの機能もオプションで追加されたのだが、この警告機能はフリーウエアバージョンでも有効になる。
こちらが旧バージョンのGUI
そしてVer.3からこんな感じのUIになった
Macのトレンドのフラットなデザインになっただけでなく
メニューが増えていることにも注目
SMARTが物理ドライブそれぞれに表示できるようになった
またドライブのベンチマーク機能も追加された
ただしこれらの機能はシェアウエア登録が必要になる
10ドル程度なので安いものだとは思うが
他にモーションセンサーのオンオフ、ハイバネーション(バッテリー切れで
電源が落ちても電源最投入時もとの状態からはじめられる)の有無、
ローカルスナップショット のオンオフなどが設定できる
私の場合SnapShotKill でローカルスナップショット は
オフにしているので最初からここがオフになっていた
ちなみに旧バージョンのSMART表示
残念ながら起動回数、駆動時間以外はほとんど情報らしい情報がとれていなかった
そして一番重要なのがこれだと思う
この「Trimサポートをチェックする」 スイッチを入れておけば
次回OSのアップデートでTrimが無効になった時にそれを警告してくれる
2014年7月8日
anchor
MacBook Proが突然「進入禁止」マークを出して起動できなくなった〜YosemiteでSSDを使用してTrim Enabler を使っている場合、セーフブートも危険〜その復旧法
MacBook Proが口絵のような通行止めマークを出して全く起動できなくなってしまった。
症状はこんな感じ。
最初のリンゴマークまでは正常に出る。
プログレスバーが4分の1程度進んだところで全く動かなくなってしまい、口絵の通行止めマークが出て以降何もできなくなる。
強制終了しかできることがないので再起動をやってみるが、次に起動するとまた同じマークが出て永遠ループで起動できない。
<症状>
この症状は以下の条件で起きる。
1)OS10.10 Yosemiteを使用している
2)サードパーティのSSDを使用している(含む自家製FusionDrive)
3)Trim Enabler を使用している
4)この条件でPRAMクリア(NVRAMリセット)を実行
これらが揃った時にこの問題は起きる。
「?」マーク付きフォルダ が表示される時はハードウエアの故障で起動システムが見えない場合だが、この通行止めマークはカーネルに問題が起きている場合とのこと。
以前ツイッターでE-WAさんがPRAMクリアをしてこれにはまってMacが起動できなくなったということがあって、これに関する記事もあったのでツイッターアカウントでリンクしておいた。
詳細はこちら。
Cindori Software、OS X Yosemiteがインストールされたサードパーティ製SSDでTrim Enablerを使う際の注意点を掲載。最悪起動しなくなる場合も。
なのでPRAMクリアは要注意というのは認識があったのだが、今回はなんとセーフモードで起動したところやはりこれにはまってしまった。
ちょっと試したいことがあってMacBook Proをセーフモードで起動したのだが、そのあと普通に起動しようとしたら上記の通行止め地獄にはまって起動できなくなってしまった。
セーフモードでもこの現象は起きるのだ。
というよりセーフモードでもPRAM(NVRAM)はリセットされてしまうということを、私はこの歳になって初めて知った。
単にドライバやらプラグインやら切り離して起動するだけじゃなく、ファームウェアのメモリもリセットするなんて誰も教えてくれなかったよ〜
ということで晴れて私もMacBook Pro起動できない地獄経験者の仲間入りをした。
<原因>
これが起きるのはTrim Enabler を使っている人だけ。
Trim Enabler はSSDの未使用領域を解放するTrim機能を有効にしてSSDの寿命を長くする素晴らしいアプリだ。
このアプリの紹介記事でも「特に事情がないならこのアプリは使うべきだ」 と書いた。
しかし「特に事情がある」 人のうちに「MacにYosemiteをインストールしている人」 も含まれることが判明した。
Trim Enabler はカーネルエクステンションをインストールする。
これによってサードパーティ製のSSDに対してもトリム機能を有効にすることができる。
OS10.9Mavericksまではこれで全く問題はなかったのだが、OS10.10Yosemiteからはカーネルエクステンションも認証がないと有効にできないという仕様に変わった。
このためそのままインストールしてもTrim Enabler は有効にならない。
Trim Enabler 3からはインストール時にこのカーネルエクステンションの認証を無効にする機能がついた。
このおかげで、YosemiteでもやっとTrim Enabler が使えるようになった。
ところがTrim Enabler でこの認証を解除するのは若干問題を含んでいる。
すべてのカーネルエクステンションの認証を無効にするので、せっかくのYosemiteのセキュリティが弱くなってしまうのが一点。
そしてもう一点がこの認証解除の設定がNVRAMに記録されるために、何かのはずみでこれがリセットされてしまうとOSの起動ができなくなるという問題点だ。
今回の問題がまさにこれに当たる。
なお、どこかの掲示板にTrim Enabler を使ったらこの問題が起きるが、Chameleon SSD Optimizer を使えば問題ないようなことが書いてあったが、これは間違いでChameleon SSD Optimizer も全く同じことをしているので、同じ問題が起きる。
<復旧>
この状態から復旧するには以下の手順を実施する。
参考サイト
Trim Enabler and Yosemite | Cindori
通常起動はできないのでどこで問題が起きるているのか
切り分けるためにverboseで起動してみた
その結果がこれ
カーネルエクステンションにエラーがあるというような意味合いの表示が
ずらずらと出ているが要するにこれもカーネルパニックということなのか
ここで昨年話題になっていたYosemiteとTrim Enabler の組み合わせで
システムお亡くなりになる件を思い出した
通常ならここからの修復は修復ボリュームからの起動でTerminal でやるが
私の場合自家製FusionDriveを構築した関係で内蔵ディスクに修復ボリュームがない
そこで外付けハードディスクに作ったインストールボリューム、修復ボリュームなどから
修復できるわけだが、せっかくYosemiteの非常用起動ボリュームも
作っているのでそこから起動することにした
通常の修復ボリュームならこのような修復画面の上のメニューからTerminal を呼び出す
しかし非常用のバックアップ起動ボリュームを作っておくとこの通り通常のGUIから起動できた
こちらではTrim Enabler を使用していないので認証が有効になってしまったMacでも普通に起動できる
この方がいろいろ都合がいいことも多いのでバックアップシステムを持っておくのはおすすめ
ところで起動すると早速Trim Enabler が無効だという警告が出る
Trim Enabler を使ってこのカーネルエクステンションの
認証解除を外付けハードディスクからできないか試してみたが
このディスク自体がSSDではないためTrim Enabler をオンにしても認証解除ができない
やはり作者推奨のTerminal を使ってやる方法しかないようだ
Terminal で認証解除をする手順は以下の通り
まずnvram boot-args と打ってEnterでカーネルエクステンションの認証のステータスを確認する
このキャプチャーのようにError getting variable と答えが返ってきたら認証は有効になっている
その場合はnvram boot-args=kext-dev-mode=1 と打ってEnterで認証を無効にする
次にカレントディレクトリを内蔵ディスクのルートに移動しておく
コマンドはcd /Volumes/<内蔵ディスクのボリューム名> でこのボリューム名の
ところは自分のMacの内蔵ディスクの方の起動ボリュームの名前を入れること
デフォルトではMacintosh HDだと思うが私の場合は
FS1TBに名称変更しているのでキャプチャーのようなコマンドになる
次にtouch System/Library/Extensions のコマンドを打ってEnter
そしてkextcache -u /Volumes/<内蔵ディスクのボリューム名> で
カーネルエクステンションのキャッシュの修復をやっておく
これも内蔵ディスクの方のボリュームの名前を入れる
もう一度nvram boot-args と打ってkernel-dev-mode=1 と返してきたら認証は無効になった印
以上が完了したらシステム環境設定 の起動ディスクの選択で内蔵ディスクから起動する
内蔵ディスクから起動できない場合はOptionを押しながら起動で起動ボリュームを選択できる
こうして内蔵ディスクのシステムから無事起動できた
しかしこれで安心してはいけない
ここでYosemiteユーザはある決断を迫られる
Trim Enabler を起動するとクラッシュした状態の前に戻っているので多分有効になっているはず
しかし何かのはずみでPRAM(NVRAM)がリセットされるとまた同じことが起きる
今回セーフモードでも同じことが起きるというのは私には結構な衝撃だった(滅多に使わない機能だが)
ここで迫られる決断とは、
リスクがあることを知りながらこのままYosemiteでTrim Enabler を使い続けるか、
SSDの延命に効果があることを知りながらTrim Enabler の使用を諦めるのか、
それともいっそYosemiteを諦めてMavericks+Trim Enabler という組み合わせで末長く幸せに暮らすのか…
という三択の決断になる。
Trim Enabler の作者さんはYosemiteでTrim Enabler を使い続けるにはカーネルエクステンションの認証解除は避けて通れないこと、
これはTrim Enabler のバグではなく、Appleがこの認証をサードパーティにオープンにしないというポリシーを見直さない限り改善される可能性がないこと…をサイトで説明している。
そしてYosemiteのカーネルエクステンション認証を強制的に解除するのは
「くるみを割るのにかけやでぶん殴る必要はない」
という例えをあげて「Macをぶっ壊してまでやるほどの価値はない」 とも書いている。
Trim Enabler がSSDの延命に効果があるのも明らかなのだが、通常20年程度の寿命がある(という統計を目にした…真偽は不明)とのことなので、ここは泣く泣くTrim Enabler を諦めることにした。
今回のセーフモードの件もそうだが、どういうはずみでNVRAMがリセットされてしまうかは予想がつかない。
そうなった時にまたシステムが起動できないんじゃ話にならないので、MacBook Proでの使用を断念することにした。
ただし繰り返しになるが、この問題はYosemiteだけの問題でMavericks以下のバージョンではこの問題は発生しないので、その場合はTrim Enabler を使用することをやはりお勧めする。
Trim Enabler のTrimボタンをOffにすると「カーネルエクステンションの
認証が無効になっているがこれを有効にするか?」 と聞いてくる
これはYesで答えておく
そして再起動を実施
起動するとTrim Enabler のヘルパーが「Trimが無効になっている
Trim Enabler を起動するか?」 と聞いてくる
有効にする気はないがとりあえず起動する
Trim Enabler のGUIでTrimが無効になっていることを確認
Terminal を起動してもう一度nvram boot-args と打ってEnter
Error getting variable と答えが返ってきたら無事認証は有効になったので一応完了
認証有効がうまくいかない場合はこちらの作者サイト の
「Reversing any changes by Trim Enabler」 以下の手順を試す
さてまだこれで終わりではない
このままだとシステムを起動するたびにTrim Enabler が「Trimが有効ではない」 と警告を出し続ける
そこでツールバーのギヤアイコンボタンに入ってここのUninstallボタンをクリックする
これはヘルパーの削除も伴うのでパスワードを求められる
この表示が出たらTrim Enabler 本体ごとアンインストールに成功している
以上でMacは完全にデフォルトの状態に戻った
2015年2月21日
Virus Buster for Mac
(Products)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
トレンドマイクロ社のMac向けウイルス対策ソフト、フィッシング対策ソフト
一時期Mac向けのウイルス対策ソフトの内、大手の製品盤ソフトというとシマンテックのものしかなくて、それ以外の各社は大体Windowsが中心だった。
しかし世は遷り変わってトレンドマイクロ社からもMac向けの主力商品のセキュリティソフトが出たことで、概ね大手のMac版ソフトは出そろった。
機能的にはウイルスに関しては、パターンマッチング以外に振る舞い検知も備え、プロセスがグリップするファイルをスキャン監視するプロテクト機能など、最近のウイルス対策ソフトが標準で備えているべき機能は大体持っている。
またネット接続を前提にし常にクラウド側に置いたパターンを参照しているので、重くならないで常に最新の情報でウイルスを選別できる。
特徴はやはりウイルスだけでなく有害サイトからの防御に重きを置いているところだとも思われる。
有害サイトとは未成年に悪影響があるサイトだけでなく、むしろ最近増えているフィッシングサイト、ワンクリックサイト、それに一昨年に大流行したGumblarのようなWebサイトを乗っ取って、優良企業のWebサイトを踏み台にして感染を拡げるタイプのウイルスの脅威を防御することに重きを置いている。
動作は全体にとても軽快だと思う。
このトレンドマイクロはシリコンバレーで創業し、日本を本拠地としてアジア中心に成長しているユニークなセキュリティ企業だ。
数年前に創業2代目のCEOだったエヴァ・チェンにインタビューしたことがあるが、やはり日本、韓国、中国という独特の事情を抱える市場を持つアジアを重視しているという話だった。
その成果がこの軽快さになっているのかもしれない。
いろいろ自動機能をストップしたり、設定が変わるので好みの問題があると思うが、初心者で何をどうしたらいいか分からないという場合は、こういうものに頼るのも手かもしれない。
Virus Buster のインストーラを立ち上げると他社製の
ウイルス対策ソフトのアンインストールを求められる
この場合はClamXav の削除を求められた
サンドボックスなどを使わないClamXav がどう競合するのか
よく分からないがとにかく削除しないと先に進めない
インストールが完了すると設定画面が現れる
設定は極めてシンプルで難しい知識を必要としない
機能的にはウイルス監視と有害サイト排除の2つ
設定画面はメニューバーアイコンから呼び出すことができる
また有害サイトの誤検知を回避するためにメニューバーから監視をオフにすることもできる
アプリ自体の終了もっこでできる
興味深いのはこのフィッシングサイトの検知強度の設定
Webでのサイトの評判をブラックリスト・ホワイトリスト方式で手動/自動収集しているらしいが
それでも世界に数十億とあるWebサイトの全部を監視できるわけではない
どれくらいの怪しさで閲覧を撥ねるかをここで調整できる
誤検知が多いようだったら強度を下げる
ちなみにこれはあらかじめ捕捉していた明らかにワンクリック詐欺のサイトを表示させたところ
もろなワンクリック詐欺サイトに関しては結構ちゃんと反応するようだ
2012年2月28日
IceFloor
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応
Lionから内蔵されたPFファイアウォールを利用するGUIフロントエンド。
PFファイアウォールというのはOpenBSD向けに開発された「パケットフィルタファイアウォール」のこと。
一般的なファイアウォールと何が違うかと言うと、それ自体にNATをコントロールできる機能があったりルータ的な使い方ができる。
Mac OS Xには以前から内蔵されたファイアウォールがあるが、これがLeopardあたりから大きく仕様が変わり、初心者には分かりやすいインターフェイスにはなったがある程度設定をいじって使い込みたいと思っている上級者には非常に評判が悪いUIになってしまった。
TCPとUDPにはそれぞれ別のルールを設定したいとか、いろいろ考えている人にはOS Xの単純にアプリに対して接続を許可するかしないかというホワイトリスト方式のファイアウォールは物足りなかったようだ。
ただOS XのUNIX側に注目すると、LionからこのBSD名物のPFファイアウォールがデフォルトで内蔵されている。
MacをUNIXマシンとして使いたい人にはこういうことも魅力なのかもしれない。
このPFファイアウォールをGUIでも設定できるようにしたフロントエンドがこのIceFloor 。
ファイアウォールのGUIフロントエンドというとここでもいくつか紹介したことがあるが、残念ながらネットワークの知識がそれなりにある人でないと使いこなせないような難しいものが多かった。
ファイアウォールを弄るのはそういう人だからそれでいいのかもしれないが、このIceFloor は、そこらはもう少し配慮されていて入り口のインターフェイスは非常にシンプルで初心者にも馴染みやすいと思う。
でも奥に入っていくといろいろオプションが用意されていて、詳しい人が使いたい詳細設定が見て取れる。
OSXのファイアウォールに不満を持っている人は試してみたらいいと思う。
なお私のMacBook Proでは、初回ファイアウォールを立ち上げると、フリーズして強制再起動する羽目になってしまった。
原因は分からない。
ただ一度機能が立ち上がると、このIceFloor 自体は常時起動しておかなくてもいいし、非常に軽い。
起動する時に当然かもしれないが管理者のパスワードを要求される
認証をクリアするとこのようにウエルカムの表示
システムデフォルトのファイアウォールはGUIからコントロールするとなると
このようにアプリごと、サービスごとに接続を許可する可視ないかを決定するだけだった
分かりやすいインターフェイスだと思うがこれがネットワークマニア達には非常に評判が悪かった
IceFloor も入り口は非常にシンプルなインターフェイス
プロトコルごとにポート使用を許可する可視ないか、
ネットワークのどれくらいの人にアクセス権を与えるかなど大まかな選択ができる
しかしそういうお仕着せのプロトコルだけでは全然足りないという人は
アドバンストオプションでいくらでも許可するポートを増やすことができる
またアクセスを認めるホスト(ホワイトリスト)
ブロックするホスト(ブラックリスト)などの設定も可能
さらにありもののリストを読み込むこともできる
ひところ話題になった中華ホストのリストをインポートすることもできる
ちゃんとポーとスキャナーなんかもあったり…
パケットフィルターのルールも
一般にファイアウォールはクラッカーの外からの攻撃には有効だが
トロイの木馬などの内側からの漏洩には無力だったりする
こういうものを使いこなす統治から外に出て行くものもしっかりブロックできる
2012年3月31日
Anti Flashback-Trojan
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
Macで久々に流行の兆しを見せているFlashbackに感染していないか簡単チェックできるアプレット
こちらのヴェアダルさんの記事で知りました。
トロイの木馬「Flashback」に感染していないか確認『Anti Flashback-Trojan』 | Macの手書き説明書
MacでJavaの累積の脆弱性を利用してインターネットを閲覧しただけで自動感染するFlashbackと呼ばれる一群のトロイの木馬の感染をチェックする記事は先日、ここでも書いたしヴェアダルさんのところでも紹介されている。
これはF-Secureのセキュリティブログのチェック方法を紹介したもので、原理まで理解した上で実施すれば大変有効だと思うが、セキュリティはTerminal を弄ることもできないような初心者ユーザでも簡単に対応できるようでないと意味が無いともいえる。
その意味では先日の対策は確かに敷居が高かったかも。
このアプレットは先日のコマンドの流れをそのままAppleScriptでアプレット化したもので、操作もただクリックして起動すればいい。
何か検知するかしないかを表示するだけのアプリだが、これは役に立つと思う。
チェックするのはSafari とFirefox 、それからユーザ全域の環境変数で。若干注意事項がある。
ダウンロードしたアプリをクリックして起動すると何も検知しない場合こういう表示
シンプルこの上ない
OKボタンをクリックすると作者サイトのドネーションページに飛ぶが別に怪しいアプリではない
最近そういうアプリも紹介したがこれは別にドネーションだし
いち早くこういう便利なものを作ってくれた作者さんに感謝はあっていいと思う
実際フリーウエア作者さんは大変だし…
コンパイル前のスクリプトも同梱されていたので見てみたが
先日の手順を忠実にスクリプト化しているのが分かる
ところで先日注釈付けるの忘れていたがSafari とFirefox は
必ずアプリケーションフォルダの最初の階層にないとチェックできない
そういうパス管理になっているからでその下のフォルダに移動しているとノーチェックになる
2012年4月10日
SabPub Checker 1.0
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
Macを狙ったトロイの木馬SabPubを検出・駆除できるアプリ
javaの脆弱性を利用してMacを攻撃するマルウエア「Backdoor.OSX.SabPub.a」についてはこちらを参照。
Javaの脆弱性を突くMacマルウエア「SabPub」 - 世界のセキュリティ・ラボから:ITpro
特定のサーバをwebに置いてそれとトロイの木馬を連動させて攻撃を継続するいわゆる標的型攻撃のマルウエア。
こういう構造を持つことによって、侵入するコードは非常にシンプルながらいろいろ組み合わせワザで高度な攻撃が可能になる。
日本の大手電機メーカーが防衛機密などもごっそり盗まれた事件があったが、ああいうものを想像しておけばそれほど間違いではない。
SabPubの感染経路についてはJavaの脆弱性を利用するWebから入ってくるものとWordの脆弱性を利用する経路を限定しないものもあるなどの異種もあって、ここに気をつけていれば安全とも何ともいえない。
今のところ猛威を振るっているともいえないが、やられた時の被害が侮れないのと感染経路がはっきり特定されていないということもあってでチェックするに越したことはない。
チェックは非常に簡単だ。
起動して「スキャン」ボタンをクリックするだけでいい。
操作は簡単で上のボタンをクリックするだけでいい
感染がなければこのような表示になる
感染を発見したら削除までやってくれる
2012年4月28日
Purge Memory
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
Mac OS Xの使っていないメモリを解放するアプリ
Macは、特にOS Xになってとてもメモリを食うようになった。
それはこの美麗なグラフィックインターフェイスのためともいえるし、ワークステーション並のプロセスをバックヤードで動かしているUNIXのベースのせいだともいえるし、クラシックなMacOSとはいろいろ桁違いになった。
それだけでなくメモリ管理も、昔のMacとは全く違う。
いわゆるプリエンプティブなメモリ管理になったということで、各アプリ、プロセスが必要なメモリの領域を最初から囲い込んでいて、メモリのアドレスの最初から平等に切り分けていた昔のメモリ管理と違ってそのうちのどれかがクラッシュしても他のプロセス、アプリに影響を与えないというそれぞれ独立したメモリ空間の利用法に変わった。
このおかげでMacはOSごと落ちるなんてことはこの10年見ないし、アプリが落ちてもそのままOSや他のアプリは再起動しないで使い続けられる。
また爆弾マークも見かけなくなった(無くなったからとかいうんじゃなくて…)
しかし、このメモリ管理は良いことばかりではない。
アプリを起動すると、それぞれのアプリがまるで大蔵省に予算折衝するように、自分が必要とするメモリ量の先押さえをする。
たとえ使っていなくても、大体これくらいは必要だということで押さえてしまうので、アプリをいくつも起動していると、あるいはプラグインとかdaemonとかいろいろ入れているとどうしても必要メモリー量が多くなってくる。
使っていなくても押さえられてしまうメモリもどんどん増える。
しかもMacの場合はそれらのアプリやプロセスを終了させても、すぐにはメモリを解放しないという癖がある。
どうしてそうなのかはよくわからないが、バージョンも10.7まで進んできた現在でもここら辺りの事情はあまり変わらない。
どんどんそうした押さえられたメモリが積上っていくと、結局メモリが足りなくなってくる。
メモリが足りなくなってくると、ちょっとしたアプリの切り替えのたびに虹色ボールが延々と回り続けて待たされるということになる。
そうするとメモリはどうしても大きなものが必要になる。
Macに限らずパソコンはメモリを可能な限りたくさん奢ってやるのが快適動作には必要なことだが、それにしてもMacの必要なメモリは大きくなってきた。
今現在の私のMacBook Proには8GBのメモリを積んでいる。
それでもVMWare Fusion やiWorks などいろいろ起動するとメモリが足りないと感じることがある。
8GBなんて数年前には
「そのうち4ギガ、8ギガなんてメモリ積む馬鹿も現れたりして…」
なんて冗談で言っていた大きさだ。
はい、私がその馬鹿です。
そこでこまめにメモリを解放するユーティリティが欲しくなる。
8GBのメモリをぱつぱつに使っているなら仕方ないが、実際には上記の通り借金の前借りのように先押さえして、しかも用が無くなってもすぐに返さないということをやっているんだから、借金の取り立てを発動したいところだ。
そういうアプリを独自のアプローチで自作しておられた、幣サイトの盟友うむらうす のハルさんが、また新しいアプリを開発した。
今回はすごい。
なんせMacには最初から「purge」という使っていないメモリを解放するコマンドがインストールされていたという大発見に基づく。
しかも2005年?
ハルさんの一連のシリーズが始まった頃には既にこのコマンドはあったということ?
それはともかく試してみた。
アプリは確かに有為の効果がある。
まあ、それ専用のコマンドをベースにしているわけだから効果があるのは当たり前のような気がするが。
注意点はハルさんも書いておられるように、実行すると数秒〜数十秒はコントロールを受け付けなくなるから、デリケートな作業をやりながらこれをやらない方が良いかもしれない。
メモリが逼迫する前にこまめにかけろということか。
とにかく使えるし効果はあるので、メモリで悩んでいる人は試してみると良い。
なお動作環境についてはハルさんはSnowLeopardで試しているそうだ。
私はLionで試しているので少なくともこの二つの環境では動く。
おそらく他でも動くと思うが、情報あればお寄せください。
コマンドの方を先に試してみた
Terminal を起動して「purge」 とタイプして
Enterキーを叩くだけなのでこれは誰でも試せる
これだけでも確かに効果がある
とにかくどうしてもTerminal を使いたくない、コマンドは
弄りたくないという人にはハルさんのPurge Memory をお勧めする
動作にはXcodeが必要だがこれもAppStoreからすぐに落とせる
こちらはPurge Memory をかける前
かけた後はこんな感じ
全体の空き容量もそれなりに効果でているが注目したいのはインアクティブな領域
インアクティブが増えてくると大きな効果があると思われる
試しにVMWare Fusion などメモリを食うアプリをがんがんかけてみた
やはりこういうのは蓄積しないと効果が薄いのかもしれないが
こちらも有為の効果は得られた
さらに大きなプロセスを終了した後の結果
いきなりギガ単位の空き容量は作り出せないかもしれないが
こまめにかけることでかなりページアウトは防げると感じた
2012年7月25日
iTweaX
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応
OSXのバッチメンテナンスメニューの設定、隠し設定などをGUIのみで弄れる便利アプリ
このアプリはOSXのかくれた設定、自動機能等、メンテナンスメニュー等を実行、設定変更できる。
例えばOSXのメンテナンスは、デイリー、ウイークリー、マンスリー等のスクリプトにまとめられて、バックグラウンドで自動的に走るようになっている。
だからほとんど気にしなくてもよくなったが、そういうスクリプトが走っているべき時間にMacがいつも電源が入っていないとなると、長期間メンテナンススクリプトの実行無しが積み上がってしまい調子悪くなってくる。
それをこのアプリで即座に実行するということができる。
OSには隠された設定というのはいくつか有って、例えば「隠しファイルを表示する/隠す」という切り替えとか、Finder のメニューに「終了メニューを表示する」とか、有れば便利なんだけど普通は見えないものがたくさんある。
初心者が膨大なメニューに混乱するくらいだったら、初心者が使わない可能性があるメニューは隠しとけというAppleの考え方なのかもしれない。
そうそうシステムの設定を弄り回すこともないだろうし、中にはある程度知識がないとちょっとリスキーな設定もあるので精進して使ってほしいのだが、知っていると便利な機能はたくさん有るのでやはりこのアプリは使いこなせるようになることを勧めたい。
最初に起動する時にシステムの設定のバックアップを取るかを聞いてくる
この手の設定を変更するユーティリティがバックアップを取るか聞いてくる時は
たいていはクリティカルな設定を含んでいるのでバックアップは取ると答えるようにしてもらいたい
これはこのアプリに限らない心がけだと思う
これはリビルド、クリーンアップ系のメンテナンスメニュー
チェックを入れて一気に実行してしまうことができる
これについては特にリスキーな物はないので時々実行したらいいと思う
OS、基本アプリの隠し設定を読み込んでいるところ
現在のステータスを読み込んでそれを変更するかという設定になる
例えば「NASをTime Machine ボリュームとして使用する」にチェックが入っているが
これは疑似Time Capsuleを試した時の名残でこの設定を外せばNASをマウントした時に
いちいち「Time Machine ボリュームとして使用するか?」と聞いてこなくなる
こういう細かい設定がかなり隠されているのだが使い方を知っていると便利
クリーニング系のメニューはキャッシュ、クッキー等かなり細かい設定で実行可能
キャッシュは一網打尽でがんと削除するのが私は好み
元の設定がどうだったか分からなくなっちゃったら
ここで最初に取ったバックアップに戻すことができる
二つ目は工場出荷状態に戻す、三つ目はバックアップを削除して
次回起動時に新しいバックアップを作成するチェック
そのバックアップはユーザフォルダのApplicationSupportの中のここに入っている
手動でバックアップのバックアップを取るなんて念の入れ方も可能
2012年9月3日
BatteryNotify
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応
ワイヤレスマウスやキーボード等のBluetooth機器のバッテリー残量が残り少なくなったことを通知センターに表示させるアプリ。
私はメイン環境をMacBook Proにしているのであまり使用することがないのだが、Mac ProやiMacなどのデスクトップ機のMacを使っているユーザは最近ワイヤレスキーボード、ワイヤレスのMagic Mouse、ワイヤレスタッチパッド等を使ってる人が本当に多くなった。
こちらのBluetoothの記事 でも書いたが、開発元に取材した当時はBluetoothは海の物とも山の物とも知れない感じで、本当に普及するのかも怪しい感じだった。
ところが、当初の目標だったネットワーク家電の制御統合という構想はあまりうまくいっていない感じだが、パソコンの周辺の邪魔なケーブルを減らすという目的では大いに活用されているようだ。
ケーブルが美観を損なうということを気にするApple辺りが積極的にキーボード、マウスに取り入れ始めたので今では別にBluetoothマウスなんて新し物好きでなくても使っている。
BluetoothにはRFアナログ無線等と比べて、高速、大容量などの数々のメリットが謳われていたが、結局普及に一番アピールしているのは待機時にほとんど電池を消費しないという効率の良さだと思う。
このサイトを始めた当初にRF無線マウスを使い始めてそのレビューも書いたと思う。
ワイヤレスの便利さは使ってみないと分からないすばらしさだったが、一番問題だったのは電池が1週間位しか保たないことだった。
待機時も電源スイッチが入っている限り常にパソコン側の無線トランスポンダーと死活通信をし続けっぱなしだったので、本当に毎週電池交換をする必要があった。
いちいちスイッチを切ると次に使う時にマウスが動かなくて舌打ちするとかいうことも多かったし、バッテリーを使うにしても当時は単三の充電池はニッカドしかなくて、これはこれで扱いにくいバッテリーだった。
それに比べると今のBluetoothの電池の保ちは驚異的だと思う。
私のところには無線Magic Mouseくらいしかないが、単三2本で数ヶ月保つ。
これは便利だ。
便利なのだが毎週交換する習慣があった頃には、電池の買い忘れもなかったが、数ヶ月保つと電池が無くなった時に初めて交換電池が無いことに気がつくなんてことがしばしば起きるようになった。
人間って、一つ便利になると新しい文句が一つ増えるものらしい。
マウス等のBluetooth機器のバッテリーの残量を知らせてくれるアプリはいくつかある。
でもせっかくMountain Lionには通知センターという物があるんだから、通知センターに通知してもらいたい。
そういう希望を持っている人にお勧めできるのがこのBatteryNotify だ。
何%位までバッテリーが減ったら通知するかとかポーリングの間隔も設定できる。
設定値よりバッテリーが減ったらポップアップで知らせてくれるし通知センターでも最新5つのステータス変化を残して表示する。
BatteryNotify はドックでもバッテリー残量を表示
接続しているBluetooth機器が特に無い時には内蔵バッテリーの残量を表示してくれる
メニューから何%を切ったら残量表示をしてくれるかを設定できる
Bluetoothの性格から10%以下でも良いんじゃないかと思うがそこは好みで
またバッテリーのレベルも何時間おきに取りにいくかを設定できる
たいした消費電力にもならないと思うがこれも毎時取りにいかなくてもいいと思う
以上の設定はドックからも可能だしドック右クリックで現在の設定の確認もできる
こうなったらバッテリが切れた時の通知表時もぜひお見せしたいところだが
私のMagic Mouseは残量54%を指したままいくら酷使しても全然減らない
そこで作者さんのサイトから通知してるキャプチャーをお借りしてきた
こんな感じで残量を表示するはずだ(無断借用ごめんなさい)
通知センターの方でもこんな感じで最新の5つのステータス変化を表示するはず
(これまた作者サイトより借用ごめんなさい)
通知はバナーだけでいい、あるいは通知センターだけで
いいという場合はシステム環境設定で設定を変更できる
履歴に残すステータス変化の数もデフォは5つだがここで変更できる
2012年9月11日