LimeWire
(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
OS10.5Leopard対応
Windows2000~XP対応
P2P(端末間直接通信)の技術を応用したGnutellaというネットワークがある。
このGnutellaネットワークを利用してファイル共有をするクライアントアプリがこれ。
Gnutellaについてはここに詳しく書いたが、この発明者のジーン・カンの意図は「従来のサーバクライアント型のインターネットの構造が全ての制約のもとになっているのなら、サーバとクライアントの区別が無いネットワークを作ればどうなるだろうか」という実証が主眼だった。
しかしファイル共有ソフトというのは今では音楽著作権を侵害する、音楽ファイルを違法ダウンロードするソフトという観念がすっかり定着してしまった。
それでさらに音楽ファイルを盗むことを目的に作られたような"Winny"のようなアプリの作者が逮捕されるに至って、警察官僚や一部のマスコミはファイル共有そのものを犯罪行為のように言い始めている。
これは大変危険なことだと思う。
もう一度整理するとネットワーク上でファイルを共有することは違法でもなんでもない。
警察は「音楽著作権を侵害する目的で共有ソフトが準備、使用されている」と主張したいようだが、この論理は「包丁を打っている職人も含めて刃物を製作販売、所持している輩は全て銃刀法違反である」と言っているようなものだ。
これは「刃物を製作販売、所持している人物は誰でも自由に逮捕拘留できる」という論理と同じだ。包丁一本ない家庭など無いから、全ての人が逮捕拘留の対象になる。
ファイル共有ソフトも包丁と同じことだ。その存在が違法なのではなく、違法な使い方もできるというだけのことだ。包丁をもって銀行に押し入ることもできるが、料理屋の厨房ですばらしい料理を作ることもできる。
"Winny"の作者とジーン・カンが同じだと言う気はない。"Winny"はやはりファイルを盗むことを目的に作られているという意図が読み取れるので、かなりグレーゾーンではある。
言ってみれば同じ刃物でも、"Winny"は飛び出しナイフのようなものだ。持ち歩けば銃刀法違反を疑われても仕方が無い。
しかしインターネットで自分のホームビデオを公開することは違法だろうか? 自分で作詞作曲したオリジナル曲を公開することは違法だろうか?
そういうものと違法な音楽ダウンロードとの技術的な差というのは全くないということをまず明確にするべきだ。
ということは従来の旧弊な著作権法の体系もそのままで良いのかということも検討し直す必要がある。
長々と書いてしまったが、多分Macで一番まともに動くファイル共有クライアントアプリがこの
LimeWireだと思う。
まともに動くといってもJavaアプリの常で起動には異常に時間がかかるし、OSのGUI部分にかなりのストレスをかけている。何時間も走らせた後には必ずログアウト、再ログインすることをお薦めする。
前のバージョンから日本語のローカライズもされ、多分最新のバージョンでは日本語の検索も通るようになったのではないかと思う。(実は試していないのではっきり判らない。OS10.2では起動できないという問題が起きて最新バージョンはテストしていないからだ)
一部のGnutellaクライアントアプリには「Mac用に開発された」と称しながら、起動すらまともにできないというものがいくつかあった。
またどのアプリも不安定ではある。
その中ではこのLimeWireは一番まともだし、落ちることもめったに無い。
<後日註>
このアプリは2010年10月に連邦裁判所により「著作権侵害を意図的に幇助している」と認定した判決を受け、配布元もこの判決を受けた形でアプリの配布を終了、並びにLimeWireネットワークとGnutellaネットワークの接続を切るという形で終息している。
この経緯はかつてのNapstarと非常に似通っており、後日Napstarと同じようにレコード業界にとって全く無害なWebサービスとして復活するものと思われる。
さらに配布元によって恣意的に切断が可能という時点で、このLimeWireネットワークはGnutellaとは全く別物であり、別のテクノロジーだということが明らかだ。
注釈終わり
ScreenBoardX
(Freeware)
おすすめ度★★★★
リモートでデスクトップを操作できる
VNCをここでも紹介しているが、これはデスクトップを離れた端末に表示させるだけでなくコントロールも渡してしまうというアプリだった。
それに対してこのScreenBoardXはコントロールは渡さないが今のリアルタイムなデスクトップの状況をネットワークやwebに公開することが可能なアプリだ。
設定で何秒ごとに画面をリフレッシュするか決めれば、その時間ごとに最新のデスクトップをhtmlで表示するので、クライアント側はそれをブラウザで見れば良い。
共有フォルダのドロップボックスにhtmlファイルを置くように設定すれば、ファイル共有を開けばLAN内からはデスクトップが見える。
インターネットを通じてデスクトップを公開する場合は、固有IPアドレスを持ちwebサーバを自宅で立てていないとちょっと難しいが、そういうことをクリアできればネットを通じて自分のMacの不具合をエキスパートに見てもらうということもできる。
(もっともそういう高度な使い方ができる人には、そういう機能が必要かどうかという問題はあるが)
追記
これの使い方だが、会社のアホな上司のMacに仕込んで皆で陰でそのデスクトップを見て笑うという使い方以外に、もっと実用的な使い方があることを知った。
例えば学校の視聴覚室や会社の会議室でパワーポイントのプレゼンテーションを参加者のデスクの各端末にも表示するということが可能になる。
クライアント側はブラウザで見れば良いわけだから、相手はMacではなくてもWindowsでも問題ない。
そう考えるとこれはなかなか実用的なソフトだという気がしてきた。
使えるんじゃないだろうか。
ScreenBoardXの設定画面でスクリーンのリフレッシュの間隔等を設定できる
当然間隔を短くした方がリアルタイムな動きになるが、その分動作は重くなる
リモート側のクライアントからはこういう風に見える
ビュアーというものは特別必要が無く、ブラウザーで見ることができる
MiniTVGuide
(Freeware)
おすすめ度★★★★
So-netのテレビガイドから情報を引いてくる、Mac用テレビ欄アプリ。
それだけの単機能だが、単身赴任の時には新聞をとる余裕が無かったので、テレビを見る時はこれが重宝した。
今でも時々映画やスポーツをチェックするのに使っている。
ドラマ、映画、スポーツ、ドキュメンタリーなどの各ジャンルでおもだった番組が表示されるし、詳細ボタンをクリックすれば、テーブルが飛び出してきて例えば映画の場合は監督や出演者、あらすじなどが紹介される。
小粒ながらスグレ物のアプリ。
なおデフォルトでは東京地方のテレビガイドが表示されるが、アプリ本体のパッケージの中身を表示してリソースの中の設定ファイルを指示通りに書き換えると日本中どこの地方のテレビ欄でも表示できる。
MiniTVGuideはテレビガイドアプリ
新聞のラテ欄を見るのがめんどくさい人には是非お薦めしたい
Weatherman
(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
デスクトップに透明な天気予報図を表示するアプリ。
未登録でも衛星と、今日、明日の天気は表示できる。
シェアウエア登録するとレビュー画面、アメダスや紫外線情報、首都高渋滞情報などの様々な情報を表示できるようになる。
情報もとはヤン坊マー坊の天気予報他6つの情報元なので、テレビの天気予報の時間を待っていることもない。
こういうアプリは案外仕事でも役に立つので持っておいて損は無い。
Weathermanの衛星画像
そしてこちらが天気記号の予報
後は気圧等高線図(天気図)があれば個人的に天気を見るには充分だが
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