ユーティリティアプリは実に沢山出ているし、メーラ、ブラウザなど緊急に必要なアプリ以外では一番解説の必要を感じているので、ちょっと細かくジャンル別に分けていこうと思う。
OSXで誰もが最初にカスタマイズしたいと考えるのがメニューバー周りだと思う。
OS9以前と比べてここが一番大きく変わったし、ここが一番手が届きやすいので、これを充実させたいと思うのが人情というものだ。
PTHClock
(Freeware)
おすすめ度★★★★★
Macでは画面をデスクトップと呼ぶ。
机の上なら置き時計や卓上カレンダーが必要だ。
時計はOSオリジナルがメニューバーの右端にあるが、これをもうちょっとカスタマイズするのがこのアプリ。
「文字を好きな色に変えて見やすくする」、
「ポインタを近づけるまたはクリックすると日付け、曜日を表示する」、
「時間を音声で読んでくれる」、
「ダブルクリックすると簡単なカレンダーが飛び出してくる…」
このアプリの機能はざっとこんなものだが、音声で時間を知らせてくれるというのは想像以上に便利な機能だ。
時計アプリはそれこそたくさんあるが、作業に夢中になっていると時計アプリなんか目に入らないのは、リアルな世界と一緒だ。
そういう時に音声で時間を知らせてくれると我にかえることがある。
またこの卓上カレンダーも想像以上に便利だ。
iCal などのスケジュールソフトもいくつかあるが、電話している時に不意に来週の金曜日は何日だろうかなんて知りたくなる時がある。
そんな時に重いスケジューラソフトなんかいちいち起動してられない。
ワンクリックでパッとカレンダーが飛び出してきてくれるというのが良いのだ。
カレンダーがポップアップするのは便利
感覚は卓上カレンダー付き置き時計だ
お詫び
このアプリは開発が終了したようで作者サイトからダウンロードできなくなっている。
同じような機能のMenuextraがあったと思うので気がついたらここに掲載することにする。
さらに後日注
このアプリは作者が就職した会社からYou Control という名称のメニューバーユーティリティに統合されて販売開始されたようだ。
要するにこの作者のシリーズでメニューバーにNYダウなどのチッカーを出していたPTHTickerやCPUの使用量を表示するPTHCPUmonitorなどのメニューエクストラアプリをひとつにまとめたソフトらしい。
これは20$のシェアウエアになっている。
機能的にはいろいろ便利グッズ満載なのでお金を出しても良いという人は、試してみても良いんじゃないだろうか。
この機能なら安いと思う。
さらにさらに後日注
先ほど作者サイトを見ていて、このアプリの配布が復活しているに気がついた。
しかし「契約上の問題があり開発を続けられない」という前からある一文はサイトから削除されていないので、今後のバージョンアップが期待できるのかどうか全く不明だ。(しかしOS10.3以降に対応していたりするが)
You Control との関係がなんだか微妙だが、とりあえずダウンロードして使えるので、私も使用を再開した。今までのアプリの中でこれが一番軽くて簡潔でよかったと今でも思っているからだ。
さらにさらにさらに後日注
と思ったらYouControlのリンクが切れている。この会社と作者さんは縁が切れたということなのか、会社は解散してしまったということなのか事情はわからないがこの作者さんは再びフリーランスで活動を再会するようだ。
X-Assist
(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
このアプリは最初OS9風のアプリケーションメニューをOSXで再現するということで試してみた。
Appleが言うように、ドックを使いこなせばOS9式のアプリケーションメニューは必要ないということは言える。
しかし実際に使ってみるとこのアプリの価値はもっと別のところにあることが判った。
OS9にFinderpop というプルダウンで登録したアプリ、ファイルに自由にアクセスできるユーティリティが有ったが、このアプリケーションメニューもプルダウンで登録したアプリ、ファイルに自由にアクセスできる。
コントロールパネル(システム環境設定)にも直接アクセスできるし、最近使ったアプリを呼び出すこともできるし、設定でカレント以外のウィンドウを全て消すようにもできる。
すごい機能てんこ盛り状態のアプリがフリーウエアというのが驚き。
使い込めば手放せなくなるアプリだ。
単なるアプリの切り替えだけでなく、環境設定、アプリ、ファイルに
スピーディにアクセスできるので手放せなくなる
ClassicSpy
(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.2Jaguar対応
メニューバーアイコンとドックとどちらでも好きな方でクラシック環境をコントロールできる。
コントロールというのはクラシックは一度起動してしまうと、起動しているのか終了したのかを表示する機能がOSXには無いために、実際アンコントローラブルだと思うわけだ。
クラシックを起動したままで使っているとメモリがかなり無駄になるし、実際調子が悪いと思う。
安定のためにもクラシック環境はこまめに終了した方がいい。
これは今起動しているのかいないのかがメニューバーに表示できてしかも、いちいちシステム環境設定のクラシックペインを開かなくてもメニューバーからプルダウンで起動終了がコントロールできてしまう。
最近はできるだけクラシック環境は使わないようにしているので、使うことが稀になってきたがあれば重宝するアプリであることは変わらない。
なおOS10.3パンサーではシステム環境設定からメニューバーにクラシックのアイコンが表示できるようになり、このアプリとほぼ同じ機能がシステム標準になったので、このアプリを常駐させる意味はこのアイコンが好きかどうかという理由ぐらいしか見当たらなくなった。
しかしクラシックが起動していない時はグレーアウトするだけというシステム標準のアイコンよりも、このアプリのOSXのみ起動の時にはXという表示になりクラシックが起動たら9という表示になるという変化のあるアイコンの方が視認性は高い。
クラシックを頻繁に使う人には、やはりメリットは多少あるアプリといえる。
普段は「X」クラシックが起動していると「9」を表示するアイコン
視認性も高いしプルダウンで起動、終了ができる
MUMenu
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
OS10.4Tiger対応
Mac用アプリの最新情報の海外サイト「Mac Update」の更新情報を集めるアプリ。
メニューバーから最新アプリの情報にたどり着ける。インストール済みのアプリもアップデート情報がこのアプリから手に入るので重宝している。
実はこのサイトの最新アプリ情報もメインの情報源はここだったりする。
ネットに繋がってさえいれば常に自動的にそうした情報が入るし軽いから邪魔にならない。
サイトの性格上英語圏のアプリが圧倒的に多いが、最近は人気のあるアプリは日本語ローカライズも出ているケースがあるのでチェックしていて損は無い。
プルダウンでアプリの更新情報を見ることができる
簡単な説明もついているし、ここから作者サイトにも跳べる