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OSXでよく使うアプリケーション8-7

ユーティリティ5〜その他/Utilities/Many other things



Chicken of the VNC

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

このコーナーのシステム環境設定ペインのページで取り上げたChicken of the VNCが、かなりバージョンが進んでいたので入れてみた。

VNCとはUNIXからスタートしたバーチュアルネットワークコンピューティングというプロジェクトの略号で、プラットフォームを越えてあらゆるOSを『GUIで』リモートコントロールするというのがその趣旨だ。
プラットフォームを越えてということだから、MacからWindowsをリモートできるし逆もできる。LinuxもOS9もサーバにもクライアントにもなる。SunOSなども対象になっておりつまり、MacOSXユーザは、これがあればネットワークに繋がっているX-Windowを装備したUNIXや、Windows98もMacOS9もRedHatもそのデスクトップをてもとのOSXのMacに表示してそこでマウスクリックやショートカットキーなどを使って操作できてしまうというアプリだ。
使い方はサーバ側、つまりリモートされる側とクライアント、つまりリモートコントロールする側にそれぞれ専用アプリを入れて起動する。

ところがいれてみたところ、以前から愛用していたVNC4Xとは繋がらないことが解ってきた。
開発は一旦打ち切られたはずのVNCだが、有志に引き継がれていろいろとバージョンが進んでいるようで、メンテナンスがされなくなったVNC4Xでは歩が悪くなってきた。

そこでOSXvncを入れてみることにした。そのことは下記に後述する。
Chicken of the VNCは最新のVNCをサポートするようになっていろいろ細かく改良はされているようだが、それに伴って若干変更点も出てきている。

例えばDisplayNo.は古いバージョンではデフォルトで0を要求していたが、新しいバージョンではデフォルトで1を要求するようになった。これはサーバ側のVNCとの整合性でまちまちなので、繋がらない時にはここの数値を換えてみると良い。

Chicken of the VNCはフルスクリーンモードにしないとサーバのデスクトップを全部表示できないという問題点があったが、今度のバージョンでもこれは解決されていなかった。
これが改良されればもう言う事無しというVNCビュアになるだろう。





Chicken of the VNCの操作は簡単だ
サーバのホスト名(IPアドレス)、ディスプレイナンバー、パスワードなどを入力するだけで良い




これが繋がった状態
VNCは5900番台(通常5901番)のポートを開くことを要求するので
ファイアウォールを使っている人は注意が必要だ



これを使って、自宅ではiBookからMac miniをリモートしているし、会社ではDellのWindowsXPをリモートしている。それなりに便利に使えるし操作が半拍遅れるストレスはあるものの、VirtualPCなんかよりも遥かにストレスなく使えるし、Mac一台でこうしたいろいろなプラットフォームを使いたいという人にはお勧めできるアプリな訳だが、これをTiger環境でも使えるようにした。

それで問題なく使えるようになったわけだが、その過程で面白いことに気がついた。

Windowsの世界では「バルカンピンチ」という有名な言葉がある。
Windowsがフリーズして再起動も不可能になった時に、DOSのデザイナーは最終兵器として特殊なコマンドを用意した。
それがCtrl+Alt+Delキーで、これはソフトウエア的にフリーズしたシステムをぶち切る最終手段として用意された。この変な組み合わせは要するに間違えて絶対使わないように、短縮キー操作を設定する時にでもこの組み合わせは普通は絶対使わないという組み合わせとして考えられた。 いわばDOSデザイナーの苦心の作な訳だ。

なぜそんな組み合わせを考えたかというと、このキーを毎回システム終了の時に使ったりされたらすぐにシステムが再起不能なダメージを受けてしまうからだ。
そこで最も押しにくいキーの組み合わせが選ばれた。
それがこのCtrl+Alt+Delキーで、これを通称「バルカンピンチ」という。

これは「スタートレック」(初回放送時は「宇宙大作戦」というタイトルで放映)という昔のテレビシリーズでバルカン星人のMr.スポックが、人の心を読む時に両手の指を思い切り広げて相手の頭に触れたあの異様な仕草が語源になっている。(本文に訂正の記述あり、よく嫁)

この「バルカンピンチ」がなんとChicken of the VNCではメニューバーに用意されていることに気がついた時には思わず一人で大笑いしてしまった。
しかし、笑ってはいけない。
リモート先のWindowsがフリーズしてしまったら、残された手段はそんなに多くないからだ。
さすがにWindows2000以降はあまりこのキーを使わなくなったが、VNCの相手がいつもそういうWindowsとは限らない。
WindowsMEとかWindows95とかまだ現役で活きているところがあるからだ。

このChicken of the VNCの作者はなかなか心得てる。





Chicken of the VNCにはWindowsの世界で最も有名なキーコマンドが用意されている
なんとMacからでもWindowsの緊急終了ができるというスグレモノになっている訳だ



<訂正>

ところで、うろ覚えの記憶でバルカンピンチのことを書いたところ 、「さきぱぱ」さんから私の記憶違いについて指摘をいただいた。
バルカンピンチはMr.スポックが相手の肩をつまんで昏倒させるというバルカン星人の得意技のことを言うのだという。指摘されて私も思い出したが両手の指を思い切り広げて相手の頭をつかむのは「精神融合」だった。
(レオナード・ニモイは手も足も顔も指も長いという特異な容貌をした人だったから、こういう唐突な設定が何となくはまっていた。このキャスティングがこのシリーズを成功させたともいえるが、この最初のシリーズのキャスティングの成功のために、後の続編のシリーズのどれもが愚作に見えてしまうというシリーズのプロデューサを大いに苦しめるもとになったのかもしれない。ちょっと余談)

それでバルカンピンチの語源の由来は指を変な角度に広げるという意味ではなくて、このキーを「つまんだ」瞬間にWindowsが昏倒するように落ちるという意味だった。
いずれにしても各自の手持ちのWindowsマシンで実験するのは2〜3回にとどめておいた方がいい。
しょっちゅうやっていると本当に起動できなくなるからだ。








OSXvnc

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

こちらはそのVNCのサーバ側のアプリ。

VNC4Xがシステム環境設定のペインだったのに対して、こちらは独立したアプリとなっている。
このアプリは以前に試した時にはまともに起動できないとか、繋がらないとかフェイスも扱いにくい厄介なアプリだったが、知らない間にかなり改良されてきていて、このOSXvncが扱いにくかったために操作を簡易にしたVNC4Xが出てきたはずなのに、いつの間にかその簡易版のVNC4Xよりも操作が簡単になってしまった。

そうなるとペインではなくアプリであることも有利な点になってくる。
起動項目に入れたりするだけで起動と同時にリモート接続できるので、StartUpItemにファイルをいれてシステムのリソースを浪費することもない。

VNCかリモートログインの概念が解る人だったら、説明を読まなくても操作が理解できるだろう。
基本的にはパスワード、ディスプレイナンバーなどの設定をすれば繋がる。
ディスプレイナンバーの設定は私の環境では1番でないと繋がらなかった。





OSXvncはVNCのサーバ側アプリ
アプリであるだけ扱いが簡単だといえる




またWindows版がここで手に入るのでこれでWindowsをMacOSXでリモートなんて楽しいこともできる。
それでもVirtualPCなんかよりはよっぽど動作はきびきびしているし安定しているので使えるんじゃないだろうか。

勿論この調子でLinux版やUNIX版も手に入れれば、同じように快調に繋がるということだから、利用価値は高いと思う。






Real VNC for WindowsをインストールしたWindowsの
デスクトップを表示させたOSXのデスクトップ
勿論表示するだけでなく、入力もコントロールもできる







Vine Server

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

UNIXを由来とするコンピュータネットワークでのGUIベースのリモートコントロールのプロジェクトVNCというものが存在する。
それはAT&Tで始まり、オープンソースのプロジェクトになりUNIXだけでなくLinuxやWindows、MacOSなどにも広がりそれらに対応した。そのVNCがOSXにも対応しているということは VNC4XChicken of the VNCOSXvncの項目で詳しく触れた。

簡潔にいえば一台のコンピュータのキーボード、マウス、モニターで他のコンピュータ(設定によっては複数の)を操るというプロジェクトで、サーバ、つまり操られる側のデスクトップがクライアント、つまり操る方のスクリーンに見えるだけでなく、マウスでそこに見えているアイコンやウインドウが操作できたり、キーボーで入力もできたりする。

しかもLinuxやWindowsに対応しているということは、MacでLinuxやWindowsマシンもGUIでリモートコントロールできてしまうということだ。
そういう趣旨ではMicrosoftからWindowsXPproをOSXでコントロールするリモートデスクトップやMacのリモート環境のTimbukutuなどというソフトもあるが、VNCはフリーウエアでしかも設定や操作が簡単だというメリットがあった。

そのVNCのプロジェクトのうちOSX向けのOSXvncがさらに「Vine」と改名したプロジェクトに発展した。
OSXvncはサーバー側のアプリだったが、Vineはサーバとクライアントがセットで開発されている。
ダウンロードのFTPもVine ServerだけのパッケージとVine ServerVine Viewerのセットになったパッケージが用意されている。

そのVine Serverを試してみたが、基本的にはOSXvncと変わらない。フェイスも変更がないし、起動するとOSXvncユーザの場合は自動的にその設定を引き継ぐ。また従来のVNCプロジェクトのアプリと互換性がある。
そこいらは以下のテストのキャプチャーを参照してもらいたい。






Vine Serverの操作パネルはほとんどOSXvncそのままだ
基本的には設定はなにもいじらずに起動ボタンをクリックするだけで良い
注意点はファイアーウォールの5901番のポートをあらかじめ開いておくことくらいだ
OSXvncを使ったことある場合は自動的に設定が引き継がれるようだが
そうでない場合もパスワードは必ず設定しよう







Vine Viewer

(Shareware)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

その「Vine」のクライアント、つまりリモートコントロールをする方の側に入れるアプリがこれ。
これは過去に比べたVNCのクライアントアプリに比べると、様々な機能が盛り込まれており、また過去のフリーウエアのクライアントは動作が重かったり、サーバの画面全体を表示できなかったり、ショートカットキーを受け付けなかったりと、それぞれ一長一短だった。

これはサーバアプリとセットで開発されることでクライアントの自由度をひろげようということらしい。ついでにシェアウエア化もされている。

クライアント側でサーバのスクリーンのキャプチャーも撮れるしデスクトップの操作のムービーも撮れるようになっている。ツールバーからスクリーンサイズのモードもワンクリックで切り替えられるようになっている。確かに色々便利になっているようだ。
スクリーンリフレッシュタイムがちょっと長いようで、今まで愛用してきたものよりも動きが鈍いのは気になるがそういうところを抑えて動作を軽くしているのかも知れない。

シェアウエアではあるが現在はトライアルキーを無料で手に入れることができる。
評価版だから、まだβ版だからということなのかもしれない。






Vine Viewerの接続方法は非常に簡単だ
起動するとブラウズ画面が出てきて現在VNC接続できるサーバを表示する
繋ぎたいものを選んでパスワードを入れるだけだ





デフォルトの設定ではサーバのデスクトップがリアルな大きさに表示される
これだとデスクトップの全景が表示できず端が切れてしまうので
スクロールしながら操作しないといけないので使いにくいのだが
この表示のメリットはグラフィック縮小のためのCPUの浪費が少ないことだ





この通りウインドウの大きさに合わせて縮小してデスクトップを表示することもできる
こちらの方が操作性を考えると便利なのだがグラフィックの縮小はCPUに負荷をかけてしまう
しかしこのVine Viewerの場合どちらの表示でもCPUの稼働率はさほど差がなかった
またツールバーを隠せばもっと大きなサイズでデスクトップ全体を表示することもできる
そんなことにこだわるならフルスクリーン表示を使えば良いじゃないかという指摘もあるかもしれない
VNCクライアントは全てフルスクリーン機能を備えているが、しかしこれを使うことはお勧めしない
接続が落ちた時などにコントロールを失ってしまうことがあるからだが
これがウインドウ表示の時のサイズにこだわる理由だ





Vine Viewerはショートカットキーにも対応しているが一部送れないショートカットキーもある
そのためにメニューバーからそういうコマンドを送るという手段も用意されている




Chicken of the VNC

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

上記シェアウエアのビュアーも「Vine」にはセットされているが従来のVNC用のクライアントも使えるかどうかテストしてみた。
結論からいえば全く問題がない。
相手がVine Serverであってもこれまでと全く同じようにつながって操作もできた。
Vine Serverは今後もフリーウエアとして配布されるようなので、この組み合わせなら全くコストをかける必要もない。

合わせてお勧めしたい。






これまでVNCのビュアーとして愛用していたChicken of the VNC
全く問題なくVine Serverのビュアーとして機能した
これは軽快で表示もスムーズだしショートカットキーのコマンドも対応しているスグレモノ
唯一の不満が表示窓に合わせてデスクトップ全体を縮小表示できないことぐらいだ












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