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OSXでよく使うアプリケーション9-4

ファイル操作、その他/File operation, Others



Book2Pod

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

iPodにはメモなどのテキストを仕込んで見ることができる機能がある。
iPodのエキストラにそのまま入れれば見えるようになるが、このフォルダには最大4KBまでしか表示できないという制限がある。

それで4KBを超えるテキストは分割しないといけないが、それを手動でやるのはけっこう面倒だ。
ましてやeBooksなどの電子ブックをiPodで読みたいなんて言い出したら大変だ。

そこでこのアプリで自動的に4KBに細切れにして保存することで数百ページを超えるテキストでもiPodで見ることができる。
これはすばらしい!

いろんな使い方ができると思うが、会社で配付されたレジュメを目を通す暇がない時は、取りあえずこれでiPodに仕込んで通勤時間に読むなんてこともできる。
また私の場合、各種の電子ブックの小説などをいろいろiBookに入れているが、結局通勤時間にiBookを開けないために読んでいないなんてことがあるが、これでiPod読書ていう手もある。

ノートパソコンとかiPodとかこういうITツールは究極のところ、こういう時間節約のための機器だからこのアプリはなかなか理にかなっているといえる。
じっくり読書したい人は自宅の書斎で、コーヒーでも飲みながら読書をすれば良い。
通勤時間にボーッとしているよりも取りあえずいくつかの本やレジュメに目を通したいという人がこういうツールを使えば良い。

ただしちょっと問題点も有って、600ページを超える単行本をiPodに仕込むとiPod側の読み出しにかなり時間がかかる。600ページ+200ページで読み出しに十分近くかかったので、一冊読んだらこまめに削除するということは必要だと思う。






読みたい書類、電子ブックをテキストデータにコピぺしてBook2PodでiPodに仕込む
これで通勤読書の準備はOKだ





xMemo

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応

これはテキストベースのメモをiPodに転送するアプリ。

この本体のメモに書き込んだテキストを.vcfファイルで、つまりアドレス帳のvカード形式で保存する。このファイルをMacにも保存してシンクするようにすれば、メモをiPodでも見ることができるという使い方ができる。

以前に電子ブックを分割してノート領域に保存するアプリを紹介したが、それと長短を比較するとvカード形式なのでアドレス帳に沢山登録している人は、それに紛れ込んで見づらいという問題がある。項目の名前に日付を付ける設定にすれば、この問題は解決できると思うが。
逆にテキスト形式のメモよりも有利な点は、iPodの読み込みが早いということだ。
iPodは起動時にノート領域は読み込まないが、アドレス帳は読み込むので読む時にぼんやり開くのを待たなくて良い。
メモとしては実用的かもしれない。





xMemoはテキストベースのメモをiPodに転送するアプリ
このページ分割する機能はiPod環境では見やすいかもしれない
後日加筆しても転送アイコンクリック一発でiPodにも反映できる





Folder Name 1.1

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.4Tiger対応

OS10.3以前ではFinderで「すべての拡張子を表示する」を設定すると、起動ボリューム直下やホームフォルダの直下、ユーティリティフォルダなどが英語で表示されるようになっていて、もうそれに慣れてしまった。
ところがTigerからはその設定をしてもそれらのフォルダが日本語表示のまま変わらなくなってしまった。
Appleはどうあってもこのお節介な設定を普及させたいと思っているようだが、日本語よりも英語の方が文字コードの順番が単純なのでやっぱり探しやすい。
この設定になってからうろうろディレクトリをさまようようになってしまった。

そこでこのスクリプトはTigerでも「ユーティリティ」は「Utilities」とチャンッと表示されるというスグレモノのAppleスクリプトだ。
使い方も簡単で起動してパスワードを入れたら指示に従ってシステムを再起動するだけでいい。

もう一度同じ操作をすれば、また日本語の表示にすぐ戻るので安心だ。

また同じ作者のサイトには「AdressBook」を「アドレスブック」とされて頭にきている人向けに、アプリケーションの表示を英語化するスクリプトも用意されている。





Folder Nameはローカライズされたフォルダの表示を
変更できなくなったTigerのうっとおしさを解決する
これでアルファベット順に探しやすくなる




もう一回同じ操作をすればちゃんとデフォルトの日本語表示にも戻せる
どう見てもこちらの方が使いにくいとは思うが





FinderScape

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

このページで3次元空間でファイルブラウジングをやる3DOSXというアプリもとり上げている。
斬新な発想でディレクトリを表現する立体的なインターフェイスとして面白いアイデアではないかと思ったが、実際にはその発展形を見ても遊びのアプリの域を出ない。

それはそれで遊びでも良いんだけど、従来のパソコンのインターフェイスにはもう飽き飽きしているので、MacのFinderやWindowsのExplorer以外のタイプのインターフェイスをもうそろそろ見たいなと思っているところだ。
だから例え遊び半分のプロジェクトでも、Finderに替わるようなファイル操作のユーザインターフェイスに関する新しいアイデアには、そこにパソコンの新時代の萌芽があるのではないかなという期待をしてしまう。

このFinderScapeも3DのOpenGLを利用したファイルブラウザだという点では、3DOSXとよく似た発想なのだが、ディレクトリをどうやって視覚的に見せるかというようなコンピュータ工学的なこだわりは忘れて、ゲームを楽しむようにファイル操作をすれば良いじゃないかというような発想がかえって面白いかもしれない。


要するに3Dのシューティングゲームのようにディレクトリの谷をライドしていって、次々と谷間に現れては消えるファイルやフォルダ、アプリケーションをヒットすることで開いていくという、システムバンドルのNanosaursのファイルブラウザ版とでも説明すれば感覚的に理解してもらえるだろうか?

基本的にはマウスは使わないで、カーソルキーとスペースキー、リターンキーを使って操作する。
別のディレクトリに移る時だけ、ツールバーを使いその時は逆にマウスでないと操作ができない。 ここいらはもうちょっと洗練されてくると面白いと思う。

ファイルやフォルダーを選択するには、そのアイコンに突っ込んでいけば良いのだし、開くときにはエンターキーを叩く。
また画像ファイルのプレビューなどにはスペースキーを叩く。
画像のプレビューはjpeg、giffなどの静止画、mpeg、QTMovie、movなどの動画と基本的なフォーマットに対応している。またmp3などの音声もプレビューできる。

実際に動かしてみてこれは3DOSXよりもストレスなく動かせるし、まさにゲームみたいで楽しい。
その反面どの程度実用性があるかというと、よくわからないところだ。
隣のディレクトリの中身が何となく見えたりというような革新性もないし、能率的というのとは正反対のような気がする。

しかしもともとGUIはCUIよりも非能率なのだ。
それでもGUIユーザの方がCUIユーザよりも数の上では圧倒的に多いのは、GUIの方が感覚的に理解できるからだ。
GUIユーザは初心者ユーザが多いし、電子工学や情報工学の基礎知識なんか全くない人が大部分だ。そういう人たちがコンピュータを使えるようになったということが重要なのならば、この非能率的なシューティングゲームのようなファイルブラウザにも何か新しい未来がないかなと思ってしまう。





FinderScapeはOpenGLを利用した3Dのファイルブラウザ
ディレクトリの谷間に浮かんでは消えるアイコンをゲットしながら突き進む




フォルダやアプリ、ファイルを開くときにはリターンキー、画像のプレビューにはスペースキーを叩く
慣れると結構病みつきになりそうな操作性だ




mp3なんかも快調に再生したりしてひょっとするとFinderよりも動きは良いかも
真っ白なアイコンがまだいかにも未完成な感じだが












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