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OSXでよく使うアプリケーション9-23

ファイル操作、その他/File operation, Others



iCollections

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応
OS10.11El Capitan対応

デスクトップのアイコンを透明なフローティングフォルダーにスッキリ整理して片付けたりフォトフレームを表示して利できるメニューバーアプリ。

透明なフォルダーをデスクトップに表示してそこにアイコンを収納してデスクトップが散らからないようにするというデザインは、以前openSUSEで試したKDEのフォルダビューの雰囲気で見た目もきれいで効率的だと思う。

フォルダ、コレクション、それにちょっとした物置き場のDrop Wellは実体は~/Documents/iCollectionsにある。

フローティングフォルダはワンクリックですべての内容をスモークパネルに表示できるので、普段の表示は頭の幾つかだけ見えていればいい。
するとデスクトップのスペースが効率的に活用できる。

これらのフローティングは特定のスペースだけに表示するかすべてのスペースに表示するかも設定できるので、作業スペースの効率化が可能だと思う。

そして効率化したスペースの端にフォトフレームでお気に入りの写真フォルダを表示することもできる。





iCollectionsを起動すると最初に表示されるスプラッシュ兼簡易設定画面




フォルダの実体はユーザフォルダの中のドキュメントフォルダの
中に作成されるがその場所を変更もできる




最初に5つアイコンが入ったお試しのフォルダを作る設定




設定は以上で起動するとメニューバーアイコンとして常駐する
ここから新規コレクション、DropWell、フォトフレームを作成するというイメージ




試しにデスクトップのアイコンを全部ドロップしてみた
当然見た目はスッキリ片付いた




スッキリ片付いても中身へのアクセスが不便では意味がない
Finderで開くメニューも用意されているがそれより便利なのは
ウインドウ左上のボタンでスモークパネルで全項目を表示できる機能があることだ
ワンクリックで元の大きさにたためるので最初のフォルダビューは大きくする必要がない
デスクトップの省スペースに大いに役立つはずだ




スペース右上には設定メニューがある
ソートのルール変更やウインドウの透明度やアイコンの大きさは
ここで簡易に設定できるしオプションを表示メニューで詳細設定に入れる




コレクションの設定画面
上は拡大したコレクションの大きさ、透明度、下はフォルダビューの透明度、
サイズ、タイトルバーボタンの表示、色などの見た目系のカスタマイズができる




メニューバーからフォルダビューをすべてのスペースで
表示するか現在のスペースだけに表示するかの選択ができる
このチェックを外せば現在表示しているスペースだけに表示されるようになる




デフォルトはすべてのスペースで表示になっている




それぞれのフォルダの実体はデフォルトでは書類フォルダのなかに
iCollectionsというディレクトリが生成されてここに格納される
デスクトップアイコンを整理すると全部ここに移動される




次回起動時から「このアプリはシェアウエアで
14日間だけ無料試用できる」という旨の表示が出る
気に入ったらシェアウエア登録すればいい




こうしてデスクトップを整理してしまった風景
まさにopenSUSEに付属していたKDEのフォルダビューに似ている
DropWellはブラウザのダウンロードフォルダやメールの
添付ファイル置き場に使えばいい作者サイトに解説があった




デスクトップからコレクションを削除したい時には右上ボタンから削除メニューが使える




この時もしフォルダの中に何かが残っていたら
「本当に削除していいのか?」という確認タグが表示される
メニューはキャンセルと中身ごと削除と中身の移動メニューが選択できる
こういう安全策は考えてるということだ




面白いのはフォトフレーム機能だ
お気に入りのピクチャフォルダを選択してデスクトップ隅にスライドショーを表示できる
デスクトップが整理されたら空いたスペースで心に潤いを…という親切設計




フォトフレームの設定はスライドショーの速度、下層フォルダの
中も表示するか、タイトルバーの内容などの項目がある




スライドショーを表示するピクチャフォルダを変更したい時には右上のボタンから



2016年4月30日







Miana

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

ファイル、フォルダの作成日時・変更日時などの属性を書き換えることができるアプリ。

普通ファイルやフォルダのタイムスタンプなんて何かのトラブルシューティングの時以外はあまり気にしていないと思うが、先日紹介したこんなケースがあった。
作成日時が 1984年1月24日 17-00 のファイル・フォルダにFinderでアクセスできない件の対応 - Qiita

Time Machineからシステムを再構築したらアプリケーションフォルダのタイムスタンプが異常値になってFinderで開くことができなくなったというエピソードで、このQiita主さんはTerminalのコマンドでこのタイムスタンプを書き換えるという方法を紹介しているが、同じことをこのGUIアプリでもできるというもの。
念のために持っておいてもいいと思う。





起動時に表示されるスプラッシュにデモバージョンを十日間無料試用できると書いてある




使い方は簡単でこのウインドウに変更したファイル、フォルダをドロップするだけでいい
変更したいパラメーターなどのオプションは左下のボタンから入る




オプションはこんな感じでいつに変更したいかなどの設定が可能




ターゲットの日時の入力フォームの下は「作成日時のみ」「変更日時のみ」
「作成日時・変更日時両方」「EXIF」「最後に開いた日時」の変更を選択できる




ファイル、コンテナの選択も可能
内含する要素までは変更しないのか、
パッケージの内部は触らないのかというチェックもある




先ほど作ったばかりのフォルダのタイムスタンプを2014年に変更してみた




メニューコマンドからタイムスタンプのデジタイズ、変更日からの日数表示などができる




件の変更済みフォルダを見ると変更されたタイムスタンプから現在までの日数が表示される



2016年5月7日







EasyBee

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

iPhone、iPadなどのiDeviceをUSB経由でMacにマウントしてファイルを取り出す、外付けディスクとして使うなどが可能になるメニューバーアプリ。

インストールにはインストーラを使う。
インストールに成功してUSBケーブルでiPhoneをMacにつなぐと、認証を求められる。
iPhone側で接続するMacは信頼できると答えればいいだけだ。

アプリのデータ、オーディオなどのメディア、ストレージがマウントボリュームの中に見えるのでそれを取り出すことができる。
またMacからファイルを渡すこともできるがMacからミュージック、フォトなどのメディアディレクトリのファイルを削除することはできない。

HDビデオなどの大容量ファイルの取り出しはあらゆる方法の中でこれが一番速い。
しかもiTunes写真などの重たいアプリを起動する必要もないのでイライラはない。





インストーラを使ってインストールする




完了するとアイコンが見えているはず
ここからアプリの中断・終了も可能




iPhoneを充電用のケーブルを使ってMacにUSB接続すると
初回のみiDevice側で承認しろと求められる




iDevice側にこういうポップアップが表示されているはずなので信頼の方をタップする




通常の外付けハードディスクのようにデスクトップにアイコン表示でマウントされる




するとiDeviceがボリュームとしてFinderにマウントされ読み込みが始まる
ルート直下に見えているのはアプリデータディレクトリとメディア、ストレージディレクトリ
残念ながら不可視ファイルが見える設定にしても「危険な」ディレクトリは見えなかった




メディアディレクトリの中にはムービー、ミュージック写真、ボイスメモの
ディレクトリがありiTunes写真アプリで同期しているファイルが見える




iPhoneで撮ったビデオはPhotoの中のRecorded Videosディレクトリに保存されている
これをiTunes写真を起動しないで直接Finder上でドロップして取り出せる
ビデオなどの大容量ファイルの取り出し方として今のところこれが一番速いと思う




メディアディレクトリは読み出し・コピーはできるが書き込みが
禁止されているので残念ながらファイルの削除などはできない
ファイルの一括削除がMacからできれば便利だと思うが
これはむしろiDevice側の仕様の問題と思われる




面白いのはAppsフォルダで各アプリのログなどを見ることができることだ
これはvSSH Liteの接続ログを見ているところ




ボイスメモもiCloudなどを通じて取り出すよりここから直接コピーした方が圧倒的に速い



2016年5月15日







Cisdem

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

パスワードロックがかかったPDFから閲覧権のみのパスワードしか知らない場合でもパスワードを外したPDFを書き出せるアプリ。

パスワードロックがかかっているPDFは所有権パスワードがあれば当然プロパティでロックを外すことができる。
が、PDFは所有者パスワードと閲覧権のみのパスワードなどの設定ができて、閲覧権のみのパスワードだと、プリントができないとか、一部抜き出しができない、コピーができないなどの制限がかかってしまう。

所有者にそこらはやって貰えばいいのだが、所有者パスワードが何かわからなくなってしまった場合どうしようもない。

しかしそれでもどうしてもコピーが必要だという場合は、このCisdemが閲覧権のみのパスワードからパスワードなしでフルコンタクトができるPDFを作成してくれる。

その閲覧権のみのパスワードもわからない場合は…その場合は諦めてもう一度一からドキュメントを作り直すしかない。





Cisdemのシンプルなインターフェイス
パスワードロックのかかったPDFを中央にドロップして
下のフォームで書き出し先のディレクトリを指定する




ロックのかかったPDFをドロップしたところ
パスワードロックがかかっている場合はナンキン錠アイコンが表示される
右下のRemoveボタンでパスワードなしのコピーを生成する




Cisdemはシェアウエアなので試用版の場合最初の5ページだけアンロックできる
気に入ったらライセンス購入してここにキーコードを入れればいい




ドロップしたファイルの閲覧権パスワードを入力せよという警告が出る




パスワードを入れてRemoveするとパスワードのかかっていないコピーが作成できる
Cisdemのできることはあくまで閲覧権だけのパスワードからパスワードなしのファイルを
作れるだけで全くパスワードがわからないファイルの解除はできない



2016年5月21日







Old File Remover

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応
OS10.11El Capitan対応

指定のディレクトリの中のファイルのうち、古いものからゴミ箱に移動・削除などの操作をほぼ数クリックで一網打尽にできるファイル操作アプリ。

どこをスキャンしたいかは起動するごとに自分で選べる。
選んでスキャンしたら指定の月数より古いファイルだけをリスト表示する。
0を選択すればそのディレクトリ内のすべてのファイルをリストアップするしデフォルトなら0〜36ヶ月のプリセットがある。
設定で1ヶ月も120ヶ月(10年)も可能。

このフィルターで古いファイルをすべて一網打尽にリストアップする。
下層のフォルダの中に入ったファイルもすべて一律にスキャンするので、いちいちフォルダから出す必要もないし複数のディレクトリを同時に指定することもできる。

次にリストアップしたファイルを選択するが、一つずつクリックしてもいいし全部選択する・全部選択しないボタンも用意されている。

そしてファイル操作ボタンは削除・ゴミ箱に移動が選択できる。
どちらかというと多分不要だが、すぐに判断できないのでとりあえず置いておいて古くなったものは削除する…とう用途に使える。
例えば私の場合あちこちで集めたアプリのバイナリのうち、テストする時間がなくてすっかり古くなってしまったものが大量にゴミとして堆積しているがこういうものを整理するのにいいと思う。
いつかテストするかも…といって10年前のアプリも残っていたりするので自分で判断するよりこういうアプリに機械的に判断して捨ててもらったほうが踏ん切りがつくと思う。





起動したらここからスキャンしたいディレクトリを選択する




選択するフォルダの追加はここの+ボタンから




複数のディレクトリの同時スキャンも可能
また下層のディレクトリ内も一緒にスキャンするので下の階層を
指定する必要もないし中身を取り出して広げておく必要もない
スキャンはこのボタンから…




例えばデスクトップに一時保管庫を置いてもいい
名前やアイコンは懐かしのゴミ箱としても構わない
ここに処分保留の古いファイルをどんどん入れていく




スキャン中はこんなプログレスバーが…




こうしてこのディレクトリの中のファイルがリストアップされる
上の何ヶ月のタイムスタンプでフィルタリングするかをクリックすると古いものだけに絞り込める
0を入れればすべてを表示するがすべてが表示されるし
36をクリックすれば3年前より古いものだけ表示する
削除したいものを選択すると右下の削除ボタンが有効になる




ここに120と入れれば10年以上古いファイルだけが表示される




このプリセットの設定は設定画面で変更できる
また選択したファイルの色や選択の表示法も変更可能
下のグレーアウトしている部分はシェアウエアのプロ版に移行したら操作可能になる
ファイルタイプなどより詳細な仕分けが可能になる




削除ボタンもゴミ箱に移動するだけとか機能を選択できる




ここですべてを選択・すべてを解除もワンクリックでできるので
古いファイルをふるい分けて削除するまでのプロセスが
ほぼ数クリックだけでできてしまうことになる




私の場合集めてきた古いアプリのインストーラが
もう地層のように堆積しているのでこれを整理するのに役に立つ
「いつかテストするかも…」といってこういうゴミが数ギガもたまっているのでバカにならない
古いバイナリは結局ゴミでしかないのであれこれ考えずに捨てるべきなのだが…
こういうときにこのアプリは真価を発揮すると思う



2016年5月28日







ZIPANG

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

MacでWindowsに渡せる快適なzipを作成できるzipアーカイバーアプリ。

こちらもDS_StoreなどのゴミファイルをWindowsに渡さない、文字化けしないなどを主眼に作られたアプリ。
App Storeで無償ダウンロードできるフリーウエア版とライセンス契約で購入できるフルバージョン版がある。

シェアウエア版の機能は同名の圧縮ファイルがある時に上書き圧縮ができること、保存先を毎回聞くのではなくユーザ指定の位置に毎回保存する設定ができるようになる。

ただ多くの機能がこちらもほぼ無制限で使用できる。

ただしこちらでは日本語のファイル名でファイル破損が起きた。
こちらで問題になったのは「ヴ」だった。
他にも記号など幾つか制約があり、それはフリーウエア版だとユーザが気をつけないといけないみたいだ。

さらにパスワードをかけるとファイルの破損が起こったのはMacWinZipperと同じ。
いずれもシェアウエア登録をすると改善するのかどうかは不明。

個人的にはzipの暗号化機能などいらないと思ってるが、ビジネス現場では使うことが多いからやはり問題かなぁ…‥





ZIPANGも使い方は簡単で基本的にウインドウに圧縮したいファイルまたはフォルダをドロップする
フリーウエア版もWindowsからのzipをMac向けに展開できるがこちらは結構な頻度で落ちた




デフォルトの保存先はオリジナルと同じ場所かオリジナルがフォルダの場合はその中に作成する
フリーウエア版も保存先は変更できるが毎回場所を聞いてくる




毎回確認タグは表示され必ず元フォルダの中を指定するが手動で好きな場所に保存はできる




圧縮が完了したらこんな感じの表示




これをWindowsに渡すと見事にファイル名が消失して開かないゴミファイルになった
こちらはフォルダ名、ファイル名の「ヴ」が問題だった
他にも使ってはいけない記号や文字があるらしいが自分で気をつけろということらしい




日本語のファイル名・フォルダ名でも「常識的な」文字は問題ないことが判明した




ヴをウに変更したら問題なく開くファイルになった
逆に文字数が多いファイル名や「渡邊さん」は問題なかった
何が問題になるのか試行錯誤しないといけない




ZIPANGの方はここでMac向けのzip、Windows向け、日付名、暗号化ありなどを選択する




ZIPANGはフリーウエア版でもパスワードに制限はない




Windowsに渡してパスワードを解除すると…




この通り開かないファイルになってしまった
Windows側のアーカイバーもちゃんと選べば開くのかもしれないが一般的なWindowsユーザが
アーカイバーにそんなに気を使っているとは思えないのでこれも紛争の種になりそうだ
何度もいうが個人的にはzipに暗号化機能など必要ないと思ってはいるが…




圧縮・解凍プロファイルは順番を胃入れ替えたり
自分オリジナルのプロファイルを作成して追加できたりする




そのプロファイルで文字コードの選択も設定できるので日本語Windows向けだけでなく
いろいろなプラットフォーム向けzipプロファイルを作成できそうだ




おなじみのSakiPapaさんからBBSに情報を頂いたので追記と訂正
Macで暗号化したファイルが開かなかったのはアプリの
せいではなくWindowsの仕様変更が原因だとのこと
そこで手順に従ってzipプレビューウインドウから中に
見えているフォルダをデスクトップに取り出す
この段階で設定したパスワードを聞かれる




その中のファイルはちゃんと暗号化から復号されて開くことができるようになった




WindowsXPでzipプレビューのウインドウの中のファイルを
直接クリックするとそこでパスワードを聞かれる




そしてパスワードを入れたら直接開いた
この動きが記憶に残っていたので今回パスワードで復号できないのは
Windowsの仕様が変わったせいだと気がつかなかった
zipに偽装した実行ファイルに結構やられたからこうなったらしい
なのでMacWinZipperの暗号化は問題なく使えることが判明した



2016年8月13日







Install Disk Creator

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

ダウンロードのみになったMac OS Xのブータブルなシステムインストールディスクをインストーラから作成するアプリ。

OS 10.7以上でインストーラアプリからインストールメデイアを作成することができる。
こちらでも10.9以上で動作を確認している。
LionとMountain Lionでも使用できるようだが、確認はしてない。

Mac OS XはLion以来ダウンロードのみの配布になり、インストールメディアのDVDはOS 10.6を最後に配布されなくなった。
ダウンロードのみということはサポートが終わったらダウンロードも終了してインストールメディアの入手はできなくなるということだ。
だからインストールアプリを持っているうちにインストールメディアを作っておきたい。
新しいMacはネットドライブから修復起動もできるが私が使用している世代は、ネットブートもできない。
内蔵ディスクが壊れた、ネットブートもできない、修復用システムディスクもないとなると障害発生時に取れる手段は何もない。
データを諦めてHDDを交換して、クリーンインストールする以外に対処する方法はない。

せめて起動できるインストールメディアを一つ持っていると安心できる。
使っているMacのバージョンがバラバラだから、起動可能なボリュームコピーをいちいち作っていたら大変なのでやはりブータブルインストールディスクを各バージョン作って起きたい。

このInstall Disk Creatorは名前のままで、それが可能になる。

このインストールアプリからブータブルシステムメディアを作るのは、以前にもTerminalから可能であることは紹介しているが、各バージョンによって細かく手順が異なっておりなかなか面倒だ。
アプリのバックアップとこのInstall Disk Creatorがあれば、ほぼ2クリックほどでシステムディスクが作成できるのは心強い。





ブータブルディスクを使うにはインストールアプリを入手する必要がある
手元に旧バージョンのバックアップがない場合App Storeから入手できるのは現在El Capitanのみだ
ただしダウンロードしたことがあるならApp Store購入済みのところから再ダウンロードは可能だ




インストールメディアは6.5〜8GB程度の容量が必要だ
USBメモリスティックをインストールメディアにしてしまう手もあるが
今回はUSB外付けHDDをパーティションを切って各バージョン
のインストールメディアを一つのディスクで作成した
1TBの大容量ディスクの場合パーティションの最小単位は20GBみたいで
少し無駄だが書き込み領域があるのは逆に心強いかもしれない
Disk Utilityでパーティションを切って名前をつける




上のボタンでインストール先のボリュームを選択して下のボタンでインストールアプリを選択する




インストール可能なボリュームは上のボタンでリストアップされてるはずだ




El Capitanのインストールスタンバイができた様子
あとは下の「Create…」ボタンをクリックするだけ…簡単だ




ボリュームのアクセス権やらバックグラウントでいじるのでrootパスワードを求められる




インストール中のプログレスの様子




完了した時の表示




El Capitanに関してはシステム環境設定起動ディスクに見えてこないのは
アプリの問題というよりもMacのブートルールが変更されたためということらしい




この場合でもOptionキーを押しながら起動するとちゃんと
起動メディアの選択肢の中にEl Capitanが見えているので安心してほしい




もちろん起動メディアからアプリを起動してインストールもできそうな感じだが
El Capitanに関してはYosemite以下からのアップデートの場合うまくいかないことがある
この場合はやはり上記Optionキー起動が確実




またAppleの認証問題により2016年の2月14日以前にダウンロードしたインストーラから
作成したメディアでインストールするとこのように「ダウンロード中に破損したか不正に変更された」
という表示が出てインストールに失敗する場合がある




この場合新規でダウンロードしなおせば解決する場合もあるが解決しない場合は
インストールメディアから起動中にTerminalを起動して
date 0201010116と打ってEnterすればインストールできるようになる
インストーラに認証期限前であるという錯覚をさせるというコマンドだ




こうしてMavericks、Yosemiteのインストールメディアの動作を確認した
今私のところにはSnowLeopard以下の実機環境がないので10.7、10.8の動作確認はしていない




VMWare Fusion上でもインストーラメディアの動作を確認しているが
上記起動ボリュームとして見えないファームウエアの問題のために
El Capitanだけはインストールアプリを仮想環境でダウンロードしないとインストールできない
つまりEl CapitanインストールにはYosemite以下のシステムが必要だということだ




ちなみにMavericksのメディア作成の準備ができた様子




こうしてHDD一つに各バージョンのインストールメディアができあがった




ブータブルなインストールメディアがなぜ必要かというと内蔵ディスクの調子がおかしくて
修復ボリュームから起動できない時でもメディアから起動できてここで
Terminalを起動して内蔵ディスクの修復などが可能になるからだ




diskutil listコマンドですべてのボリュームのパーティションを表示している
このパラメーターを正しく表示できるかどうかで障害の程度が判断できるし
fsck_hfsのようなコマンドで修復もトライできる
これまでこの方法で何度命拾いしてきたかを思うと
インストールメディアはやはり持っていないと不安だ




さらにここからTime Machineで内蔵ボリューム全体の復元もできるのであれば重宝するのは間違いない



2016年9月19日







Phiewer

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応
OS10.12Sierra対応

静止画、オーディオ、ムービーファイルを個々にあるいはフォルダ単位で表示できるメディアビュアアプリ。

使い方は簡単でウインドウにファイルやフォルダをドロップしたりメニューからフォルダを開くことで表示できる。

左にファイルの情報、サムネール、セッティングを表示するパネルを開くことができる。
画面下にはファイルをどんどん次に送っていったり戻ったり、画像を回転させたり、拡大、縮小、オリジナルサイズに戻すなどのボタンがフリップアップする。
これらの操作メニューはすべてショートカットキーが用意されている。





Phiewerを起動したところ
ウインドウの真ん中にファイルかフォルダをドロップせよと書いてある




写真が入ったフォルダをドロップすればこの通り




写真の左に詳細パネルをトグルできる
ここに画像情報、サムネール、設定を表示できる
それらの操作はメニューから可能




画像情報はファイルネーム、ファイルタイプ、サイズだけでなく
情報を抱いているならカメラの種類や撮影情報なども表示できる
サムネールもサイズを自由に調整できる




セッティングのショートカットキーボタンで
各操作に割り当てたショートカットキーを確認できる
さらにスキンを明るくしたり暗くしたり、写真の背景に
美しいエフェクトを表示するなどのメニューが用意されている




オーディオを格納したフォルダをドロップするとこんな感じ
波形を表示して再生し選択したファイル名はタイトルバーに表示される




動画は上にスライドバーが表示されて再生位置を移動できる
大量に大容量のビデオを含んだフォルダを開くとOSごと
落ちることがあるので動画の仕様はサイズに注意する




表示画面の下に操作パネルを表示することもできる
送り戻しの操作ボタンと何番目のファイルか、その隣がローテイトボタン、
ズームイン、標準サイズ戻し、ズームアウトボタンという並び




ローテイトボタンを操作した様子



2017年6月7日







Paranoia Text Encryption

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応
OS10.12Sierra対応OS10.13High Sierra対応



PTE

(Freeware for iPhone, iPad)
おすすめ度★★★★

テキストを暗号化したり復号したりパスワードセキュリティをかけてメールなどのオープンなアプリでも安全に送れる形にするアプリ。

扱えるのはテキストだけだが使用できる暗号化ソリューションが強力だ。

Blowfish448bitを筆頭に256bitの暗号化ソリューションが選択できる。
少なくとも総当り攻撃で破るのは現実的ではない強度の暗号化が用意されている。

もちろん、これを復号するパスワードを中に埋める方式なので送り側と受け取り手が共通のパスワードを持っていないといけない。
そしてゴミみたいなISO何チャラに準じるメールで暗号文を送って、次のメールで「先ほどのパスワードは◯○DEATH」みたいなメールを追って送るセキュリティなんかはパスワードの定期変更と同じで「ちゃんと対策しています」とIT音痴のジジイ決裁者を騙す以外の何の効果もないことは知っておいたほうがいい。

これが役に立つのはあくまであらかじめパスワードを共有している相手に対してだけだ。
例えば自分とか…

例えば作者サイトにはMac版とともにiOS版も用意されているので、オープンなネット経由でiPhoneやiPadともテキストを暗号化して共有できる。
このアプリの価値はそこだと思う。





Paranoia Text Encryptionを起動するとこういう表示が出ることがある
これはParanoia Text Encryptionの実行環境のJAVA Runtimeが必要だという警告
JAVAのバージョンが古い場合もこれが出る




こういう時はOracleのJAVAのサイトで最新版をダウンロードしてきてインストールする




Paranoia Text Encryptionのインターフェイスは実にシンプル
上に暗号化したい平文を入れパスワードを設定する
あるいは下に復号したい暗号文を入れて「復号化」ボタンを押すとパスワードを求められる




暗号化はこれらの暗号メソードを選択できる




受け取った相手はあらかじめ共有されたパスワードを入れて
復号化ボタンをクリックすると元の電文が復元される




設定画面
といっても特に迷う設定はない
ほぼいじることはないと思う




例えばメモSimpleNoteを使って暗号化したテキストを
iOSデバイスで渡すとか出先で借り物の端末にメールで
受け取って自分だけみたいテキストを復号化する
パスワードを入力することを求める画面




iOS版もほぼ同じインターフェイスなので迷うことはない
暗号化されているので借り物の端末でも後でその主に読まれることはない



2018年3月26日







Open Any File

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応OS10.12Sierra対応
OS10.13High Sierra対応

ファイルを開く適切なアプリをインストール済みのものから、あるいはWebから探し出したり可能ならファイルをプレビューしたりファイルの情報を閲覧できるアプリ。

使い道としてはファイルのヘルパーの関連付けがうまくいっていないファイルの適切なアプリを探すとか、開かない未知のファイルを使用できるアプリの情報を集めるとかだが、ハッシュ関数やHEXダンプも参照できるのでそういう専門知識がある人ならファイルの情報を詳細に見ることもできる。

ヘルパーが機能するならファイルの中身をプレビューすることもできる。
アプリで開く前にこのアプリでどういう内容かチェックすることもできる。





アプリにドロップ、またはFileメニューのOpenメニューでファイルを開くと推奨のアプリを表示する




推奨のアプリは複数ある場合もあるからここでプルダウンで全部見ることができる




ファイルの情報、チェックサムなども詳細に見ることができる




16進数のダンプも見ることができるので知識があるなら約にたつと思う




可能ならアプリを使用せずにファイルのプレビューもできる




jpgとなるとさすがに推奨のアプリも沢山ある




推奨のアプリが一番上の表示されるがその下にWebで拡張子にあったアプリを探すこともできる




拡張子解説ページに飛んでWindows、Macそれぞれで使用できるアプリがリストアップされている



2018年6月12日







Trash It

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応OS10.12Sierra対応
OS10.13High Sierra対応

アクティブなアプリで開いている元ファイルを一々Finderで開かなくてもワンクリックでゴミ箱に移動できるスクリプトアプリ。

テキストエディタやプレビューアプリなどで開いているファイルが必要なくなった時に、そのファイルがデスクトップとかわかりやすいところにあれば、選択して捨てればいいのだが深い階層にたくさんのフォルダに分類されている中にあって一々探して選択するのがめんどくさいという時、このアプレットをワンクリックすれば開いているファイルがゴミ箱に移動する。

これを起動するたびにアクティブなアプリを切り替える必要がないので、というより切り替えると別のファイルを移動してしまうのでドックやスクリプトメニューから起動する方法を作者さんは推奨している。
私はAlfredで選択する方法で使用している。





最初に起動した時にシステム環境設定を起動してアクセシビリティの変更を求められる




「開く」ボタンをクリックするとシステム環境設定アクセシビリティが開く
ここでTrash Itを探してチェックを入れることで使えるようになる




アクティブなアプリで開いているファイルがどこに
あってもそのアプリを選択せずに直接削除できる




逆にTrash Itはバックグラウンドで起動しないといけないので
ドックに登録するかランチャーアプリで起動する方法が作者推奨だ
私の場合はAlfredが便利だと感じた
間違って違うファイルを削除してしまった時はコマンド+Zで元に戻せる



2018年8月1日







Keka

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応
OS10.12Sierra対応OS10.13High Sierra対応OS10.14Mojave対応

iso、7zip、lzhなどのWindowsでおなじみのアーカイブ形式をサポートするMac向けのオープンソースアーカイバー。

Windowsとアーカイブのやり取りをするときに、よく使われるのはzip形式で今ではMacもzipをサポートしているが最近ではMacで何かと不便を感じるlzhなどの形式の圧縮ファイルをやり取りするWindowsユーザが多くて困るときがある。

Kekaはこのアーカイブのやり取りを円滑にする目的のためにオープンソースのフォーラムで開発されたアーカイブアプリ。

解凍時にサポートされている形式は7Z、 ZIP、 RAR、 TAR、 GZIP、 BZIP2、 XZ、 LZIP、 DMG、 ISO、 LZMA、 EXE、 CAB、 WIM、 PAX、 JAR、 APK、 APPX、 CPGZ、 CPIO。

作成する子tができるアーカイブ形式は7Z、 ZIP、 TAR、 GZIP、 BZIP2、 XZ、 LZIP、 DMG、 ISO。

Mac同士はもちろんWindowsや他のプラットフォームとファイルのやり取りをするときに、あると助かる形式は一通り揃えている。

パスワードを掛けて暗号化してアーカイブ化することもできる。

作者サイトのトップからダウンロードするとなぜかバイナリが壊れているようで機能しなかった。
その場合はサイトの一番下のレガシーバージョンからv.1.0.16をダウンロードしてそこからアップデートするとうまく動くようになる。

このアーカイバーのアイコンはかつてはダンゴムシが丸まっているデザインだったが、v.1.1から顔を見せたデザインに変わった。
ベータからは脱したということらしい。
新しいバージョンではファイルの上書きなどであったバグが修正された。





Kekaを起動したときの画面
Kekaをクリックしてこのウインドウを開いてファイルを
ドロップしたときに何をするかここで選択できる
Macのリソースフォークとは.DS_StoreなどのWindowsなどでゴミにしかならないふぁいる
それを生成しないようにしたりアーカイブにパスワードを設定することもここでできる




できたアーカイブを開けるときにこのように
設定したパスワードを要求するようにできる




こちらは環境設定画面
ドロップ画面を開かずにKekaのアイコンに直接ファイルを
ドロップしたときに何をするかデフォルトの設定がここでできる




アーカイブを作成するときに形式の選択はここでできる
isoや7zが作成できるのはなかなか便利だと思う




アーカイブをディスクメディアのサイズに合わせて分割できる
さすがに少なくなったがファイルをフロッピーでくれという人や
CDRでくれという人にも対応できる




そしてISOファイルを作成することもできるのは大きい
これをディスクに焼けばWindowsのインストールディスクにもなる




これもウインドウにドロップする実行スタイルをサポートしている




アーカイブが作成されると通知センターのポップアップで知らせてくれる




WindowsからもらったLZH形式のアーカイブもKekaで開くことができる
実はzipよりも圧縮率が高くシステムにも負荷を
かけないLZHはWindowsユーザーにも愛用者が多い
これをサポートしてくれるのは助かる



2018年11月27日







balenaEtcher

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応OS10.12Sierra対応
OS10.13High Sierra対応OS10.14Mojave対応OS10.15Catalina対応
WindowsXP~7対応Linux対応

ISO、DMGなどのOSイメージファイルをUSBメモリやHDD、SDカードなどに簡単に焼くバーンユーティリティ。

byte to byteなのでMacでWindowsのISOなんかも焼けるんじゃないかな。

もともとディスクイメージファイルをUSBメモリ、HDD、SDカードに焼くユーティリティだからインストールディスクを作るだけが目的ではないのだけど、こういうものはやはりインストールメディアを作るということだと思う。

使い方は簡単なんだけど、注意点はmacOXの場合、App Storeから入手できるインストール.appはイメージ化できない点。

Appleのサイトからダウンロードできるdmgファイルでないとインストールメディアはできない。

またイメージがブータブルなシステムを持たない場合ブータブルなメディアにはならないので、トラブルシューティング用のシステムディスクの代わりにはならない。

Macのインストールメデイアは残念ながらブータブルではない。

そういうものが必要なら、USB外付けHDDにシステムをインストールする方が早い。

ディスクイメージのダウンロード先は
OS X Yosemite
OS X El Capitan
macOS Sierra

High Sierra以降は.Appしかダウンロードできないので、一旦落としてディスクユーティリティでイメージ化したものを焼くことができると思う。

ただしCatalinaではbalenaEtcherはそのままでは動かないので以下のコマンドを打って起動する必要がある。
sudo /Applications/balenaEtcher.app/Contents/MacOS/balenaEtcher
もし/Applications以外の場所にbalenaEtcherを置いているならパスを書き換える必要がある。





OSデイスクを作成するにはインストールDMGが必要
App Storeからダウンロードする.appファイルはそのままではメディ化できない




認識できるのはDMG、ISOなどのディスクイメージファイルだけなので.appはフォルダにしか見えていない
.appのなかのinstallESDイメージを指定してインストールディスクを作成できるタイプのユーティリティではない
あくまでbyte to byteでイメージをそのままUSBメモリやSDカードに焼くだけのユーティリティだ




一番左のボタンでディスクイメージファイルを指定する




インストールイメージを選択




この時パーティションテーブルが存在しないという警告が出るが気にしない




真ん中のセクターでインストール先を選択する




ドライブが認識されていたらUSBメモリやHDD、SDカードなどがリストに見えている




両方指定できたらFlash!ボタンをクリック




「USBがでかいがそのまま実行していいか」という警告が出る
メディアにパーティションを切っても初期化して一つのボリュームにされてしまうので
数GBのOSイメージをTBクラスのHDDに焼くのは確かにナンセンスだが
それを気にしないならそのまま実行で構わない




この時に管理者パスワードを求められる




ヤキヤキ開始!




焼き付けが完了してメディア検証中




完了するとこういう表示になる




こうしてディスクイメージと同じ名前・内容のUSBメディアが完成する




中身はDMGと同じ内容




PKGファイルを起動するとシステムインストーラが起動する




不可視ファイルを表示すると何も入っていない
つまりブータブルなディスクになったわけではない
ブータブルなメディアを作りたい場合はDiskMakerを使う方がいいが
イメージをメディア化したい場合はとにかくこれは簡単




High Sierra以降のAppしかダウンロードできないシステムは
ディスクユーティリティでイメージファイル化できるはず



2020年5月31日














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