AUGについてリサーチしていたら面白い写真を見つけた…エマージェンシー・マリーン・キットを再現してみた
GHKのAUGを手に入れてからこれのリアル化、バリエーション化をするために色々な資材やパーツを今集めているが、そのための資料集めをしていて面白い写真を見つけた。
最近のガンショーで撮影された写真なのだが、シュタイヤー・マンリッヒャーのスタッフがオレンジ色のAUG A3をプレゼンしている写真だった。
これは面白い!
これが何のためのカラーリングなのかよくわからないが「エマージェンシー・マリーン・キット」と書いたサバイバルキットと思われるパックやダイバーナイフ、何かのゲージなどとセットでケースに入っているので沿岸警備隊か海軍、極地探検隊などの非常時の遭難キットのような雰囲気だ(オーストリアには海がないので沿岸警備隊はさすがにないと思うが、海軍はあるらしい)。
実銃はAUG A3がベースだが、これをタンスの肥やしになっていたマルイの電動AUGでやってみることにした。
ラスベガスのショットショーで撮影された珍しいAUG
サバイバルキットと思われるセットの中に含まれたAUGはA3で30連、40連マガジンも用意されている
撮影する角度によってオレンジの色合いが大きく変わるのはこの色が蛍光色だからだ
AUGはOD、Black、Whiteなどどのバージョンも塗装ではなくモールドで着色されているが
このキットはストックとグリップだけが蛍光オレンジでマガジン、セーフティ、トリガーなど
他の樹脂成形部品はみんな黒い色をしているので黒バージョンに塗装したのかもしれない
軍用のライフルはODや黒、FDEなど目立たない色にするがこれは目立つ色にしているので
やはり遭難時のサバイバルを考慮されたカラーリングだと思われる
これは面白いと思ったので早速やって見ることにした
実銃はA3だがマルイのA1の「スペシャルバージョン」を完全分解して塗装を始めた
まずは下塗りのイサムのエアウレタンのビビッドオレンジ
ウレタンの二液式スプレーは食いつきが非常に強いことを
OD塗装で実感したので今度はオレンジ色を注文してこれを塗った
黒のストックをウレタンのビビッドオレンジで塗装
下塗りは白かオレンジかでちょっと迷ったが今回はオレンジで試してみた
3日かけてウレタン塗装が完全乾燥するのを待って今度はカンペのアクリル蛍光オレンジを塗装
塗装の時は塗りムラがないか何度も遠目近目でじっくり塗装面を見るのだが
今回はこの色を長時間見過ぎてなんだか眼がジラジラするw
カンペの蛍光オレンジは粉を吹いたようなマット仕上げだったので
最後に仕上げのクリアスプレーを吹いた
マルイAUGの弱点の一つはコッキングレバーが折れやすい点
ご多聞にもれずこのAUGも一度折れて部品をマルイから送ってもらったがまた折れてそのまま20年放置
今回はアルミ板を巻いてねじ止め&瞬間でがっつり固めて補強し修復した
このAUG個体は25年ほど前に入手してしばらくゲームに持ち出していたもの
給弾不良や動作不良が初期状態から絶えずガンショップに預けて調整してもらった
「メカボックス交換しときました」とかいっていたが結局全然改善せずジャンク状態で眠っていた
なのでレシーバーは傷だらけ・塗装剥げだらけだったがブラッセンで塗装して遠目には新品みたいに
電動ガンの分解組立は実銃とはかなり違う…というより全く別物
トリガーはただのスイッチを押すつっかえ棒
先にセーフティを外してから分解するところも手順が違う
電動ガンの分解組立は家電製品の分解修理みたいであまり面白くないんだよなぁ
今回バラしてみて例のガンショップの修理がかなりいい加減だったことが判明した
分解・組立、塗装を経て一応完動品にもなって完成したマルイAUGエマージェンシー・マリーン・キット
黒のスペシャルバージョンをベースにしているのでズームイルミネーションスコープを載せてみた
(上)Steyr Mannlicher AUG / A3実銃と(下)マルイ電動AUGエマージェンシー・マリーン・キット
(上)Steyr Mannlicher AUG / A3実銃と(下)マルイ電動AUGエマージェンシー・マリーン・キット
蛍光オレンジは太陽光で撮影するとどうしても黄色っぽい色になってしまう
蛍光塗料はむしろ蛍光灯の光の下で本来の色合いが撮影できるという気づきを得た
(上)Steyr Mannlicher AUG / A3実銃と(下)マルイ電動AUGエマージェンシー・マリーン・キット
実銃はストックとグリップ以外は黒だったようなので
セーフティ、トリガー、マガジンボトムなど黒バージョンのオリジナルに戻した
バラして見るとこの通りノーマルな電動ガン
EOTECHを載せてみた
この赤いホロサイトの使いどころがなかなか見つからなかったのだが
こういう色の本体となら合う
これでサバイバルする状況ってどいう状況なんだろう
ステアー社の意図がよくわからないが(しかも海がない国でMARINEって?)
ACOG+RMRを載せてみた
Nフレームレシーバーのレールに載せるサイトって結局いつもこれになってしまうので
今色々バリエーションを増やしているところ
でもこの組み合わせはやはり安定感がある
ちなみに自然光を入れた照明だとやはり蛍光オレンジは黄色く写ってしまう
例えば今回仕入れた3-9Xのズームイルミネーションスコープ
案外使いにくいのだが20インチのAUGとは見たところバランスは良さそう
リファレンス用に白抜き写真も作ってみました
実銃の写真がないので見比べることはできないが…
どのみち実銃はA3ベースなので違うのは仕方ないのだが
期せずして塗料の食いつきテストもできてしまった
作業ミスで1箇所ストックの表面を引っ掻いてしまった
その結果アクリルのクリアと蛍光オレンジは見事に剥がれてしまった
ところが下塗りのウレタン塗装のオレンジはビクともしない
エアウレタンの塗装面の強度が確認できた…ミスはミスなのだが…
この色を見ていたらこの組み合わせをやってみたくなった
猟友会ベストと猟友会御用達明日香縫製のオレンジライフルカバー
迷彩オレンジのスリングとの組み合わせ
日本では5.56mmのライフルが猟銃として許可証が取れるのかよく知らない
多分無理なんじゃないかな…30口径のオートライフル使っている人はいるけど
にしてもこの組み合わせは本当に眼がジラジラしてくる
AUGが3挺も並んだガンラック
同じ長モノを3挺も持つのはおそらく初めて
コヨーテ撃ちに出かける準備…の図かな
2022年8月31日
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