リファレンスブックを作りたい6〜押し詰まってきたので恒例の…今年取り上げたテッポのリファレンス写真集
別に決まりにしているわけでもないのだが、もう5年も続いているので6回目のリファレンスブック…今年いじったテッポの実銃との比較写真なんかのまとめを今年もやることにした。
今年はハンドガンを1挺も新規で手に入れていなかった。
ハンドガンのことも少しは取り上げたが、アクセサリーを着けたり塗装でタッチアップしただけだった。
少し前からハンドガンには興味がなくなってきたからかもしれない。
かなり前から電動ガンに興味がなくなって、今ハンドガンにも興味を失ってどんどん興味の範囲が狭くなってきているのかもしれない。
今年やったことをざっくりまとめるとSCARのLとHを入手してそれをいろいろ着せ替え…Hはスナイパーサポートライフル風に、LはMASADA風に外観カスタマイズした…だけでは飽き足らずMASADAも手に入れてしまった…
思わぬ僥倖があってずっとどうやろうか思案していたGHKのAUGを現行オーストリア軍の標準小銃風にカスタマイズ…G36も少し前の標準小銃風に着せ替え…とかあたりが主なところかな…
あとスラグハンター風のRemington M1100やMossberg M500とか…
「今年はもう軍拡しない…」とか言ってた割には結構いろいろやってるな…
ハンドガン
【マルシン ニューナンブM60】
マルシンのポリスリボルバーことニューナンブのM60に似ていると言われているリボルバーは前から持っていたが、これに合わせるホルスターと吊り紐がほしいなと前々から思っていた。
警察装備のマニアの人たちの装備自慢を見ていると何やら楽しそうだったから。
ニューナンブはこの数年のうちに全国都道府県警の装備から引退するようなので、そのうち警察学校ぐらいでしか見られなくなってしまうのかもしれない。
ちょっと前まではこれが全国のおまわりさんの装備だった。
(左)首都圏D型ホルスターとランヤードを装着したポリスリボルバーと(右)実際の警官の装備
正直警察装備のことはあまりよく知らないのだが首都圏の制服・私服警官共用ホルスターがこの形らしい
ドラマと違って実際の私服警官は拳銃携帯命令が出ない限り拳銃を持っていないので
実際に私服警官が拳銃を吊っている様子は見たことがないのだがこんな感じらしい
ホルスターはフラップありと無しの2形態で使用することができる
昔のおまわりさんのハードシェルホルスターは中身の拳銃の割にゴツかったが
このホルスターはとてもコンパクトで警察業務の邪魔にならないように工夫されている
レプリカのランヤードは樹脂製だが本物は中にスチールのワイヤーが入っているそうだ
スイベルリングに取り付けるカラビナがネジ固定式になっているのが最近の標準
いずれも拳銃強奪事件の教訓から簡単に拳銃を取り外せないように工夫されている
【コクサイ コルト ローマン】
多分我が家に現存するいちばん古いモデルガン。
コクサイのローマンなんだけど、古いモデルだからシリンダーの前がダサいインサートで塞がれている。
このシリンダー形状が昔から気に入らなかったのだが、もちろん削って除去してしまうのは問題がある。
ならば塗装してしまえというのが今回の手の入れどころ。
コクサイのローマン
シリンダーの開口部に黒のガッシュを流し込み弾頭と思しきところに
ホームセンターで入手したカッパーメッキスプレーを塗装皿にとって筆塗りした
カスタマイズというのもおこがましいちょっとした塗装の
タッチアップなんだけどぐっと実感が増した
【タナカワークス ディテクティブ】
ディテクティブといえば私のモデルガン遍歴の原点の一つなんだけど、これを入手したのも仕上げたのももう数年前。
今回はやはり数年前に入手していたのにほったらかしになっていたハンマーシュラウドをつけてみた。
(上)Colt Detective実銃ハンマーシュラウド付きと(下)タナカ・ディテクティブ ハンマーシュラウド付き
既に持っていたものを着けてみた…というだけの話なのだがこの通り雰囲気が変わる
もともとヘビーウエイトだったタナカのモデルに
鉛ウエイトを仕込んでシュラウドも着ければずっしりと重くなる
(上)Colt Detective実銃シュラウド付きと(下)タナカ・ディテクティブ シュラウド付き
(右)Colt Detective実銃シュラウド付きと(左)タナカ・ディテクティブ シュラウド付き
残念ながらシュラウドのランパントコルトのマークの向きが違う
このシュラウドはケースハードゥン風の虹色がキレイだったから手に入れたが
実物のシュラウドは真鍮製で黒塗装をしているようなのでこんな色はありえない
でもキレイだから許すw
(上)Colt Detective実銃シュラウド付きと(下)タナカ・ディテクティブ シュラウド付き
細かいことを言い出すといろいろ違いはあるんだけどリボルバーは「嗜好品」だと思っているのでこれでよし
【コクサイ S&W M66】
これもちょいタッチアップ。
リボルバーにはシリンダーギャップというのがあって、シリンダーとバレルが完全密着しているわけではなく隙間がある。
弾頭がそこを通過するときに発射ガスの何割かはその隙間から横に漏れてしまうのはリボルバーの宿命なんだとか。
だからカウスキンのグローブをせずにバレルに指をかけてリボルバーを撃つと左手に穴が開くような大怪我をするそうだ。
そして実弾を撃っているようなリボルバーは、シリンダーのギャップの部分にカーボンが染み込んで黒くなるが本当だそうだ。
実銃写真でよくみかけるシリンダーギャップ部分が黒ずんだ様を例によってガッシュの塗装で再現した
同じタッチアップをローマン(左)とM66(右)にやってみた
このカーボンシミは実銃の場合ラストキラーなどでこすっても取れないそうだが
この塗装はガッシュなので気に入らなければ爪でゴシゴシこするだけで簡単に落とせる
【マルゼン ワルサーP99】
これも今回は特に工作もなく、ダストカバーレールアダプターと3Dプリンター製グリップアダプターを手に入れたので着けてみたという小ネタ。
マルゼン純正のレールアダプターを手に入れたのでこれに純正ライトを着けてみた
今となってはこの純正ライトも明るさの割にでかいなという時代を感じる
マルゼンのゴム製品は経年劣化が激しいようでP99の
バックストラップアダプターはみんな崩壊が始まっているようだ
マルゼンにもあまり在庫がないとのことなので諦めるしかないかと
思っていたがこれを3Dプリンターで作ってくれている有志がいた
ここはもうゴムでなくてもいいから樹脂製で再販してほしいところだ
ライフル
【WE -TECH H&K G36】
今年軍拡した長モノの一つG36
実銃の方はメーカーのH&Kとドイツ連邦軍が「欠陥銃だ!」「いや欠陥はない!」と応酬がエスカレートして裁判にまでなった曰く付きで、判決は欠陥と認められないという内容だったが納得がいかない双方の落とし所で結局HK416に更新されることが決まったらしい。
今エアソフトガン市場にでているG36はKとかCとか短いやつばかりだが、ドイツ連邦軍の運用写真を見ると今でもスタンダードのG36が中心でサイトが多少変わっただけみたいに見受けられる。
スタンダードなG36がないのが不満で、自分で組み替えて三角光学サイトなどを着けて再現した。
WE-TECKのG36にS&Tの電動ガン用のサイトを組み合わせて標準タイプのG36を再現した
G36のこの三角ダットサイトとミニスコープサイトの2段積みが好きだったのだが
このサイトは連邦軍兵士には不評だったようで今では
カールツアイスなどのサイトに交換されている写真が多くなった
この三角サイトのレンズの横の小さなレンズは感光レンズで
実銃ではオレンジドットの明るさを自動調整するようになっている
これをレーザーサイトだと解説している人もいたがレーザーは出ませんw
エアガンのこの感光レンズは完全に飾りで調光機能はない
G36のもう一つ面白い特徴は旧ソ連や東ドイツ製のAK用の6kh4などのバヨネットが取り付けられること
G36が採用された当時はベルリンの壁が崩壊して東西ドイツが統一され東ドイツ軍も連邦軍に吸収編入された
その結果東ドイツ軍の軍装備も連邦軍に大量に流れ込んだが大半はスクラップか払い下げショップ行きだったらしい
ただこの東ドイツ製バヨネットだけはいざとなったら取り付けられるようにという仕様になったらしい
実際に取り付けて使用している写真はお目にかかったことがないが…
(上)H&K G36実銃と(下)WE-TECH G36ガスガン
内部のメカはあまりリアルともいえないが外観はこの通りとてもリアル
(上)H&K G36実銃と(下)WE-TECH G36ガスガン
メカはリアルではないと書いたがそれでも通常分解した時の
雰囲気は電動ガンに比べればはるかにリアル
ボルトやガスピストンなどが取り出せて分割線が違うとはいえ
トリガーメカがグリップごとユニットになっているのもリアルだと思う
グリップは実銃ではクリーニングキットのコンポーネントになっているのでグリップ底蓋を自作
ハンドガードのアルミライナーも自作して自己満足カスタマイズ
(上)グレネードランチャーAG36をつけたG36実銃と(下)同じくAG36をつけたG36ガスガン
G36専用に設計されたグレネードランチャーだが米陸軍・海兵隊に採用されたM320の原型でもある
(上)STANAGマガジンを装着したG36実銃と(下)同じくSTANAGをつけたG36ガスガン
ドイツもNATOのメンバーなのでSTANAG規格に準拠することが求められており
米軍のM16/M4のマガジンが使えるようにするためマガジンウエルに改良が加えられた
ただこれも実際の運用写真を見かけないので本当に採用されたのかどうかはよくわからない
ガスガンもSTANAGをつけられるように改造してみたが
つけて見ると元々こうだったかのように違和感がないのが不思議
(上)ツインドラムマガジンを装着したMG36実銃と(下)MG36に改修したガスガン
MG36は分隊支援火器として腔内メッキブルバレルとバイポッド、ドラムマガジン標準で
運用試作されたがテストの結果「効果無し」と判定され数百挺のG36が
バイポッド、ドラムマガジンだけをつけたなんちゃってMG36として改修されたらしい
外観上試作MG36となんちゃってMG36の区別はできないと海外データベースにもある
こういうところがH&Kと連邦軍、実はしっくりいってないんじゃないの?と思うところ
ガスガンのドラムマガジンは完全に撮影用の飾りで稼働はしない
(右)セカイモンで輸入したG36のBFA(空砲アダプター)
(上)BFAを装着したG36を使用する連邦軍兵士と(下)同じくBFAを装着したG36ガスガン
空砲で射撃演習をするときはこれをつけると自動排莢・自動装填するというアダプター
(右)BFAを装着したG36を使用する連邦軍兵士と(左)同じくBFAを装着したG36ガスガン
ガスガンにつける意味はないんだけどセーフティキャップの代わりにすると気分が上がる
【WE-TECH SCAR-L】
ハンドガンはリボルバーが好き、長モノは猟銃が好き、タクティクルな銃は嫌い…とか散々言っていたくせに今年はSCARにハマった年だった。
最初のきっかけは格安で手に入れたWEのガスブローバックSCAR-L。
実際に手にとって動かしてみて、この頑健さにちょっと惚れ込んでしまった。
WE独特のデフォルメがあるのも気になったが、マガジンがL85と共用できるというのも面白かった。
NATOがSTANAGでマガジン共用化を言い募るのもなんだかわかる気がした。
SCARも拡張性が高くいろいろ着せ替えができるので前半はSCAR着せ替え遊びに熱中していた。
(上)FNのSCAR-Lの実銃モックアップと(下)WE-TECHのSCAR-Lガスガン
メカに関してはWE独特のデフォルメがあるのだが例によって外観はこの通りリアル
(上)通常分解したFNのSCAR-Lの実銃と(下)同じく通常分解したWE-TECHのSCAR-Lガスガン
ここまでの分解なら部品構成はほぼ実銃と同じなので分解した様子も実銃に近い
(上)グレネードランチャーを装着したFNのSCAR-Lの実銃と(下)WE-TECHのSCAR-Lガスガン
SCARは本当は銃の名前ではなくモジュール化された銃器システムのプログラム名で
.223口径のMk.16、30口径のMk.17、そしてグレネードランチャーのMk.13もそこに含まれる
Mk.13のストックを外してライフルのアンダーマウントレールにアドオンすることもできる
その姿はなんとなくナポレオンフィッシュのような魚っぽい
ストックをテレスコピックに付け替えたグレネードランチャー付きSCAR-L
SCARのイメージを決定しているのは実はストックのデザインなので
ストックを別のものに変えると結構イメージが変わる
【VFC SCAR-H】
SCAR-Lは小口径の5.56mmのアサルトライフルだが、7.62mm口径のバトルライフル、スナイパーサポートライフルなどの用途に対応したMk.17の民間名がSCAR-H。
SCAR-HはLと同じWE-TECHからも販売されているが、SCAR-Hに関してはメカがリアルなVFCを選択した。
SCARがなぜ優れたメカニズムと言われるのかをやはり知りたくて、外観だけでなく中もリアルなVFCを入手した。
つまりSCARにハマってしまった。
(上)FNのSCAR-H実銃と(下)VFCのSCAR-Hガスガン
この通り外観も申し分ない再現性なのだがVFCの価値はその中身
(上)FNのSCAR-H実銃と(下)VFCのSCAR-Hガスガン
WE-TECHのメカは他のガスガンと共通のメカボックスを使い回す廉価版なのに対し
VFCはそれぞれの実銃のメカの再現できる部分はできるだけそのまま再現するポリシーらしい
左にオフセットしたハンマー、右の肩持ちのスプリングガイドとメインスプリング
右前に突き出したフルオートシアなどなかなかの再現度だ
(上)ELCANのサイトを載せた実銃のSCAR-Hと(下)同じくELCANレプを載せたSCAR-Hガスガン
WEのSCAR-LとVFCのSCAR-Hのガスガン
同じCyberGunのSCARだがレシーバーなどの部品の互換性はほぼない
互換性があるのはせいぜいストックぐらいだった
ネジ穴の位置すら全く一致しないのでそれぞれのメーカーで恣意的に設計しているようだ
グレネードランチャーは多少の擦り合わせは必要だがSCAR-Hにも取り付けできる
PEQ15ライトシステム、3-9×40の大口径スコープとPTSストックの
組み合わせでスナイパーサポートライフル風に着せ替えたSCAR-H
【WE SCAR-L MASADA化計画】
実銃写真と並べてエアガン、モデルガンをいかにリアルに見せるかをずっとやってきたが、ここのところちょっと息が詰まってきたので
「リアルじゃないけどおもろい」
というものをやりたくなってきていた。
思いついたのが上記着せ替え遊びをしていたSCAR-L。
SCARはとても良いテッポだと思うのだが、デザインに欠点がないわけではない。
よく言われるグリッピングの感触のわるさはアンダーマウントレールのデザインのせいだろう。
ここは固定ではなくユーザがオプションで着脱できるデザインが正解だと思うが、レールベースが構造部品になってしまっている。
グリップ位置の悪さから左手親指がコッキングレバーと激突するとかも指摘されている。
それに欠点とまでは言わないがナポレオンフィッシュのような魚じみたシェイプも好き嫌いがあるかも。
ならばSCARをベースにしながら、そういう欠点をすべて克服したMagpulのMASADAにそっくりにしてしまえば解決だ。
ということでSCAR MASADA化計画が始まった。
SCAR MASADA化計画の要、ハンドガードが3Dプリンタ部品で手に入ったので
表面の積層の縞模様をサンディングしてダークアースに塗装した
さらにMagpulタイプのマガジン、PTS風のストックも入手して着せ替え
MASADAそっくりさんの完成
使いやすいかどうかはともかくオリジナルのWE SCARよりも軽くなったのは特筆もの
(上)MASADA化計画発動したSCAR-Lと(下)PTS/KSCのMASADAガスガン
こうなるとMASADAと並べてどれぐらい似ているか比較したくなった…
だったら最初から素直にMASADA買っとけ…ってか
2挺ともMASADAです…通してください…(汗)
【PTS/KSC MASADA】
MASADAやACRは最近のフィルムではお目にかかることが多いので前々から気になっていた。
MASADAにはいろんなエピソードがある。
いわく銃器設計素人の元海兵隊員が数週間で設計したとか、SCARやM4の弱点がすべて解消されているとか…
でも開発元のMagpulには販売力がないから、結局BushmasterとRemingtonが小改良を加えたACRとして販売しているがどこかの軍や警察で制式になったという話は聞かない。
優れた銃なんだろうけどコストが合わないとか生産ラインが複雑になるとかそっちの理由で普及していないのかな。
このPTSのMASADAも複雑な生い立ちで、もともとMagpulの系列だったPTSがトレーニング用としてリリースしていた電動MASADAと全く設計を一新したガスブローバックエアガンとしてリメイク。
文字通り実銃の分解結合の訓練にも使える再現性なんだけど、構造がKSCから限定版として発売されたMASADAにそっくり。
しかしレシーバーにはMADE IN TAIWANと刻印されてるし今手に入るのは台湾製のPTS版だけ。
想像するに設計と金型製作だけを日本のKSCが担当し、限定版を販売する先行開発者利益だけをとって製造権・販売権は台湾のPTSに売却しPTSが海外向けの高威力版と日本向け1J版を販売している折半OEMみたいなことをやっているのかな。
日本メーカーはもう青息吐息なので新製品で失敗すると倒産の危機もあるので、リスクは台湾メーカーにかぶってもらい開発だけする感じになってきているのかな。
この方式はリスクが少ないという日本メーカーのメリットはあるけど、当然利益も少ないというデメリットもありそう。
台湾メーカーはかつてはMGCなどの日本メーカーの協力会社として力をつけてきたが、今はもう力関係が逆転して日本メーカーが台湾や香港に技術を売る下請けになっているのかも…
(上)Magpul MASADA実銃と(下)PTS/KSCのMASADAガスガン
プロポーションからメカまで完璧に実銃の雰囲気を再現しているスグレモノ
一時期Magpulのマークも刻印に入っていたが現行版はPTSの刻印だけでMADE IN TAIWANと刻印されている
KSCのクレジットはどこにもないが中身の部品の形状がKSCとかなり一致するので
どういう経歴で開発されたエアガンなのかいろいろ想像してしまう…
PTSのMASADAは実銃のトレーニングガンという名目なので分解結合の手順も実銃と同じ
分解すれば小さなアタッシュケースに入ってしまうので何か物語が生まれそうなメカ
マガジンもKSC版とPTS版は共用可能…ということは共通の弱点も持っている
(左)KSCの給弾リップはダブルフィードでリアルなんだけどこの構造のために
2発給弾になったり弾づまりしてノズルが変形したりの欠点がある
(右)有志が3Dプリンターで作ってくれたシングルフィードの給弾リップ
他の大部分のメーカーのBB弾給弾形状と同じでテストした結果
フルオートで連続射撃しても2発給弾や弾詰まりは起こらなくなった
KSC全製品向けにこのリップを作って欲しいぐらい快調
(上)BushmasterのACR実銃と(下)PTSのMASADA
【VFC FN LAR(FAL)】
VFC製のSCARの再現性に惚れ込んでしまったのでVFCのLAR(FAL)が出た時も飛びついてしまった。
FALはベトナム戦のM16(AもA1もつかないやつ)と同じく世界の紛争地域のニュースフィルムに登場する銃だったのでどんな構造なのかかなり昔から気になっていた。
VFCの再現性なら少々お高くてもそのメカを見てみたいということで手に入れてバラしてみたが…開発されたのが1950年代だからやはり今から見るとメカが古い。
モジュール化もされていないし分解には専用工具を要するし部品の結合や形状も複雑…まあそこがいいんだけどね。
昔アサヒかどこかから出ていたFALは持ってみたらぐにゃぐにゃだった印象があるけど、VFCのFALはしっかりした剛性感で無可動実銃を持っているような感じが良い。
VFCのLARは細長い印象の実銃のプロポーションを正確に再現している
分解結合の手順とかいろいろ謎だったんだけどVFCのおかげで
「こうなっているのかぁ」とたくさん発見があった
(上)FNのFAL実銃と(下)VFCのLARガスガン
説明がなかったらどっちが本物かわからないと思う
(上)VFCのLARと(下)VFCのSCAR-Hいずれもガスガン
いずれもオリジナルはFN製で50年の間にこんなに銃器設計の進歩があったんだと実感できる
これはリサーチ中に見つけたFAL用のブランクアダプター実物の写真
見つけると作りたくなってしまう…
ということで作りました
ブランクアダプター風のセーフティキャップをつけたFALガスガン
実はBFA(空砲アダプター)マニア
各国のBFAを輸入したり輸入不可の場合は自分で作ったり…
FALは30口径のNATO弾を使用する自動小銃
近い口径の64式7.62ミリ小銃(日本)、FN SCAR-H(ベルギー)、G3/SG-1(ドイツ)と並べてみた
FALの細長さはやっぱり際立っている
【ジャッカルのライフル】
これは架空銃に入るかな。
1960年代のフレデリック・フォーサイスの小説の映画化「ジャッカルの日」に登場したプロの暗殺請負人「ジャッカル」が劇中で使用したライフル。
この銃のスペックに絞って書くとフランスの極右組織からドゴール大統領の暗殺を依頼されたジャッカルが、銃器工房に依頼した内容は
距離はおそらく200ヤードほど
標的は頭か胴、おそらく頭
銃身はできるだけ短く、消音器・スコープ付きでできるだけ軽く
2発目を撃つ余裕はおそらくないので1発で仕留めたい
税関を通過しないといけないので分解秘匿できる構造
というもの。
この要求仕様に合わせた結果できあがった狙撃銃は誰も見たことがないようなユニークな姿をしていた
ストックも棒でハンドガードも安全鉄もない、究極の無駄を省いたライフル
(上)映画「ジャッカルの日」のワンシーン
完成した狙撃銃のバランスを確認する「ジャッカル」
(下)このジャッカルのライフルをなかなかのスタイルで再現してくれた文鎮モデル
文鎮なので装填もBB弾の発射も発火もできない
ボルトを引いて装填の真似事をしたり実銃と同じ手順で
分解できるだけのモデルだがそれでもそそられた
(上)映画「ジャッカルの日」のワンシーンと(下)同アングルの文鎮モデル
映画のライフルはトリガースプリング兼シアスプリングの板バネが露出しているなど
架空銃ではあるがいかにもありそうなリアルな構造をしている
文鎮モデルは文鎮なので何も機能はないのだがそういうディテールも再現してくれている
ハリバートンのジュラルミンアタッシュケースを手に入れたら気分が盛り上がってきた
(上)映画「ジャッカルの日」のワンシーンと(下)このシーンを再現した分解した文鎮モデル
このスタイルではすぐに税関や警備に見つかってしまうので映画では奇想天外な秘匿法を見せる
車の排気パイプや松葉杖の中に分解して隠し世界一の警備体制を誇るフランスの大統領に接敵する
【東京マルイ 89式5.56ミリ小銃】
これも以前からあるマルイ89式の着せ替え。
先日も変貌する自衛隊というようなタイトルでNHK特集で米軍・独軍とともにオーストラリアで合同演習する自衛隊の様子が紹介されていたが、昨今の周辺海域事情から今の自衛隊は海外の軍と積極的に合同演習をしているようだ。
89式の資料写真を探していたら、そのうちの太平洋での米軍との合同演習の様子の写真を見つけた。
そのうちの一人の隊員が二脚を外してハンドガードにレールをつけて可変倍率スコープをつけていた。
今の自衛隊はなかなか融通無碍な運用をし始めているようだ。(ただし追加アクセサリーがほとんど隊員の私物だという情報もあって「日本大丈夫か?」とちょっと思わないでもない)
Wikipediaで見つけた海兵隊と陸自合同演習写真の隊員が持っていた着せ替え89式を再現
(右)日米合同演習で陸自隊員が使用する89式と(左)それを再現したマルイ89式ガスガン
ハンドガードにアングルドグリップ、可変ズームスコープ、手書きのステンシルなどを再現した
二脚は取り外されているが別の写真では二脚がついていたりで状況に合わせて脱着しているようだ
(上)日米合同演習の別の隊員の89式と(下)マルイの89式合同演習バージョンガスガン
若干エージングもかけて銃口には自衛隊独自デザインのBFA付き
【GHK Steyr AUG】
これも昨年手に入れていたAUGノーマルスコープバージョンの着せ替え。
現用オーストリア軍のAUGの写真を集めていたら最新の写真ではAUGはA3バージョンに完全に移行しており標準スコープの上にAimpointのM2を載せるのが通常歩兵の標準のスタイルになっているようなのでどうやらAimpointは全数支給になっているらしい。
そんな現用オーストリア軍のスタイルを再現したいと思っていたが、スコープの工作が大変そうで尻込みしていた。
フランス・オーストリアに拠点を持つClawGearというサードパーティからA2タイプのスコープに被せてA3っぽくするアタッチメントが出ていることを知ったがセカイモンはじめいくつかの輸入サービスからリジェクトを食らっていた。
ところがこれを取り寄せることができる業者を紹介いただいたのが今年最大の僥倖だった。
早速これを取り付けてほぼ現用オーストリア軍スタイルを再現できた。
ClawGearのモジュラースコープマウントアクセサリー
AUGのスコープにカバーをかけてレールを装着できるというだけの部品で
しかも樹脂製なのでどう考えても銃刀法には抵触しないはずだが
税関で揉めるのを嫌がっているのかどこも扱い不可のところばかりだった
輸入アクセサリー専門のお店を紹介いただいてこれを入手することができた
ストックをODにしたAUGに装着してAimpoint M2を載せレシーバーに斜めレールも着けた
(上)オーストリア軍AUGA3の実銃と(下)GHKのAUGガスガン
特殊部隊のフラッシュライト付きスタイルの再現
(上)オーストリア軍AUGA3の実銃と(下)GHKのAUGガスガン
フラッシュライト、空砲模擬射撃演習デバイスがついたスタイル
(右)オーストリア軍AUGA3の実銃と(左)GHKのAUGガスガン
銃口にはオーストリアスタイプのBFAスタイルのセーフティキャップ
傍らにはブランクのダミーカート、G17、M92ヘルメット(に見立てたM826)
(上)東京マルイのAUGA1電動ガンミリタリーバージョンと(下)GHK AUGA3着せ替えのガスガン
上の旧タイプはもう軍からも市場からも完全に引退したようで現状のAUGはほぼ下のスタイル
ブラックストックのGHKガスガンはサブマシンガンモジュール装着スタイルに着せ替え
残念ながらサブマシンガンのガスマガジンでAUGに使えそうなものが手元にないので
電動UZIのマガジンを持ってきて写真撮影用のモックアップ
(上)AUG 9mm XS実銃と(下)GHK AUG 9mm着せ替えバージョン
今のところカッコだけだけどTMPとかのガスマガジンでBB弾の
発射も可能な9mmは作れないかな…なんて妄想も膨らむ…
サブマシンガン
【KSC TMP/MP9】
そのAUGに使えないかなぁ…とボヤーッと考えていたのがこのKSCのTMP。
同じステアー製だしAUGに刺さっていても違和感はないはず。
それ以前にまともに動くTMPを入手しないと…とジャンクコンディションで手に入れたのがこれ。
セミフル切り替えができないまともに動かないものを調整して動くようにした。
あまり意識していなかったがこのKSCのTMPのメカの再現度もなかなかのもので、改めてKSCというメーカーにちょっと惚れ直した。
願わくばしばらく新製品が止まっていたので、元気が出てくれればいいのにと思う…
KSCのTMPのガスガン
傷だらけ、セミフル撃ちわけ不可のジャンクコンディション
だったがリコイルはなかなのもだった
これを調整してまともに動くようにした
TMP独特の水平に配置されたシアとディスコネクター、これがハサミのように
開いてセミフルの撃ちわけができるメカなどが再現されている
不具合はハンマーの磨耗が原因だったが結局ロアレシーバーまるまるを別のジャンクで入手してニコイチで整備
こうなるとアクセサリーが欲しくなってサウンドサプレッサー、サイトレール、純正スリングを買い集める…
(右)Steyr Mannlicher GmbH製のTMP実銃と(左)KSCのTMPエアガン
TMPはステアーのお家芸でレシーバーが全部樹脂でできているので
これこそ注釈がないと写真ではどちらが実銃かわからない
KSCのBrügger & Thomet MP9ガスガンも入手
一つ気になり始めるとバージョン違いもどんどん気になり始める悪いクセ…
MP9は製造権がスイスの会社に移り近代化改修されたTMPのバージョン
(右)Brügger & Thomet MP9の実銃と(左)KSCのMP9ガスガン
MP9はオプションではなく最初からトップと右サイドにピカティニーレールがついて
サイトシステムやフラッシュライトなどの拡張性が確保されている
折りたたみストックも標準装備した
これも写真からは実銃とガスガンの区別は難しい機種
ショットガン
【マルゼン Remington M1100】
外観カスタマイズばかりやっていると、完成したら結局飾っているだけ…もっと気軽に撃ちまくれるガスガンも欲しい…という気分になってくる。
マルゼンのRemington 1100は昨年来実銃っぽい木製ストックをつけるなどの工作をしていたが、なかなか調子もいいショットガンだったので気軽に撃てるシンセティックストックバージョンも手に入れた。
シンセティックストックだからぶつけても気にならない…んだけど、せっかくならイノシシとかをスラッグ弾で狩猟しているようなスタイルにしてみよう…とまた悪いクセが出てきて結局外観カスタマイズを始めている。
Remingtonスタイルのカンチレバーをどうやって再現しようか…というのがスラグハンタータイプの最大の難関だったのだが、その工作法を思いついたにで作ってみた。
(上)Remington 870実銃と(下)マルゼン M1100スラグハンタータイプカスタム
(上)Remington 1100実銃と(下)マルゼン M1100スラグハンタータイプカスタム
Remingtonのカンチレバーサイトベースはなかなかカッコいいんだけど素人目にも危なげなデザインに見える
見えるだけでなく実際Remington純正のカンチレバーはヒビが入ったり折れたりの破損が多いそうだ
上の実銃も「スラグ撃ってたらカンチレバーが折れた」というYouTubeからのキャプチャー
その工作法だけど実銃もスチールとアルミの積層になっているらしいので3mm厚アルミ棒材を重ねて
リュータで削り出し真ん中に1本アルミの通し柱を入れれば強度も確保できるんじゃないかと思いついた
実銃ほどの強度は要求されないので結局この方法でうまくいった
(上)Remington 1100実銃と(下)マルゼン M1100スラグハンタータイプカスタム
イメージ的には12番スラグかダブルオーバックでイノシシやシカをハントしている猟銃の感じ
昨年工作した24インチスキートガン風のM1100と並べて展示
24インチスキートガン風のM1100とスラグハンター風のカンチレバーサイトマウント付きM1100
今年は結局長モノの着せ替え遊びで一年を過ごした感じかな。
ハンドガンはほとんどいじっていなかったので、今度は久しぶりのハンドガンをやってみるかな…
2023年12月12日
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