マルイのG17エアコッキング…オーストリア軍の演習用のブランクG17がかっこいいのでそれっぽく塗装してみた…
もう3年ほど前からAUGのオーストリア軍現用型の再現をトライしていて、3年越しにやっと形になってきたんだけど昔から気になっていたAUGと一緒に写り込んでいたG17の写真も再現したかった。
シュタイヤー・マンリッヒャーの開発したAUGはオーストリア軍の制式ライフルStG77になったわけだが、ほぼ同じような時代に同じようなコンセプトで開発されたグロックというナイフ・銃器アクセサリーメーカーの製品もG17としてオーストリア軍の制式拳銃に採用された。
G17もAUGと同じように主要部品はシンセティックコンポジットマテリアル(要するに合成樹脂)を使用する。
これは極力金属部品を排除して寒冷地での運用を容易にし、また射撃後すぐのクリーンアップが困難な野戦環境でもすぐに錆が出ることを防ぐ意味が重点だったようで樹脂に置き換えて軽量化するという目的はあまり主眼に置かれなかったようだ。
また複雑なレバーやスイッチ類の操作も極力排し手元のトリガー周りの操作だけで、安全装置の解除・射撃モードの切り替えができるというコンセプトも共通している。
いずれも銃器の歴史を塗り替えた傑作になったわけだが、その後のG17の普及ぶり、世界中のハンドガンメーカーがグロックの真似をし始めた現状は誰もが知るところ。
そのオーストリア軍の実銃運用状況を知るために集めていた写真に、G17も一緒に写り込んでいるものがいくつかあった。
AUGに関してはフラッシュハイダーにネジ状のBFA(ブランクファイアリングアダプター、空砲アダプター)をつけて訓練をするが、一緒に写り込んでいるG17はレシーバーが青や赤に塗られたものが使われていることが多い。
青は空砲用、赤は模擬弾用ということらしい。
これで拳銃の扱い方の訓練や射撃演習をするのに使い分けているらしい。
ジャックされた鉄道への突入訓練をするオーストリア軍の特殊部隊「ヤークトコマンドー」チーム
AUGはほぼ軍用標準だが黒いカラーリングで注目したのはグリップが青いG17
奥の兵士はこの青いG17を抜いて発砲している
この青は空砲用の訓練専用拳銃のカラーリングでスライドに
「空砲専用、実弾を装填するな」という注意書きがあるものもあるらしい
前々から気になっていたこのカラーリングを再現するのはマルイのエアコッキングG17
いきなりガスブローバックを塗装して失敗したら泣きっ面だがエアコキなら痛く痒くもない
例によってガッシュのスカイブルーにホワイトを9:1で混ぜて塗装し
その上からクリアを吹き付けてラッカー塗装の雰囲気に仕上げた
実銃もモールドではなく塗装のようで塗り分けもいくつかパターンがあるみたいだが
グリップ部分だけ塗装されたパターンを再現してみた
プラ丸出しのマルイのエアコキなのでスライド部分はブラッセンを吹き付けた
今回は2トーンに塗り分けたがスライドにも空色のストライプを塗装するパターンもあるようだ
完成したらAUGと並べたくなるよね〜〜
オーストリア軍射撃訓練用G17の図
グリップ底、マガジンボトムも同じスカイブルーに塗装した
この色合いなんだけど青系の模型用塗料はどうしても下地が透けてキレイに発色しない
なのでこの手の原色はやはり画材のガッシュが一番発色がいいと思う
またただの青ではなくスカイブルーより少し明るい色なのでホワイトを少量混ぜるが
模型用塗料はどうしても色を混ぜると発色が沈んでくる
迷彩塗装はそれでいいがこういう明るい原色系はやはりガッシュのような
絵画用の画材の発色の方が美しいと思う
銃口周り
塗り分けはちょっと雑だがテッポよりも画材の方が高くつくのでちょっと手抜き
これを受けてガスブローバックに塗装するときはもっとちゃんとやるw
でも思ったよりも雰囲気は出たと思う
オーストリアGlock社の実物ホルスターに収納
実銃ホルスターはタナカのグロックにはかなりキツキツで逆にマルイにはちょっとゆるゆる
なのでタナカとマルイのちょうど中間ぐらいのサイズが実銃のサイズだと思われる
2024年9月11日
|
|