WEのACRが手に入ったので早速ショートバレル化…その前にジャンク状態だったのでかなりの掃除と整備を…
WEのMSKをかなり格安で手に入れたのでここのところ上機嫌でいじっている。
何をしているかという話に行く前にまずこのMSKってなんじゃ?と思ったので調べてみた。
KSC/PTSのMASADAを昨年手に入れてそのメカの再現性にいたく感心したという話を前に書いた。
KSC設計のMASADAもよくできているし、実銃のMASADAも細かいところがいろいろ工夫されていてこれは面白いテッポだと思った。
でも現実にはMagPulのMASADAを制式採用した軍も警察も聞いたことがない。
おそらく「モノはいいんだけど値段がなぁ…」というミリオタが年中ボヤいているような理由で、どこも制式採用に踏み切れないんだと思う。
よくできているんだけど生産工数を省く工夫が確かに足りていない気がする。
アイデアはあるんだけど銃のセールスに関しては素人のMagPulに変わって、実績があるBushMasterとRemingtonがMASADAに小改良を加えてセールスすることになったらしい。
小改良と言ってもガスポートが操作しやすい形状に改良され、フロントサイトが固定からアドオンに変わったくらいであとはアクセサリーで違いを主張しているような「まちがい探し」状態になっている。
KSC/PTSのMASADAに一番近い初期のMASADA
フロントサイトは取り外しができないものでガスバイパスの形状もACRと違うが
あとの部分は市販のMagPulアクセサリーに差し替えられたバージョンが
いくつもあってどれが本来の形なのかよくわからない
BushMasterのACR(Adaptive Combat Rifle)
サイトは前後ともMagPulのアドオンサイトに変わった
ガスバイパスも切り替え操作がしやすい形状に変わったが
あとはオプションパーツの差し替えで何が何だかみたいな状態だ
(上)KSC/PTSのMASADAガスガンにアドオンサイト、スナイパータイプのストックをつけた
(下)WE-TechのMSKにアクセサリー少々
上のMASADAはBushMasterのACR風のアレンジにしている
下のWEのMSKはRemingtonのACRをモデルにしていると思われる
WEのMSKはこのRemingtonのACRがモデルになっていることは形状から多分間違いないが、元が刻印無しモデルなので多分としか言えない。
MSKという謎名称で一刀流とか箱にも書いてあったり、ライセンス的に遠慮してACRという名称を使っていないらしい。
ここらはG36にG39やG999という架空の名称を使っているのと同じ事情のようだ…
ライセンスは取っていないが形状の再現性は高く、海賊版にありがちないい加減なモノではない。
WEのACR(MSK)をジャンクコンディションでかなりお安く手に入れた
外観的にはなかなかの再現性だと思ったが意外に重いのも面白い
これは実銃もそうなのか5面レール装着可能な金属ハンドガードのせいなのか…
ジャンクコンディションということだったが一応一通りまともに動いていた
しかしタバコ臭い!!しかも購入以来一度も手入れしていないのかグリスベタベタだった
完全分解してタバコの匂いとグリスをオキシドールとアルコールで洗い流した…
なかなかの手間だったよ…
フラッシュハイダーはオリジナルのAAC風マズルブレーキだったが
それに合うサプレッサーがなぜか付属していた
前のオーナーのこだわりだったのかな
AAC風マズルブレーキはWEのオリジナル
WEのACRは全体的によくできているんだけど
どういうわけかケースディフレクターがついていない
MASADAにしろRemingtonにしろBushmasterにしろ
ディフレクターがついていないモデルはないのでこれはミスだと思う
積層ABSで自作することも考えたがカスタムパーツとして売っていたので
安直に買って取り付けた…安かったがこれが有ると無いとで雰囲気は変わる
ハンドガードは5面のレールベースの便利そうなデザインだが
これが主流にならなかったのは何某かの問題があったからだろう
レールの取り付けも標準的なものよりもやりやすいが
ハンドガード全体が金属でできておりかなり重い
ACR持った時に「重い」と感じたのは主にこのハンドガードのせいっぽい
Daniel Defenseのクソ重い3面ハンドガードを思えばこれも軽量化の工夫はされているんだけど…
PTSのMASADAと同じくグリップ内のコンパートメントも再現されている
ただしグリップはかなり太いのが気になった…電動と金型の共用化をしたのか?
PTSのMASADAと比べたら低コストモデルなのかもしれない
フロントスリングスィベルというものがついていないのでMagpulのスイベルをつけた
マガジンはWEのM4/L85のものと共用となっている
これはSCAR用のPMAGだが付属のマガジンとは色違いのみの差
機能も性能も同じものだった
サイトはフロント、リア共に可倒式のTROYバトルサイト風のものがついている
リアサイトはピープサイトとゴーストサイトの切り替えができる
狙撃も接近戦もこなせるということか
RemingtonのACRの初期型はTROYをつけているケースが多いようだ
Remingtonの刻印なしのモデルだがレーザープリントの刻印だったらいらない気はする
MASADA/ACRはコッキングレバーがボルトと連動しない
ホールドオープンしてもコッキングレバーは定位置のまま
これがSCARとの違いでグリップした親指がレバーに
激突するスカーサムという事故もMASADAでは起こらない
WEのACRのちょっと残念なところはコッキングレバーの
ボルトフォワードアシスト機能が省略されていること
レバーを前に押し込めば閉鎖不良のボルトを前に押し込めるようになっているのは
MASADA・ACR共通なんだけどWEは連動していないのでスカスカ
でもローディングノズルにはマイクロロッキングラグがちゃんと表現されていて
チャンバー側にはロッキングリセスの切り込みも彫刻されてこれが噛み合う
L85でこの見てくれの再現性に惚れ込んだ組み合わせ
WEのACRの分解手順
ハンドガードはここのピンを左側から押し出して抜くことで外すことができる
このピンはこのあとの分解のポンチの替わりになる
ピンが抜ければハンドガードは前に簡単に抜ける
バレル交換システムがMASADA/ACRの特徴
バレルナットレバーを引き下ろし反時計回りに
回転させるとロックが解除される
アウターバレルとインナーバレルは前に引き抜ける
インナーバレルはアウターに固定されていないので落下に注意
バレルナットは少しゆるゆるなので付属のシムを1〜2枚ここに挟む
この個体はゆるめなのでシムは2枚使った
ガスオペレーションシステムはエアガンの性能には
全く無意味だがちゃんと再現されている
ガスレギュレータのピンを押し込んで写真の反時計回りに
90度回転させるとピストンとピストンロッドが前に引き抜ける
WEやVFCはこういうところで手を抜かないから好き
ガスオペレーションシステムの部品構成はほぼ実銃の通り
◯ルイはこういうエアガンとして意味がない部品はきっちり手を抜く
アッパーレシーバーの後端のこのピンをやはり左から押し出して抜く
このピンが硬い場合は先ほどのハンドガードピンをポンチ替わりにして押し出せば抜ける
中折れ式にアッパーレシーバーを上に開けばボルトと
リコイルスプリングユニットが後ろに抜き取れる
ヒンジのピンも同じように左から押し出して抜くことで
上下レシーバーを分離できる
リコイルスプリングユニットは前に押し出して
45度反時計に回すと後ろに抜き取れる
(上)RemingtonのACR実銃のフィールドストリッピングと(下)WE-TechのMSKの分解図
工具なしでもここまで分解できる
部品の構成がほぼ実銃通りなのがガスブローバックの魅力
14.5インチのバレルだがサプレッサーを装着するとさすがに長い
せっかくのバレルクイックチェンジシステムだから予備バレルを手に入れた
KSCのMASADAはとてもよくできていたが残念なのは
こういう交換部品やカスタムパーツがほとんど手に入らない点
WEはいくつか交換パーツが販売されているのでここはアドバンテージ
10.5インチと思われるアウターバレルとそれに合わせたインナーバレルもセットになっている
このアウターはそのままでは装着できなかった
合わせ型で作られていると思われるバレルナットが噛み合う部分は
その合わせ型がずれているのか噛み合う部分が盛り上がっているので
リュータや金ヤスリを総動員して削った
バレルは亜鉛合金製だったのかなんとか削れて装着に成功
タイトめに削ったのでここはシムを挟む必要がなかった
あとローディングノズルのレールとボルト側のガイドにバリが残っていたため
ホールドオープンの時にノズルが飛び出したまま戻らない「WE病」が
発生していたのでここも削ってシリコンオイルを差した
外観はリアルなんだけどシアメカボックスはWE共通のメカ
セミオートの時にセレクターは垂直にならないといけないが
SCARと共通メカのせいか斜め前になっている
動きはいい枯れたメカだけどリアルではない…まあWEなりの低コストメカ
10.5インチショートバレルを着けた完成図
さらにストックを折りたたむと短機関銃並みのコンパクトさ
(上)現用オーストリア軍仕様のAUG16インチバレルカービンと(下)10.5インチバレルのACR
昔は長いテッポが好きだったがある時期から短いテッポの方が好きになった
なってみると長いテッポが間延びしているように見えるから不思議
バレル長はかなり短いがこれぐらいで近いサイズになる
10.5インチバレルにサウンドサプレッサを装着した姿
接近戦に強そうな雰囲気になった?
サイトはEOTechのみにした組み合わせ
マグニファイアーを付けたバージョン
(上)14インチバレルを付けたSCAR-Lと
(下)10.5インチバレル+サプレッサーのACR
これで同じくらいなサイズ
(上)RemingtonのACR実銃と(下)WEのMSKエアソフトガン
これがリファレンスモデルなのかサイトやバレル長などそっくりになった
グレネードランチャーとランチャー用のタンジェントサイトを付けてみた
AUG用に加工したグレポンだがここにハマるだろうという思惑通り
小柄なCQBモデルが急にいかつくなった
2024年10月22日
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