これと同じ経験をしたぞ!
最近webを徘徊していて見つけたこちらの旅客機とエンジントラブルというエントリ。
この方はこの話を単なるネタかジョークとして書いておられるのだろうけど、私はこれとほぼ同じ体験を実際にしているぞ!
7年前に北欧出張から帰ってくる時に、雪のヘルシンキ空港で足止めを喰った。
「現在東京行きの本便は機体の故障のために、フライトのめどが立っていません。」
「故障ってどんな故障なの?」
「故障は垂直尾翼の操舵不良ですので、代替機材の到着を待ちます」
「その代わりの飛行機はどれくらいでここに来るの?」
「およそ8時間後に到着となります」
ここでロビーに人だかりになった乗客は色めき立ってしまった。
8時間後ってしらっというなよ、今晩この薄ら寒い空港の床で寝ろってことか?
代わりの飛行機は国内にはないのかよ?
8時間後って、要するに今東京にいる飛行機がこっちに帰ってくるのを待つってことじゃないか!
フィンランド人て融通が利かないんだな。
なんて口々に文句を言い始めたのは、リンク先の書き込みの通りほぼ日本人だった。
しかしいくら文句を言ってもフィンランド人の女性地上クルーは
「出発は8時間後の見通しです」
を繰り返すだけだった。
ところが2時間もしないうちにこの女性クルーが、
「皆さん、あと1時間のうちに出発できることになりました。荷物を準備してください」
と言い始めたので
「おっ、やっと代わりの飛行機を手配することになったの?」
と聞くと
「いえ、垂直尾翼が壊れた飛行機を修理して飛ぶことにしました」
とまたしらっとこの女性は言い切った。
この時のロビーの乗客の色めき立ち方はさっき以上だった。
「おおいっ、そんなもの直すなよ」
「次の飛行機でいいから安全な奴を飛ばしてくれ!」
2007年8月8日
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