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これは何を示唆しているのかな?〜MacBook Air

この薄さは過去への回帰なのか未来への進展なのか


これは何を示唆しているのかな?〜MacBook Air






MacBook Air

ついに出た軽量ノートととるべきなのか? 何か違うモノに移行する姿の具現化なのか?



ここでは原則的にMacに関するニュース的な情報には反応しないことにしているのだが、さすがに反応しないわけにはいかなかった。
これは面白いと思う。

ところでこれのスペックがスゴいかスゴくないかとか、こんな仕様は使い物になるかならないかというような話題はそこらのMac系のブログに散々書かれているのでそちらを参照していただきたいのだが、私はこれをユーザがどう受け止めるかがとても面白いと思ったし興味の有るところだ。

総体にMacのヘビーユーザは私の周りではこの新製品に冷淡な反応を示している。
特にMacBook、MacBook Proを使っているヘビーユーザの反応は
「失望した」
という感じ。
逆にあまりMacを使っていない人達の反応は
「これはすごい!」「軽い」「安い」
という絶賛と、
「スゴいと素直に思うがその割には株価が期待値を示していない」
という反応とこもごも。

雰囲気的にはiPodが発表された2001年冬の時の反応に似ている気がする。
「あのボックスシガーサイズで1000曲(当時のスペック)は画期的」
という反応もあったが、
「高い」
「Appleの企業カラーに合わない」
「Macのラインナップとかけ離れ過ぎ」
「Appleの新製品がMacintoshでなかったのはAppleの凋落を象徴している」
あげくに
「イラネ」
という反応までアンチマカもマカも大合唱でブーイングしていた。


結果的にiPodは定番商品になってしまい、AppleとMacを救ったのはiPodとiTMSだったというのは否定できない事実になったと思う。
あのとき必死になってiPodを叩いていたマカは反省スベシなのだが、今回も同じことをする気がする。


間違いのないことは松下(もうじきパナソニックに社名変更)のLet's Note担当者は焦っているだろう。
今のところMacBook Airは光学ドライブを持たないのでWindowsのインストールは難しいような気がするから直接脅威にならないかもしれないが、今後の展開次第では最小最軽量のWindowsノートというウリが脅かされるかもしれない。
しかもLet's Noteよりも安いようだし。


ところでこの軽量ノートは何を目指しているのかな。
それこそクラムシェル型iBookが出た時から
「重量半分のミニノート型iBook miniを出してほしい」
というのは特に日本のユーザを中心にMacノートユーザからの根強い声だった。
しかしその都度Appleは
「ミニノートは市場が有るとは認識していない」
と冷淡だった。
やっとユーザの声を受け入れて、Appleは改心したのだろうか。
しかし肝心のMacノートユーザは
「あんなに薄くて軽いと、きっと強度に問題が有るぞ」
「初期ロットは『ボディが欠けた』『液晶が液漏れした』という苦情で回収される」
と冷淡なものだ。

初期ロットに不具合はつきものなので、しばらくはそういう騒ぎが目立つだろうけどそういう強度への不安をAppleが全く考慮に入れてないとも思えない。
というよりも今までどちらかというと、iBookにしてもiMacにしてもiPodにしても他社製品よりもタフなのがApple製品の特徴だったと後から思い返してみると気がつく。
今回に限りAppleがMacBook Airの強度を検討するのを忘れていたなんて考える方が不自然な気がする。

それよりもこれって本当に「ミニノート」なのかなというのが気になる。
90年代にメディアボードという考え方を聞かされたことがある。
手許にタッチパネルのタブレット式ミニモニタを持ち、これでテレビやビデオを見たり音楽を聴いたりネット検索をしたり、家中の電気製品のリモコンを兼ねていたり・・・
要するにあらゆる家電製品やパソコンをワイヤレスネットワーク化して、この手許のデバイスをコントロールセンターにするという考え方があることをある人から教えられた。
そしてその前触れとしてタブレットPCなる画面のタッチでコントロールしてキーボードを使わないパソコンがもうすぐ出るということも聞かされていた。

その人の予言通り確かにタブレットPCは発売された。

しかし当時のソフトウエア技術、ネットワーク技術の貧困さのためにタブレットPCは結局本来の力量を発揮できないまま「手書ワープロ」なんていう意味不明な無用の長物のまま鬼子として消えようとしている。
この考え方は面白かったが、ソフトウエアの設計者がビジョンを持っていなかったために単なる機械の発明を確認しただけに終わった。
勿論そんなものは何の役にも立たない。

このタブレットPCが各社から発売された時に、この技術を供与していたのがAppleとも親しいワコムだったにもかかわらず、またこういうものに真っ先に飛びつきそうなAppleがこの技術を完全に黙殺したのが今でも気になっている。

実はAppleのタイムテーブルにはタブレット式のメディアボードが有って、その前段としてこのMacBook Airはリリースされたのではないのかという気がしている。
そう思ったのはこのワイヤレスネットワークを前提としたブート方法と大型のマルチタッチセンスを実現したタッチパッドを見た時だ。
これは、ノートユーザに理解しやすいように今はトラックパッドと同じ位置に設置されているが近い将来画面の上に移動するのではないかなという気がする。

そうなった時に保守的なマカがこのMacBook Airをどう振り返って評価するかが楽しみだ。

今時「iMacはカッコだけのフェイクマシン」なんていっている人はコンサバマカでもアンチでもいないと思う。
このMacBook Airもそうなりそうな予感を感じたので思わず反応した。

「そんなに賛辞を贈るのならお前は買うのか?」
とか聞かないでほしい。
お金が足りないのよ、単純に。
所帯持ちにはこの価格はやっぱりきついわ。




2008年1月17日













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青木さやか