「RSSが普及していない理由」と言うけど,ネット技術そのものがまだ浸透していないのじゃないかな
RSSリーダーがフツーの人に普及しなかった訳というエントリを発見。
RSSを配信する立場からいえば、RSSは直接の購読者も増やすし検索のリザルトにも影響があるという意味では、決して使えないわけでもないし実際使っている人も多いと思うし、
「普及しなかった」
という見方は私はしていない。
元々こういう性格のものだから、サイト管理者のうち日記ブログのような考え方の人にはあまり普及はしないだろうし、それ以外の目的の人には結構普及していると思う。
ただネット利用者の全員が使うという状況からはほど遠いが、元々そういう性格のものではないという気がする。
利用者サイドから見た時のRSSアグリゲータだってそうだと思う。
そういうものが必要な人は結構使っているし,大部分の人はRSSアグリゲータどころかケータイのパケット通信で絵文字入りメールができれば充分ということだから、元々そういうものは必要なかっただけだ。
リテラシーが高いとか低いとかもあまり関係ないと思う。
必要があるかないかだけだ。
それで必要がある人には結構普及していると思う。
「例えば無断リンク禁止論。
WWWの理念を出せば一蹴できちゃう考えのはずなのに、ところがどっこい今でも根強く残ってる。
例えばSNSの素通り禁止論。
リテラシー高い人からすればバカな話に聞こえるけど、mixi・モバゲーではむしろ素通り禁止がルールとなりつつある。」
これもそういうことじゃないかなぁ。
「無断リンク禁止」とか言っている人のサイトには、あまりリンクしたくなるような有用な情報は見当たらないから別に困らないし。
mixiやモバゲーはもう世界が違う。
RSSリーダーが普及しなかった理由として
1.存在を知らない
2.難しすぎる
3.消化するFEEDが存在しない
と3つの理由が上がっているが、
1)「存在を知らない」のは情報が集まらないから、情報が集まらないのは情報に対してパッシブだから、パッシブなのはアクティブになるべき情報のありかを知らないから、情報のありかを知らないのは情報を集める方法を知らないから・・・・
とニワトリとタマゴみたいになってしまう。
それでこの状況を脱したいと思う人は,いくらでも脱出する方法があるのだが脱出しないのは「できない」のではなく「する意志がないから」、「関心がないから」という理由に尽きる。
このニワトリタマゴ連鎖を脱出する必要性を感じている人はもれなく脱出できるだろうし、脱出できない人というのはその必要性を感じていない人だからだ。
2)「難し過ぎる」というが最近のアグリゲータはURLをただ登録するだけだ。
ブラウザのブックマークとほとんど変わらない。
それでも難しいという人はブラウザのブックマークだって使いこなせていない筈だ。
ブラウザのブックマークを使いこなせなくても困らない人というのはネットそのものに興味が薄い人だ。
だからそういう人にいくら「RSSは使いやすい、便利だ」と力説したところで意味がない。
彼らには何を言っても響かないだろう。
3)消化するFEEDが存在しないのは消化したい関心事がないからだ。
結局これも同じ話だ。
それでこれはRSSが普及しているかどうかというよりもネットワークというインフラに対する理解が、例えばインターネットに関心がある人とない人とでは相変わらず隔絶していて、関心がある人の視点から見れば
「こんな単純なネットのメリットがなぜ分からないの?」
と首をかしげるようなことがいまだにあるという格差の問題だと思う。
ネットを毎日便利に使っている人ほど、こういう現実に驚かされることがあると思う。
ソーシャルブックマークとかtwitterとか一部のネット形態だけがどんどん先鋭化しているけども、大部分の人にとってはやはりネットは「アウトルックエクスプレス」に毎日入ってくるメールでしかないという事実は、パソコンに詳しい人ほど知らない現実なのかもしれない。
と言いながら今当サイトは「FeedBurner」の不調でRSSフィードが動いていなかったりする。
急激にユーザが増えてサーバに負担がかかっているのか、原因は不明だが。
ということでRSSが復帰したかどうか更新してみるテスト
2008年2月20日
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