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iPodデフォのヘッドフォンってどうよ?
/Does your iPod's headphone sound Good?

「アメリカ製品」っていうと誤解の元だけどやはりアメリカ製品て雑?


iPodのヘッドフォンのことを少し
そういえばかなり前から書いておかねばと思いながら、ずっと書くのを忘れていたネタがあった。
昨年、iPodのヘッドフォンをこれに換えた。




Victor インナーイヤー・ヘッドホン HP-FX55-W オパールホワイト



理由は要するにiPodに付属品でついていたヘッドフォンを東京駅で落としてしまい、そのまま出てこなかったということなのだが。
とりあえず応急処置として、東京駅の1階にあるカメラ店で代わりのイヤフォンタイプのヘッドフォンを選んで買ったのがこの製品。
どれが良いのかわからないので、とりあえず安いヤツで目についたヤツを適当に引っ掴んで
「これください」
とやっただけなのだが、なんと怪我の功名というか非常に音が良くなった。

iPodは第4世代に買い替えた時に微妙な差ではあるがちょっと音質が落ちたような気がしていた。
それで私は回路的な問題かと思っていたが、どうやらそれは主にヘッドフォンのコストダウンが原因だったようだ。
こういうものを作る技術はやはりAppleなどのアメリカメーカーは日本のオーディオメーカーには太刀打ちできないようだ。

このビクターのヘッドフォンだって特別出来が良いというわけではないのだろうけど、それでもAppleの純正品なんかよりもはるかにいい音がしている。

これがアメリカメーカーと日本のメーカーの違いだなと思った。

アメリカ製品はトータルなコンセプト、デザイン、使い勝手がよく考えられている。
これが日本製のパソコン購入をこれまで何度も検討してきたのだが、やっぱり日本製PCに触手が伸びない理由だ。
中国に売却されたいまでも、もし一台Windowsパソを買わなきゃいけないんだったら多分ThinkPadを買うだろう。あのトラックポイントの操作感が大ッ嫌いなのだが、それでも他のPCよりはトータルでは良いと思う。
ところがトータルは良いのだが、個別のデバイスで見るとアメリカ製品というのはやっぱり妙なところで出来がいまいちだったりする。

例えばMacに付属してくるマウスだ。
私はApple製のマウスは使いにくいと思っている。MightyMouseも同じことだ。あのデザインは見た目カッコいいのだがマウスという実用品としての使用感から見たら最低だ。

マウスはやっぱりWindowsPC向けの3ボタン、4ボタンマウスの方がすぐれたデザインが多いと思う。

ヘッドフォンも同じことで、iPodに付属しているあのヘッドフォンも見た目がカッコいい。
だからなんとなく愛用したくなるのだが、iPod側の差し込みのジャックがくの字型じゃなく真っ直ぐなタイプなので、ここが故障の原因になりそうだ。
実際それを嫌って抜いていたら落としてしまったのだが。
それに耳に入れる部分も抜けやすいし、何よりも音が良くない。
いまでも純正のヘッドフォンを使っている人には、是非日本のメーカー製のヘッドホンを試してみてもらいたい。
こんなに音が違うかというくらい良くなると思う。

電車の中で見ていると、相変わらずiPod純正ヘッドフォンを使っている人が結構多いので、大きなお世話ではあるがちょっと書いてみた。
見た目の格好良さを優先するのか、使用上の機能を優先するのか人によって考え方はそれぞれだろうけど、もし見た目よりも機能を優先させたいというのならヘッドフォンの交換をお薦めする。



<追記>
このiPod純正のヘッドフォンはアメリカ製品だから作りがもひとつと書いたところ、BBSで「masa」さんから「記憶によればあれはFOSTEX製のOEM品では?」という指摘をいただいた。
ならば「manufactured in Japan」ということになる。
ここの文章の書き方がちょっと誤解を招くというか、前提をちゃんと書かずに話を進めていたので「アメリカ製品」という言葉が誤解を招く表現だったようだ。

私の定義では「アメリカ製品」というのは米国内でアメリカ人の職工がヤスリで削ったり、ハンマーで叩いたりして作った物を指しているわけではない。
というよりも今ではそういうイメージの工場ってアメリカ国内にはデトロイトくらいにしかないのではないだろうか。

以下BBSはやがて消えるのでBBSに書いたレスの一部をこちらにもコピペしておく。

『ところで本文中誤解を招く書き方をしていましたので、この一文訂正を入れます。
「アメリカ製品」
という言葉の定義についてやや無前提に書いてしまいましたので、ここが誤解を招きそうな表現になってしまいました。
この「アメリカ製品」はアメリカ国内でアメリカ人が作っているという意味ではなく、アメリカ資本が規格を決定した製品という意味です。
というのは今は物理的な製造国を言ってもあまり意味がない時代になっているからです。
例えばiPodですが、その中身のパーツは8割が日本製です。ですからこれは日本製品かといえるかというとそうはいきません。最終組み立て地はほとんどが、中国、台湾、シンガポールになっています。事実私の手許のiPod、iBook、Mac miniはみんな最終組み立て地が「中華人民共和国」になっています。
じゃ、これらは「中国製品なのか」というとそれも当たりません。
今ではAppleだけでなくHPもDELLもみんな製品製造は中国や台湾でやっています。
IBMなどもThinkPadの売却の時に初めてみんな認識したのですが、ああいうデバイスものは全て中国、韓国などで作っていました。
アメリカではほとんど何も作っていないといっていいくらいです。

でもこれらの製品はやはり「アメリカ製品」といいます。これは経済用語では「オフショアリング」という現象だそうですが、要するに今は生産国は一国であるということはむしろ稀なケースで、ものづくりはそのパーツ製造から、組み立てから、設計から多数の国で分散して行われるというのが常態になっているようです。日本貿易振興会のデータでも日本の対中貿易は機械製品が占める割合が輸出だけでなく輸入も激増しているそうです。つまり、中国で半完成品を作らせて最終工程を日本でやって「メードインジャパン」という刻印を打って出荷するようです。
こうなってくると「製造をどこでやっているか」というのは今ではあまり意味が無くなってきているように思います。

先のiPodの場合ですが中身の8割は日本製でしかもそれはiPodという製品の基幹部分を占めているわけですから、日本のメーカーだって協力すればiPod程度のものは作れるわけです。
ところがiPodはアメリカから出てきて、日本のメーカーのソニーや松下はこれを追随するような格好になってしまっています。この立ち後れは製品の組み立て地やパーツの製造元のせいではありません。それは日本で手に入るものばかりだからです。
結局はこのアイデアと基本デザインを決定した者がイニシアティブをとったということでしょう。

だから私などは最近ではアメリカ製品という時は「メードインUSA」という意味ではなくて「デザインドインUSA」という意味で使っています。(実際最近のApple製品には裏側にDesigned in Californiaと書いてありますね)
問題のヘッドフォンはFOSTEXのOEMということだから製造設計もFOSTEXでやっているんでしょうね。
でもその製品の基本デザインと仕様決定はAppleでやっているはずです。あの会社の性格からいってFOSTEXに丸投げということはやっていないと思います。
そうなるとやっぱりオーディオ製品の規格、性能については日本メーカーに一日の長があるなと思ったということです。

実際のところ件のVictorのヘッドホンもすごく高性能というわけではありません。
いろんな人のレビューを見ていると
「あの価格帯にしてはまぁまぁなんじゃないの」
というくらいの製品です。
それでもAppleデフォよりは格段にいいというところに面白さを感じてしまったわけです。』




2007年1月30日













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