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久しぶりに見たTerminalのおなじみの警告文について
〜ノブレスオブリージュが由来なんだね

noblesse oblige

久しぶりに見たTerminalのおなじみの警告文について〜ノブレスオブリージュが由来なんだね

先日、擬似FusionDriveの内蔵ボリュームに修復できない不正ブロックができてしまったためにMacBook Proを初期化した話をここでも紹介した。

そん顛末はともかく初期化したMacBook ProをTime Machineで修復して最初にTerminalを起動してsudoコマンドを実行しようとしたら、お久しぶりの警告画面が出てきたので思わずキャプチャを取ってしまった。

これはUNIXで最初にroot権限で何かをしようとした時に出るおなじみの警告文で、最近は文面があまり面白みのない決まり文句に変わってしまったのかと思っていた。
今でもこれを使っているんだ!





内蔵ボリューム復元後最初にsudoを打ったら出てきた懐かしい警告文
直訳すると以下のような内容
「あなたはシステム管理者から十分なレクチャーを受けたものと信ずる
それは突き詰めると以下の3点に集約される
1)他人のプライバシーを尊重せよ
2)タイプする前によく考えろ
3)大いなる力には大いなる責任が伴う……パスワード」




この3カ条のUNIXの心得なのだが、以前にもどこかで書いた覚えがあるが、スパイダーマンという映画のシリーズ一作目でこの3)のフレーズが出てくる。
主人公の青年がクモの毒に侵されて突然変異を起こし、クモの超能力に目覚めて自分をいじめてきた連中をコテンパンにのしてしまう。
これを主人公の養父代わりのベンおじさんが諌めた。
暴力で問題を解決してはいけないと諭すおじさんに向かって
「でも彼らが悪いんだ、ヤツらを懲らしめることが僕にはできる」
と口答えする青年に
「できるからってなんでもやっていいわけじゃない。
大いなる力には大いなる責任が伴うんだ」

とベンおじさんは諭す。

この時の英語版のセリフを聞いていたらまさに
With great power comes great responsibilitey.
と言っていた。

言葉通りに訳すと「大きな力は大きな責任性に由来する」…つまり「力を持つということは責任も持たなくちゃいかんのだぞ」、「権限があるからといってなんでもやっていいわけじゃないぞ」という意味合いらしい。

このセリフはどちらがオリジナルのなのか調べてみたがよくわからない。
がどうもスパイダーマンのコミックに既にこのセリフがあるようで、これはフランスの成句の
noblesse oblige
の訳文らしい。

このノブレスオブリージュは「高貴なるものには義務が伴う」という意味で、力のあるものは社会のために責任を果たさなくてはいけないという意味。

UNIXのセリフをベンおじさんは喋っているのかと思ったが、どうも逆で調べてみると元々スパイダーマンのセリフが先にあったようだ。
スパイダーマンのセリフを最近(と言っても10年前には既にあったが)UNIXの注意書きに取り込んだということらしい。

そういえば昔の古いLinuxのターミナルには
「突き詰めると以下の二つのことに集約される」
として1)と2)の二つだけしかない警告文もあった。
あの3)はやっぱりスパイダーマンにあやかったということらしい。

ずっと気になっていたことをやっと調べてみて少し得心がいった。
UNIXの人たちは洒落が好きなのかも。

ともかく「権限があるからといってなんでもやっていいわけじゃないぞ」ということが、この警告の趣旨のようなので、おもしろ半分で
sudo rm -rf /
などとタイプしたりしてはいけない。



2015年9月23日















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青木さやか