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音楽業界は一度焦土となって再生を期すべき
/What Imperial Headquarters say

でたらめな統計を基に大本営発表を繰り返すレコ協のホンネ


WoodenShipさん経由で面白いサイトを知った。
「CD売上回復!」というストーリーを作りたいレコード会社たちというエントリーなのだが、このかたの分析は「全く諸手を上げてその通りだ!」と強調しておきたいな。

レコード協会が目の敵にしているiPodベースのiTMSやファイル共有ソフトこそ音楽需要の掘り起こしに貢献しているのに、そのことには触れないで音楽配信(ソニーと着メロ限定ということ?)のおかげでCDの売り上げが増えましたとは、どの口がそういうことを言うと思う。

しかもその根拠になっているデータそのものが統計的には全く意味をなしていないというのも、各個人自分で確認することができるのでどんどん確認してみて欲しい。

しかもこのエントリー後半のトイレトークのくだりは圧巻だ。
「本当の音楽の姿はCDしかない」
なんてどんな動脈硬化を起こせばそういうことを考えられるんだろうか?
CDが登場した時から音楽は芸術から単なる消費材に変わったのだということを私のサイトでも書かせてもらった。この記事を書いたのは2年ほど前だが、今でもそんなに論点はずれていないと思う。
結局音楽業界は、今の規格のCDを採用しデジタルで安価な流通形式をとったことでやがて来るmp3の時代へのレールを自分で敷いてしまったにもかかわらず、未だに「本当のアートはCDでないと鑑賞できない」なんて本気で思っているんだったらおめでたいにもほどがある。

そのことが理解できないばかりか、未だに CCCDなんかを流通させていたりWinnyの普及がCD売り上げ減少の原因だといってみたり、本当に自分たちが対面しているマーケットのことを何もわかっていないということが、こうまで赤裸々にわかってしまうと失望を通り越して笑ってしまう。

繰り返し言うが、CD売り上げ減少の最大の原因はファイル共有ソフトではなく、ケータイの普及のせいだ。それも着メロなんていう個別の話ではなく、CDの主要購買層の10代、20代はケータイの通信料で生活費すら圧迫されているという現状こそ原因なのだ。

だから本当にCDの売り上げの回復をしたいのなら、禁止しないといけないのはファイル共有ソフトではなく携帯電話なのだ。
しかし、そんなことは法律をどう拡大解釈しても絶対に不可能だからとりあえず悪者にしやすいファイル共有ソフトをスケープゴートにしているわけだ。

しかし実際にはケータイの普及で危機に陥ったCDの売り上げをiTMSやWinnyが救おうとしているというレコ協が言っているのとは全く逆の構図があるわけで、Winnyでゲットしたファイルが共有ファイル特有のデータ劣化で音が悪くなっているのを聴いて、ユーザはそれでも欲しい音源なら仕方が無いからCDを買おうかという心理になっているわけだ。

ファイル共有ソフトのユーザが、久しぶりに音楽に目覚めてCDを10年ぶりに買ったなどという現象を聴くとますますこのことを強く感じるのだが、音楽産業の連中はiPodやあげくの果てにはPCにまで音楽著作権の補償金という名目で「税金」をかけようとしている。
そういうことをしているとますます「緩慢な自殺」に近づいているわけだが、やっぱりそういう自覚は無いんだなということがこのトイレトークのくだりでよくわかった。

音楽産業は一度完全に焼け野原にならないと変化できないようだ。
私は業界人ではないのでどうなろうが知ったこっちゃないのだが、世の中には物事の本質が見えていない人間が本当に多いのだなということがこの話の教訓だろうか。




2006年4月21日













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青木さやか