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知財保護の訴訟権濫用はいい加減に汁
/Inappropriate proceedings

知財については言ったもん勝ち、ゴネたもん勝ちか?


昨日のニュースだが松下電器がワープロのインターフェイスの特許権で一太郎のジャストシステムに対して起こしていた訴訟で、逆転敗訴した。
この訴訟内容には最初から注目していたが、要するに「止せばいいのに何をトチ狂ったことをやっているんだろうか?」ということだった。

ところが一審判決でなんとほぼ松下側の言い分が通る判決が出てしまったので、「これって事実誤認じゃないの?」と思いつつも、要するにゴネ得というか裁判に持ち込んで訴訟合戦をやれば大企業の方が勝つに決まっているし、こういう事実誤認がまかり通ってしまうんじゃ日本もアメリカのように声の大きいものが勝つという訴訟世界になって、訴訟合戦で競争相手を叩きつぶしてシェアを維持している某巨大OSメーカーみたいなのがのさばる社会になるんだなと思うと、暗然とした思いがした。

(某巨大OSメーカーは訴訟合戦では次々敗訴しているが、そんなことは「想定の範囲内」らしい。一つ裁判に負けてもまた次々と新しい因縁を着けて次々と訴訟を起こせば、裁判には負け続けようが結局は体力に勝る巨大企業の方が勝つわけで、この「悪の帝国」とか呼ばれている巨大企業はこの手法でLinuxをはじめ新しい脅威になりそうなものを芽のうちに摘み取るということを実に熱心にやっている。
Appleが見逃されているのは今のところ脅威ではないと思われているからで、もしこの巨大企業を脅かすようなことになればすぐさま訴訟合戦に持ち込まれるだろう。「SpotlightはLonghornの真似だ」とか、GUIはWindowsの発明だとか、どうせ裁判で勝たなくていいんだったらいくらでも因縁の種は考えられる。)

しかし古い言い方をするなら「天網恢々粗にして漏らさず」というか、こういう事実誤認に基づいたトチ狂った判決というのは修正されるんだなと思ったのが今回の高裁判決だ。

チャンスがあれば、今は判決骨子というのはネットでも読めるので、ぜひ皆さんも読んでみてもらいたいのだが松下側の論理はあまりにも粗雑で、これが認められるんだったら俺だって今から、「デスクトップを考えたのは俺だ」とか特許を申請しても認められるんじゃないの?とか思ってしまうわけだ。

日本は特許権や著作権などの知財に対する意識があまりにも遅れた国だったという。
だからこれからは知財を重視し知財の権利保護につとめなければならないという。
この論理は一見尤もだし、このことに異論は無い。
しかしなにか一方向の議論が出てきたら、必ずその尻馬に乗ってうまい汁を吸おうという奴が出てきたり、そういう奴に世論操縦された愚民みたいな奴らが、変な教条主義に落ち込んでその新しい議論は必ず行き過ぎの方向に行くのがこの国の昔からの通例じゃないだろうか。

「特許権は守らなくてはいけない」
イコール
「特許に関する申し立てはどんな理不尽なものでも、聞いてやらないといけない。」

「著作権は守らなくてはいけない」
イコール
「著作権を主張する者の申し立てはそのクリエーティブに貢献していようがいなかろうが関係なくすべて尊重しなくてはならない」

こういう変なルールがはびこって、これが「知財先進国への道だ」なんて訳知り顔であおるわけわかんない奴らのおかげで、この国の知的財産はすべて死滅してしまうと思うのだ。
どうせいいけど。
いっぺん全部死滅してみれば、このやり方は間違っていたということがクリアに判っていいのじゃないかと思う。

だから私はiPod課金問題なんてのも賛成で、どうせやるなら200%ぐらいの高額な課金をして、この国の馬鹿面を国際社会にさらせばいいと思う。
ぜひやってください。




2005年10月1日













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青木さやか