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柴田淳が好きだ
/Jun

今時珍しい繊細さが受けていることに妙にうれしさを感じてしまう


各所で書いている柴田淳のことをちょっと。
柴田淳が好きだ。
音楽を好きになる時というのは、最初ワンフレーズ聴いただけで強烈な打撃を受けて好きになるケースもあるけど、なんだか聴いているうちにだんだんインパクトが強くなるというケースもある。
柴田淳は私にとって後者だった。

深夜の音楽番組で見かけたのがきっかけだった。
結構な美人ちゃんだったので、目に留まったのだがその音楽を最初聴いた時には「素朴」という言葉が浮かんできた。
顔立ちの割には飾らない人柄のようで、ファッションもいつも地味だし音楽も今風の派手さが無い等身大の心情を歌い上げているという感じだった。
久しぶりにインディーズから大きな逸材が出てきたなと思っていた。最近メジャーレーベルに移籍したそうだ。

その歌詞が印象に残るフレーズがある。


「おかえりなさい」より


その両手で私を抱きしめるその時は
心を込めず 緩く抱いて
その優しいあなたが冷たくなるその日まで
そのドアを開け 帰ってきて


「未成年」より


抱きしめてよ 痛いほど
鼓動を感じるくらいに 強く
耳を澄まし 向き合って
ぼくらの魂の悲鳴 聞いて

こっち向いてくれないから
心を歪めるしかなかったんだ

導いてよ 叱ってよ
孤独のない 温もりの場所へ
思い出したい 淋しさを
泣けないぼくらに ねぇ 返して


「幻」より


夜明けなど遠すぎる 夜があるのなら
どこまでも果てしない朝を探したいから

眠らせて どうか眠らせて
子供のように…


この
「私を抱きしめるその時は
心を込めず 緩く抱いて」
というフレーズは強烈だな。こういう歌詞は男には書けないな。

柴田淳を聴いた最初の感想は、正直「うれしかった」ということだった。
「今時の時代でもこういう繊細な表現を良いと思うオーディエンスは少なからずいるんだ」
と思うと「捨てたもんでもないな」と思った。
なぜならこういう繊細な感覚はもう日本のポップスからは失われてしまったと思っていたからだ。


わたし/柴田淳



2007年4月5日













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