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ネットイナゴのおかげで結局最後にはネットは殺風景な
面白みのない場所になってしまうかもしれない
/Locust

ネットイナゴ、ネットピンポンダッシュ


これは面白い。というか核心を突いている。
池田信夫 blog はてなに集まるネットイナゴ
ネットイナゴっていう用語があるというのは知らなんだ。
でもすごく本質を言い表していると思う。

当サイトも個人ボランタリなサイトとして出発していて、それは今でも変わらないのだが基本的には個人のシステム運用に関する備忘録とアプリをテストした記録を、まずは自分のため、そして第2義的には自分の身の回りでMacの使用法で行き詰まっている人のためということで始めた。
だから最初カウンターが100を越えるのに1ヶ月近くかかったが、それでもこのころが当初の目的を一番果たしていたと思う。

ところが今は下手すると1時間でカウンターなんか100回ってしまうようになると、実にいろいろな人が見に来る。
そしていろんなことを言ってくる。
直接メールなどで私を罵倒しにくる奇特な御仁もいるが、大抵はどこか目立たないところでそれこそ、はてブとか2ちゃんねるとか、あるいはもっとローカルな個人ブログでひっそりと罵倒してくれる。
その罵倒がちゃんと根拠を書いたものだったら、読む価値も反論する価値もあるのだが、何も根拠を書かないで
「キモイ」「ウザイ」「コメントがあれ」「自己満足」「バカ」「氏ね」
という類いの幼児語しか書いていないのがイナゴの特徴だ。

こういう人が増えたので、最近では知り合いにはこのサイトのことは基本的に話さない。会社では勿論、個人的な知り合いにも私がこういうサイトを主催しているということは話していない。
だからこのサイトのことを知っているのは私のごく親しい人だけだ。
そういう秘密主義になったのは、知り合いを疑うようなことになりたくないためで、だから「困っている知り合いの助けになるために」という当初の目的はもうはや放棄している。

イナゴはひとつひとつはたわいもない虫だが、大集合することによって、ネットの比重を狂わせ悪貨が良貨を駆逐するという現象を引き起こしているという。
これは本当にそのとおりだと思う。
私が仕事で関係している個人ブログを持つ経済評論家やジャーナリスト、エンジニアなどという現場を知っていてそこから情報を発信したいという意図を持つ人達は皆一様にこの問題で戦々恐々としている。
ブログのコメント、トラックバックを閉じてしまった人もいるし、サイトそのものを閉じてしまった人もいる。
「彼らに食いつかれるのを恐れて、専門家はブログで意見を表明しないし、普通のユーザー(特に女性)はSNSに逃げ込んでいる。」
という現象も事実として起こっている。

今ははてながweb上では比較的ホットスポットだから、こういう連中ははてなに集まっている。
面白いのは「2ちゃんねるの連中は自分たちはクズだという自覚があるが、はてなの連中にはそれはない」のだそうだ。
しかし前は2ちゃんねるがその最前線だったし、はてなだけにそういう連中が集まっているわけではない。

しかしそういうイナゴも検索に引っかかってくるし、トラフィックにも現れてくる。ブクマサイトにリンクを張られれば当然リファレンスも見えてしまう。
こういう連中がネットの世論の比重を大いに狂わせているという自覚は持って欲しい。
要するにきちんとした議論はする気がないのだが、メンドクサイしというのが自分に対するいいわけで、実際にはきちんと議論できる頭がないのだがそのことは認めたがらない。
その証拠に検索にもリファレンスにも記録が残らないような片隅にこっそり書いていれば良いのだが、きちんとリンクをはったりブクマしたりして、自分がそういうこを書いているということだけは誇示したいという自己顕示欲だけはある。それが哀しい点だ。


お気に召さないのは結構だが、「クソ」だの「キモイ」だのはチラシの裏に書いて欲しい。
これは当サイトのことだけでなく、他のサイトの情報を集めている時にも思うのだが、最近ネットで集まる情報の確度や意図通りのものが見つかるかということについて、ちょっと期待はずれなことが多くなってきている。
イナゴのおかげでネットの比重が狂い始めているとしか思えない。

コメント欄に書かれた
「日本のネット界隈は罵倒・中傷されることの「スルー力(りょく)」がないと発信できない空間になってしまいました。」

「実は社会では、こういう脳の小さいイナゴがsilent majorityなのですが、そういう連中は普通の学校や職場では発言の場がない。それが、だれでも発言できるウェブで多数派を占めてしまったということでしょう。」

というやり取りにもナットク。
しかし、webの操作環境が入りやすくなるに従って、こういう連中が増えるというのも必然なのかもしれない。
もともと「ネットは知の共有の場所だ」ということのほうが幻想だったということなのか、ちょっと前には2ちゃんねるは巨大な肥だめなんてことをよく言ったが、今はネットそのものが巨大な肥だめなのか。


<追記>
そういえば「ネットピンポンダッシュ」ということばもあるんだな。
ネーミングした奴はある種の天才だが、幼児的という意味ではイナゴよりも「ネットピンポンダッシュ」の方が言い得て妙だ。




2007年6月11日













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