会社の備品整理に伴い、使われなくなったパソコンが廃棄されることになった。
それでリース品は返却するのだが、さすがにクラムシェル型のiBookは秋葉原でも2000円程度で売られるくらいに値が崩れており、業者も産廃として処理する方がコストがかかるので引き取りをいやがるらしい。
それで結局「捨てるくらいならウチの次男のおもちゃにちょうだい!」とお願いしたところいただけることになった。クラムシェル型のインディゴブルーiBookだ。
もらったのはこういうやつだ
今のMacを見慣れた眼から見るとでかい・・・それに遅い
当然会社のルーズな管理のためにシステムディスクも無し。
家にもって帰って子供が使えるように再インストール。
久しぶりにOS9のインストールをやったが、なんと11分でシステムが入ってしまうという大きさにまず驚き。
昔はiTunesやiMovieなんかも専用インストーラでインストールしていたんだというのもすっかり忘れていたけど新鮮な驚き。
そしてMSOffice98をインストールしている途中でいきなり一度目のフリーズ。
システムがフリーズするなんてのはTigerになってから一度も体験したことがなかったので、これも久しぶりの衝撃的な驚きだった。
そういえばそうだよねえ。
OS9を使っていた時にはシステムをちゃんと動かすために連日のように徹夜していた。
毎日のように数回フリーズしていたし、クラッシュだって爆弾だって結構普通に目にしていた。
思えばこのOSのためにどれだけ人生の貴重な時間をムダにしたか。
そういうことを久しぶりに思い出させてくれた。
メモリはデフォルトで64MB(!)しか入っていなかった。
今では1GBでも不安を感じるのに!
それで手持ちの中古の128MBを追加装着して192MBに増設した。
それだけでも随分快適になった。
そういえばそういう長閑な時代でした・・・
しばらくはこれでOS9三昧かな
久しぶりのOS9のデスクトップ
iTunesって最初はこんなスキンだったんだよね
そのクラムシェルiBookに早速のトラブル。
スリープに入ると、あるいはフリーズして再起動するとそのまま画面真っ暗のまま再び復帰できず。
システムディスクを突っ込んでCキーを押しながら再起動するがやはり起動できない。
画面真っ暗のまま再び強制終了(電源ボタン長押し)再起動をかけても画面は黒いまま。
これを延々繰り返すが解決策は見つからない。
コマンドキー+optionキーを押しながら起動して起動システムの選択画面に入らせようとするがこれも失敗、shiftキーを押しながらセーフブートも試みるがこれも失敗。
さらに内蔵ブートメモリもリセットするために電源を抜いて、バッテリも抜いて再び電源を差して起動。
しかしこれでも全く症状は変わらない。
OS9時代にはこういうトラブルは本当に多かったよね。
手詰まり状態だが、こういうトラブルの時に瞬時にこれだけ対処法を思い出す自分にもちょっと驚かされる。
そりゃ5年以上もOS9は触っていないといったって、触っていた当時はそのトラシューで毎晩徹夜していたし、このサイトだってこの対処法を書き留めたログがその源流になっているくらいOS9のトラブルとはとことんつきあった。
家族と対面している時間よりもOS9に費やした時間の方が遥かに多かった。
それでちょっと頭を冷やして場所を変えるために寝室に持っていきふたを開けて起動したら、なんと!あっさり起動した。
結局この対処法は、復帰できなくなったらとりあえず強制終了してふたを閉じて「10数える」。
それで起動するということで解決することが分かった。
なぜそうなるのかその理由はさっぱり分からない。
でもOS9というのは確かにこういう理屈を越えたシステムだった。
2007年6月23日
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