anchor
MacOSXでclamavをコマンドで使う
先日Linuxでclamavをコマンドを使って、パターンファイル更新、スキャンまで実行する方法について書いた。
MacにインストールしたClamXav のエンジンも同じものだから、Macでも同じことができる筈だ。
そこでろくに調べもしないで、freshclam、clamscanなどのコマンドを打ってみたが、やはりパスが通っていないらしい。
ここまでは想定の範囲内だったのでLinuxと同じコマンドもトライしてみた。
しかし動かない。
勿論これも想定の範囲内・・・(^_^;)
そこでやっぱりちゃんと調べてみることにした。
いつもclamavのパターンファイル更新は
"/usr/local/clamXav/share/clamav"
の中身を上書きしているので、バイナリもこの近くに有るに違いないと思い、MainMenu を使って不可視領域を表示して、このあたりを探してみた。
その結果見つけたのがここだった。
"/usr/local/clamXav/bin/clamscan"
"/usr/local/clamXav/bin/freshclam"
そこでまずパターンファイルの更新のコマンドはこういうことになる。
sudo /usr/local/clamXav/bin/freshclam
そしてカレントディレクトリのスキャンはこういうコマンドになる。
sudo /usr/local/clamXav/bin/clamscan
さらにカレントディレクトリから下の階層を「再帰的にスキャン」するには
sudo /usr/local/clamXav/bin/clamscan -r
感染したファイルだけ結果表示するには
sudo /usr/local/clamXav/bin/clamscan -r --infected
感染したファイルを削除するには
sudo /usr/local/clamXav/bin/clamscan --remove
起動ボリュームの全てのディレクトリを「再帰的に」スキャンして感染したファイルだけ表示したい時にはまず
cd /
と打ってenter、
sudo /usr/local/clamXav/bin/clamscan -r --infected
と打ってenterすればいい。
一気に片を付けたい時には
sudo /usr/local/clamXav/bin/clamscan -r --remove
とする手もあるが、このコマンドで何かを削除されたら取り消しはできないので、慎重になった方が良いと思う。
以上せっかくMacOSXにはClamXav という優れたGUIフロントエンドがあるので別に覚えなくてもいいコマンドだが、Macでもこういうことができるという備忘録として。
もたもたトライアンドエラーをしながらもパターンファイル更新に成功した
そのコマンドはsudo /usr/local/clamXav/bin/freshclam ということになる
さらにもたもたしながらclamでのスキャンにも成功
sudo /usr/local/clamXav/bin/clamscan というコマンドで可能に
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最近ClamAVをTerminal で使うことにハマっている
ここで紹介した方法なのだが、最近これにハマっている。
MacOSXでclamavをコマンドで使う
ClamAVとは言うまでもなくMacで使えるもっとも強力なフリーのアンチウイルスソフトClamXav のエンジン、UNIXのコマンドの部分だ。
出自がUNIXのコマンドなのだからTerminal で使えても別に不思議でも何でもない。
でもなぜかTerminal から起動すると軽快に動くような気がする。
それは気のせいかもしれないけど、結果までエラーなく表示できるのは気のせいではない。
使い方としては一行でclamscanというコマンドとオプションとターゲットのパスを打つ手もあるが、ものぐさな私はもっともめんどくさくない方法でやっている。
まずTerminal に
cd
と打ってひとつスペースキーを打って、スキャンしたいディレクトリのフォルダアイコンをTerminal のウインドウにドロップする。
例えばライブラリフォルダをスキャンしたい時にはライブラリフォルダをドロップすると
cd /Library
という文字列がもう入力される。あとはEnterキーを叩くだけでそこにカレントディレクトリを移動できる。
Macならではの機能だ。
次にclamscanのコマンドを打つが、これも一度
sudo
と打ってスペースを一度打ってMainMenu などを使って
不可視フォルダを表示するようにしてFinder からGUIでclamscanのバイナリをドロップすればいい。そうすると
sudo /usr/local/clamXav/bin/clamscan
という文字列が入力されるので、あとはEnterキーを叩けばいい。
下の階層まで全部スキャンしたい時には
sudo /usr/local/clamXav/bin/clamscan -r
でいい。
しかもこのコマンドは入力しないといけないのは最初だけで2回目からはカーソルキーの上矢印を叩いていれば過去の履歴から呼び出せる。
なので次回からはカーソルキーとEnterキーだけで実行できる。
GUIでClamXav を起動してやるよりも楽だ。
何か感染ファイルのアラートが出たらそのあたりだけ、GUIのClamXav でスキャンすれば、隔離などができる。
この方が楽だし動きが確実なので最近これにハマっている。
Terminal のラク〜な使い方
cdと打って一回スペースキーを打ってスキャンしたいフォルダをGUIでドロップする
ライブラリフォルダをドロップすればcd /Library と入力されるのでEnterキーでそこに移動
あとは履歴のclamscanコマンドを呼び出してEnterキーを叩くとスキャンが始まる
使っているリソースは同じだからTerminal とClamXav の速度も安定性も同じ筈だ
しかし感覚的にはこちらの方がサクサク動いている気がする
今何をスキャンしているかが目に見えるし失敗が無いからかも
clamscanというプロセスが使用するメモリもこんなもの
ClamXav Sentry が1.6GBのメモリを使いまくっているのとくらべたら軽いもんだ
もっともClamXav の名誉のために言えばこちらも軽いプロセスではある
2009年8月24日