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附記:BeOS(HAIKU)導入記2/Starting up HAIKU


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Haiku OSでVMWareホストOSとマウス統合、クリップボード共用を実現する

ここでOSの第三極のHaiku OSを取り上げたところ、
帰ってきた!とらぶろ ? Blog Archive ? Haiku OSを試してみた。
というサイトに反応して頂いて、リンクまでいただいた。
そちらの記事を読んでいて私も気がつかなかったことを幾つか書いておられるので、こちらでも取り上げることにした。

まず、これは私も気になっていたことで、
「こういうもんかな」
と思っていたデスクトップのバックグラウンドのセンターがずれるという問題。

Worksapacesなどを使ってデスクトップを切り替えていると、スペースによって背景の「HAIKU』のロゴの位置がセンターからずれたり、この位置がバラバラなのが気になっていた。 実用上問題ないといえばそのとおりなのだが。

これは
Preference/Background
あるいはデスクトップを右クリックで「Add-ons』に入ってBackgroundで修正できる。


またVMWare FusionはHaiku OSをサポートしていないためにVMWare ToolsのHaiku版は無いと書いたが、「とらぶろ」さんの情報によるとVMWare Toolを自作しておられる有志もいらっしゃるとのこと。
さっそくこちらのその有志サイトに行ってToolesを試してみた。
momoziro研究所

結果、マウスの統合とクリップボードの共用はうまくいった。
注意点としてはアンジップは必ずHaiku OS上でやること、Macで解凍して渡すと何故かうまく動かないということぐらいか。

クリップボードの共用ができるならここはなんとかファイルの共有も実現できればありがたいのだが。
そうするとちょっとHaikuを実用OSとして使ってみたいというインセンティブがますます強まる。
試しにクリップボードでコピーペーストをしてファイルを転送できないかやってみたが、これはうまくいかなかった。
これは今後に期待。





vmw_toolsを解凍してできたフォルダの中のvmw_mouseというフォルダの
vmw_mouse.deviceというファイルを
/boot/home/config/add-ons/input_server/devicesに、
vmw_mouse_filterというファイルを
/boot/home/config/add-ons/input_server/filters
にコピーまたは移動する




マウスポインタをHaikuからMacに移動したり逆に移動すると
マウスポインタがスムーズに同期するようになった
これだけでも随分使いやすくなる




デスクトップの背景のセンターがずれる問題は
デスクトップを右クリックして「Background」を呼び出す
左ペインのセンターの数値を計算して入力しても良いし
上のスクリーンイメージをドラッグして大雑把にセンターに持ってきても良い
性格に合わせて好きな方法を選択する




クリップボード共用は同じzip内のvmw_serverというフォルダの
vmw_serverというファイルを/boot/home/config/boot/launchに置く




例えばMacのテキストエディタ上で文章をコピーして・・・




Haikuの上のStyleEditで新規テキストを作ってペーストすると
この通りMacのテキストをHaikuに渡せる
この調子でファイルをコピペで渡せないかトライしようとしたが
ペーストがグレーアウトしてどうにもならない
こういう機能は今後に期待というところ



2009年12月21日






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HAIKU OSがアルファ2バージョンになっていたので試してみた

こちらの記事を見ていたら、例のBeOS互換オープンソースOSのHaikuがアルファ2バージョンに上がったということなので試してみた。
帰ってきた!とらぶろ > Blog Archive > Haiku OS α2 を試してみたよ — ふたたびインストール編

見た目の変更は細かい部分の修正が中心のようだが、VMの構成をみているとバックグラウンドのOSの基幹部分は結構大きな改良が加えられたようだ。
ユーザから分かる変更点は、webブラウザがMozillaのBe対応バージョンのBezillaからweb kitを採用したWebPositiveに変更された点だ。

インストール方法は前回とほとんど変わっていないので、以前の
BeOS(HAIKU)導入記
を参照願いたい・・・ではあまりにも素っ気ないので、おさらいをキャプチャーで。





haikuのディスクイメージファイルをHaiku Projectページからダウンロードする
VMWareユーザはVMバージョンを、PCにインストールする時にはISOバージョンを
どちらにも使いたい場合はAnybootバージョンが用意されている




旧バージョンのhaiku OSを削除して解凍したアルファ2バージョンを
例によって~/Documents/Virtual Machines.localizedの中に入れた




ここでまた前回と同じミスを私は犯すのだがVMWare Fusionのアシスタントを使って
VMバージョンのディスクイメージをインストールしようとしている
後述するがもっと簡単な方法でHaikuは起動する




「ディスクを使用せずに続行」でディスクイメージを選択する
この方法でもHaikuは起動するがネットワーク接続で問題を起こす・・・
ということをこの時の私はすっかり忘れて型通りの手順で進めようとしている




これも前回通りオペレーティングシステムの選択は「その他」、バージョンも「その他」になる




新規仮想マシンを置くフォルダを選択してGO




これでもうすぐにHaikuの起動画面に入る
お馴染みのアイコンパレードが始まる




ほぼ前回も取り上げたが以下Haiku OSの設定についてまとめ




まずは日本語を使えるように設定する
右上の「デスクバー」(青い葉っぱのアイコン)からプルダウンして
「Preference」「Fonts」をクリック




帰ってきた!とらぶろさんの情報によると前回
日本語スタンダードで採用された「小夏」フォントに代わって
日本語標準フォントは「VLゴシック」「VL P ゴシック」に代わったそうだ
ここの項目をこの日本語フォントに変更する




続いて同じ「Preference」から「Locale」に入る




デフォは「English」のみになっているので「Japanese」
ドラッグして「English」の上に持ってくる




Haiku OSはMacやWindowsと違って設定はすぐに反映されるのがBeOSゆずりの特徴なのだが
日本語ロケールを反映するにはやはり再起動した方がよさそうだ




同じく「設定」からキーボードレイアウトに入る
「とらぶろ」さんの情報で知ったのだがこのキーボードレイアウトはドラッグで自由に変更できる
前回Macにぴったりなキーボードレイアウトの設定が
見つからず悩んでいたのだがその問題はあっさり解決した
CapsLockとControlの位置が逆なのが辛かったのだがこれでMacと同じに使える
この工夫はLinuxでも是非取り入れてもらいたいなぁ




フルスクリーン表示で使いたいので「Screen」設定はこの数字にした




タイムゾーンは勿論日本時間に変更




これも前に取り上げたが日本語入力環境の「canna」を使えるようにするために
/boot/optional/system/add-ons/input_server/methods/cannaにある
cannaというファイルを/boot/home/config/add-ons/input_server/methods/に移す




これで日の丸に富士山の日本語入力環境がすぐ表示される




インターネットに接続できない問題が起きてここでインストール法の間違いに気がついた
正しくはこの「haiku-r1alpha2.vmx」というファイルをクリックして起動すればいい
アシスタントも必要ない




起動するとまた新しいバージョンのVMWare対応に
変換するかと聞かれるので勿論OKする




起動したら旧バージョンのバーチャルマシーンは
VMWare Fusionのリストから削除しておくこと




最初の手順でインストールするとこのネットワークアダプターが
<empty>という表示のまま次に進めなかったが
こうするとこの通りインターネット接続にはあっさり成功する




ここでウワサのHaikuも採用したというweb kitのブラウザWebPositiveを試してみる
表示はやはり速そうだ




ところが「とらぶろ」さんの情報通り日本語の表示に問題が起きた




そこでWebPositiveの設定をいじって
ここでもVLフォントをデフォルトのフォントにする




これで日本語サイトは表示できるようになった




と思ったが完全ではない
GoogleなどUTF-8を採用しているようなサイトは
やはりうまく表示できないようだ
これも今後の改善に期待
あるいはBezillaをインストールするという方法もある



2010年12月14日














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