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2004 年 4 月 1 日





WaveMaster
(Freeware)は水面の波紋などをグラフィックに書き出すことが可能なアプリ。
設定の仕方によって美しいデスクトップピクチャーを書くこともできるだろうし、理科の教材としても使うことができそうだ。

作例では二つの発振源の波が干渉しあって、波が打ち消し合う場所と強くなるエリアがあるという物理で習う現象を見事に書き出した。


WaveMasterは波の性質を性格に再現して波紋を書き出すアプリ
作例では波の干渉を見事に書き出した




2004 年 4 月 9 日





にせマック1.0 Carbon
(Freeware)はMacの偽デスクトップを表示するアプリ。
何の役に立つかというと、付属のreadmeから引用すると、
「ゲームをしてたり、やらしいホームページを見てる最中に、いきなり上司が近づいてきて腰が抜けそうになったことのあるキミに朗報だ。「にせマック」は画面全体を偽物のデスクトップで覆い隠してキミの「ぎくっ!」をカムフラージュするぞ。」
ということらしい。

デスクトップをpdfにキャプチャして(「なるべく仕事バリバリふうのデスクトップが良い」という親切なアドバイスが書かれている)このアプリと同じフォルダに入れておくだけで、アプリを起動した時にこの偽デスクトップをフル画面で表示してくれる。

「とっさに表示できるようにバックグラウンドに表示しておいて使う」と書いてあるが、それでは使いにくいので「隠す」メニューで隠しておいて、とっさにドックアイコンで切り替えて表示するという使い方が実用的だと思う。

そもそも実用ソフトなのかという疑問はあるが...



にせマック1.0 Carbonの偽デスクトップには偽メニューも着いているという凝りよう
メニューは全部ダミーだが、なかなかなオバカっぷりが気に入った




2004 年 4 月 13 日





Monolingual
(Freeware)がバージョンアップしていたので入れてみた。
削除できる対象言語がかなり増えた。
つまり厳密なモノリンガル化ができるようになったということだ。
ただ、今まで見たこともないようなマイナーな言語も含まれているので、削除にかかる時間が気になるところだ。
簡易にやりたい時には、ドイツ語、イタリア語などの主要言語だけを選択した方がいいかもしれない。



Monolingualの操作画面が変わってほとんどの言語を削除できるようになった
しかしジャワ語内蔵アプリというのは見たことが無いが...




Virex 7.5
(Freeware)を人のお勧めもあって入れてみた。
これはMacAfeeの新しいウイルスチェック、削除ができるいわゆる「ワクチンソフト」だ。
β版なので無料でテストできるが、入れてみた印象はなかなか"重い"。

今までウイルス対策はFireWallCheckmate等の水際で感染防止をするソフトしか入れていなかった。

ほとんど無菌状態だったMacOSXにとっては、今でもこの二つがMacでは一番有効なセキュリティだと思ってはいるが、 MacOSXにもこんなウイルスがあるというニュースが流れたので、ここは素直にワクチンソフトも検討しようということにした。

ワクチンソフトの有効性は限定的なものだと今でも思っている。
しかし2重3重の防御を考えて補助的な対策としてこういう物を入れるという考え方なら、意味があると思う。
いつも思うのはシマンテックをインストールしただけで安全だと考えるなということなのだ。

ただしこのintego社が警告しているウイルスだがかなり眉唾というか、この指摘されたファイル自体はOSXの脆弱性をついて、MP3のID3タグなどファイルを装ってアプリケーションを仕込むことができるということを実証するためのファイルというのが真相らしい。
(しかしFinderのプレビューで見るとちゃんとアプリケーションと表示されるらしい。それなら対策のしようはありそうなもんだが...)

それ自体は感染力がほとんどないし、ウイルスとしては機能しないそうだ。

危機を煽って自社製品を売り付けようとしているマッチポンプじゃないかという指摘があって、この会社叩かれているようだ。
しかしintegoは
「競合する他社のように実際に被害が起きてから警告するという方法を我々は取らない」
と説明しているそうだ。

いずれにしても、転ばぬ先の杖だ。
このトロイの木馬を選択的に撃退するソフトもGPLで公開された ので利用してみるのも良いと思う。




Virex 7.5の操作画面
インターフェイスはシンプルだが、重いしスキャンにはかなり時間がかかる




Virex後刻譚




このVirexを入れたところ、システムが不調で異様に動作が遅くなった。
Virexを終了しても遅いのに変わりはない。
それでプロセスビュアーを起動してみたところ、なんとこのVirexのふたつのStartupItemだけで常時CPUを40%前後占拠している。
書き込みファイルの自動スキャンなどに要るのかもしれないが、いくらなんでもCPUの半分近くはひどすぎる。

これだからメーカー製のウイルス対策ソフトは使い物にならないのだといいたい。

せっかく薦めてくれた人には申し訳ないが、これでは仕事で使えないので速攻アンインストールすることにした。
ただしこのアンインストールがまた面倒くさい。

Preferenceだけでなく先に触れた
/Library/StartupItem
の中身も削除しないといけないし、
/System/Library/Extentions/
の中にもカーネルエクステンションが入っている。
こちらはroot権限が無いと削除できない。

いくらβ版だといっても、もう少し実用に配慮してほしいものだ。




こいつが元凶のStartupItemだ
daemonとして起動しているとCPUを4割も占拠するウイルスなみの凶悪犯だ





2004 年 4 月 14 日





Pastor
(Freeware)を入れてみた。
サイトのログインパスワード、アプリのシリアルナンバーなどセキュリティで守っておきたいデータを保存できる。
パスワードで暗号化するので、モバイルを紛失しても個人情報は守られる。

欲を言えばサイトを呼び出した時にログインID、パスワードを自動入力までしてくれると、Keychainよりも使い勝手が良いアプリになるのだが。

なおOS10.28では最新の1.5b4は起動できなかった。
1.4.1がこの環境では必要だ。



Pastorはパスワード、ID、シリアルナンバーを暗号化して記録するアプリ
自動入力できれば完璧なんだが




個人情報は暗号化して保存される
保存も読み出しもパスワードを要求される




3DOSX
(Freeware)はMacのユーザーグループが作り出した驚くべきファイルブラウザだ。
OpenGLを使った3D画面を使った画面でディレクトリを表現しており、階層構造をまさに「立体的に」上がったり下がったりして移動する。

移動やファイルの選択の切り替えはカーソルキーを使う。
マウスを使わないというのも新しい。

深い階層に行く時に上に上がるのがちょっと感覚と違うが、こういうグラフィックでコンピュータを操作できるというのが次世代のインターフェイスをイメージさせる。

これがユーザグループのフリーウエアだというのがさらに驚く。

使いやすいかどうかはよく解らないが、コンピュータのインターフェイスというのはこういう風に進歩していかないと嘘だと思う。
いつまでも20年前の平面なウィンドウとアイコンシステムから抜け出せない今のパソコンのインターフェイスにはもう飽き飽きしているはずだ。
仕事用パソコンはゴミでもいいかもしれないが、プライベートで遊ぶ時に使うインターフェイスがお仕事用の無味乾燥のインターフェイスと一緒であって良いはずが無い。

いずれにしても3次元的にファイルのあり場所を理解できるというのは、何か新しいものが生まれる期待が湧いてくる。
なぜなら我々霊長類はその発生起源からして、ものごとを3次元的に、立体的にとらえる性質があるからだ
従来の平面的なインターフェイスよりも、人間の感覚にマッチしたインターフェイスが生まれるかもしれない

こういう物がもっと進化して製品版市場にインパクトを与えてくれることを切に希望する。



3DOSXのデスクトップはいきなり立体的に立ち上がったアイコンや
ディレクトリを示すテーブルで表示される




深い階層に入って行くほど上のテーブルに移動する




ひとつのディレクトリに入った時も隣のディレクトリが見える
こういう所に何か新しい可能性を感じてしまうのだ





ところでメモソフトとして愛用していたMacJournalがクラッシュしてしまい、全く読み出しができなくなってしまった。
バックアップファイルを読み込ませようとしても、昨年使いはじめた頃の旧バージョンから引き継いだ部分しか再生できない。

原因はクラシック環境を起動したところフリーズしてしまい、そのまま強制再起動をかけたところ、その時に起動していたMacJournalのファイルが壊れてしまったということらしい。

最近クラシック環境は連続してフリーズしている。
いつまで経ってもOS9の呪縛から逃れられないのは困ったものだ。

それよりもこのMacJournalだが、自動的にバックアップファイルも生成するので、問題は起きないだろうと思っていたが甘かった。
おかげで今日一日仕事にならない。
仕事のメモを全てこのメモソフトに書き込んでいたからだ。

バックアップはどんな場合にも必要だ。

最近油断していたので、バックアップ用のハードディスクを持ち歩いていなかった。
ファイルのバックアップも週に一回しかやっていない。
これではいざという時に役に立たない。
やはりバックアップは常に持ち歩かないといけないし、バックアップはもっと頻繁にとらないといけない。

今日のことは教訓を残した。
分かっているのに油断してやっていなかったというのが、コンピュータを扱う上で一番大きな問題につながるのだ。




2004 年 4 月 15 日





MacJournal2.5.2
(Freeware)は結局自宅に置いていたバックアップを残していたおかげで、データの大部分を復活することができた。
こういうバックアップHDはせっかく2.5inchの小さいディスクなのだから、持ち歩かないと意味が無い。

ところでこの復旧作業に伴って前から気になっていたバージョンアップを入れた。
大きな違いは無い。
しかし前からあったら便利なのになと思っていたズーム機能がついた。

これで見づらい東京地下鉄路線図も実用的に使えるようになった。
この作者さんはかゆいところに手が届く開発をしてくれるのがうれしい。




カスタム化できるツールバーにはズーム比率の
プルダウンを入れられるようになった




これで見づらかった東京地下鉄路線図のような資料も
詳しく見たい時にはズームできるようになったのがうれしい




2004 年 4 月 16 日





Holding-Pattern
(Freeware)は6Mにもなるでかいスクリーンセーバだがそれなりのことはある。

飛行機の窓から外を見ているようなビジュアルだ。
写真を加工してループしてスクロールしているようだが、普通なら流行りのOpenGLなどCGベースを使いそうなところを敢えて写真にしたところが面白い。
おかげで絵面はリアルだ。
スクリーンセーバ本体はでかいが。

インストーラでインストールできる親切設計でもあるし。




Holding-Patternのセーバ画面
スクロールしているのが写真なのが驚き...手間がかかっている





SweetMail
(Freeware)は軽いメールクライアント。

あのSweetMailが帰ってきた!

といっても作者はどこにも行ってないというかも知れないが...

どうやら2年ぶりのアップデートらしい。
前に使った時には確かシェアウエアだったように思ったが、フリーウエアになっている。
それ以外は前と比べて変わったところは特にない。
フェイスもCarbonアプリらしいOS9ライクな雰囲気だ。
このメーラは何の飾りっけも無いし、特に高機能というわけでもなかったが安定しているし、軽いし、添付ファイルの送受信で失敗したことが無かった。

マルチアカウントには対応しているが、そのアカウントごとにボックスを分けることができない。
それでもこれをバックアップメーラとして使う価値があるのは、軽くて動作が安定しているということが特にメーラの場合は大事なことだったからだ。
特にOS9当時はOutlookExpressという極悪なメーラに悩まされていたので、このまともに動くメーラというのはすごく貴重だった。

今後の開発予定なんかがサイトに上がっているが、本当に続きをやるんだろうか?




SweetMailのフェイスはOS9時代そのまま
簡易だが動作が確実なのでかつてバックアップメーラとして愛用していた


2004 年 4 月 18 日








Gomoku 1.4.2
(Freeware)は五目並べのゲーム。
五目並べについてはOS9アプリにかなり強力なKzGomokuという奴があったことを前にここに書いた。
(後攻めだと心してかからないとまず勝てません。かなり強いです)

この五目並べがOSXに対応してくれないかなと思っていた。
しかし残念ながらそういうプロジェクトが立ち上がったという話はまだ聞かないが、地球の裏側のフランスから別の五目並べがやってきた。

早速試してみたが、なかなかのもんじゃないだろうか。
結構強い。
しかし難度を最高に上げて後攻めでトライすると、先攻めのコンピュータが攻めないで相手の手を潰すことに専念しはじめるのが面白くない。

本当に連珠が強い人というのはそういう防御中心の打ち方はしない。
もう少し研究してほしいところだ。




Gomoku 1.4.2は碁盤の大きさ、後攻め先攻め、強さなどを設定できる
なかなか楽しめる五目並べソフトだ




Mismatch
(Freeware)は例のMacOSXのMP3を悪用するMP3Virus.genまたはMP3.Conceptと呼ばれるウイルスの元を悪用したファイルを駆除するスクリプト。

先日はこれはMacupdateからダウンロードできたが、なぜか今はダウンロードできなくなっている。そのうち再開するかもしれないのでリンク先と共に一応、記録を書いておく。
というのは先日、MacAfeeのVirexというソフトを試したのだが、メーカー製のウイルスソフトは役に立たないゴミソフトばかりだということを確認しただけの結果に終わったからだ。

Macのウイルス、トロイの木馬は非常に少ない。だからメーカーの対応は後手に回るし、メーカーはウイルスソフトで高い金をふんだくりたいから、余計な機能をどっさりと盛り込んでくれる。
しかしユーザが必要としている機能は、ウイルスファイルを見つけて削除してくれるという機能だけなのだ。
だから昔のクラシックOSの時に使っていたような、Autostartだけをスキャンするアプリとかそういう単機能のアプリの方が結局役に立つ。

こういうソフトを見つけようとしたら、ネット上の情報を常に注意してみておくことしか無い。

このMismatchもそういうネット上で見つけたMP3Virus.genだけを削除する単機能のスクリプトだ。

使えると思う。Folder Action ScriptだからそういうMP3、Gifなどを入れる可能性のあるフォルダにこれを設定すればいい。
デスクトップフォルダには設定できない。アーカイブやディスクイメージもスキャンできない。
しかし単純だが強力だと思う。

ただこのタイプのウイルスは今でも一般に広がっていないし、永久に流行しないという意見もある。
この騒ぎはintegoのマッチポンプだという意見もその通りかもしれない。しかしこういう備えは常に考えておいてもいいかもしれない。
ただしメーカー任せではなく、自分で考えての話だ。
それにしても今ダウンロードサイトがしまっているのが気になる。 早く再開してくれればいいのだが。



Mismatchが問題のMP3を発見した時のログ
フォルダーアクションを設定したフォルダに
問題ファイルが入ると削除するかどうか聞いてくる




その設定はこの二つのスクリプトを起動して、「Mismatchを設定する」を選ぶだけだ




ところでこの問題のファイルを実行しようとすると、iTunes
「これはアプリでファイルではない」というアラートを出す
だからこれがウイルスにはなり得ないという
一部のエキスパートの主張もうなずけるものはある




2004 年 4 月 19 日




これは面白い!


こんな機能があるなんて知らなかったです。
Google検索エンジンなんですが、webキーワード検索だけでなく、こんな使い方があります。
Google

1)リンク先、キャッシュ検索
これは前から知っていました。
特定のサイトのURLを検索窓に入れると、そのサイトにリンクしているサイトが検索できます。
これで情報を芋づる式に釣ることもできますし、そのサイトの情報がその世界でどれくらい注目を集めているかなんていうことも解ります。

また消えてしまったサイトもしばらくGoogleエンジンのキャッシュに残りますので、企業が不祥事を起こして慌てて削除したサイトも、Googleで簡単に見ることもできます。
Microsoft社なんかこのせいで、例のRealPeopleに対抗した嘘キャンペーンがばれた後慌てて削除したのに、この嘘サイトがGoogleエンジンに残っていてさらし物にされていました。
webで露骨なデマを飛ばすとこういう所でさらし物にされるので気をつけましょう。


2)なんと電卓の代わりになる。
試しに1+1と入力してみましょう。
また%の計算もできますので、消費税の計算にも使えます。
試しに19800*105%と入力してみましょう。

なんだ!下手なOSバンドルの計算機よりもいいじゃないか!


3)度量衡計算機にもなります。

1 feet=
と入力してみましょう。
「インディー500マイルというが500マイルとは何キロだ?」という疑問が湧いたら
500 miles=
と入力してみましょう。このレースの過酷さが解ります。

これは使えるので自前サイトのトップにもこの検索ボックスを貼付けることにした。
便利です。




2004 年 4 月 20 日




ついにやってくれたというか、ハードのへたりが出てきた。
メインに使っているiBookDualUSBのACアダプターが死んだ。
自宅で使っていたらいきなりバッテリー残量が残り少ないというアラートが出てびっくりした。

原因はこのDCケーブルの付け根の部分の断線らしい。



それでさっそくググってみたが、このiBook、PowerBookの電源アダプタの断線トラブルはかなり起こっているようで、トラブル事例がどっさり出てきた。
しかし大半の事例は右側のiBook本体に差し込むプラグの付け根が断線するというもので、アダプタ側の付け根が断線するという事例は全く見つからなかった。

どうやら特殊なトラブルらしい。
原因として思い当たるのは子供が足を引っかけたことくらいか。
自宅で使っている時にはケーブルを床に這わすことになるので、どうしても子供が暴れるリビングの真ん中をケーブルを這わすことになる。
でもこのヨーヨー型というのは今回の断線個処にもストレスをかけるんじゃないかという心配はしていたので、どっちが原因か解らない。

プラグ側ならひょっとして交換がきいたかもしれないがこれは事例がないので、どうせ新品御買い上げになるだろうと思いバラしてみた。
それにしてもこの側のカーボネイトと思われる透明プラスチックはものすごく頑丈に接着してある。
基本的には「バラすな」ということだろう。
うまくいったら修理できるかもしれないというスケベ心でバラしてみたが、半田が浮いているというような単純なトラブルではなく、やっぱりケーブルそのものが断線しているようだ。

このケーブルも特殊な形状をしているので、線を剥き直してつなぎ直すというのは断念した。
ここは結構大きな電圧がかかるところなので、整備不良で火災を起こしたら自己責任ということになってしまう。
寝ている間も電源入れっぱなしということもあるので、火事を出したら恐いので修理するのは諦めた。
同じトラブルを抱える人にも修理は不可能だとアドバイスしたい。

結局新品の サードパーティ製のアダプタを購入した。



これはプラグにLEDが仕込まれているので、充電状態かトリクル状態かや断線などで通電が無くなった状態かが解るようになっている。 こういうところが光るのは無駄だと思っていたが、今回のようなトラブルを経験するとこういう仕様にも意味があることが解る。
最初パワーマネージャなどのソフトウエア的なトラブルを疑って何回か再起動したり、リセットしたりしたからだ。


ところで子供が足を引っかけるようなところにケーブルを這わさないといけない理由は、LANケーブルがそこからしか取れないからだ。

そこでもうそういうところにケーブルを置かなくてもいいように、AirMacPortとAirMacCardを購入した。



久しぶりのハードウエアの購入だ。
これで電源ケーブルももっと足を引っかけにくいところから取れる。
無線LANが本当に必要だろうかと迷っていたが、こういうことがあるんだったら迷わずに最初から買っとけば良かった。

もっともこの構造だと、この電源アダプタはいつか断線したような気がするが。


2004 年 4 月 21 日




きのう導入したAirMacだが、実際使ってみた感想をいうとかなり良いですね、これって。
いままでなぜ無線LAN導入をためらっていたんだろうかと思うくらい快適だ。

まずMacのアクセサリーに共通のことだが、設定が驚くほど簡単だ。
昔「無線LAN構築の実技」というような本を読んだことがあるが、無線LANってなんて面倒くさいんだろうかと思ってしまった。
ところがAirMacは電源を入れて、AirMacカードを挿入したiBookを再起動しただけでつながってしまった。

あとはネットワークセキュリティを確保するためにパスワードを設定するだけだ。
あっけないほど簡単だ。
「無線LAN構築の実技」はそういう本が一冊書けてしまうくらいに複雑で難しい技術だったはずなのに、設定に要した時間は数分というところだった。

あとはiBookを2階に持って行こうが、玄関に持って行こうが簡単に接続できてしまう。
唯一の不安はwepという無線LAN独自規格の暗号化技術が持っている欠点だけだ。
設定では40bit暗号化と128bit暗号化を選べるようになっているが、この40bitwepはセキュリティ面で欠点を持っていて、スキルがあるクラッカーなら破ることが可能だという話を聞いた。
それで128bitを選択したわけだが、理論上はスーパーコンピュータの総当たり攻撃で破るのに数千年かかるというこのセキュリティを当面信頼するしか無い。
(一応自宅iMacもiBookもFireWallを起動しているので、この問題はさほど心配する必要は無いはずだ。AirMac自体がルータ機能を持っているので、WAN側から侵入される心配はまず無いし、あとは無線を傍受されて侵入されるピッキングクラッカーの心配だけだが、これだってFireWallを破る必要があるわけだから、実際には侵入はほぼ不可能だと考えている。)


しかしそういう不安を除けば接続に不安定感を感じることもないし、有線LANと全く同じようにつながっている様子は感動的ですらある。

モバイルはケーブルから解放されてこそ本当に快適さが解る。
こうなると100以上のデバイスを接続できる無線LANポートにiBookひとつだけをつないでいるのは勿体ないような気がしてきた。

家庭の電気製品を全部ネットワーク化してここに接続すれば、イロイロ面白いことができんじゃないかというネットワーク家電の発想は実に自然な発想だという気がしてきた。
家電製品をネットワークにつないで一体何になるんだという議論も未だにある。
しかしこういう物って実際に使ってみないと便利さが解らないんだなぁ。
無線LAN接続機器がもっと出てこないかなという興味が俄然湧いてきた。


あとこのルータ機能があるAirMacを入れた最大のメリットとして、今まで悩まされてきたyahooBBのタコWindows規格のADSLモデムの問題が解決したことも付記しておく。

このyahooタコモデムはどういうわけかMacでつなごうとするとDHCPからのIPアドレスの取得に失敗するという問題があった。それで接続に成功するまで2~3回再起動する必要があった。
iBookで接続に成功すると次からは問題なく接続できるが、次にiMacで接続するとまた接続に失敗するという問題にずっと悩まされていた。

yahooのサポートに文句言っても、
「MacOSXはサポートしていません」だの
「WindowsXPなら問題なく接続できるんですが」
とか言われるだけでどうせ建設的な話なんかできないだろうから、もう文句を言う気力すらないのだがこの問題が解決したのが実は一番うれしかったりする。
(DHCPのアドレスをちゃんと取得できるかどうかは、TCP/IPなどのネットワークの規格の問題のはずなのに、このプロバイダーはなんでもかんでもMacのせいにするしか能が無いらしい。

ウソでもサポートだというんなら、もうちょっと勉強してもらいたいもんだ。)




2004 年 4 月 22 日





iStumbler.1
(Freeware)は無線LANのポートをスキャンするアプリ。
最寄りの無線LANポートからどういうネットワークが送信されているかを表示できる。

MacのAirMac自体にもそういう機能があるが、これはシグナルの強さやマップを表示できるので受信状態がもひとつという時にポートの位置を探すということができるかもしれない。




iStumbler.1は無線LANのポートを探すアプリ
マップがついているのが面白い

SoundandLights I
(Freeware)は楽しいアプリだ。
これを起動すると、暗闇にスイッチが浮かぶ。
そのスイッチをクリックしてみると...?

小粒だが物語がある、心温まるアプリ。起動してみることを御薦めする。



SoundandLights Iは物語があるアプリだ
といってもこのキャプチャーだけでは何のことか解らないだろうけど

SoundandLights Il
(Freeware)も同じシリーズ。
暗闇に下がるチェーンを引くと...?



SoundandLights Ilのキャプチャー
といっても暗闇だがこれがどうなるか?


2004 年 4 月 23 日





StreetCrossing
(Freeware)は、ニューヨークの街角の風景と喧騒をスクリーンセーバにしたもの。

動画のスクリーンセーバはどれもこれも重いのが普通だが、このStreetCrossingは非力なマシンでも問題なく動くように工夫はされている。



StreetCrossingはニューヨークの街角を再現したスクリーンセーバ
ただそれだけのものなのだが、なぜか見ていると引き込まれてしまうのはなぜだろう


2004 年 4 月 25 日




だいぶん前に
OggVorbis.qtx
(Freeware)というQuickTimeプラグインを入れていたが、今まで使うことが無かったのでこれが有効なのかどうか解らなかった。
しかし先日もらった音ファイルにOggVorbis形式のものがあったのでようやくこれの実力を試すことができた。
結論からいうとこれはQuickTimeのプラグインではあるのだが、これを入れることでiTunesもOggVorbisを読めるようになった。
感激ではある。
iTunesQuickTimeに依存しているわけだら、考えたら当たり前なのかもしれないが。



OggVorbis.qtxを/Library/QuickTimeにいれておく
これだけでQuickTimeのOggVorbis形式ファイル読み込みが可能になる


しかしここで問題が起きた。
例の音ファイルにジャケットアートを書き込もうとしたところOggVorbisはこのjpegなどをタグに書き込むジャケットアートをサポートしていないことが解った。
Clutter(Freeware)で書き込み動作をしても、コントロールできないというアラートが出るだけで、書き込めない。
しかもこのファイルのところでいつも停まってしまうので、このファイルより順番が後ろのmp3も全部書き込みができない。

OggVorbisは小さなファイルサイズで高音質を実現しているという。
また特許問題がごたごたしているmpegと違って、これの開発元は完全なオープンソースを謳っている。
是非応援したいところだが、最近このiTunesのジャケットアートを便利に使っていたところなのでこれが使えないのが痛い。


それで仕方が無いのでこのOggVorbisファイルをmp3に書き出すことにした。

ところがそのものズバリというアプリは SoundConverter(Shareware)しかない。しかしこれはまだライセンスキーを買っていないので、500Kまでのファイルしか変換できない。




SoundConverterは操作も簡単だし、あらゆるサウンド形式に対応している
ライセンスキーをMac1台につきひとつずつ買わないといけないのがシビアだが...


そこでそう思って音ファイルの変換アプリを探してみると、意外に無いもので特にOggをサポートしているものはWindows用ではいくつか見つけたが、Mac用で見当たらない。
まさにこのSoundConverterは数少ないアタリソフトなのだが、今からライセンスキーを買っていたんでは今晩作業ができない。
(思い立ったらすぐやらないと気が済まないという、コンピュータを扱うには不適格な性格です)

そこで2段階のロスが多い作業になるが、一度OggVorbisをaiffに書き出してそれをmp3に変換することを思いついた。

aiffへの書き出しには今回、spwave(Freeware)を使うことにした。
これは波形を見ながら音ファイルを編集できるというアプリだが、今愛用している Spark ME(Product) と比べると細かいタイミング編集が難しい。
しかしこのアプリもメリットがあってOggVorbisを読めるし、読み込んだファイルを直接aiffに変換するのだが、その時に余計なファイルをずらずら作らないので作業手順がすっきりする。
やはりこういう物は置いておくもんだと思った。



spwaveは大学の研究室から生まれた音解析ソフト
これで編集、トリムもできるし違う形式に書き出すこともできるスグレ物


これでaiffに書き出し完了したものを、こんどはこかこ~だ(Freeware)を使ってmp3に変換、これをiTunesに読ませたところ今度は問題なくジャケットアートを取得した。
心配していた2段変換による音質の劣化だが、特に問題はないようだ。

以上トラブルシューティングでもないけど、音ファイル変換でちょっと遊んでみましたというところか。


こういうサウンドファイルなどの事情を近々appliのコーナーでまとめようと思っている。
なかなか作業は進まないが。






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