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2004 年 5 月 1 日





SideTrack
(Freeware)のバージョンアップを入れた。
まだパブリックベータだがカーネルパニックを起こすバグフィックス以外に設定項目が色々細かくなっている。
トラックパッドのキャリブレーションも前よりも精度が上がっているみたいだし(ということで前の初期設定は一切ご破算になってしまう)スクロールの幅も細かく調整できるようになった。

一番面白いと思ったのは、4つのコーナーに右クリックなどを振り分ける機能がついたことだ。
片手でコンテクストメニューが使えるのは便利かもしれない。


SideTrackの設定画面
四隅に右クリックなどの機能を振り分けられる




2004 年 5 月 5 日





DFX Saver 2.0.1
(Freeware)
スクリーンセーバをいくつか。
これは花火の派手なスクリーンセーバ。音もついている。
楽しいスクリーンセーバで今回のお気に入り。


DFX Saver 2.0.1のスクリーンキャプチャー
なかなか派手な絵面が気に入った





Batz 1.2
(Freeware)
これもスクリーンセーバ。
月夜の晩はコウモリが飛び交う。
何となく不思議なサウンド付き。


Batz 1.2はコウモリが飛び交うスクリーンセーバ





ArtSaver - Stevens 1.1
(Shareware)はスティーブンスさんのアート写真をフルスクリーンで表示するスクリーンセーバ。
木目調などいくつか選べる額のデザインで、美しいアート写真をスクリーンセーバにできる。
アーティストのスティーブンスさんを支援する意味で是非登録してほしいというのが作者からのお願いだそうだ。


ArtSaver - Stevens 1.1は美しいアート写真のスクリーンセーバ
これは写真が良いから値打ちがあると思う





Planet 13 1.0.3
(Freeware)は第13惑星の世界を描いたこれもサウンド付きのスクリーンセーバ。
レトロなデザインのエイリアンが泣かせる。



Planet 13 1.0.3は美しい異星の世界を描いたスクリーンセーバ


この60年代してるエイリアンのデザインが泣かせる



2004 年 5 月 6 日





Popcorn SS 1.0.2
(Freeware)
こうなったらスクリーンセーバ祭りだ。
今時のパソコンにはスクリーンセーバなんか必要ないという突っ込みは聞こえないふりして、良いじゃないか楽しければということでさらにスクリーンセーバを続ける。

これはぽんぽん弾ける音と共にポップコーンが弾け飛ぶというスクリーンセーバ。
ただそれだけである。
ただそれだけだが、イッパツ芸のような面白さはある。

会社で音を出して使う勇気があるかな?



スクリーンセーバでポップコーンが弾けて何が悪い





NightLights 1.1.4
(Freeware)
夜中にデスクトップで電飾がキラキラ点滅したら...

きっとクリスマスでなくても幸福な気分になれるに違いない。

きれいです。



こういう電飾ライトがスクリーン画面で点滅する
シェアウエア登録をするとデスクトップに点滅させることもできるようになる





Lightning Bugz 1.0
(Freeware)
光物をもうひとつ。
こちらは蛍だ。

シェアウエア登録をすると色合いが違う蛍をまぜることもできる。
こういう光物のスクリーンにはなぜか吸い込まれ感のような魅力がある。

つい見とれてしまうというか。



蛍のスクリーンセーバだ
先の花火とあわせて夏物のスクリーンはそろった...次は冬物だ!





Frosted 1.1
(Freeware)
そしてこちらが冬物あつらえ品。

ヒッチハイクをする短気なスノーマンは、じっとしていられない...

会社で使えばスターになれること請け合いだ。



冬はこちらのセーバなんかいかがでございましょう
なんせ豪雪仕様になっておりますので安心でございます






SoundandLights III
(Freeware)
こちらはスクリーンセーバではないが、例のサウンドの物語り付きのフル画面ピクチャー。
一応アプリケーションではあるが、こういうのをなんと呼んだら良いのか解らない

楽しいから遊びアプリを集めたプレイグッズに分類している。
これも画面から抜け出すにはちょっとした手順を踏まないといけないから、簡易なスクリーンロックの代わりにはなるかもしれない。




この月をクリックすると災難に見舞われた人々の物語が聞こえてくる




それと例の天気予報表示アプリの

Meteorologist
(Freeware)だが、また不具合を起こしている。

昨日SoftwareUpdateかかってきたので、SecurityUpdate等のいくつかのアップデートをかけたのだが、それ以降一度も天気情報の読み込みに成功しない。
前に試した時と同じで、設定を変更しようとしたりサーバに天気情報を読み込みにいこうとするとクラッシュして落ちてしまう。

これは自宅のデスクトップ機でも同じ症状を確認しているので、個別の相性の問題ではないと思う。
どうもこの天気アプリはすごく神経質というか、たかが発表物の天気情報を取りにいくだけでどうしてこんなにシビアなことになるのかよく解らない。
取りあえず今回も使えなくなってしまったので、次のバージョンアップを待ってアンインストールすることにした。


2004 年 5 月 10 日





ClockScreensaver
(Freeware)
しつこくスクリーンセーバを続けたりする。

昨年2003年パソコン夏商戦というテーマで取材した時に、各メーカのパソコンが家電製品化しているという内容になった。
例えばテレビになったり、タブレットPCがメモパッドになったり、笑ったのはパソコンのキーボードを折り畳むと時計になるというもので、店の人はパソコンが家電製品化してきているのだと説明していた。

日本のパソコンメーカーはアメリカと違ってほとんどが家電製品メーカーだ。
テレビや冷蔵庫を造っている会社がパソコンを造っているわけだ。
だから発想がそうなるともいえる。

もっと意地悪な見方をしたら、その前年からパソコンメーカーはホームネットワーク、ホームサーバというキャンペーンをやっていたがそれがほとんど成功していないということが原因ともいえる。
本当は家庭内にLANが敷かれネットワーク化することでいろいろ「面白いこと」ができるのだが、家電メーカーはその「面白いこと」というのを普通の消費者に説明することに失敗してきた。
「パソコンでテレビが見られます。」といったって「テレビはテレビで見るわい」といわれたらおしまいだ。
なんせテレビはウイルスなんかもらわないし、アップデートをかける必要もない。

そんな反省からパソコンは消費者に解りやすい特徴を出してきたというのが去年のパソコン商戦だったが、「時計になる」はいくらなんでも消費者をバカにし過ぎだろうという気がした。

それでもその某ソ○ー製のバ○オは結構受けていたようだ。
やっぱり消費者はバカなんだろうか?


それはとにかくその時に「スクリーンセーバで時計を表示できるなんて簡単だろう」と思ったが、そう思って探してみると意外にMacではそういうスクリーンセーバがないことに気がついた。
余りにも簡単すぎてチャレンジしがいがないからなのか?
それでやっと探し当てたのがこれだった。
アナログ時計ではないが、充分実用的な時計だ。



シンプルきわまりないスクリーン
設定では年月日の表示もできるようにもできる




2004 年 5 月 16 日





Jacket0.4.7
(Freeware)のバージョンアップが出ていたので入れてみた。

改善されていたのは私の環境では文字の大きさなどがコントロールできなかったのが、設定で変更できるようになったことだ。
Amazon.comからアルバムジャケットも取得できる設定がついた。
まだこれについては一度も取得に成功しないが、これからいろいろやってみる。

改善されない点は付属のインストーラではインストールができないという点だ。
なぜだかは判らないが、例によってMacOSXのバージョン問題でちゃんと動かないだけなのかもしれない。
これはスクリプトだからそんなことは無いような気はするんだけど。

でもこのインストーラが使えなくても別に手動でインストールすれば良いんだし、特に問題はないが。

手動でインストールする場合は
"/Library/iTunes/iTunes Plug-ins/Visual Plug-ins"

"~/Library/iTunes/iTunes Plug-ins/Visual Plug-ins"
にこのブロックアイコンのプラグインを入れてやれば良い。
前者はマルチユーザで使えるし、後者の位置に入れると使えるのは自分一人になる。
(勿論マルチアカウントを設定している場合だが)



文字の大きさやフォント指定ができるようになった
文字のエッジもちゃんとつくようになったのでアルバム名など見やすくなった




2004 年 5 月 17 日





Chimoo Timer
(Freeware)はカウントダウン、カウントアップができるタイマーソフト。

そういうソフトはこれまでにもいくつか集めていたが、これのユニークなところはOSXのtext-to-speech機能を利用してカウントダウンを声で読み上げてくれるところだ。

これは面白い。
タイマーソフトは音で知らせてくれるものも結構あるが、それではラーメンの出来上がり時間を知らせる役にしか使えない。
途中経過で後残り何秒か知らせてくれないと役に立たないのだ。

声で読み上げると言うのは実は結構必要な機能だと最近考えていて、デスクトップで時間を知らせてくれても実際に作業に集中している時にはそんなもの見ていないことが多いからだ。
これはリアルな世界でも、パソコン上の世界でも同じことで、だから読み上げ機能は必要だと思う。
このアプリは持っておくことにした。



シンプルなタイマーソフトだが、時間の読み上げ機能がついた
これが実際には役に立つと思われる



今日の余談

今、Macを狙ったトロイの木馬がGnutellaで広まっているそうだ。
これも警告元が物議を醸したintegoなので眉にツバつけて読まないといけないのだが、一応今度は本当に感染力があるトロイの木馬なのだそうだ。

ところがその内容というのが結構笑える。

このアイコンをダブルクリックすると感染するというものなのだそうだ。


このアイコンどこかで見たことがあると思ったら、MSOfficeに付属している「重要なお知らせ」アプリという奴のアイコンだ。
そういうreadmeをなぜアプリにしているのかなというのも最初にOffixceXを開いた時に驚かされたのだが、そいつをウイルスに差し替えるというのはこの作者はシャレが効いているのか、単なるバカなのかよく判らない。

とにかくこの「お知らせ」アプリをGnutellaでゲットしたイケナイ坊やはこのアイコンをダブルクリックしないように注意することだ。

今回の話が本当なら、このバカ高い詐欺的ワープロソフトをGnutella等のファイル共有ソフトでやり取りしている奴らが今回のトロイの木馬で狙い撃ちされているわけだ。

勿論それは違法行為だから、そういうことでウイルスをもらっちゃった奴らは自業自得ということになる。
しかし、よりによってOfficeとはね。

また口の悪い奴は「Microsoftがウイルスを作ってばら撒いているに違いない」なんて口さがないことを言うんだろうな。
でもそれはあり得ないから、そういうひどいデマを言ってあげるのはやめましょう。Microsoftにはそんな技術力はありませんて。


2004 年 5 月 19 日





Pixel Show
(Freeware)はスライドショーアプリ。

スライドショーについては、Slides!というアプリを使っていてこれはなかなか快適なフリーウエアなのだけど、自動でスライドを送るという機能がついていない。
AppleオリジナルのiPhotoにはそういうオートスライドショーの機能がついているのだが、このアプリはクソ重たいのでできるだけ使いたくないんだよね。

それでオートスライドショーがついた軽いアプリということで、このPixel Showはなかなかよろしいんじゃないでしょうか。
いきなりサムネールを読み込みはじめるのはちょっといただけないが、動作も軽いしフル画面も自由にキーボードコントロールできるので、トラブル満載のパワーポイントのクソ重いスライドショーの替わりにもなる。

お仕事でも趣味でも使えるスグレ物アプリだが、6月30日の期限付きのフリーウエアで、その後はシェアウエアになるようだ。
今のうちに体験してみてはどうだろうか。



jpegを読み込むとこういう窓に一覧が出て、ショートカットキーでフル画面表示できる
なかなか良いけどフォルダーごとドロップできないのがちょっと面倒




一応注意

MacOSXに深刻な脆弱性とのことなので、一応気をつけましょう。

まずやっておくべき対策はSafariの環境設定に入って「一般」タグに入り、「ダウンロード後”安全”なファイルを開く」という部分のチェックを外す。
ダウンロードした覚えが無い怪しいファイルはうかつに開かない。
そういうことが判るためにダウンロード先をデスクトップではなく別の専用のフォルダーを作っておき、そこでチェックできるようにしておくこと。
そして怪しげなサイトにはあまり行かないこと。

やっておくべき点としてはこういうことじゃないだろうか。
InternetExplorerにも同様の問題が起きるそうなので、IEの環境設定でダウンロード詳細でも同様の設定変更をやっておくこと。

近々これに対応したセキュリティアップデートが出るだろうけどそれまではこういうことでしのいでいくしか無いようだ。

まぁ、このダウンロードしたファイルを勝手に開く機能は便利ともいえないので、この際外してしまうのが正解だろう。

そういうところを気をつけていれば、この問題は恐れるに足りないという感じがする。




2004 年 5 月 20 日





BitPlayer
(Freeware)はムービーアプリ。
これについてはCelluloなんていう大変優秀なアプリを既に使っているが、これはそれを上回るかもしれない。

インターフェイスは簡単だ。
再生したいQTムービーなどをリストテーブルにドロップするか、開くメニュー、リストに追加ボタンなどでリストに登録する。
そのまま再生もできるし、FullScreenボタンを押すとフルスクリーンで再生を始める。

これまでのアプリより良いのは、DVDPlayerみたいにフルスクリーンになった後もコントローラーで再生の操作もできる。
何よりも良いのは、重たいQTムービーもコマ落ちしにくいということだ。
重たいムービーをスムーズに再生できるという意味では、システムバンドルのQuickTimeや前出のCelluloなんかよりも良い。

こういうものはだんだん良いものが出てくるんだなと感心させられるようなアプリだ。




BitPlayerのフェイスは実にシンプルだ
それでもこのムービー再生のスムーズさは特筆に値する



もうひとつ特筆に値するのがこのコントローラーだ
これでフルスクリーンモードからいちいち抜けないでも操作ができる





DVD Capture
(Freeware)というDVDのスクリーンキャプチャーが可能だというアプリを試してみたが、結局一度も成功しなかった。

readmeを読んでみると、
「一部の環境ではキャプチャーに成功しているが、真っ黒な画面になったらその環境ではキャプチャーできないということだから諦めてくれ」
というようなことが書かれている。

ところで今回試してみて初めて知ったのだが、DVDの画像には通常のスクリーンキャプチャーができないコピーガードがかけられているようだ。
考えたらそれぐらいの対策はしてあるだろうとも思うのだが、知らなかったなぁ。





BeeCells3D
(Freeware)はOpenGLを使った3Dゲーム。
といっても気軽なボードゲームだ。

ルールはいたって簡単で、どの玉でも好きな玉を選んでそれを他の升目に動かすだけでポイントになる。
同じ色のボールを一か所に6個集めるとボールは消えるので、プレーできる回数が増える。
それでハイスコアを狙うのだが、実際にやってみると効率的にボールを消しながらスコアを伸ばすというのは結構難しいことが判る。

グラフィックも美しくていいセンスだと思うし、面白いゲームじゃないだろうか。



玉を効率的に消しながら動かしてポイントをとるゲーム
行き当たりばったりではなかなかスコアが伸びないはずだ。





vTunes 3.0
(Freeware)はiTunesのビジュアルプラグイン。
これもデフォルトのビジュアルと同じで、波形グラフをエフェクトのベースに使っているが色使いが鮮やかだ。



ずいぶん出そろってきたiTunesのビジュアルプラグイン
これはどちらかというとオーソドックスなイメージだ



2004 年 5 月 25 日





PictPicker
(Freeware)は画像スライドショーアプリ。
今愛用している、Slide!には自動スライドショー機能が無いと嘆いたところ、このサイトのBBSで"にいん"さんが紹介してくれたアプリだ。

実はSlide!には写真などを回転したり、他のスライドショーアプリには無いような機能があるので引き続き愛用すると思うが、先日紹介した自動スライドショーアプリのPixel Showは6月いっぱいでシェアウエアになる可能性が高いので、フリーウエアでほぼ同じような機能があるのならこちらのPictPickerにアドバンテージがあると思う。

なのでこのアプリも併用して愛用させてもらうことにした。
"にいん"さん、ありがとう!




PictPickerは軽快なスライドショーアプリ
うまくキャプションできなかったが、自動スライドショー機能以外に
このコントローラやカーソルキーでマニュアルで送ることもできる


2004 年 5 月 26 日





Gomoku
(Freeware)が新しくなった。
これはフランスから来た五目並べゲーム。
作者によると特にハイレベルに設定した時のポカミスを連発するバグを修正したとのことだ。

前に試した時にはこの五目は特に上級レベルで変な打ち方をしていたが、あれはやはりバグだったようだ。
今回も試してみたが、確かにちょっと強くなったようだ。



Gomokuは強くなった
さすがおフランス製ザマス


2004 年 5 月 30 日





Paranoid Android
(Freeware)が1.3にバージョンが上がってジャガーにも対応したので試してみた。

先日来騒ぎになっている 「MacOSXの深刻な脆弱性」は悪質なスクリプトが早くもアンダーグラウンドサイトで出回っていたりで結構な問題になっているようだ。

これに対応した Appleのセキュリティパッチは先日でたが残念ながらこれはかなり不完全なものだったようで、HelpViewerなどが不正スクリプトを勝手に実行しないように改善されただけで、根本的な問題は残ってしまったようだ。

しかし大騒ぎしている人たちには申し訳ないが、私はこの問題は大した問題じゃないと思っている。

お詫び

(ここでこんなことを書いてしまいましたが、実はこれは大した問題であるということに私自身気がついてしまいました。
必ず翌日以降の記事も続けて読んで下さい。
対処法をまとめています。)

別にセキュリティアップデートが不完全でも、この脆弱性をついたクラッキングというのも気をつけていれば防げる問題だと思っているので、なぜ「深刻な」とか「きわめて重大な」とかのユーザを脅すような表現を使うのか理解できない。
この問題では何を気をつけるべきかはこの頁の ここに書いた。
これは必ず励行してほしい。

それでこれを実行していれば実際にはこの問題は別に「深刻」でも「きわめて重大」でもないのだが、 この頁の別のところに書いたがユーザのうち6~7割は「対策をしろ」といわれたって自分では対策ができない人たちだし、気をつけていてもついうっかりということもある。
なので水際で防ぐ前出の対策以外に、感染しちゃった後でも問題が起きないようにする対策もある。
それがこのParanoid Androidだ。

これはAPEアプリのUnsanityが、Appleが根本的な解決策を打ち出すまで「MacOSXユーザを助ける」ために「緊急に開発」して「無償で提供」するとreadmeにも書かれている。

今回の脆弱性は、
1)ブラウザがユーザの意志とは別に勝手にファイルをダウンロードしてしまう問題点
2)ダウンロードしたファイルを勝手に開いてしまう問題点
3)開いたスクリプトを勝手に実行してしまう問題点

この3つの問題点が重なって起きるわけで、前出の対策でこの1)と2)は防げるわけだが、そういう水際対策をすり抜けてもし万一悪意あるスクリプトに感染してしまった場合、
(ある程度のスキルのある人だったらあり得ない気がするが、どんな場合でもうっかりミスというのはあるので)
3)を防ぐのがこのParanoid Androidで、問題になっているURIスキームでアプリやスクリプトを実行しようとすると、
「アプリ○○は△△のアプリを実行しようとしているが許可するか?」
というアラート画面を出す。
覚えがあれば許可すればいいし、無ければ拒否すればいい。

これもちゃんとアラートの内容を読まないで、機械的に「許可」ボタンを押していたら意味が無いのだが、一応悪意あるスクリプトに感染しても勝手にそれを実行されてMacを乗っ取られるという問題は避けられる。

ただし私の場合 PFKeyAvailerXや様々なプラグインでアプリを自動実行したり、ワンタッチで起動できるように設定しているのだが、これを使う度にいちいち「○○を許可するか?」というアラートが出るのはうっとうしい。
OSXの便利な機能が今回の脆弱性に直結しているというセキュリティ専門家の指摘はなるほどと思えることで、今まで当たり前のように使っていた便利な機能にいちいちそういうアラートが出ると、

もっと根本的な解決策は無いのかなぁ>Appleさん

と思ってしまう。


そういう不便さがあるので敢えて上級者にはお勧めしない。
初心者やうっかりミスが多い人は使った方がいいだろうというプラグインだ。




Paranoid Android.apeはアプリやスクリプト呼び出し機能を使うとこういうアラートを出す
これで身に覚えの無いスクリプトを勝手に実行されないわけだ




APEアプリとしてシステム環境設定のAPEに表示されるので設定もここでやる
ここで常時許可したいURIスキームを自分で追加することができる


2004 年 5 月 31 日




お詫びと訂正

昨日の 「MacOSXの深刻な脆弱性」について重大な事実誤認がありましたのでお詫びと訂正させていただきます。

昨日この脆弱性は大した問題ではなく、昨日紹介した Paranoid Androidは初心者が使えば良いというようなことを書いてしまったが、これは私の間違いでした。
今回の脆弱性の中で、一番問題なのはtelnetでダウンロードやボリュームのマウント、アプリの呼び出しを遠隔操作できてしまうことだったということを私は見落としていました。

このtelnetの脆弱性が修正されたのはOSX10.34にアップデートした人だけで、それ以外の環境の人は全てこの問題の危険性にさらされているということです。

詳しくは こちらを。

ということなので、詳細はこのサイトに書かれていますが既述のブラウザーの「ダウンロードしたファイルを自動的に開く」設定を変更するだけでなく、昨日紹介した
Paranoid Androidも必ず合わせて使うようにして下さい。
そしてこのアラートには注意して下さい。
怪しいURIやURLを開こうとしている時には、必ず拒否するようにして下さい。



またtelnetなどの特定のプロトコルを受け取ると起動するアプリケーションを設定する
「プロトコルヘルパー」
の名前を変更してしまうという手もあります。
MisFoxというアプリを使って変更できるので、
afp
ftp
disk
disks
telnet
などのヘルパーアプリをテキストエディタのような無害なアプリに変更してしまうことで対処できます。



MisFoxのインターフェイスは簡単だ
変更したいプロトコルを選んで、editボタンを押し、変更したいアプリを選ぶだけだ
当座はこれでしのぐというのも手だ

この対策は必ずとって下さい。
お詫びと訂正でした。

この問題はやはり侮っていると大きな問題になりそうです。
ご注意を!



2004 年 6 月 1 日




セキュリティの件さらに補足

昨日のお詫びにも書いたが、今回こういう訂正を緊急に入れる必要性をなぜ感じたかということが舌足らずだったので、蛇足のような気がするがさらに続ける。

今回のOSXの脆弱性はいくつかの要素が絡み合っている。
このうち私が一番問題を感じたのがこれだ。
試しにこのアイコンをクリックしてみてほしい。



勝手にterminalが起動しなかっただろうか?
このようにOSXのURIを通じて、webサイトからある種のアプリを操作することができてしまうということが問題だ。
これ単独でterminalにある種の引数を渡してユーザ領域内のファイルを削除したり、コピーを送信させるというようなことも不可能とはいえない。

そういう危険性があるのでこういう機能はやはり殺しておくべきだ。
これについて私も当初、webブラウザのダウンロードしたファイルを勝手に開くチェックを外すことで対応できると考えていたが、チェックを外していても関係無しにアプリの起動はできるというのが驚きだった。
このセキュリティホール対処法をもう一度まとめておく。

1)ブラウザのダウンロードしたファイルを自動で開く機能をオフにする。
Safariの場合は環境設定に入って「一般」タグに入り、
「ダウンロード後”安全”なファイルを開く」という部分のチェックを外す。

2)ダウンロードした覚えが無い怪しいファイルはうかつに開かない。

3)そういうことが判るためにダウンロード先をデスクトップではなく別の専用のフォルダーを作っておき、そこでチェックできるようにしておくこと。
これはダウンロードしたファイルを遠隔操作されないようにするためにも有効だ。
遠隔操作するにはそのダウンロードファイルのパスが分かっていなければならないので、ブラウザのデフォルトではダウンロード先はデスクトップになっているはずだが、とにかくデスクトップ以外の専用フォルダを作って、そのフォルダに自分しか分からない名前を付けること。
これで悪意ある侵入者からはダウンロードしたファイルの在り処が分からなくなるので、それを遠隔操作される危険性は半減するはずだ。

4) Paranoid Androidを入れて、悪意ある第3者に勝手にアプリを起動させないように常に監視しておくこと。
(アラートは全て英語で出てくるが、このアラートを読まないと意味が無い)
またブラウザが明らかにおかしいURLを自動で開こうとしているのもこれで防げる。

5)またちょっと不便にはなるがMisFoxを使って
afp
ftp
disk
disks
telnet
などのプロトコルヘルパーを変更しておくこと。
これについては今問題になっているのはこの5つだが、OSXのセキュリティ情報に今後も常に注目しておいてほしい。これが増える可能性がある。

6)そして怪しげなサイトにはあまり行かないこと。

まとめてておくとこういう事になる。
今までOSXはセキュリティホールにほぼ無関心でいても問題なかったが、今後はこういう能動的な対策が必要だということだ。







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