2005 年 6 月 3 日
iPod Photo 30Gレビュー
先日すったもんだした挙げ句iPod Photoを購入したという話をここに書いた。
せっかくなのでここまでiPod Photoを使ってきたインプレッションをまとめておく。
まず気に入ったのは何より液晶モニターがカラーになったということで、フェイスがMacOSXと統一的なアクアなフェイスになったということじゃないだろうか。
OSXユーザにとってはこの水のイメージのプログレッシブバーはなじみやすいもので、このフェイスが出てくれば逆に何の説明も要らないというくらい分かりやすい画面になっている。
以前のモノクロのモニターと比べて明らかに見やすく使いやすくなっている。
それは単にカラー表示で視認性が高くなったというだけでなく、OSXのシステムと統一的なテーマを持っているということが大きいと思う。
このカラーモニター付きiPod Photoから入ったWindowsユーザがMacOSXにスイッチしたらその操作系の統一性に驚くに違いない。
実はこのiPod Photoが発表された時には、「モニターがカラーになることがそんなに重要か」と疑問も感じないではなかったが、これはやはり楽しい。
私の場合MP3には大部分ID3にジャケットデザインをwebから落としてきて取り込んでいる。
これをMac上ではiTunesやClutter等で表示して楽しんでいるわけだが、このジャケットデザインをiPodでも表示できるというのが楽しい。
プレイ画面で選択をクリックするとジャケットデザインを拡大表示できる。
こういう発想がAppleらしいと思う。
それができて何の役に立つのかと聞かれれば、「役に立たないかもしれないけど楽しいではないか」ということは言える。
写真も私の場合Macに取り込んでいるスナップなどおよそ1500枚を取り込んでいるが、これを見ることができるし、音楽をつけてオートスライドショー(!)のようなこともできる。
iPhoto顔負けだ。
ただしこの「写真」フォルダに取り込まれるのはMac本体のjpegそのままではなくサムネイル化されたものらしいので、mp3データと違ってこちらはバックアップの役には立たないようだ。
jpegをバックアップしたいのなら、ボリュームをマウントして手動で写真のフォルダをドロップすることをお薦めする。
良い点は以上だが、ちょっと問題点もある。
付属ケーブルがUSB2.0だけなんてのも、最近はWindowsで使っている人の方が多いだろうから仕方ないにしても、「もうちょっとMacユーザのことも配慮してよ」という気はする。
他のメーカーにそれを言うのはもう慣れっこになっているが、本家のAppleに対してもそういうことを言わなくてはいけないのがなんだか納得いかない。
それとこれは重要なことなのだが、クリッカブルホイールの初代機に比べてなんだか音質が悪くなったような気がするのだ。
最初はイヤフォンの質が落ちたのかなと思ったのだが、このイヤフォンをMacにつないでiTunesの音を聞いてみると前とそんなに変わらないそこそこ良い音で再生されているので、ひょっとするとiPod本体のデジアナアンプの当たりの段の回路の質が落ちたのではないかなと疑っている。
どうもiPodは今の世代になる時にあちこちのコストが圧縮されたようなので、そのしわ寄せが音質に来ているんではないかなと思っているところだ。
もう少し色々テストしてみないとあまり断定的なことは言えないのだが、こういうのって結構最初の印象が当たっていることが多いので、ちょっとここいらがきびしいところだ。
2005 年 6 月 7 日
昨夜のニュースで、AppleがiTunes Music Storeを8月に日本でも開始するという報が流れた。
これ自体は歓迎すべきニュースだが、このニュースには本当に複雑な思いをさせられている。
どういうことかというと、要するに日本という国はまだ著作権などの知財に関しては低開発国なのだということを思い知らされるということだ。
2年前にアメリカでこのダウンロード音楽ショップがスタートした時に、当然Macにはすぐにそれを利用できそうなiTunesというソフトがバンドルされていた。
しかしこれは日本では利用できないのはAppleの手抜かりではないかと思ったが、実はAppleもアメリカ本国に次ぐ市場である日本でもできるだけ早くiTMSをスタートさせたいという意向を持っていた。
持っていたが、それを許さなかったのは日本のレコード会社とその業界団体、それに音楽著作権協会、音事協などの権利団体などで要するにAppleという「外資」が入ってきて好きなように音楽の販売をはじめたら自分達の権益を侵されるという判断が働いたらしい。
表向きは「音楽作者の権利を守るため」なんて言っているが、こいつらが著作者の権利なんか毛ほども考えたことは一度もなくて、心配なのは自分達の権益だけだ。
もし著作者の権利を尊重するのであれば、とりあえず消費者に音楽を利用させてそれでお金を取るしくみを工夫すればいいのだ。
Appleがそのお金を取る肩代わりをしてくれるというのなら、どんどんそんなものを利用してお金を取って著作権者にも配当を廻せばいい。
ところが日本のレコード会社と音楽著作権団体は「禁止」することばかりに躍起になって、ビジネスに持ち込もうという発想がない。
あれも駄目、これも駄目で音楽をどこでも使えないようにしてしかもCCCDなんていうCD規格の紳士協定も踏みにじったインチキ音楽メディアを勝手に作って、それで消費者のCDプレイヤーやパソコンが壊れても補償するどころか「現状では致し方ない」と開き直るばかりで、こういう奴らに著作権の何たるかを語る権利はない。
それでCDの売り上げが落ちているのは「ファイル共有ソフトにより違法な音楽ダウンロードが普及しているため」だと言い張り続けている。
そんなことは絶対にあり得ないと思うわけで、そういういい加減なことを言うおっさんらは一度自分でファイル共有ソフトを使ってみろよと思うわけだ。
もしiTunesを使って150円程度で音楽を瞬間的にダウンロードできるんだったら、誰が好き好んでファイル共有ソフトなんか使うかと思うのだ。
手間も時間もかかって、しかも希望の曲がなかなか落ちないファイル共有ソフトと、1曲150円、10曲買ってもたった1500円で好きな曲をあっという間に選べてダウンロードできるiTMSとどちらを利用するかというともう明らかではないだろうか?
それで違法ダウンロードが絶滅してもCDの売り上げは絶対に回復したりはしないと私は確信しているが。
(これについてはいつか書こうと思っているが、要するに消費者の行動様式がもう変化してしまっていることにレコード会社はいつまでたっても気が付いていないということだ)
アメリカやヨーロッパではiTMSはもうすでに4億曲の配信実績があるそうだ。
むこうでは一曲99セントだから、約4億ドル、460億円を売り上げる音楽ショップが2年で出現したことになる。
この99セントという価格設定が安いか高いかということだが、私はとても安いと思う。
10曲買っても1100円、20曲で2200円というのはCDの流通価格を考えればかなり割安だ。
(日本での価格設定は1曲150円程度になりそうなので、為替換算で考えるとアメリカやヨーロッパよりもちょっと割高だ。日本という国は何をするんでも新しいことは割高になってしまう。 おそらくこの価格の中にはレコード会社に対する補償金などの調整費用が乗せられているのだろう。何もしないくせに金だけはきっちり要求するのが、漁業補償などを含めたこういう日本の補償交渉の常態だからだ)
この価格設定ではAppleは売り上げほどの利益を上げていないんじゃないかと思うが、Appleの狙いはiTMSユーザがどんどん増えてiPodやMacをどんどん買ってくれればいいんで、利益構造の中心はむしろそっちだからいいのかもしれない。
こんなに音楽著作権者にとっても、音楽流通業者にとっても、消費者にとってもAppleにとっても良い、要するに「皆が得をするWIN-WINな解決法」が日本で受け入れられない理由は、「外資が黒船のようにやってきて日本市場を荒らす」という思い込みがはびこっていることにつきる。
ついこの前まで「Windowsにシェアを食われて倒産する」とか言われていた会社が「黒船」とは恐れ入るが要するにそういう理由なのだ。
ライブドアが日本放送を買収した時に、そのバックにリーマンブラザースという外資系の金融がついていたことが問題になった。
リーマンがライブドアを通じて日本のマスコミ支配を狙っているなんていう話が流れたこともある。
しかしこの話がいかに荒唐無稽かというと、リーマンはMSCB(要するに株券を担保にお金を貸すという取り決めで、株券は時価で決済するという意味では借り手のライブドアがリスクを引受けるという貸し金の方法)で数百億という金をライブドアに貸し付けたが、その合間にもライブドア株に空売りをかけてその価格をどんどん引き下げたという、右手で握手をしながら左手の拳骨で相手の頬を殴るようなことを平気でやっているわけだ。
要するにリーマンはフジテレビはもちろん、ニッポン放送もライブドアも支配するということには最初っから全く興味がなく、このリスキーな融資からどれだけ金を搾り取れるかということにしか興味がなかったのだ。
こういう話が出るとすぐに「日本の言論機関を黒船の支配から守れ」という極論が流れるが、そういうのは思い上がりというかうぬぼれというか、外資は日本の言論機関にそんなに魅力を感じていないということに気がつくべきだ。
レコード会社も同じことで、「日本の音楽著作権を外資に支配されていいいのか?」なんていう飛躍した議論がiTMSをなかなか受け入れない理由だと思うが、Appleがそんなに日本の音楽著作権を支配したいという魅力を感じているのか、一度聞いてみればいい。
Appleのことだから「iPodの販促のためにそれは必要なことなのだ」という程度の答えしか帰ってこないだろう。
あんたらが思っているほど、自分達の世界はたいしたもんじゃないということに気がついてほしいな。
やっと来たかと思うニュースは否定され、あり得ないと思っていたニュースが現実になった。
AppleがIBMと決別して、PPCからIntelの石に移行するというニュースはAppleにとって何のメリットもないばかりか、68KからPPCやOS9からOSXへの移行で起きた混乱をまたもう一度繰り返すのかという脱力感で『そんなの絶対にガセネタに決まっている』と思っていたわけだが、なんとWWDCでジョブズ本人が正式発表してしまったようで、もう間違いない事実になってしまった。
このサイトは最近ではMacOSXのアプリを紹介するという部分がメインのアトラクションになってしまっているが、ちょっと今は続けていく気力が湧かなくなっている。
本当にWindows機を買ってWindows+Linuxの環境に乗り換えようかなと今真剣に考え込んだりしている。
ちょっとこのショックから立ち直るには時間がかかるのでこのページの更新はしばらく滞るかもしれません。
逆のこれこそあるべきだろうという、上記でも取り上げたAppleがiTunes Music Shopを8月に日本でもスタートさせるというニュースの方はAppleの広報が「そういう取材は受けたことがない」というコメントを出して否定してしまった。
日経トップの抜きなので何らかの根拠があって書いた記事なのだろうとは思うが、こうあっさり否定されてしまうとどうなんだろうか。
Tiger搭載のiBookかPowerBookに年内に移行しようと思っていたが、こういうことが起きるともう1~2年は様子を見て、Apple以外の選択肢も真剣に検討しようと思ってしまう。
しかし今、メインで使っているJaguarはもうダウロードするオンラインウエアの3分の2がまともに起動すらできないという状況になって、こういう趣旨のサイトを運営しているならもうJaguarは捨てるべきだと最近思いはじめているところだ。
iBook DualUSBではPanther以降のOSは力不足なので、そろそろ更新をと考えていたのだが、インテルショックでもう何もかもが白紙に戻ってしまった。
どうしたらいいんだろうか?
2005 年 6 月 8 日
昨日の記事で例のIntel insideの問題で、そんなことならLinuxに乗り換えてやるというようなことを書いてしまった。
ちょっと感情的に先走ってしまった。
その後も色々リサーチをしてみると、OSX/Intel環境とOSX/PPC環境の互換性はユニバーサルバイナリというような方法で確保されるようで、そういえばOS9からOSXに乗り換えた時にPhotoshopやIllastratorはOSX版に買い替えなかったが特に問題なく動いていたよなということを思い出した。
そういうことがちゃんと用意されているんだねということは、大変重要な問題だ。
またジョブスは「OSXを開発しているこの数年間は常にIntelバージョンも平行して開発してきて十分な経験も積んでいる」と強調したそうだ。
充分準備をした上での決断だし、追いつめられて思いつき的にやるわけではないので安心しろということらしい。
そうなのかもしれないが、このニュースで私がうろたえてしまったのは、やっぱり根底には私がAppleという会社とジョブズという経営者を信用していないということがあるからなのだ。
Appleという会社はバージョン間のアプリの互換性ということに極端に無関心であり続けたということがまず不信感の第一だ。
WindowsはMS-DOSカーネルを捨てて、NTカーネルに移行した時にもアプリの互換性ということにこだわった。これはやり過ぎでこのためにWindowsというOSは多くの問題を残してしまったように思う。
それに対してAppleはMacカーネルベースのMacOS9からUNIXカーネルのOSXに移行した時にこの両者間のアプリの互換性という問題を大幅に切り捨ててしまった。
というよりもMacOSアプリはそのままではOSXでは動かない。
このことがOSXというシステムの自由な開発を担保したが、しかしOS10.0、10.1、10.2、10.3とバージョンがマイナーアップデートする毎に前のアプリが使えないとか、新しいバージョンのものが前のシステムでは動かないという問題が起きて、さすがにこれはやり過ぎではないかと思うのだ。
またAppleがアプリの開発コミュニティに対してこれまで極端に無関心であったことも不信感の第2だ。
Appleはオープンソースな開発コミュニティの間でも非協力的で貢献度が低いと評判は散々だ。
またアプリケーションの開発支援に熱心とも思えないし、あろう事かある種の領域からは開発コミュニティを閉め出そうという動きも見せている。
これに先のバージョン間の互換性の低さで、開発者に多くの負担をかけている現状を考えると、またチップ変更で開発者やサードパーティに負担をかけて皆Macについてくるんだろうかという疑問が残ってしまうのだ。
Adobeも最近はAppleとはつかず離れずという関係らしいし、いつ「PhotoshopのMac版開発を打ち切り今後はWindows版のみのサポートになる」という発表をされないかと戦々兢々としてしまうのだ。
そういうことが起きると迷惑するのはユーザだし、結局Mac上ではAppleの純正アプリしか動かないなんてことになってしまったらもうMacには価値がほとんどない。
そういうことにならないように、しっかりサポートしてくれよとAppleに望むだけだ。/p>
2005 年 6 月 13 日
Quit Anything(Freeware)
OS10.3Panther対応
使用中のプロセスを強制終了することができるアプリ。
そういう機能はコマンド+option+escキーを叩けばFinderにもそういう機能はあるが、問題はこのFinderのタブではバックグラウンドのプロセスは見えないので終了させることができない。
プロセスビュア(OS10.3からはアクティビティモニタに名称が変わって終了コマンドを実行できるようになった)でみればいろいろなバックグラウンドが動いていることが分かるので、不調な時や大きなリソースが必要な時にはそういうものを終了させる時にも役に立つかもしれない。
一番重宝する場面は、Finderも巻き込んでGUIが不調になった時だろう。
そういう時にはシステムの終了タブは呼び出しにくくなるので、このアプリを呼び出すという使い方ができるかもしれない。
しかしそのためにはこのアプリを常駐させないといけない。
滅多に無いことのためにこのアプリを常駐させるか悩ましいところだ。
Quit Anythingは強制終了コマンド単機能のアプリ
バックグラウンドのプロセスでも終了させることができる
GUIが不調の時には役に立つかもしれない
2005 年 6 月 14 日
NekoOnDesktop(Freeware)
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
デスクトップで猫を飼うというアプリ。
これを起動すると登録した数だけ猫がデスクトップで追いかけっこをしてじゃれたり、アイコンにぶら下がってふざけたり、昼寝をしたり...
猫の模様は自分でデザインできるし性格もある程度設定できる。
育成ゲームというか、タマゴッチの猫版のようなものかもしれない。
猫の機嫌やお腹の空き具合などのステータスは、ドックアイコンに表示される。
またミルクをあげたり、猫じゃらしで遊んだり布団に寝かせてあげたりのメニューが用意されている。
猫アレルギーがある私でも好きなだけ猫とじゃれることができアプリだ。
NekoOnDesktopはデスクトップに猫を飼っておくアプリ
猫たちがアイコンにぶら下がったり、ポインタにじゃれたり気ままに遊び回る
猫たちのステータスはドックアイコンに表示される
かまっていないとすぐに昼寝してしまうが
NekoSaver(Freeware)
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
こちらはそのNekoOnDesktopのスクリーンセーバ版。
設定した数だけ猫がスクリーンで遊び回る
NekoSaverは猫が遊ぶスクリーンセーバ
PSU Blast Image Config(Freeware)
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
オープンファームウエアにパスワードをかけたり、ネットワーク設定を変えたりディスクイメージを補修したりなどのアプリや、UNIXコマンド、スクリプトをバインドしてGUIでお手軽に使えるようにしたアプリ。
手順に従ってOKボタンをクリックしていくだけなので操作は簡単だ。
このアプリに教えられたのだが、そういえばフォームウエアレベルにも管理者のパスワード設定はした方がいいかもしれない。
モバイルなどはいつ盗難に遭うか分からないわけだが、いくらログインパスワードを設定していたって、盗んだ奴がMacに精通した奴で自分のシステムディスクを持っているような奴だったらログインパスワードだって破れないわけではない。
それを考えると必要なことかもしれない。
よくあるメンテナンスアプリとはメニューがかなり違っているのが面白い。
PSU Blast Image Configはシステムの設定、セキュリティなどを手順を追って実行できるアプリ
操作自体は簡単だ
2005 年 6 月 15 日
Kanji Crammer(Freeware)
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
漢字の御稽古アプリ。
英単語の暗記をするために単語カードなんて学生時代に作った人もいるかもしれないが、それの漢字版というところ。読みがなの表示を遅くする「kana delay」なんて設定でよみがなの当てっこをするのもいいかもしれない。
子供に使わせるのがいいかも。大人で読めない漢字があるというのはこのレベルでは日本人としてどうかと思う。外国の方が日本語を勉強するには楽しみながら勉強できるかもしれない。
Kanji Crammerは漢字よみがなカードというところ
カードを開くと部首が分かる
またカードをいくつかのグループで絞り込んで練習することもできる
KidsSynth(Freeware)
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
パソコンの内部だけで演算的に音響を合成してしまう、いわゆるソフトウエアシンセというアプリケーションがある。
これもそのひとつと言える。
といっても実際にDTMに使うというようなタイソウナものではなく子供に音の性質、成り立ちを説明するためにブロック感覚で遊ばせるという趣旨のアプリだろう。
三角波だとこんな音になるよとか、こういうもので遊んで音響合成の感覚を身に付けておくと、いつか本格的なシンセサイザーを使う時に覚えが早いかもしれない。
KidsSynthは波形やエンベロープを自分で作って音を合成するアプリ
どこをいじるとどんな音になるかというのが楽しいんじゃないだろうか
2005 年 6 月 17 日
CHaT-X(Freeware)
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
これは一言で言うと何かというと、作者さんも「チャットというか環境」と説明しにくそうに書いていたが、実際に起動してみるとその意味が分かった。
要するに「チャットというか環境」としか言い様がないようなアプリだ。
基本的にはテキストを使ったチャットソフトでパスワードを設定するだけで板にログインできる。
あとは普通のチャットソフトと同じような使い方なのだが、ちょっと違うのはゲームボーイのゲームソフトのようにいろんな環境を渡り歩いてチャット相手を探していく。
そこには岩もあるし森もある、湖もあって色々障害もあるということで、ゲームソフトなのだろうか?
ジャンル分けが難しそうなアプリだ。
Carbonアプリなのでグラフィックも文字のフォントも小振りで、老眼が入りはじめた私にはチョッッと見づらい。
CHaT-Xはチャットでありゲームでもあり環境である
なんて大層なことではないかもしれないがユニークなチャットアプリだ
2005 年 6 月 20 日
The Achaean 1.0.2(Freeware)
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
一時期intego社が一人で大騒ぎしていた、mp3に仕込まれたウイルスというmp3Conceptの可能性という話は全くの鼻つまみというか、そんなのが流行することなんてありえないわけで、このワクチンソフトの販売会社が自社の売り上げを伸ばすために自作自演していたのがバレバレになってしまいかえって評判を落とすという笑い話が落ちになってしまったが、だからもうmp3は安全かというとそうではない。
セキュリティ情報を注意して見ている人だったら知っていると思うが、mp3やAAC(m4a)のID3という曲名やアーティスト名、カバーデザインなどを書き込むデータ階層にトロイの木馬を仕込むことは可能だということが分かってきた。
こちらはintegoの茶番ウイルスと違って、実際に悪用することが可能だという。
このアプリはこのmp3のID3のトロイの木馬を専門に特定、削除する単機能のアプリだ。
その単機能で作られているのでmp3以外のファイルのスキャンはできない。
他人とmp3ファイルの交換をよくする人は持っておいてもいいんじゃないだろうか。
自分でエンコードしたファイルが感染しているということはあり得ない。感染するとしたら他人からもらったmp3ファイルが可能性がある。
そういう検疫ソフトとしては意味があると思う。
The Achaeanはmp3のデータ階層に仕込まれたトロイの木馬を特定する
まだこういうスパイウエアの感染例を知らないので、
この「復元」機能がどの程度の実力かはテストしようがないが
昨日、元IBMのパソコン事業部の弟がうちに遊びにきたので雑談していたのだが、そこで聞いた話を総合すると AppleはPPCを止めてintelに乗り換えるというのは実は大正解ではないかという気がしてきた。
弟はパソコンの液晶事業にいたわけで、この4月にパソコン事業がレノボグループという中国企業に売却されたのに伴ってレノボ転籍を拒否して退職してしまった。
そのレノボがIBMに乗り込んできて何を言ったかというと
「従来の五倍の多品種モデルの開発」
ということを言い出したらしい。
しかし五倍金をかけるかというと金のかけ方がかなりいびつなようで、コストは悪化ししかも五倍増したモデルのうち五分の四は
「売れるわけがない」
という代物らしい。
要するに中国企業にありがちな見かけのラインナップの立派さだけはすぐにdellやHPに追いつきたいということで、その中身が本当に資本市場の市場原理の洗礼に耐えられるかなんてことはどうでもいいという方針らしい。
新日鉄の援助を受けて世界最大の動かない溶鉱炉を作った中国らしい話だ。
そういうことを敏感にユーザや小売店は感じ取っているのか、今秋葉原ではIBMのパソコンがすごい安値で売られている。
もっとも感情的なものもあるのでThinkPadのTシリーズは価値以上に安く売られ過ぎているようだ。今はThinkPadのTシリーズはお買得みたいだが、この年末から出てくるレノボの最初のオリジナルシリーズには注意した方が良いということだ。
当然こういう経営方針だから、心ある1%の先を見通せる人材はどんどん流出しているそうだ。
今のレノボは10万円のものを販売継続するのに、原価はいくらで押さえて利益をいくら出さないといけないかという計算を全くやっていないらしい。12万円で10万円のパソコンを作って、それで工場も維持して社員の給料も払えるという計算をしているそうだ。
信じられない話だがそれが事実らしい。
しかもIBMという企業も大企業病が極まっていて、そういう状況であることは周知なのに社員がレノボ転籍の時に経営側にした質問は、
「福利厚生はどうなりますか?」
という質問ばっかりだったという。
「キャッシュフローの計画はどうなりますか?」
という質問をした弟に対して経営側は
「今まで通りだよ」
とだけ答えたという。
(弟は思わず内心「今まで通りではあかんやろが!」と突っ込みを入れたそうだ)
どうやらIBMという企業をコントロールしていた1%の天才的人材はもうネズミよろしく船から飛び下りてしまい、跡に残ったのは99%のカスのような人材ばかりらしい。
パソコン事業もことほど左様にさんたんたるもので使い物にならないものを中国人に売り付けたという構図だが、中国人の方もこれでどうビジネス展開していくかということよりも世界最高級ブランドを手に入れたということで満足しているようだから、だます方もだまされる方もどっちもどっちというところだ。
問題はMacも採用していたPPC事業で、このチップは本来サーバ、パソコン用MPUとして開発されたはずだが、IBMは「今後はゲーム機用チップとして利用されるだろう」ということでAppleのintel乗り換えは別に気にしていないというコメントを出した。
しかしPPCを採用しているゲーム機ってあのX-boxだったんじゃなかったっけ?
もう小学生の間ではX-boxの名前を知っている子もまばらなこの最先端ゲーム機にIBMはいったい何を期待しているんだろうか?
どうやらIBMの大企業病はかなりの重症らしく弟は
「一部の軍用部門のサーバ以外は生き残れない」
と言っていた。
かつて、マクナマラ時代に全盛期を迎えていた軍用飛行機メーカーが今は見る影もなく衰退しているように IBMはかなり厳しいことになっているようだ。
GMやフォードなどアメリカを代表する自動車メーカーの格付けが「ジャンク債並」に落ちてしまったことに最近では大きな驚きを感じてしまったが、これにIBMが続くのかもしれない。
そうだとするとAppleがIBMに見切りを付けてintelに乗り換えたのは大正解ということになる。
ここいらの話は外からはなかなか分かりづらい話だし、それでも私などには腐っても天下のIBMという先入観があるので、「PPCからPentiumに乗り換えたって何もメリットがないだろう」と思ってしまうのだが、実際にはそういうものではないのかもしれない。
このサイトのトップにも書いているが、最近このサイトの表示が重くなっていて、それはシステムメンテナンスをサボっていたせいかなと思っていたが、なんとこのGeoCitiesの広告のポップアップウィンドウを表示するJavaScriptがどうもSafariとマッチングしていないということが原因らしい。
その証拠にSafariの環境設定で「JavaScriptを有効にする」というチェックを外すと以前通りさくさく表示される。
今月に入ってからこの広告スタイルが変わったのだが、Safariで表示が遅い旨クレームを入れているが、どうせyahooのことだから「Macはサポートしておりません。Windowsにて表示下さい」の一点張りなんだろうなぁ。
そういうこと言っているとドメインを移転してしまうぞ!
なんせこちとらブログじゃないんで、引っ越し自体は簡単なのだ。
(あとでサイト内のリンクを直すのがちょっと大変なだけ)
Safariでこのサイトを御覧の皆さんのうち、表示が重いと感じる方は上記設定変更をお勧めします。
最近このデイリーの運用記録の更新がまばらになっているが、別に更新をさぼっているわけではなく、サイト内の「よく使うアプリ」のページを大幅拡充していた。
ここのところそちらにかかり切りになっていたのだが、まだやりたいことがたくさん残っている。
なかなか次に何をしていいのか分からないという心境になれない。
2005 年 6 月 27 日
SimpleJang1.1.1(Freeware)
OS10.2Jaguar対応
OS10.3Panther対応
シンプルなマージャンゲーム。
どうシンプルかというと、最近のリアルなマージャンゲームと違って、四人打ちではなく二人打だということと、勝ったからって女の子が服を脱ぐわけでもないし、少女を育てたりするということもない。ただ単にひたすら対面の相手とマージャンの手を競うという単機能なマージャンゲームだ。
昔ゲームセンターにマージャンのアーケードゲームが登場した時のゲームソフトを彷佛とさせる。
最初のマージャンゲームもシンプルなものだったが、インベーダーゲームに飽きていた僕たちには、そんなゲームがかえって新鮮だった。
それでも「イカサマ」モードなんかがあったりして、単調なゲームに飽きてきたらそこここにくすぐりはあるようだ。それにしてもちょっと油断していると対面はすぐに「国士無双」とかとんでもない手を完成させてあっという間にハコ点にしてくれる。
こういう唐突さも昔のアーケードゲームに似ている。
SimpleJangはシンプルな二人打ちのマージャンゲーム
軽いし、単純ながらマージョンそのものを楽しみたいという向きにはお薦めできる
昨日、一昨日土日の二日間をかけてiBookDualUSBのシステムを再インストールした。
この3月に再インストールしたばかりだから、なんと3か月で入れ直しということになった。
こんなことはOS9時代には日常茶飯事だったが、OSXを使いはじめてからひとつのシステムをこんなに短期間に見限ったのは初めてのことだ。
先日までのOS10.28の挙動は、スリープから抜け出す時にGUIがフリーズしてしまい、マウスは動くのだがどこもクリックできなくなるしショートカットも効かなくなって、結局強制再起動するしかないという問題が起きていた。
これはSystemUIサーバのクラッシュで、これが起きるとクリックもドラッグも効かない。
こういうことがちょくちょく起きるようになっていた。
また、なぜか数日システムを起動しっぱなしで使っているとFinderの動作が急に重くなって、虹色のビーチボールが回りっぱなしになってしまうという問題も起きていた。
システムキャッシュやスワップファイルの問題かと思って、そういうものをリフレッシュしたリロケーションを変えてみたりしたが、改善しないのでシステム全般の不調と判断した。
といっても大きな問題が起きていたわけではない。
一番直接的な問題はパーティションを細かく切り過ぎていたのが、今になって不便になってきたということだ。
3年前にiBookに換装したハードディスクを買った時に、パーティションを細かく割っていたのだがこれが小さくなり過ぎて、というよりも40Gもあれば当分いっぱいになることはないだろうと思っていたのが最近一杯になってきたので、各パーティションごとに1G程度しか空き容量がないというのが不便になってきたから、パーティションを減らすことにしたというのが直接的な理由だ。
4つに割っていたパーティションを起動ボリューム用とデータファイル用の二つにして、クラシックOSも別パーティションを止めて起動ボリュームに入れ込んでしまうことにした。
これでそれぞれ仮想メモリ用に1Gのスペースだったのが、まとめて2Gスペースを取れるようになった。
この空き容量はOS9はもちろん、OS10.2を動かすにも十分なスペースなのでちょっと余裕ができた。
またSwapfileを起動ボリューム以外のボリュームに移動させるというUNIXの原則に従っていたが、効果がよく分からないので、今回からSwapは移動させないで起動ボリュームに置くというOSXのデフォルト設定のままで運用してみることにした。
Swapを移動させてないために問題が起きているという声をあまり聞かないからだ。
クラシックOSをインストールしていた別ボリュームを廃止してクラシックOSは
起動ボリュームの第1階層に「ClassicHD」という旧ボリュームと同じ名前のフォルダを作ってそこにまとめた
これでもOS9からも起動できるので使い勝手はこれまでと変わらない
デスクトップにはクラシックOSのフォルダのエイリアスを置いたので
GUI上での使い勝手は今までと全く変わらない
起動ボリュームの第1階層を散らかしたくなかったし
こういう構成を前から考えていたので試してみたくなった
このパーティション切り、システムインストールとアップデート、ユーザ設定や集めてきたアプリなどを復元するのでほぼ二日かかったが、今のところ快調だ。
このiBookは毎日持ち歩いて仕事でも使い倒しているので、休みの間に環境が復元しないと仕事に差し支えが出てくるのだが、ここまでのところ問題なく復元した。
プリンタや各種ドライバも問題なく認識しているし、無線LANやネットワークの接続もスムーズに復活している。
私の場合復元すべき環境は、アプリ以外には自宅のプリンタへの接続、エアポへの接続、ダイアルアップへの接続(出先のホテルなどから電話で接続する)、PHSを使ったモバイル接続、会社のイーサネットへの接続、会社のポストスクリプトプリンタへの接続、ファックスソフトの接続などかなりいろいろあるのだが、どれも問題なくつながった。
考えたら、やっぱりOSXは簡単だよなと思う。
WindowsXPやOS9では、こうスムーズにはいかないだろう。
これまでのところ問題といえば、iTunesのビジュアルプラグインのJacketが認識できなくなったことぐらいで、それ以外は特に問題もない。
2005 年 6 月 28 日
先日システムの入れ替えをしたということを書いたが、その時にPhotoshopも再インストールした。
それでPhotoshopのアクションのコレクションも入れ直しになったわけだが、そのアクションをこのサイトの過去ログで紹介していた時に、ダウンロード先のリンクを貼るのを忘れていて、なんだか役に立たない紹介記事になっていた。
それで新ネタではないのだが、役には立つ情報なのでここでもう一度紹介することにした。
Photoshopのフィルターなどの設定をプリセットで決めてあるアクションというプラグインがある。
これを活用すると、Photoshopでお手軽に画像を加工できるわけだ。
こちらのサイトからそのアクションのフリー素材のコレクションをダウンロードできる。
その種類は50以上もあるが、私が気に入って落としてきたのが、
イラスト化
エッチングアクション
クレヨン画
ズーミング
スケッチ
ソフトフォーカス
なんとなくシームレス
パステル画
ホラー
ラフスケッチ
傷んだポスター
安い週刊誌アクション
日焼けしたポスター
柔らかい鉛筆画
毛織物アクション
水墨画
水彩イラストアクション
水彩色鉛筆
水面アクション
油彩
点描鉛筆
版画アクション
砂絵
稲妻
走査線
金色
鉛筆画アクション
顔
というとこらあたりだ。
Photoshop Actionのインストール法はPhotoshop本体のフォルダの中の
"Adobe Photoshop 7/Presets/Photoshop Actions/"にコピーするだけだ
あとはアクションパレットの右上の黒い三角を長押ししていると読み込みのメニューが出てくる
こういうjpegの写真を加工すると...
こういうエッチングも簡単にできてしまう
写真を気楽に加工して画像素材に仕立て上げられるのが楽しい
Photoshopのフィルターなどはいろんなことができそうなのだが、使いこなすには結構な熟練が必要だ。プロのDTP屋さんは勿論そういうことに習熟しないといけないが、我々素人はそういうことに時間をかけているのが億劫なのでこういう出来合いのアクションを使うことは意味があると思う。
実際使ってみれば楽しいと思う。
またこちらの親サイトにはweb用の壁紙などの素材も豊富にあるので覗いてみてはどうだろうか。
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