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2007 年 4 月 23 日





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どこの「なかのひと」がアクセスしているか教えてくれるwebサービス

面白いwebサービスを見つけた。
なかのひと.jpはいわゆるweb解析サービスサイトだ。
ただし従来のweb解析サービスページのようにリファラーとかアクセス数とかを記録してくれるわけではない。
というよりもプロバイダーを通じてアクセスしてくるビジタはまるごと無視してしまう。
それで何を示してくれるかというと、特定の企業や団体組織などのドメインからアクセスしてくる、いわゆる「なかのひと」がどこからどれだけアクセスしてくるかというのを表示するだけのサイトだ。

これは面白い。

今までもいくつかweb解析サービスというのは試してみて、最初は興味深く見ていたがこういうものは結局見なくなる。ビジタの実像が見えないからだ。
こういうサイトを運営していると、どういう人がどういう目的でアクセスしてくるのかとても気になる。
見に来る人はこのサイトを面白いとか役に立つとかそういう感想を持ってみに来てくれているのだろうか、それとも何か不都合なことが書かれていないか監視するために見に来るのだろうかとかいろいろなことを考えてしまう。
それでweb解析サービスを入れてみるのだが、結局そのサービスでわかることは一日にどれくらいの数の人が来るのか、その人はどこのサイトから飛んでくるのかあるいはブックマークからかリサーチからか、そのプロバイダーはどこかとか、そんなことしかわからない。

最初はそれでも面白いと思ったが、よく考えたらビジタの契約プロバイダーがOCNだろうがSo-netだろうがYahoo!だろうがどうでもいい。アクセス数も増えているか減っているかというだけのことだし、リファラーは気になるが、リンクがサイトアクセスに大きな影響をしているわけでもなさそうだし、とどのつまりが従来のweb解析サービスはビジターの素顔がわかるような情報は何もないし、どうでも良いようなことしかわからないということだ。

それでこのサービスだが、ビジタの素顔が分からないという意味ではあまり従来のサービスと差がないかもしれない。ただこれのユニークなところは会社などの特定ドメインをとっているところからアクセスしてくるユーザだけを表示するということだ。
勿論個人を特定できるような情報はわからないし、ビジタの目的がわからないことは従来サービスと一緒なのだが、それでも「どこの関係者」かがわかるだけで、とたんに顔がなかったビジタが実体を持った人間に見えてくるから不思議だ。

ちなみに「なかのひと」についてその言葉の意味をご丁寧にサイトで説明してくれている。
「なかのひと」とは2ちゃんねる用語で、「関係者」という意味だ。
例えば
「ソニーのヤラセブログが炎上して、ソニー関係者が必死にユーザを装って擁護の書き込みをしている」
「なかのひとも大変だ」
というように使う。
「mutaのサイトが突っ込みを入れられてmutaが大恥をかいている」
「mutaのなかのひとも大変だ」
というようにも使う。
「オレは着ぐるみじゃないぞ」
という感じだがそういうニュアンスが面白い。

見てみると意外に学術関係、教育機関からのアクセスが多い。これはサイトの性格上そうなるのか。
いくつか私がこき下ろしている企業の名前も見えるので、ひょっとするとマークされているのかもとも一瞬思ったが、そんなに毎日執拗にという感じでもない。単に面白がって見に来てくれているだけかもしれない。
そんなことを考えながら「なかのひと」を見ていると解析サービスの無味乾燥な数字の羅列とは違ったものが見えるような気がして面白い。






なかのひと.jpはブログパーツだがhtmlサイトでも使える
htmlタグをサイトに貼付けて登録するとビジタがどこから接続してきているか表示する
また「なかのひと」の所属団体をクリックすると
左上にyahooマップでその所在地が出るのがムダに豪華





アクセス元一覧はアクセス順で上のものほど新しい
また同じところからアクセスが多い場合は大きく表示される
基本的にはリテール向けのプロバイダのドメインは刎ねられるので
企業や団体関係者の「なかのひと」しか表示されないのが面白い





マウスオーバーでそれぞれの最後のアクセスの時間とアクセス回数が表示される
シンプルな表示窓だが意外に情報量は多いのかもしれない


2007 年 4 月 24 日





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Classic Sounds
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

OS9の懐かしいアラートサウンドを再現するアプリ。

これを使えばOS9時代に使っていた懐かしいIndigoとかQuackとかWild EepのようなサウンドをOSX上で再現できる。
・・・という目的だったら別にサウンドファイルのセットを用意して、
"~/Library/Sounds/"
に放り込めというリードミーを付けてくれれば事足りる。

しかしこの作者さんはわざわざこれをアプリに仕立て上げて、しかもそのアプリのスキンを徹頭徹尾OS9時代のマットメタルな雰囲気にデザインしている。
なんだかムダに手間がかかっていて、こういうのって好きだなぁ。

このサウンドを久しぶりに聴いたら、OS9当時にこのアラートサウンドの連発で毎日頭に来ていた時代を思い出して懐かしい気分になってしまった。OS9は最低のクズみたいなOSだったけど、でもこういう人間味は有ったよな。
このアヒルのアラートを聞いて赤ん坊だった次男は大喜びしていた。
今のOSXはまともなOSだけどもこういう人間くささはなくなったな。
道具に人間くささなんか必要ないといえばその通りだからこれは適正な進歩だと思うけど、 今から10年後にはOSXのサウンドを懐かしく思い出すということはきっとないだろうから、これはそこだけはOS9はよかったかもしれない。






Classic Soundsを起動するとサウンドカタログが現れる
サウンドを選択して「Play」ボタンでプレビューというシンプルこの上ないフェイス
OS9のスキンを再現していて思わず上のクロズボタンをクリックしたが何も起こらない
勿論飾りということだ





サウンドのインストールはメニューコマンドを「インストール」メニューから





すると「本当にインストールしても良いか?」と訊いてくる
その確認タグもOS9スタイルという徹底ぶりだ
というよりこれを作りたいためにサウンドをオマケで作ったということか





あとはシステム環境設定ペインの「サウンド」に入って
サウンドエフェクトで今インストールしたサウンドを選べばよい






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A Tack!
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

紙の上に次々と現れるえんぴつ、ラッションペン、インク壷などを押しピンを飛ばして次々と撃破して紙を真っ黒にされるのを防ぐというシューティングゲーム。
なんとなくインベーダーゲームの文房具版という言葉が思い浮かんでしまったがそうとしか言いようがない。

しかし紙を白く保ったままえんぴつを撃破して、白い修正液のビンだけを撃って黒いインクを撃たないようにするのは結構難しい。シューティングゲームの腕に覚えのある人はチャレンジしてみたら?






A Tack!はカーソル左右キーで安全ピンを動かしてスペースキーで発射する
紙が50%以上塗りつぶされたらゲームオーバーになってしまうので
黒いインク壷を撃たないようにしながら修正液やペンを撃たなくてはいけない
ただそれだけなのだが紙が真っ黒になるのを見ると段々熱くなること請け合いだ


2007 年 4 月 25 日





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SpeedCopy
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

大量のファイルを迅速にコピーするアプリ。

使い方は左のペインにコピー元のフォルダを登録して、そこのファイルを選択してクリック、出てきたパネルで送り先を指定して実行と実に簡単。
Finderと比べて有利な点は、ファイルブラウザが直接ファイル送りの操作パネルを兼ねていることで、大量のファイルをコピーする時にFinderでドロップしているのは、作業能率が悪いだけでなく混乱やミスの元になる。
特にソースも送り先もあちこちに散らばっている場合はそうだ。
そういう場合はこういうパネルで送り先を指定する方式が有効だ。
それにFinderと比べるとずっと動作が安定していて素早いのも特徴だ。






SpeedCopyは大量のファイルを高速でコピーするアプリ
そういう目的ではFinderよりも明らかにアドバンテージがある
左のコピー元ウインドウの左ペインにソースになるフォルダを登録
右のペインでコピーするファイルを選択してクリックする
すると右のウインドウの送り先設定のパネルが現れる






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volcanokitPlugIn
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

volcanokitPlugInはシンプルな表示のスペクトルアナライザーを実現するiTunesビジュアライザープラグイン。

これまでにもいくつかあったのと同じようなモノクロ表示のアナライザーなのだが、分割数(バンド)、跳ね上がったメーターが下がって元に戻る速度(ディケイ)などを調節できるのが新しい。 作者さんは昔相当のオーディオマニアだったのだろう。
今では音源も音楽の出力も全てデジタルになってしまい、しかもスピーカーで鳴らして聴く時間よりも、iPodで聴く時間の方が遥かに長くなってしまい、こんなスペクトルアナライザなど何の意味も持たなくなってしまったが、それでもこういう画面を見るといまだにワクワクするのは習い性になってしまっている。






volcanokitPlugInはシンプルなスペクトルアナライザー
だがディケイやバンドを変更できるなどの本格的な機能を備えている
問題点はムダに機能が充実しているという一点だけだ


2007 年 4 月 27 日





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SniffIt
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

あなたのMacを風邪ひきにするアプリ。

というだけの機能である。何の役にも立たない。でも昔のMacにはこういう役に立たないオバカソフトが一杯あった。それもMacを使う楽しみのひとつだったような気がする。
かくいうこのアプリも昔のMacアプリのSniffにインスパイアされたようだ。
最近のMacアプリは実用的になった。
Macは使えるコンピュータになってきた。
でもこういう何の役にも立たないくだらないアプリを面白がる心の余裕は失いたくないものだ。






SniffItはプラグインのようなアイコンだが普通のアプリだ
本体イアイコンをクリックして起動する
その時に必ずスピーカーボリュームを上げておくことが注意点か





SniffItを止めるときはなぜか付属の終了スクリプトは上手く動かなかった
再ログインするかアクティビティモニタでプロセスを終了して止める






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本当にビデオだけのせいなの? インターネットの急激な大洪水

「データ大洪水でWebが悲鳴」米IIA警告:ITproという記事を見つけた。

インターネットの団体が「インターネットのキャパシティが限界に近づいているとして,その対応を呼びかけた」のだそうだ。
その内容は「この大規模なデータの大洪水は“Exaflood”と呼ばれ」るまでにデータフローの急増は進行しているというもの。
IDCのリポートでは「2006年から2010年の間に情報量が6倍以上に増加し,988エクサバイトに達すると見込んでいる」ということだそうだ。
この「Exaflood」という言葉は初めて知った。
勿論これも新語だ。
exaは10の18乗ということだ。
10の3乗がキロで、6乗がメガで、9乗がギガで、12乗がテラで・・・次はなんでしたっけ・・・
という巨大な単位だ。
そのexa単位の洪水だから「Exaflood」ということらしい。
ひねりなし。

それよりもこの記事で驚いたのは
「現在YouTubeで利用されている帯域幅は,2000年にインターネットで消費された総帯域幅に相当するという。ユーザーは毎日,6万5000本の新しいビデオをアップロードし,1億本のファイルをダウンロードしている。1年前から1000%増加している」
というくだりだ。2000年はまだアメリカでもDSLや光ケーブルは目新しい技術だったが、さすがにダイアルアップは激減しつつあった。
しかし日本ではまだダイアルアップは主流だったんじゃないだろうか。ISDNを入れた人の話をうらやましがっていたのが懐かしい。

その当時の帯域だからある意味驚くことはないのかもしれないが、それでもYouTube一軒でそれだけの帯域を消費しているのだというのはやはり驚くべきことなのかもしれない。
この記事ではビデオダウンロードがインターネットの帯域の急激な逼迫の主な原因と結論しているが、それは多分間違いではないんだろうけどそれだけだろうかという気もする。

「専門家によれば,インターネット上で1日に10億本をこえる楽曲がMP3ファイルで交換されているという。」
という下りもちゃんとこの記事では押さえているが、これの帯域消費も馬鹿にならないと思う。
それともうひとつはスパムだろう。

少なくともメールインフラの負荷の半分以上はスパムメールだろうし、webトラフィックのかなりの部分がトラックバックスパムとかそういうものだろう。
当サイトのBBSはまだ被害が少ない方だが、BBSの管理者はどこでもスパム投稿に悩まされているし、私の行きつけだったトラシュー系BBSサイトのいくつかはスパムが原因で閉鎖に追い込まれてしまった。
こうしてネットの大衆化は有意義な情報を駆逐していき、その内容のクズ化を推し進める方向にしか進まないのだろう。


もうひとつ示唆的な記事がこちら。
Winnyネットワークはやっぱり真っ黒,NTTコミュニケーションズの小山氏に聞く:ITproという記事ではWinnyの中身はウイルスの偽装ファイルで真っ黒に汚染しているという実体が書かれている。
この発表は昨日、一昨日のRSAカンファレンスでもう発表されたのだろうか。

これもネットの帯域を食い潰す大きな原因になっているに違いない。


これだけWinnyによる「Antinny」ウイルスの感染が原因で仕事上の重要情報、個人情報を流出させ
「Winny止めますか?それとも人間止めますか?」
という感じで人生を棒に振っている警察官、自衛官、その他公務員、会社員のニュースが連日のように報道されているのにもかかわらず、それでもWinnyのネットワークは衰えるどころかステディに拡大しており、相変わらず人生を棒に振る厨房オヤジを拡大再生産しているという現実がある。

私はかねがね
「道具に罪はない、それを使う人間に罪があるのだ」
ということをずっと言い続けているのだが、それでもこの現状を見るとさすがに
「Winnyには多少魔性があるのかもしれない」
とも思ってしまう。

その原因になっているのは以下の下りのRLOも原因として大きいだろう。
以下引用

『例えば最近,ファイルを偽装する手法として,Unicodeの「RLO(Right to Left Override)」という制御文字を悪用する手法が広まっています。ご存じですか?

 Unicodeには,アラビア語のように右から左に文字を読む言語に対応するために,文字の流れる順番を,英語圏の「左から右」ではなく「右から左」に変える「RLO」という制御文字が備わっています。Windowsはファイル名にUnicodeを使っていますから,RLOは当然使用できます。

 RLOを使うと,図2~図4のように,ファイル名の文字が流れる順序をひっくり返してしまえます。つまり,ファイル名の最後に「.exe」という文字が表示されていなくても,本当の拡張子が「.exe」であるファイルを作れるのです。』
 
 引用終わり

これは知らなかったが、こういう手法で.exeなどの拡張子を隠すだけでなくmp3や.wmvなどの拡張子に偽装することができてしまう。
こういうての「Winnyで人生を棒に振った」ニュースがあとを絶たないのは
「それは拡張子も見ないでやたらダウンロードしてやたらクリックする厨房の話だろう。俺は気をつけているから大丈夫さ」
なんてタカをくくっている中途半端な「通」が引っかかっているせいだろう。

最近ではあまり見に行かなくなったが、Gnutellaでもゴンザレススクリプトというのがあった。
検索ワードを打つとその検索をワードをそのままオーム返しに返してきて
Gonzales!!◯◯!!Gonzales
というようなファイル名が検索に引っかかってくる。
たとえば検索ワードを「Mac」と変えたら
Gonzales!!Mac!!Gonzales
というファイルが検索にかかった。
どれもファイルサイズは不自然に小さく、同じ10KBとか26KBとかそんなもので、実体は.exeファイルだったと思う。

最初の頃はこんな素朴なものだったが、最近は段々こういうのも手がこんできて、検索条件をテキストにすると
◯◯.doc
というファイル名がかかってくる。
ムービーファイルをリクエストすると
◯◯.wmv
とくる。
それでもファイルサイズが不自然に小さいものが多いから
「ファイルサイズを見てダウンロードしているから大丈夫さ」
なんて言ってる厨房もいるかもしれない。
しかし最近はいろいろなゴミを吸い付けてファイルサイズもそれらしいサイズに偽装しているものがあるようだから、これも当てにならない。
現状WindowsでWinnyや他のファイル共有ソフトを使ってファイル交換をやるのは自殺行為だとしか言いようがない。Macだったら安全だというようなものでもないが。


この記事では
「Winnyネットワークで共有されているファイルの総数は数千万に及ぶといわれています」
という記述や
「当時のWinnyユーザーは50万台あったといいます。つまり,Winnyユーザーの半数がAntinnyに感染していた」
なんて数字が表記されているが、どれもケタをひとつ間違えているんじゃないかと思うくらい少なく見積もっている。
共有ファイルは一人平均1000とかあるのに、ファイル共有をやっている人間は数万人というのは、次の数字の「Winnyユーザー50万台」という数字と整合性がないし、「Winnyユーザー50万台」というのもそんなに少ないだろうか?というところが疑問だ。
どう考えてもその10倍はいるような気がする。

そう考えると実際に感染して個人情報を垂れ流している奴は、ほんの一握りということもいえるのだが残りの大部分は
「たまたま運が良かったから新聞ダネになっていないだけ」
という状態なのも間違いない。
ワクチンソフトに引っかからないファイルもかなり多いということがここにも書いている。
ドザの宿業病である「シマンテックをインストールしているからどうせ大丈夫さ」病患者はかなり感染リスクが高いと見ていい。

実際ここにも
「352個の実行ファイルをウイルス対策ソフトでスキャンしてみたのですが,そのうちの63%(221個)が,ウイルスであると検出されました(図8)。つまり,352個の実行ファイルの大半がウイルスだったわけです。」
というデータが出ている。

この意図的にばら撒かれたウイルスで汚染した共有ネットワークが、上記のようなオーダーで帯域を食い潰しているわけだ。


それともうひとつ思い出したことがある。
web解析サービスで、自分のサイトの一日のアクセス数が1000を越えたからって、一日に1000人の人が見に来てくれているんだと思ってはいけないという話だ。
実際のところ、カウンターが1000行っていても、そのうちの半分から6割は検索ロボットだという話も聞いたことがある。
最近は特にGoogle以降各社ともロボット型の検索エージェントを取り入れるようになったから、各社のロボットが次々とカウンターを踏んでいる。
特に有名サイト、アクセス数が多いサイトほどこの比率は高くなるらしい。
だからアクセス数が一日1000を越えたら、
「このサイトを見に来てくれる人が400人もいるんだ」
という喜び方をしないといけないのかもしれない。

今ではこの検索ロボット、エージェントなどの人間ではないユーザの消費している帯域幅も馬鹿にならないに違いない。


まとめ
ビデオダウンロードはともかく、ファイル共有とファイル共有を狙った偽装ウイルス、スパム、検索ロボット、エージェントなど本質的なユーザとは違う者達によってネットは占拠されつつあるということじゃないだろうか。
それもこういうことをつらつら考えると、現状でも過半数をこういう者達に乗っ取られているような気がするし、あと何年かすると大部分を乗っ取られてしまうという気がする。
だからといってIIAの結論のように
「インターネット税を徴収すれば良い」
というような案には賛成できないし、そんなものは何ら解決策にはならないと思うのだが。







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Cyberduckがやっぱり調子が悪い

1月以来、Geocitiesのサイトにftpアップロードが全く不可能になっていたCyberduckがまたまた調子悪くなっている。

4 月 7 日の 「長期にわたって再起不能状態になっていたCyberduckが復活したような様子だ」という記事で日本語ローカライズ作者のE-WAさんにアドバイスいただいた方法で一時期完全に復活していたが、残念ながらまた症状が再発している。

E-WAさんからいただいた方法はアップロードの時のセッションを「新規接続を開く」設定を「ブラウザの接続を使用」に変更することで一時期完全に復活したので、原因はほぼこれだと特定できたと思っていた。
ところが数日前からまた「Read timed out」のエラーが出るようになって、昨夜あたりから100%の確率でアップロードに失敗するようになった。

不思議なのは自宅からのアップロードにはほぼ失敗するのに、会社のネットワークからはほぼ問題なくアップできることだ。つまり自宅からのネット経路に問題があるのか、自宅のルータに問題があるのか、自宅のADSLモデムに問題があるのか。
その複合的な理由だったらいやだな。
しかし状況からいって可能性は高いな。
困ったものだ。

実はそのおかげで昨晩からまたこのページが落ちていた。
ここ数週間私もちょっときつい仕事をしているのでこまめにリカバーができないのだが、このページが落ちていたことで怪訝に思われた方に事情を説明すればそういうことだ。



2007 年 4 月 28 日





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Refresh Finder
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

Finderをリフレッシュするボタンをツールバーに追加するアプリ。

何かと批判はあるが私はOSXのFinderはとても使いやすい優れたファイルブラウザだと思っている。
少なくともWindowsのExplorerなんかよりも数段使いやすいと考えている。これは実際に両方を使った実感だ。
ただ残念なことにOSXのFinderはいくつか、我慢できない欠陥を抱えている。
例えば大掛かりなファイル操作をした時に、それがすぐにFinderウインドウに反映されないという欠陥もそのひとつだ。

例えば、Finderウインドウは下のフレームバーに現在表示しているファイル、フォルダーなどの項目数と表示中のボリュームの空き容量を表示するようになっている。

これはなかなか優れた機能だと思うのだが、残念なことにこのウインドウを表示したままの状態で大きなファイルを削除した場合、この空き容量などの数字の変化がすぐに反映されない場合がある。
時々消えたはずのファイルがウインドウに見えていたりもする。これはキャッシュなどのいたずらだが、Finderそのもののリフレッシュの構造にも問題がある。
かといってリフレッシュタイムをあまり短くすると今度はシステムが重くなってしまうという問題があるのだろう。

以前にここでもこの問題を解決するために、Finderのリフレッシュを手動でやるユーティリティを紹介したことがあるが、実際にはこれも頻繁には使わない。そんな目的のためにわざわざユーティリティを起動しないといけないというのがすでに欠陥だといえる。

そこでこのRefresh FinderFinderのデフォルトの機能のようにリフレッシュボタンをウインドウのツールバーに追加するというものだ。
使い方は非常に簡単で、アプリをアプリケーションフォルダなど適当な場所に置いて、本体アイコンをFinderのツールバーにドロップするだけで、スタンバイ完了だ。
あとはFinderが正しいステータスを反映していないと感じたら、このボタンをクリックするだけでよい。
そうするとFinderがリフレッシュされて、空き容量や項目数、ウインドウ内の表示なども最新の状態が反映される。

これはなかなか良いんじゃないだろうか。

Finderのこのトロクサさには時々頭に来るし、それが原因で誤操作をしたことも一度ではないのでこれは改善して欲しいところだが、改善されないならこういうボタンツールはゼヒモノになってくるだろう。

ちなみにツールバーからボタンを外したい時にはメニューバーの
表示/ツールバーをカスタマイズ
とメニューコマンドをたどっていくとツールバーのボタン選択画面に入れる。この状態でボタンアイコンをウインドウの外にドラッグ&ドロップすればボタンを外すことができる。






Refresh Finderをツールバーに登録するとこういうデフォルトのボタンのような雰囲気
これをクリックするとFinderがリフレッシュされて最新の状態が表示される





「ツールバーをカスタマイズ」画面に入ってボタンをウインドウの外のドロップする
これでボタンをバーから削除することができる






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Cyberduck不調でこのサイトが消えてしまうと書いたが、不調なのはFTP全般だったようだ、しかもその対策が・・・(゚Д゚)ハァ?

4月27日に「Cyberduckがやっぱり調子が悪い」という記事を書いてしまったが、結論からいうと悪い予感が的中してしまいこのアップロードに失敗してサイトが落ちるという問題は複合的な原因である可能性が高まった。
ちょっと最初から問題を整理し直す。

1)このサイトのhtmlをGeocitiesのサーバに上げる時に、アップロードに失敗し「Read timed out」のエラー表示が出る。リトライするとこのページの半分ほどまでアップできるが結局不完全なまま止まってしまい、しかも数分後にはアップしたhtmlファアイルがサーバのセキュリティの仕様らしき機能により削除されて消えてしまう。
そのためにこのページを表示しようとするとGeocitiesの
「アクセスしたページは、現在Yahoo!ジオシティーズ内に存在しないか、URLが間違っています。」
という表示なってしまう。

2)いつもこの不具合はCyberduckのアップロード失敗が引き金になって起こる。一度この症状が起きるとあとは果てしなくアップロード失敗、サーバのファイル喪失を繰り返す。途中でFTPクライアントをRBrowserなどに代えても同じことだ。

3)この不具合はいつも自宅からアップロードする時に起こる。
会社のネットワークからアップする時にはCyberduckを使ってアップしても問題は起きない。


これらのことから以下のことがいえる。

1)前回はCyberduckの不適合で失敗していたので今回もそれを疑ったが、Cyberduckはきっかけになっているだけで他のクライアントでも症状は続く。つまりCyberduck単独の問題ではないということだ。

2)自宅では問題は起きるが会社では滅多に起きないことからネットワーク側の問題の可能性が高い


そこで昨夜からiBookのシステムのヘビーメンテナンスをやったり、AirMacBaseとAirMacExpressを初期化して再設定したりということでトライしてみた。
AirMacについてはいくつか設定を変えて試してみた。
結論からいうとこれは時間はかかったが、何も変化は得られなかった。

そこでYahooBBのADSLをルータ兼用のAirMacから引っこ抜いて、iBookに直接イーサケーブルでつないでDNSからIPアドレスの再取得もやってみた。
これが意外に手こずったのだが、結局再取得にも成功して直接つながった。それでこれでアップロードテストをしてみると一応は成功するようだ。
これで解決したかと思って無線LANでつなぐと、やっぱり同じ症状。

となると常識的にはAirMacが障害になっていると考えるべきところなのだが、困ったことに無線LANの電波状況もチェックしたが、何か電波障害が起きて通信が途切れているような様子はまったく無いし、通信のゲインを示す扇マークは受信感度が最高状態であることを示すように一杯いっぱいにゲージが振れている。

つまり無線そのものが原因になっているとは考えにくいということだ。

もうひとつ奇妙なのはトラブルが起きるファイルはいつも同一だということだ。いくつかファイルをまとめてアップしているのだが、いつも失敗するのはこのページである「unei0704.html」のファイルで他のファイルでは問題は起きない。
そこでこのページのテキストを全文コピペして新しいファイルを作ってみたが、やはり同じことだった。
ファイルが壊れているとかの問題ではなく、特定の文字列がトラブルを引き起こすのか・・・、でもそんなことってあり得るのだろうか?
パワーポイントの悪口を書いたのがまずかったか・・・・( ̄д ̄)?


とにかくいろいろ試してみた結論が、
1)自宅ではCyberduckは封印、ただし出先では問題なく使える

2)FTPクライアントはRBrowserを標準とするが、この最新ページだけはGeocitiesのホームページサービス作り付けの使いにくいアップロードページを使ってアップする

3)当座ソフトバンクとマイクロソフトの悪口はできるだけ書かない・・・(゚Д゚)ハァ?


という3点の対策で行くことにした。
つまり結局原因はよくわからないまま症状は改善していないということだ。



2007 年 4 月 29 日





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あまりにも位置が悲しすぎる球場内のYahoo!の広告

こんな記事を見つけてしまった。
今実際こういう表示で苦しめられているので(昨日記事参照)、笑いたいような、笑えないような、吠えたいような・・・



2007 年 4 月 30 日





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ClamXavのエンジンをアップデートするとクラッシュしてしまう

ClamXavのスキャンエンジンがバージョンアップしているとのことなので、早速アップデートしてインストーラでインストール。
ところがこれ以降ClamXavを起動するたびにCPUがフルアップしてしまい、「アプリケーションが反応していない」状態に。

バージョンナンバーを何度確認しても、本体バージョンもエンジンも最新のものを使っているはずだが、これは典型的なバージョン不適合の反応。

それで早速アンインストールすることに。
アンインストール法はAppZapperを使ってやってしまった。
なんとなくアンインストールのやり方を忘れていたから、普通のアプリみたいにやってしまったのだが、これが失敗だった。

実はこのアプリの実体はUNIXコマンドcalmscanのエンジンが本体だから、その実体はGUIでは見えない領域にある。ClamXavの本体は単にGUIでこれを操作できるようにする操作パネルだけだと理解すれば良い。
AppZapperで削除できるのはGUI領域にばら撒かれたファイルだけだから、これではエンジンが原因になっている今回のようなトラブルでは意味がないことになる。

実はClamXavのサイトからリンクをたどるとclamavをアンインストールするTerminalコマンドスクリプトがダウンロードできる。
これをTerminalのウインドウにドロップして、enterキー、パスワードを入力するだけで、これらの不可視領域のバイナリは削除できる。

それでClamXavのダウンロードしてきた最新バージョンを展開、インストール。clamエンジンのアップデートを確認する設定のチェックを外すと問題なくまた使えるようになった。この不具合は私の環境だけの問題なのか、他でも起きていることなのか知らない。でももしそういう不具合が起きているなら対処法は以上の通りだ。






ClamXavのエンジンをアップデートして起動するとクラッシュして復帰できなくなる
解決法はエンジンのバージョンダウンで方法は本文参照










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