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2007 年 4 月 16 日





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週末に当サイトのリンク先で面白い記事を見つけたのでリンク&反応してみる。

アインシュタイン先生に好きな板書をお願い

E-WA’S BLOGさんの『アインシュタインに板書させてみようの巻』経由の面白いwebサービスがこちら

このページでも「量子力学の正当性はまだ決着がついたわけではない」と書いたところ、何人かの方から「量子力学はもう定説では?」という反論をいただいた。
しかし、このお方の存在をやはり忘れてはいけない。このお方は実に生涯をかけて量子力学に反論することにそのエネルギーの大部分を費やしたお方だ。

「私は相対性理論の100倍もの時間をかけて量子力学について考えている」
~アルバート・アインシュタイン

そのアルバート・アインシュタイン先生の手書きで板書してもらうというのがこのwebサービス。 これはオモロい。
残念ながら日本語をはじめ2バイト文字は通らないが、好きなメッセージをアルバート先生に書いていただけるので、しばらくは笑えると思う。

ということで量子力学について私の意見への反論には、今後BBSではなくこのアインシュタイン先生の板書で御答えするのであしからず。






好みのメッセージを入力、アルバート先生の手許に合うようにレイアウトして実行
この通り日本語は通らないが顔文字は一部通る






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『最近気になるネット上の記事の3つの傾向』に見られるwebの4つの落とし穴

その量子力学について意見をいただいたお一人の「ハル」さんのサイトに反応。

『最近気になるネット上の記事の3つの傾向』という「うむらうす」さんの記事を見つけた。
最近特にブクマサイトの上位がほとんど「簡単に◯◯を最適化する5つの方法」「webで◯◯の被害に遭わないための6つの心得」みたいなサイトになっていることにしばらく前から気がついていた。

あまりこれが横行するために『数詞入りタイトルを法規制すべき3つの理由」議員連盟が発表』というニュースに見られるように「美しい国ニッポンの精神に悖る」と法規制する動きまで起きるなどの社会現象になりつつあることはBBSにも書いた。
このような数詞を含むサイトがいかに有害で、危険な思想を含むかはまさに「うむらうす」さんのサイトで看破されているのでそちら参照していただきたい。
私なりに考える、こうした数詞を含むサイトを探してwebを利用する、あるいはそういうビジタを当て込む送り手には以下の4つの落とし穴が待っている。



1)数詞を付けて「5つの~」「~する6つの方法」とかつけると他所でで取り上げて欲しいという気持ちが見え見えだぞ~というふうに見えてしまうことがとりあえず問題である


2)受け手は情報過多に苦しんでいるのかもしれない
とりあえず「Macを快適にする670の方法」とか「1000の使えるMacのアプリ」などというタイトルにはあまり魅力を感じないに違いない。

そういえばどこかのサイトでこの数詞はいくつが受けが良いかという検証をやっていた。
1つから3つまでは少なすぎる感じだった。
4つか5つくらいが受けが良くて、6つ以上は段々落ちていって、10個でもすでに多すぎという感じだった。
この数詞を表題にしたサイトが受けるのは、要するに受け手側の
「たくさんは要らないからとりあえず役に立つ情報を4つか5つくらい手っ取り早くよこせ」
ということなのかもしれない。


3)ところが送り手の方は、そういつでも決定的な項目が4つか5つ並べられる面白いトピックスを持っているわけではない。

先日の「Macの手書き説明書」さんの『僕がインストールしておかないと困る10のアプリ』というエントリに反応して書いた私の記事の私がインストールしておかないと困る10 15のアプリというタイトルからもわかるように、こういう話題になると私はたった10にすら絞り込むことができないのだ。
書きはじめるといろいろ書きたくなってしまう。
これは本当に残念な性格だ。
そして書いているうちに「10やそこらのアプリで簡単にMacを快適にしようなんていうお手軽な発想が気に喰わん」なんて段々ムカついてしまうのだ。
そして八つ当たりをしはじめる。
だからどなたも「Macを快適に使う方法を3つ教えてください」なんていう質問をしないようにご注意いただきたい。多分答えは30個ぐらい返ってくるからだ。


4)そして「ハル」さんと同じような落ちになってしまうのだが、「~の4つの落とし穴」とかいうテーマ設定をして、4つ何か書かなきゃと思って始めると今度は逆にネタが足りなくなって尻すぼみになってしまう。

ちょうど今がそれに当たっているわけだ。(^_^;)

書くことがそんなにないくせに、とりあえず人目を引きたいから「webの4つの落とし穴」なんてタイトルに書くと大抵はこういう目に遭うから注意が必要だ
実際そういう目に遭っていると思われるエントリは多いような気がする。




<追記>

と思ったらハルさんとこのコメント欄でも同じところのリンクを紹介しておられる書き込みがありましたね。私もネタ涸れというか・・・
あまり上出来な記事ではなかったかも・・・( ̄¬ ̄;)







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確認タグで「キャンセル」は「escキー」で

こういうのをTipsと呼んじゃっていいのかどうか私もはなはだ疑問なのだが、「今でもこういう操作は使えるんだ」と感心してしまったので、小技なTipsとして。

例えばキャプチャーのような確認タグが表示されるケースは非常に多い。この場合、いちいちマウスでクリックしなくてもキーボードでこれを操作できる。
例えばキャプチャーの場合は、「ログアウト」のボタンがアクティブになっているからこの状態で「return(enter)キー」を叩けばログアウトがすぐに実行される。
大抵の確認タグは「OK」の方がアクティブになっているから、「return(enter)キー」で実行できるのはほぼ周知の事実。
ところがこういうタグが出た時に逆にキャンセルしたい時には、いちいちキャンセルボタンをクリックしないといけないのだろうか?

そんなことはない。

この場合はキーボードの左上の[esc]『エスケープ』キーが使える。
これを叩くとワンキー操作でキャンセルできるので、キーボードのホームポジションを崩してマウスに手をかけたくない場合には便利だ。

というかこのエスケープキーはもともと「Abortキー」といって、そういう目的のために設置されていたキーのはずだ。だから標準キーボードの場合はこれだけちょっと左上の離れたところにレイアウトされているのだ。
誤操作で実行中のプロセスがキャンセルされてしまわないようにという配慮からだ。
だから、このキーで確認タグがアボート(中止)できるというのは果たしてTipsといえるのかどうかちょっと微妙だ。

ちなみに「キャンセルボタン」がアクティブになっているようなタグの場合はenterキーを叩くとキャンセルされるが「escキー」を叩いても何も起こらない。
こういうケースはむしろ「アボート(中止)」が推奨されているわけだから、実行キーで「アボート」されてしまう。混乱が起きないように「escキーで実行」というような逆にはしていないようだ。






こういう確認タグが出た時には「returnキー」または「enterキー」でログアウトが実行される
逆にログアウトを中止したい時には「esc(エスケープ)キー」を叩いてアボート(中止)できる
「ていうかもともとそれってアボートキーだろ?」っていう突っ込みは無しということで・・・






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FontNuke
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

OSXはフォントについては際立った特徴を持っている。

OS9以前のMacOSの場合はフォントをたくさん入れ過ぎると、システムの動作が重くなり不安定になるという問題が起きていた。
ユーザフォントを20~30も入れれば一部のアプリでIMが反応しなくなったり明らかにそれが原因と思われるクラッシュが起きたりしていた。
だから旧OSの場合は頻繁に使うフォントだけをフォントフォルダに入れて、決まった作業にしか使わないフォントはフォントフォルダの外に出したりしていた。

それがわかりやすいUIだという酔狂な人もいるかもしれないが、私はいくつフォントを入れても何ら問題が起きないシステムの方がわかりやすいし扱いやすいと思う。

実際今私が使っているOSXの環境ではデフォのフォントと私がインストールしたフォントと合わせて300近いフォントが入っているが、それで特に問題が起きていない。
こんな物はいくつでも好きなだけ入れて使う時に好きに選択できるように入れっぱなしで使えないとウソだと思う。

ところがOSXの場合もそれでオールOKかというとそうでもない。
この大量のフォントを管理するために「フォントキャッシュ」なる旧OSにはなかった仕組みが組み込まれている。
このキャッシュという仕組みのおかげで何百もフォントを入れても問題が起きないような構造になったのだが、残念ながらこのキャッシュが壊れてくるといろいろ不具合が起きてくるという点ではこの弱点はブラウザのキャッシュやシステムキャッシュと同じだ。

このアプリの作者さんは「このフォントキャッシュの扱いに非常なフラストレーションを感じていたためにこのアプリを作った」と書いておられる。
私はそれほどフラストレーションを感じてはいないが、でもフォントもキャッシュで管理されているのは問題だとは思っていた。

そこでこのFontNukeはフォントキャッシュをリストアップしてこれをリセットしてくれる。
操作は実に簡単だ。読み込み動作をやってリストを見る。
そして「かなりたまってるな」と思ったら削除ボタンをクリックする。
それだけだ。
キャッシュは一時的に保留したデータを溜め込んでおくだけの仕組みなのでこれを削除したからって何かが消えてしまうわけではない。だから問題は起きないはずだ。
私の場合もリスティングしてみると8MB近い大きさのフォントキャッシュがたまっているのが見つかったりで、これもたまにはやってみるべきだということを痛感した。






FontNukeはフォントキャッシュを特定してリストアップ、削除するアプリ
上のツールバーでメニューを選択して「キャッシュリストをアップデート」ボタンを
クリックするとプロセスが始まる





これはデフォルトの表示だが、リストをアップデートするとこの5倍ものリストが現れた
なかには8MBもの大きさのキャッシュもありこの容量が結構馬鹿にならないこともわかる
大きな物を入れてないのにディスク容量が厳しくなっている人も試してみる価値がある
実際やってみると結構なディスク容量節約になったりする





下の「Nuke」ボタンをクリックすると削除が開始される
この時に一緒にSpotlight(のメタデータ)を再構築したり
アクセス権の修復もついでにやってしまうという選択も用意されている
どのみち再起動を要求されるのでついでにやってしまって
メンテナンスアプリとして使うという手もある


2007 年 4 月 17 日





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SuperTuxKart
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

OSXに移行したすぐの頃に最初に見つけたゲームソフトが TuxKartというLinux由来のレースゲームだった。
実にまったりしたゲームだったが、それでもLinuxのソフトが実際にOSXで動くのをこれで見せられて
「OSXはUNIXベースになることで、UNIXやLinuxのソフトウエア資産を活用できるようになる」
という事前に聞かされていたご託宣はウソではないことがわかり、とても明るい気持ちになったのを思い出した。
TuxKartは実にまったりしたゲームだったが、それでもそういう明るいニュースの証に見えて実際以上に楽しいゲームに見えたのかもしれない。
実際、我々は今日ではOSXでJournalingやclamav、Gimp由来のSeashoreOpenOfficeのようなソフトを普通に使えるようになってきている。

「MacはWindowsに比べて使えるフリーソフトがほとんど無い」
なんていう御託を一体どれだけ聞かされてきただろうか。
しかし実際、現状ではそんなことはない。
使えるソフトはほとんど無いどころかこういうサイトを運営していて、毎日のようにアプリを紹介しているが、いまだに重要アプリがいくつも欠落しているし毎日発表される新作アプリなどもれなく紹介するなんてことは全く不可能だというのが私の実感だ。
やはりUNIXやLinuxと親和性が高くなったことが、単にソフトの移植が容易になったということだけでなく、人材の交流も活発になってコミュニティが活性化していると感じる。
新作アプリが良質になり量も増えているのは、それだけが原因ではないがそれも大きいと思う。

そういうことを感じさせてくれたTuxKartが新しくなったということか。相変わらずのまったり気分のゲームだが、ちょっとスピード感は強くなった。ゲーマーが作ったゲームソフトは子供には難しすぎる物が多いのだが、このゲームソフトは小学生くらいから遊べると思う。






SuperTuxKartはタイムトライアル、レースなどを選択してひたすら障害物をよけて走る
それだけのゲームだが意外に楽しめるのは操作が易しいからか






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「おしえて」などの質問サイトの回答者はもう少しまじめに答えないとこういうサイト自体の自滅につながるぞ

「おしえて」「こたえる」というような質問サイトのユーザジェネレイトコンテンツがスタートした頃から面白いなと思って見ていた。ユーザが質問してユーザが答えてそれがコンテンツになるというのが、いかにも「web2.0」的だと思って見ていた。
ただポイント制で報酬をもらえるというところが最初からの危惧だった。
webで知識を共有しているのは質の高い共有が可能だからだが、それは現金などの報酬が無いから可能だったように思う。ところが現金収入が伴うようになるとそれが目的になって、どうしても共有できる知識の質が「玉石混淆」になってくるような気がする。

はてなのような質問サイトの報酬はその中だけでしか使えないポイントだが、それでもその中では現金と同じような威力を発揮する。
このことは質問する側もよく心得た方がよい。

例えば最近こういう質問を見かけた。
「最近WindowsからMacにスイッチしてきましたが、Macのセキュリティで何をやったら良いのかがわかりません。Windowsではウイルス対策ソフトを入れていましたが、Macで何をやったら良いのでしょうか?」
こういう質問をMac初心者の方から受けたら皆さんはどう答えるだろうか?

私の答えは別項に詳しく書いたが、Macでも当然セキュリティ対策はしなくてはいけないと考えている。Macだから安全だなんてことはない。比較すればWindowsとのリスクの大きさの違いは勿論あるのだが、しかし「Windowsと違ってセキュリティリスクはゼロである」などと断言してしまうのはいかがなものかと常々思っている。

ところがこの質問サイトの答えが見事に「Macはセキュリティの心配は無いから対策は必要ない」という答えで埋めつくされているのを見て驚いてしまった。
一体「Macはセキュリティの心配は無い」なんて誰がいったのだろうか?
中に一人だけ「シマンテックやマカフィーをインストールするという対策はした方が良いかも」と書いた人がいたが、有ってその程度だ。
Macユーザのセキュリティ意識は想像以上に低いのかもしれないし、こういう質問サイトで回答を書いている人達の質は想像以上に下がってきているということなのかもしれない。

もう一度書くが「Macだから安全だ」なんてことはない。
それにセキュリティ対策というと相変わらずワクチンソフトしか思い浮かばない人ばかりなのも驚く。それもシマンテック程度でなぜUNIX資産のClamXavの名称を知っている人が一人もいないのだろうか。
それにセキュリティ対策はファイアーウォールやIPマスカレード、ポート監視などいろいろ考えるべきことがある。MacOSX固有のURIの脆弱性に対してどの程度対策ができているかという問題もある。
そういうことも何も触れないで「Macは安全だから何もしなくても良いのさ」なんて簡単に初心者に言い切ってしまう不親切さはどうなんだろう。
確かに何年もClamXavを運用していてもウイルスやスパイウエアのようなものは合計で数個しか引っかかってこない。
Macには事実上脅威は存在しないように見える。
でも過去に何もなかったからこれからも絶対安全なのだと考えることに問題は無いのだろうか?
セキュリティ対策というのは未知なる脅威に対して備えるということじゃないのだろうか。

Macのウイルス流行は1999年のAutoStartが最後だから、OSXになってからそういう体験をしていない。最近の若いMacユーザはそういうものを見たことがないのはしかたがない。しかしこれからも絶対にそんなことは起きないと考えるのは一種の思考停止と同じだ。
すくなくとも質問サイトで初心者の質問に答えるのだったら、現金報酬が目当てであったとしてももう少し検証した答えを書かないといけない。
サイト運営者も回答の質を上げるために、回答者にランクを付けるとかの工夫をしないといけないんじゃないだろうか。現状の放置の状態ではますます回答の質が下がって、この手の質問サイトは自滅の方向に向かうような気がする。



2007 年 4 月 18 日





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Paparazzi!
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

webサイトをとりあえずjpegで保存するアプリ。

毎日膨大な出逢いがある。
出逢っては別れ、そして再びめぐり逢うことはない。
人の縁(えにし)は一期一会である。

webの縁も一期一会だ。
たくさん出逢うサイトのうち気に入ったものはとりあえずブックマークするし、ちょっと気になるサイトの場合はサイトのURLをweblocの形で保存する。
しかし、一期一会という意味は「出会いは一瞬で二度とない」という意味だ。
膨大な量になったブックマークのうち二度と開かないものも結構多い。
ましてはweblocは「何を残そうとしたのかよくわからない」ということで開かれないことがかなりある。
また開いてもブログの場合はトップページの気になる記事がアーカイブに移動してしまい、何が気になったのかも思い出せなくて結局weblocファイルはゴミ箱にいってしまうというケースが少なくない。
ここいらがブログの弱点のような気がする。

それでとりあえず「後で読む」ということでwebを保存するには現状のビジュアルをそのまま残せて、PDFのようにかさばらないjpegが向いている。
まさに写真を残すように、サイトの情景を残して後で気になったらブックマークするなり、リンクするなりのことを考えれば良い。
とりあえずパパラッチのように写真を撮りまくるのに特化したのがこのアプリ。

問題がない訳ではない。
とりあえずのサイズのサイトなら良いが、縦に異常に長いサイトだったらjpegもなかなか見づらくなってしまうし、キャプチャーにも等比級数的に時間がかかるようになるし、オマケに中止するとクラッシュしやすくなる。
そういうサイトはキャプチャーしないに越したことがない。
どこかに有ったよな。・・そんなサイト。・・・ってオレのサイトだよ、それって。

というわけでブログをちょっとつまむには最適なアプリだが、当サイトのようなサイトにはとても使いにくい。もっともこんな変態的なサイトは珍しいから問題はないのだが・・・






Paparazzi!の一番手っ取り早いキャプチャー法はこれだろう
ファイルメニューから「Safariで開いているURLをキャプチャー」で
今開いているURLのサイトのjpegが取り込める





手っ取り早くこの通り
プレビューできるのでOKなら「Save Image As」ボタンをクリックする





そうすると保存先、保存名、圧縮レートなどをどうするか訊いてくるので
テキトーに設定してSaveボタンをクリックする





ところで当サイト3月の運用記録をキャプチャーしたらこんな細長いjpegになってしまった
横800ピクセル×縦100886ピクセル・・・ってヲイ!(-_-;)






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「ケータイキャリアが触れない不都合な真実」もウィルコムなら大丈夫・・・なんて信じろってか?

ITmedia +D モバイル:携帯キャリアが口にしない“不都合な真実”とは――ウィルコム近義起副社長という記事を見つけた。
先日ウィルコムの副社長がウィルコムフォーラムで会見して明かした衝撃的な事実なのだそうだ。

この記事は前編、後編に分かれた力作記事なのだが、この手のITメディア記事にありがちな文字数多いわりには情報薄い記事になっていてなかなか楽しめる。

それで結局何が言いたいかというと
「携帯各社のモバイルはモバイルブロードバンドにすぐにでも移行できるようなことをいっているが、ユーザがブロードバンドに移行してしまうとバックボーントラフィックに膨大な設備投資をしなくてはならず、その結果は各社とも大幅な料金値上げを検討せざるを得なくなる」
ということらしい。
これが表題の「携帯キャリアが口にしない“不都合な真実”」ということらしい。
それはしかし私がケータイを中心にITを取材していた5~6年前にもいわれていたことだ。
その問題を確かに先送りしてきているというのはある程度いえるので、FOMAユーザやauユーザ、ソフトバンクユーザはあまり楽観しない方が良いというのはひょっとしたらその通りかもしれない。

でも「ウィルコムは大丈夫」という部分の根拠がどうも薄弱なような・・・

私はウィルコムユーザなのだが、ケータイに移行せずに相変わらずPHSを使っているメリットは、ノートブックと繋いで出先でネットにつなぐモバイルネットとして使うから、速度、料金面で有利だということ以外に無い。
ただしそのメリットは今のところ非常に限定的だ。
ウィルコムはパケット固定や無料通話などの料金体系をすでに実施しているが、残念ながらパソコンのモデム通信はその対象外になっている。いまだにだ。
トラフィックのコストパフォーマンスに自信を持っているなら、こんな中途半端なことをしないで一律の固定料金にしてしまえば良いのに。
それができないところが、この副社長の話は「何割か割り引いて聞かないといけないな」と思ってしまう。

ITメディアにはこういう根拠のない話が満ちあふれている。当事者からでさえこういう「ガセじゃないの?」と思うような話が聞こえてくる。
ガセじゃないかもしれない。
でもそんな話はユーザは納得しない。

モバイルは近々固定ブロードバンドとシームレスに融合していく。
この現象は必ず起きるし、そうならないと本当の「ユビキタス」は実現しないと思っている。
ところがdocomoやKDDIのような旧勢力がそういう変革の原動力にはならないことはもう周知だし、ソフトバンクはもっと絶望的だ。IPモバイルはスタートラインにつく前にずっこけているし、頼みの綱はe-Accessの千本社長しかないのだが、このお方は何度かお会いしたことがあるのだが、残念ながら人望がないんだなぁ。
モバイルの改革に人望なんか必要ないのかもしれないけど、ごく近しい人からもあまり良い話は聞かないので案外大きなことはできないかもしれない。

となると本当の最後の希望はもうウィルコムしかないのだが、そのウィルコムにしてからがこんな中身のない遠吠えのようなことを言っているようでは
「日本はケータイ低開発国に転落する」
というずっと感じている不安は現実のものになるかもしれないなぁ。

誰か違うといってくれぇ!







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Menu Master
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

各アプリケーションにショートカットキーを編集するシステム環境設定ペイン。

できることはアプリケーションごとにメニューコマンドにホットキーを割り当てたり、変更したり、無効にしたりというようなことで、編集可能なのはアプリのメニューコマンドのみということになる。

こちらはBBSで教えていただいたのだが、こういうものを使うとシステムのホットキー設定で設定したいキーの組み合わせとアプリ独自のショートカットキーがぶつかっているケースを回避できる。

使い方は非常に簡単なのだが、発想があまりMac的ではないので逆にわかりにくいかもしれない。
システム環境設定ペインの方でキーの追加をするのではない。
ペインではサービスをスタートするだけで、実際の編集は各アプリのメニューを開いて行う。
メニューから変更したコマンドをプルダウして選択し、変更したいキーの組み合わせを叩く。
ただこれだけだ。

アンインストールはインストーラがアンインストーラを兼ねている。
また手動でアンインストールする時には
Library/PreferencePanes/Menu Master.prefPane
Library/Application Enhancers/Menu Master.ape

を削除しろとマニュアルに書かれているが、どちらの方法ももうひとつ
~/Library/Preference/com.unsanity.menumaster.plist
というのも残ってしまうのでこれも削除する。






Menu Masterの編集方法は驚くべき方法だ
サービスを有効にすると変更したアプリを呼び出し
メニューからホットキーを割り当てたいコマンドを選択
そのまま割り当てたいキーの組み合わせを叩くだけだ
操作としてはあまりにも簡単だが直観的ではないためかえって最初戸惑う





そうするとペインのリストに変更されたキーの組み合わせが各アプリごとに表示される


2007 年 4 月 19 日





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OneFingerSnap
(Shareware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

これはすばらしい!

これはワンボタンマウスでコンテクストメニューを便利に使えるシステム環境設定ペイン。

Macは元々ワンボタンマウスとして出発した。永らくワンボタンマウスがデフォルトだった。それは操作系を整理するにはボタンは少ない方が良いというポリシーが有ったからなのだろうが、マウスに関しては残念ながらこの考え方は2ボタンマウスの考え方に合理性で負けていた。
Windows機がスタートからコンテクストメニューを右クリックに割り当てていたのは、正しい見解だったと思う。
実際使ってみれば右クリックでコンテクストメニューを呼び出せるのは便利だからだ。
ただWindowsの場合は右クリックなどにアサインされる機能の法則性がデタラメというか、かなり整理されていなかったという問題点が有ったということも、私が初期のWindowsから脱出してしまった理由のひとつではあるのだが。

それはともかくこのペインのリードミーやサイトには面白い解説が書いてある。
「Apple製のクラシックなワンボタンマウスを持っているなら、それを捨てないで欲しい。ワンボタンでもコンテクストメニューは使えるのだから」

勿論ワンボタンでも、controlキー+クリックでコンテクストメニューは扱えるのだが、これはあまり便利とはいえない。旧MacOSの時にはクリック長押しでコンテクストメニューという機能が有ったように記憶していたが、OSXでそれが使えないことを残念に思っていた。
最近FinderpopFinder上でのみそういう機能があることを知ったので、これを愛用していたのだが、できればFinder上でのみというのではなく全てのアプリで長押しコンテクストメニューを使えるユーティリティを探していた。
それをやっと探し当てた。

このペインをインストールしてアクティブにすればクリック長押しでコンテクストメニューが出てくる。これはすばらしい。
今どき会社でも自宅でも3ボタンマウスを使っているので、別に必要ないともいえる。
しかしこのユーティリティはiBookのようなノートを使う時に威力を発揮するのだ。

通勤電車ライターである私は、電車の中で主にこのサイトの更新記事を打っているので狭いスペースで全ての操作ができないといけない。
だからコンテクストメニューを呼び出すのにcontrol+タップという操作は厳しいものがある。
混雑している時はほとんど片手で操作しないといけないこともある。

そういう時にタップ長押しコンテクストメニューという機能があればどんなに便利かと思っていた。
intelMacではノートの場合はツーフィンガータップでコンテクストメニューを呼び出せる。
うらやましい。
しかしG4のPPCMacではそういう機能は今後も実装されないだろうから、これは我慢するしかなかった。

このペインはタップ長押しでも勿論コンテクストメニューを呼び出せる。
長い間の探し物が見つかった気分だ。
シェアウエアだが、多分レジストすると思う。

ところでこのペインが便利なのは相変わらずワンボタンマウスを使っている人や、私のように通勤電車でiBookを打ってる人だけではない。
例のリードミーに面白いことが書いてある。

「~私はすでに7ボタンマウスを持っているのでこんなユーティリティは必要ない~そう思っているあなたにもこのペインは便利だ。これを使えばもうひとつボタンが増えてあなたのマウスは8ボタンマウスになる。
なぜならこれがあればもうあなたのマウスの右クリックにはコンテクストメニューを割り当てる必要がないからだ。そこに新しい機能を割り当てればボタンがもうひとつ増えたのと同じことだ。」

そんなにボタンは必要ないがなかなか巧みなリードミーだ。






OneFingerSnapをインストールするとシステム環境設定にこういうペインが現れる
ここでオンオフ、コンテクストメニューが現れるまでの時間、
サウンド、画面のフラッシュなどのインジケータを設定できる





するとこの通りどこでもクリックあるいはタップ長押しでコンテクストメニューを呼び出せる
様々な理由で右クリックを使えない環境ではこれは本当に重宝する


2007 年 4 月 20 日





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Offshoots
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

春は萌え木時という。新芽が吹くのが目に見えるような急な変化が起きる。
そういう春の萌え木をデスクトップに再現するアプリ。
どういうグラフィックを使っているのかわからないが、デスクトップレベルで壁紙のようにありながらどんどん新芽が伸びてゆく。
綺麗だ。
でも仕事中に使うとリソースを喰うとか喰わないとか言う以前に気が散るので、使うのはオフの時にしよう。






Offshootsを起動するとこの通りデスクトップで木がどんどん成長する
色目はランダムでも決まった色に設定することもできる





デフォルトではこの通り色が変わるが総体にパステルカラーの落ち着いた色がいいセンス
それにしても散らかったデスクトップだが






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CocoaGestures(Freeware)
OS10.4Tiger対応

名前の通りCocoaアプリごとにマウスジェスチャーを実現できるインプットマネージャー。

これは好みの分かれる部分だが、GUIの操作法の中でマウスジェスチャーというのがある。
マウスポインターに何か特定の動きをさせると、どこもクリックしなくてもホットーキーを叩かなくてもその動きに割り当てたコマンドが実行されるというもの。
私の記憶が定かならば(定かでないことはきわめて多いのだが)WindowsのInternetExplorerあたりからお馴染みになってきて、Windowsユーザの中にはこれの中毒患者のようになっている人もいる。

中には「Macが使えない理由」として「マウスジェスチャーが使えないから」なんていうことを言う人もいたりで、私から見たら「はぁぁ?」な理由な訳だが、それだけ使いたい人はハマっているということだろう。

ただMacでもマウスジェスチャーは使えないわけではない。CocoaアプリにはまだGUIに表面化していない隠されたAPIがたくさんあって、このマウスジェスチャーへの対応というのもそうだ。

このプラグインを解凍したらCocoaGesturesというフォルダを
"~/Library/InputManagers/CocoaGestures"
にコピーする。
複数アカウントで共有して使いたい時には
"/Library/InputManagers/CocoaGestures"
に置く。

余談だがこのInputManagersというのは元々は各アプリの各言語環境の入力支援プラグイン、IMといっているがそういうものをインストールする場所ということで元々設定されているとのことだ。
最新のATOKやEGBridgeがこれに依存しているのかどうか私は知らないが、元々はそういうものを入れるために設定されたディレクトリだが、副次的効果としてアプリにこういう機能を追加することができるという。
ただし次期OSのLeopardではこのInputManagersが廃止されるとの噂があり、確証はないのだがもしそうならAppleはまたひとつコミュニティの資産を失うということになる。
セキュリティ上の理由はあるのかもしれないが、もし本当ならこういう見識の無さはなんとかしてもらいたいものだ。

以上は余談だが、これを入れて再ログインすれば全てのCocoaアプリのメニュープルダウンの「環境設定」の下に「Cocoa Gestures」が増えている。そこをクリックするとジェスチャーの設定に入れる。この仕組みからもわかるように各アプリごとにジェスチャーは設定する。システム共通のジェスチャーは設定できない。
デフォルトではオフになっているので、設定でオンにする。
また、またジェスチャーを認識する時に押しておくセーフティキーも設定できる。
セーフティキーなしでも運用できるが不用意なマウスの動きで作業中のファイルを消してしまうような事故を防ぐために、何かひとつくらいはセーフティキーを設定することをお奨めする。

あとは必要なメニュー、不必要なメニューをエディットしていけば良い。
マウスジェスチャーを使いたいケースというのは非常に使用頻度が高いコマンドを、割り当てたいケースだろうから大部分の作業は絞り込みで足りるはずだ。

もうひとつ注意点としてはこの名前からも想像されるように、この機能はCocoaアプリでしか使えない。Carbonアプリでは使えないしFinderでも使えないのがちょっと残念。これは作者さんのせいではないのだが。






CocoaGesturesをインストールすると
アプリケーションのコマンドにこういう項目が追加される
ここをクリックすると設定に入れる





設定項目の割り振りはこのようになっている
必要なジェスチャーに絞り込んだ方がきっと使いやすいと思う
基本的には「非常に頻繁に使う機能」を割り当てるというのがセオリーだと思う


2007 年 4 月 21 日





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Menu Utilities Collection
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

小粒でぴりりと辛いメニューエクストラのコレクション。
気分であるいは用途で組み合わせを変えて使うのも良いんじゃないだろうか。
それぞれは単機能だが、こうしてコレクションになってみるとなかなか立派なコレクションだ。
そのコレクションの中身と機能はキャプションを参照乞う。






Menu Utilities Collectionをいくつか起動して並べたところ
プルダウンはiTunesMenuのメニューで iTunesの基本的な操作が可能





こちらはMenuRAM +を開いたところでメモリの使用残量を表示できる
メニューバーに数字を表示するMenuRAMもセットされている





MenuIP +はWAN接続時のグローバルIPアドレスを表示できる
これでネットの接続が完了できているかも確認できる
メニューバーにIPアドレスを表示するMenuIPもセットされている





HD Free +はハードディスクの空き容量、空き%などを表示する
メニューバーに数字を表示するHD Freeもセットされている





MenuPrefsはシステム環境設定ペインを表示
デフォルトのみだがシステム環境設定ペインに直接入ることができる





Process Tamerは各プロセスのプロセスID、CPU占拠率、
起動時間、プロセス名を表示するメニュー





SysUtilsはユーティリティフォルダの中の
全てのアプリを表示しここから起動できるメニュー





yCalはカレンダーメニュー





SysLoadはシステム平均負荷を表示
数字は1分、5分、15分を表示しているもの(と思われる)










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