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2011 年 3 月 2 日




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MacBook Proのハードディスクを500GBに換装、Windows7を導入してみた2

2)Windows7、XP、Mac OS Xのトリプルブートは可能か?

さて今回のMacBook Pro強化作戦の目玉はWindows7ProfessionalEdition導入だった。

そもそもはHDDが手狭になって来たので、これを250から500GBに上げるのがそもそものきっかけだが、折角HDD買うならDSP版でWindowsの最新OSも手に入れてしまえという非常に本末転倒な動機で事態は進行した。
HDDの増量は難なく成功して、ディスクには300GB近い余裕ができたので、ここで考えることはこんなことだった。

『折角これまで使ってきたWindowsXPが有るので、MacOSXとWindowsXPとWindows7のトリプルブートはできないか・・・勿論VMWare Fusionで可能なのは知っているが、できればBootCampで・・・』

ググってみるとほとんど情報がないところを見るとできないのかもしれない・・・というより結論からいうとできなかったのだが、その過程で得るものはあったので試行錯誤を全部書いていると大変な長さになるのでハイライトだけ・・・





手に入れたWindows7 Professionalとこれまでの環境の
WindowsXP Professionalのパッケージの比較
7の方はDSP版だからなのだろうけど随分エコなパッケージだ




BootCampアシスタントを使ってWindows7をインストールする時にワナが一つある
BootCampアシスタントはサポートソフトウエアのダウンロードを推奨している




そこでお薦めに従ってダウンロードを開始する
やがてダウンロードに成功したような表示が出る




そのサポートソフトウエアを光学ディスクか外付けハードディスクにコピーするか聞かれる
どちらを選んでも同じことなのだが・・・




「サポートソフトウエアをコピーできませんでした」
というアラートが出てここから先に進めない
「戻る」ボタンをクリックしてまた1に戻るという無限ループを繰り返す




実はこのサポートソフトウエアはMacBookAir用の
古いファームウエア向けのウイザードらしく
最初に「ダウンロード済み」という項目を
ダウンロードしていなくても選択するのが正解
しかしアシスタントの指示に素直に従ったら
このループにはまり込んでしまうだろう




これでやっとパーティションを切る過程に入るが
いきなりインストールを始めるかという選択画面に進める




Windows7のBootCampヘのインストールの落とし穴はApple側にあったが
これをクリアするとあとはトントン拍子に進む




Windows名物青画面のあとにインストーラが立ち上がったらあとはその指示に従うだけ
ところでWindowsは巨大で鈍重なOSになってしまったとVista以降評判は芳しくないが
7はMacBook Pro、8Gメモリの環境ではXPよりもキビキビ動いている
個人的な感想は以下に続く・・・


こうしてまずとりあえずMacOSXとWindows7のデュアルブート環境は完成した。
考えたらWindowsもMacも両方とも同時に最新環境になったのって、両者を使い始めて以来この十数年間で初めてのことじゃないかと思う。
いつもどちらかが一世代か二世代古い環境だったからだ。


次のステップに進む前にWindows7の講評など。

実際にBootCampの環境から動かしてみた印象は、思った以上にキビキビ動いているということだ。
このあとWindowsXPもインストールすることになるのだが、比べてみるとWindowsXPは前にここにも書いた徹底的スリム化手術をやっているにもかかわらず、7を動かしたあとだと動きがもっさりしているように感じる。

特にSP3以降動きが重くなったというXPにややM$の陰謀を感じないでもないが、評判が最悪だったVistaのバグフィックス版の7をよくここまで追い込んだものだと感心した。

企業ユーザはともかく、個人ユーザはWindows7の導入にもっと積極的になってもいいと思う。

ただあちこちの操作の入り口が結構変わってしまったり、設定などの項目の名称が変わってしまったりでなぜこんなムダな改変をやるのだろうかと疑問に感じないこともない。
よく質問掲示板などで、WindowsからMacに乗り換えると困ることはありませんかなんて質問を見かけるが、WindowsXPで足踏みをしているユーザが、一気に7に行くのとMacにスイッチするのと戸惑いは同じくらいだという気がする。


ここで例のトリプルブートにトライすることを思いついたのだが、もうMacOSXの環境を復元してしまったあとだった。
BootCampアシスタントできれるパーティションはホストとゲストのふたつまで。
ディスクユーティリティで3つのパー切りをするなら、OSXもインストールし直しになってしまう。

というところでWindows7には事後にパーティションを切ってCドライブをCとDドライブに分ける機能があるという耳寄りな情報を見つけたのでそれをトライすることにした。
その切ったパーティションにXPをインストールできればトリプルブートが可能かもしれない。

以下はWindows7からの事後のパーティションの切り方。





まずはスタートメニューのコントロールパネルに入る




その中の「管理ツール」




「管理ツール」の中に「コンピューターの管理」という項目があるのでこれを開く




ここに「記憶域」という項目があるのでこれを開く




「ディスクの管理」という項目を起動する




するとこういう内蔵ディスクのパーティションの
グラフィク図が出てくるのはWIndowsXPにもあった機能だった
しかし7独特の機能はこのボリューム図の上で右クリックをすると
出てくる「ボリュームの縮小」というメニューだ




ここで指定したサイズだけ選択したボリュームを小さくして
その分だけ別パーティションの切ることができる
「可能なサイズ」を超えてパーティションを切ることはできない




「縮小」ボタンをクリックするとGUI上でボリュームが
割れて新しいパーティションができる




この新しいドライブにドライブレターを割り当てる
Dは光学ドライブにすでに割り当てられていたのでEドライブにした




この新しいEドライブをWindowsファイルシステムのNTFSでフォーマットをかける
デフォルトのまま特にいじることも無い




以上の設定を最後に確認してウイザードは完了する
完了ボタンをクリックするとパーティションが切られてフォーマットされる




こうしてできたドライブEにMac側のBootCampからWindowsXPをインストールできれば
夢のトリプルブートは完成しそうだったがここで問題が起きた


こうした事後にWindows7からパーティションを切ってそこにWindowsXPをインストールするという企みはうまくいきそうに見えたが、結局これはうまくいかなかった。
このWindows7で切ったパーティションが何故かMacからは見えないボリュームになってしまっている。
当然、BootCampからも見えないのでWindowsXPのインストーラもこの消えたボリュームを認識することができない。

なぜこういうことになるのかわからないが、どうもこのWindows7のパーティションは純正の方法ではなく仮想的に切られているのじゃないかという気がした。
これはWindows7のインストーラからしか見えないのかもしれない。
だからこのEドライブをバックアップ領域にすれば、Windows7からはリカバーできるかもしれないが、他のOS からはここのデータを取り出すのは困難かもしれない。

それでも無いよリはマシなリカバリボリュームだが。
Windows7を単独で使っているユーザは知っておいて損は無いTipsだと思う。

この新たに切ったEボリュームがMacから見えないのはパーティションマップ領域が見えないのと同じ理由なのかもしれない。
ディスクを2つに割るパーティションを切ると、ディスクユーティリティ からは2つしかボリュームが見えないが、Terminal
mount
というコマンドを打つと5つくらいボリュームが見えている。

あれと同じなのかもしれない。





Terminalにmountとコマンドを打ってみる
不可視領域を表示する設定にしていても見えないような見たこともないボリュームが見えている


ところで結局トリプルブートは可能なのか不可能なのかというと不可能とももいえない。

ディスクユーティリティの機能を見ていてこういうことができることに気がついた。

Macのディスクユーティリティでも実はWindows7と同じように事後にボリュームを割ることができる。
しかもこちらはちゃんと割ったあとも見えるボリュームだ。





起動ボリュームをふたつに割って2つ切ったパーティションを3つにする
方法はディスクユーティリティで左ペインでルートボリュームを選択して
割りたいパーティションをクリックして選択し「+」ボタンをクリックする
名前も通常と同じように決定できるし水色のエリアに
かからなければ事後でもパーティションを割れる


この方法の最大の問題点は
「BootCampのパーティションでWindowsを起動できなる可能性があります」
ディスクユーティリティのアラートにも書いてあるように、BootCampのブートローダーが壊れてしまう可能性があるという点だ。

このままではトリプルブートはやはり実現できないことになりそうだ。
本当に起動できなくなるのかテストはしていない。
よく考えたら、トリプルブートにチャレンジして失敗したら修復する時間が無いことに気がついたから今回のチャレンジはここまでだ。

それで今回は結局
MacOSXネーティブ
WindowsXP/BootCampボリューム
Windows7/VMWare Fusionの仮想マシン

という構成にした。

ネーティブに起動してテスト用にしたいのはWindows7ではなく、やはり今でも企業ユーザのほとんどが主力に使っているWindowsXPの方で、Windows7はまだ「そろそろ扱いに慣れておきたい」という動機に留まる。

これで充分だということだ。
それにバックアップのことを考えると、WindowsXPは従来通りWinCloneでボリュームごとディスクイメージにしてバックアップできるが、Windows7の方はWinCloneが利かないので、仮想マシンにしてしまえばVMWare FusionのWindows 7 x64.vmwarevmファイルをそのまま外付けハードディスクにバックアップすれば、万が一システムがぶっ壊れてもそこから上書きするだけでWindows7を復元できる。
Windowsの復元ポイントよりよほど確実だ。

そのバックアップはTime Machineがやってくれるので、戻りたい時期に戻れるし。

おかげでVMWare Fusionを3にアップすることになったが。


ところで、このトリプルブートのトライをほぼ諦めたところでツイッターにこんな情報をいただいた。
Mac-Windows-Linuxのトリプルブートを可能にする方法(しかもBoot Camp不使用!) - ライフハッカー[日本版]

BootCampのローダーが壊れても、これがあればトリプルブートは実現できるかもしれない。
私はテストしきれなかったがどなたかチャレンジしたら、是非情報を寄せていただきたい。










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