Aurora
(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応
これは時間が来たらiTunesを使って目覚まし、アラーム機能を果たしてくれるアプリ。
これとほぼ同趣旨でiTaffというアプリも紹介したことがあるがそれとほぼ機能的には同じだ。
スヌーズ機能もある。しかしこのスヌーズはエニーキーというわけではなく、ボタンをクリックしないといけないのが、朝の寝ぼけた時にはちょっと実用的と言えないところだ。
スリープからも起動できない。
しかしプレイリストは自由に選べる。
目覚ましの設定もいくつか作れる。
AuroraはiTunes連動の目覚ましアラームアプリ
Corripio
(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.4Tiger対応
これはiTunesで再生中の曲のジャケットアートをiTMSから取得して、iTunesライブラリに入っている曲データのID3にそのファイルを書き込むアプリ。
そういう目的では私はClutterというアプリを愛用している。
こちらはAmazon.comからジャケットアートを自動取得してくるアプリだが、このCorripioはiTMSから取得してくるところが違う。
総体にiTMSの方がジャケットの画像ファイルの圧縮率が小さくて、見た目がきれいなのでJacketのようなビジュアライザプラグインを使ってジャケットを表示する時に、表示の美しさは向上する。
しかし何事にも例外はあるもので、なかにはiTMSよりもAmazon.comの方がジャケットデータがきれいだという場合もあるので、両方試してみてきれいな方を採用すれば良いと思う。
またどちらも洋楽サイトからアートを取得する関係で邦楽、クラシック、ジャズなどは壊滅的に取得できない。ただロック、ポップスに関してはかなり古い曲でも引っかかるのがなかなか感動的だが。
使い方は至極簡単で曲を選択して、ジャケットアート取得のボタンをクリックするだけで良い。
その時にiTunesで曲を再生していれば書き込みまで自動的に処理してくれる。
CorripioはiTunesで再生中の曲のジャケットアートをiTMSから取得するアプリ
iTMSは総体にはAmazonよりもデータがきれいなケースが多い
そのCorripioがバージョンアップした。一般的にはAmazonよりも高画質なジャケットアートが取得できるiTMSから画像を取得するというのが最大のメリットのアプリだ。
一番の改善点は全体的にフェイスの雰囲気が改良されて、前よりも垢抜けしてきたことだ。
また前に試したバージョンはアメリカのiTMSからしか画像の取得ができなかったが、このバージョンから各国のiTMSのURLが登録されて国を選択するだけで切り替えられるようになった。
これは邦楽曲の場合、従来のUSAiTMSではほぼ間違いなく取得できなかったのだが、少しは取得できるようになった。
少しはというのは大部分は取得できない状況はあまり変わっていないわけで、これはアプリの作者さんには責任は無い。
問題は日本のレコード会社は先進国の中では最も守旧的で、最もiTMSに非協力的だというところだ。
本来、ある製品は販売する時にA店には卸すが、B店には卸さないというのは自由な競争を阻害する独占禁止法で規制を受けるような種類の行為なのだが、音楽業界は自分たちの販売チャンネルにだけ選択的に製品を卸すということを平気でやってそのことに問題は全く感じていない。
それで消費者に不便をかけることよりも、自分たちの利害を完全に優先している。
それで
「ファイル共有ソフトは著作権を侵害している」
なんてよく平気で言えるもんだなと感心するが、これが日本という国の閉鎖性、後進性を象徴している。
そんなことは余談だが、日本という国の後進性のために日本人が受けるメリットが一番少ないのだがこのアプリは各国の固有のiTMSアイテムからジャケットアートを取得できるようになったというのが最も進歩した部分だろう。
またジャケットアートを取得する時に従来は曲名+アーティスト名の検索しかなかったが、曲名のみ、アーティスト名のみ、アルバム名のみなどいろいろな条件で検索できるよううになった。
従来は取得できなかったアイテムもジャケットアートにたどり着ける可能性が少し広がったということだ。
Corripioは各国のiTMSに対応した
これで従来はほぼ間違いなく取得できなかった邦楽曲も少しは取得が可能になった
しかしこうして見ると日本のダウンロード販売の後進性が解ってしまうのが何か物悲しい
フェイスは全体的に少しずつ改良されて垢抜けしてきた
動きも確実になってきてアートを差し替えた時にもちゃんとアップデートされるようになった
またジャケットアートの検索条件も従来の曲名+アーティスト名から
曲名のみ、アーティスト名、アルバム名など選べるようになった
iTMSからジャケットアートを取得してiTunesに登録したmp3に書き込むアプリのCorripioがちょっと前からiTMSからジャケットアートが取得できなくなっていた。
アプリの不具合が原因ではない。
作者の説明によるとAppleがiTMSにプロテクトをかけてしまいジャケットアートをwebで取得できないような仕様にしてしまったらしい。
1/4のアートワークはまだ稼働している(USAの場合)そうだが、後は機能していないらしい。
そこで作者さんはiTMSだけでなく他3カ所からもジャケットアートを取得できるようにこのアプリのコードを書き直したそうだ。
確かにほとんど機能していなかったのが、動くようになったがさすがに検索の精度は落ちてしまったようだ。
ジャケットアートも著作物なのでプロテクトをかけよという権利者側の主張もわからないでもないが、過渡期にはこういう後退がどうしても起きてしまうということだろう。
Corripioの設定画面
iTMSだけでなくCoveraliaなどのジャケットアートを取り上げているサイトもソースになった
検索の優先順位もここで決められる
CD Case Insert Designer
(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.4Tiger対応
CDのジュエルケースに入れるラベルを簡易に制作するアプリ。
基本的にはテキストベースなのだが、画像をインサートすることもできる。
こういうものを作るためにWordやPhotoshopなんかをいちいち起動するのは億劫なので、最初からサイジングされた枠があるだけでも便利と言える。
レイアウトの自由度はあまりないのだが、それなりにカッコ良くできるんじゃないだろうか。
<追記>
このアプリ作者サイト閉鎖のため現在入手不可だ。ミラーがないか探しているがちょっと難しそう。
CD Case Insert DesignerはCDジュエルケースに差し込むラベルを
手っ取り早くレイアウトできる単機能アプリだ
プリントアウトした時のイメージはこんな感じだ
切り抜いて使おう
PNG、JPEGなどの画像を挿入することもできる
挿入したあとでリサイズできないので最初から
レイアウトにはまるサイズにリサイズしておこう
Cog
(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.4Tiger対応
MacOSにはOS9時代からiTunesというすばらしいジュークボックスソフトが無料バンドルされていた。
これはmp3をブラウジングして好みの選曲で鳴らし続けることができるソフトで不安定なOS9環境でも何時間もかけっぱなしにしてもフリーズもダウンもしないというすばらしいソフトだった。
しかしこのiTunesも単なるジュークボックスソフトからOSX時代に入ってiPodのプラットフォームソフトになったり、音楽ダウンロードショップのポータルソフトになったりと機能が増えていくにつれて若干問題を感じるようになってきている。
ひとつはiTunesの重さ、でかさだ。
iTunesは登場した当時は軽快なジュークボックスソフトとして特筆ものだったが、さすがに最近はいろいろな機能が盛り込まれてきてでかい重いソフトになってきている。
それでも音楽データを消失したり、スタックして曲データを読み込めなくなるなんていう競合他社のソフトに比べれば遥かに安定しているのだが、それでもこの起動時に一本煙草が吸えてしまいそうなくらい時間がかかるのを見るとやはりちょっと重すぎじゃないかと思ってしまう。
それにことえりとどうもコンフリクトを起こしているみたいで、ID3データレイヤーに日本語を書き込みをしようとするとアプリが落ちるという症状がずっと改善されていない。
万能を追求しようとするとソフトウエアというのはこういう問題を必ず起こすという見本なのかも知れない。
それにもうひとつ感じる問題は、Windowsの世界でもちょっとそういう問題は起きかけているが、Mac環境ではiTunesは完全な独占状態で、MacではiTunes以外のジュークボックスソフトは育っていないという点だ。
iTunesがコケればMac環境では音楽を聴けるソフトは無くなってしまうというのもリスキーな状態では無いだろうか。
このCogはオープンソースのフリーウエアジュークボックスソフトだ。今のところは必要最小限の機能しかついていない。
つまりiPodへの転送機能もないし、音楽ダウンロード販売の機能もついていない。
本当に音楽を聴くだけのアプリだ。
Cogのプレイリストは
"~/Library/Application Support/Cog/Default.playlist"
に作られる。
基本的にはありもののmp3などの場所をパス情報として記録するという仕組みらしい。
曲リストを登録する時には、本体にドロップしたりアプリ付属の曲リストブラウザで開いたりするが、フォルダ単位で登録できる。
iTunesのライブラリをそのままドロップすれば簡単だ。
またこのアプリはmp3やAACだけでなく、デフォルトでOggVorbis、WavPackなどのフォーマットを登録できる。
ここが排他的なiTunesよりも良いところだ。
シームレスにWMAなんかも扱えるともっと良いかも知れない。
となかなか良さげなのだが、若干問題が無い訳ではない。
私の場合iTunesのライブラリには4200曲もの音楽データが入っているが、この読み込みには数十分かかってしまう。
また次回からは前出の.playlistファイルを読みにいってくれるのだが、それでも起動に数分以上かかってしまう。
とてもお手軽にiTunesの代わりをさせるという雰囲気ではない。
安定はしているんだろうが、それでも既に一度クラッシュもしている。
Macユーザは当たり前のようにiTunesを愛用しているが、実はこのジュークボックスソフトというのは結構難しい技術なのかも知れない。
なぜならWindowsには未だに安定したジュークボックスソフトが無いことを考えると、iTunesのようなものを早くから使えていたというのはものすごくラッキーなことだったのかも知れないと思うようになってきた。
このCogの重さや安定性を見ていて何となくそんなことを思った。しかし、今はそういうことだがCogはオープンソースでどんどん改善されるだろうし、iTunesには無い良さもある。
ドロップでどんどんリストをお手軽に作れるので、どちらかというとiTunesのように全曲登録してブラウズして聴くのではなく、その日の気分で聴きたいアーティストを毎回登録して聴くという使い方が向いているかもしれない。
Cogは音楽ファイルをブラウズしてリストプレイするジュークボックスソフト
こうやってタグで登録する方法もあるし、フォルダごと本体にドロップする方法もある
残念ながら日本語タイトルは一部文字化けする
しかも法則性が解らないというか、文字化けするものとしないものの違いがよくわからない
機能的には繰り返し再生、シャッフル再生など必要最低限の機能はついている
面白いのはドロワーで曲の情報を表示できることか
これがもっと軽快になってビジュアルも進化したら
なかなか使えるソフトになるのではないかとは思う
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