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OSXでよく使うアプリケーション12-17

インターネットユーティリティ/Web Communicator, News Gatherer



RBrowser

(Shareware)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

FTPクライアントアプリのもうひとつの定番。

ここのログでもずっと書いているが、最近このサイトを置いているジオシティーズのサーバでサイトが消えてしまうという不具合が連続して起きいる。
それまで愛用していたCyberduckというftpクライアントがアップロードの時にRead timed outというアラートをだしてアップロード後の認証に失敗する。そうするとその時にアップしたファイルをジオのサーバが自動的に削除する仕様になっているらしく、それで1月末から連続的にこのサイトが消えるということが起きている。

この件に関してソフトバンクのサポートにコンタクトをとったが、最初は丁寧な返信文が来たがそのまま一ヶ月半経っても音沙汰なしで、所詮ソフトバンクはソフトバンクでしかないということかもしれない。
ここのサポートは基本的にクソである可能性が非常に高まっている。
今回はちょっと希望を持ってしまったが、それも裏切られそうでちゃんと顧客満足度なんか追求する気は毛頭ないということなのかもしれない。そうではないと思いたいが、サーバの履歴を読むのにどうして一ヶ月半もかかるのだろうか。

とそんなソフトバンク批判はどうでも良いのだが、代替のftpクライアントアプリとして以前使っていたFTPCを使っていたが、これもCyberduckと同じRead timed outが出る確率が2割程度ある。
そしてそれが出るとやはり同じようにサイトが消えてしまう。しかも一度消えてしまうとそのあと何度も同じファイルでエラーが出てしまうという問題が続く。これでは到底使い物にならない。
これをあきらめてジオシティーズの作り付けの使いにくいアップロードページを使うことで落ち着きかけていたが、どうにもこれには納得がいかなかった。

そこでかなり昔に試したRBrowserを思い出した。このアプリはMacユーザの間では高い評価を得ていて、私自身このサイトを公開する前には試していたのだがなぜかここではこれまで紹介していなかった。
再度これを試したのだが、正直Macユーザの間でもっとも評判の高いCyberduckがダメなのにこれでうまくいくだろうかという「ダメもと」だった。

ところが実際試してみるとこれまでのところアップロードに1回も失敗しない。
あれほどCyberduckFTPCで苦しめられたRead timed outが1回もでないのだ。
不思議だ。
これはやはりサーバとftpクライアントとの相性という問題で片付けられるような問題なのだろうか?
今回は慎重に評価しようということで、結構前から使い始めてトラブルが出るのを待っていたのだがいまだに問題が起きないのでもうftpをRBrowserに乗り換えるという事でこの問題は解決なのかもしれない。

このアプリはおそらくOSXのFTPクライアントアプリでは一番老舗のはずだからフェイスのデザインは一番古い。
だからCocoaアプリなのにCarbon臭い古くささが残っている。
だけど面白いところもある。
階層表示のアイコンがなぜかルートボリュームの場合はオムスビ型のiMacだったりする。
その階層表示もFinderと同じようにアイコン表示、リスト表示、カラム表示ができる。
これは便利だ。同じホストの下の階層に移るのにいちいち再接続並みの手続きを踏まなくても単純にカラムを移動すれば良い。
設定も簡単だ。

ここでちょっと問題。
肝心のアップロードボタンに当たるものがどこにも見当たらない。ツールバーにもメニューバーにも無いし、ツールバーのカスタマイズにも見当たらない。そういうショートカットも無いようだ。どうやってアップロードを開始するのかと思ったらなんと、ホームフォルダを表示しているウインドウからftp側の窓にアップしたいファイルをドロップするのだという。
なんとMac的な!
でも感覚的で間違えないからいいかもしれないけど。

さらにここでもうひとつ問題が。
このファイルブラウザのファイルの並び順のルールが、現行のFinderとちょっと違うので混乱しやすいということだ。例えば数字はFinderの場合
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11
と並ぶがRBrowserの場合昔の並び方の
1、11、12、13、14、15、16、17、18、19、2、20、21
というふうに並ぶ。
アップロードを完了したかどうか確認するのにこの並びが違うのは混乱の元になる。
番号順にまとめてドロップという時にもこれは不便だ。
何とかならないかなと思っていたら、なんとこのRBrowserFinderからも直接同じようにドロップできることがわかった。
要するに開いている窓の向こうはftpだというだけで、Finderでローカルファイルを動かすのと同じように扱えというのがこのアプリのルールらしい。
面白いんじゃないだろうか。
CyberduckFTPCでもそういう機能になっているが、ダイアログを使ってアップロードをするのが普通になっていたからこういう方法しか無いのがかえって新鮮だ。

ところでこのアプリはフリーウエアと表示しているが実はシェアウエアでもある。
単純なftpクライアントとして使うだけならフリーウエアで使える。
シェアウエアのレジストをするとSFTPが使えるようになる。
これはセキュリティソケットレイヤーが組み込まれたftpで、認証やアップロードのセッションを全て暗号化する。最近はSFTP strongly recommendedという注釈もよく見るのでシェアウエアレジストした方がいいかもしれない。
特に私のようにジオシティーズのようなスカタンプロバイダを使っている場合はそうかもしれない。






RBrowserを起動するとホームフォルダのウインドウとftp接続の設定ウインドウが現れる
設定は非常にシンプルなので迷うことはないだろう





ftp側のウインドウはこのようにアイコン表示もできるしリストやカラム表示もできる
Finderと同じように扱える





アップロードの操作はなんとフォルダアイコンをグッとつかんで
ftpのウインドウにドロップという方法しか無い
なんというMac的なアプリだろうか





せっかくのFinderライクな表示なのだがファイルの並び順が現行のFinderと違う
このために番号順にまとめてアップするにはひとつずつドロップしないといけないのが不便





と思ったらなんとFinderからもまとめてドロップが可能だった
要するにFinderでローカルファイルを移動するのと同じように扱える





リスト表示は全てのファイル、フォルダを表示するデフォルトから
特定のファイルだけあるいはフォルダだけという表示の仕方もできる
ファイルの構成を確認したりディレクトリの移動を頻繁にしたい時に便利だ






WeatherDock

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

天気予報を表示するアプリというのは結構たくさんある。
これは結構あちこちのサイトでお奨めになっている、洋物の天気アイコンが綺麗なアプリ。

問題はその表示の仕方で、デスクトップに表示したりメニューバーに表示したりいろいろなものがあるが、デスクトップは邪魔だったりメニューバーは視認性が低かったりと不満を持つ人はあるだろう。
ドックならそういう問題を解決できるかもしれない。
ステータスを表示するタイプのアプリは意外にドックアイコンで表示するものが向いているように思う。

これはweather.comに天気情報を取りに行く。
こういうアプリはアメリカなどの気象情報は詳細だが日本国内の天気は取れないことが多かったが、今では日本の結構な地方都市でもローカルの天気予報情報を取れるようになった。
日本語にローカライズされればもう不満は無いだろう。






WeatherDockの設定画面
どこの地域の天気が必要か指定する
世界の主要国は網羅しているし、それぞれの国の主要都市に対応している





ドックのアイコンは今夜の天気を示している
月に雲がかかって晴れところにより曇りという天気予報になる





タグで週間天気予報を表示することもできる
データは天気だけでなく気温、風向風速、気圧と推移、
湿度、視界、紫外線指数など詳細に渡っている
また単位もヤードポンド法とメートル法を選ぶことができる





チョットしたことだがこういうメタルスキンを選ぶこともできる
それだけのことだが






Integrity

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

これはすばらしい!

サイトなどの中のリンク切れを見つけてくれるアプリ。
どういう場合に役立つかというと、私のようなサイト管理者が運営しているサイトのチェックということになる。

皆さんも周知の通り当サイト自体が巨大なリンク集のようなものだ。
アプリ作者さんのサイトにリンクしたりMacUpdateやVersionTruckerにリンクしたり、Tipsをwebで見つけてきたら情報元にリンクしたり、IT用語を時事ネタで紹介したり映画のリンクをはったり・・・考えたらほとんどのコンテンツがなにがしかのリンクに依存している。

ところが聞くところによるとwebでのサイトの平均の寿命は3年なのだという。
以前山本一郎の本の引用で
「ブログの生存率は3ヶ月で30%、最初の一年を乗り切る確率は18%まで落ちる」
という話を紹介したことがある。(どこで紹介したか思い出せないのだが)
最初の一年を生存できるサイトは2割もないというのは驚きなのだが、でも実感としては確かにそれくらいだろうという気がする。
その一年の難関を通り過ぎても次にはwebサイトの寿命がある。
ひとつのサイトがひとつのテーマで生存できるのは平均3年程度なのだそうだ。
そこらへんで寿命が尽きて自然に更新停止になってしまう。
そういえば最近私が昔からおなじみだったサイトが軒並み更新されない状態になって、何ヶ月も記事も増えないしBBSも誰も書き込まないという状態になってしまっている。
昔からのお仲間がみんな活動停止状態になってしまっているということだ。
そういうことで言うと当サイトもそろそろ寿命が来ている様な気がする。

それはともかくリンクを張っても寿命でリンク先が消えてしまったとしたら、リンクが数十から100くらいまでなら時々チェックするということもできるが、当サイトのようにリンクなんで何千あるか分からないとなるとマニュアルでチェックするなんて到底不可能だ。皆さんも何か気がついたら教えていただけるとうれしいのだが、そういうユーザ頼みではなく何かいい方法はないかと考えていた。
このアプリがその要望に応えてくれる。

結果からいうとすばらしいパフォーマンスを見せてくれた。
なんとリンク切れは2700。
ただしそのうちの6割以上は私は書いた覚えがない、yahooやadobeのリンク。
その正体がよくわからないのだが、Geocitiesのサーバが何か変な広告リンクをつけてそれがリンク切れになっているのじゃないかと思う。

ただ身に覚えのあるところでもいくつもリンク切れになっているところを見つけた。
特にタグの打ち間違いでリンクが切れているという情けないミスも発見した。
これは使える。






Integrityの使い方は簡単
最初の設定ページにトップページの親URLを置くだけだ
階層の深さは自分のサイトの構造を考えて設定する





すると出るわ、出るわ・・・
それぞれのリンク切れの内容を詳しく見ることもできる





どういうリンクが切れているかポイントしてくれるので
こういうシンタックスエラーのリンク切れも見つけられる
というよりこれってケアレスミスでしょ?>オレの・・・




Integrity

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

Webサイト管理者のためにサイト内のリンクチェックをして切れたリンクをリスト表示してくれるアプリ。

使い方はスキャンしたいサイトの/index.htmlを含むURLをフォームにおいてスキャンするだけでいい。
弊サイトは膨大な量のリンクがあり、しかもサイト運営の期間も長いので正直もうリンク先がなくなってしまっているリンクもたくさんある。
また移転しているところもあるので、なくなったか移転したかなどを一覧で表示してくれるとありがたい。

このIntegrityのリザルトはリダイレクトがあればリダイレクト先も表示してくれるので、リンク先の移転の時には助かる。
もっとも最近はリダイレクトを置かないで移転するブログも多いので、結局最後はGoogle先生が頼みの綱になるのだが…

このアプリはフリーウエアだが、複数サイトの管理に特化した設定の割付ができるシェアウエア版のIntegrity Plusというアプリもある。
各自の目的に合わせて選択してほしい。





Integrityの使い方は簡単で/index.htmlを含むURLを
フォームに入力して右の「Go」ボタンでスキャンを開始する




スキャンが完了したらこんな表示




以前テストしたバージョンとは結果の表示方法が変わった
リンクのあるページ(弊サイトの場合はほぼすべてのページ)がリストアップされ、
そのうちリダイレクトページやリンクのシンタックスエラーページ、
リンク切れページなどを色をつけてハイライトしてくれる




例えばCaminoのページはもう削除されてしまったようでリンク切れになっている




FireFoxのページは移転に伴いリダイレクトされている
そのリダイレクト先とリダイレクトのレスポンスタイムなどが表示されている




ちなみにサイト内の403ページ(リンク先が表示できないサイト内リンク)
のリダイレクトは0.3秒とさすがに速かった




こちらもリダイレクトされたページなのだがSSLで守られて
いるということなのかリダイレクト先が表示されいない
最近こういうサイトが増えているのだがこういうのは
元のリンクをそのまま使わないと仕方がない
こういうリンク先のためにIntegrityにはブラック&ホワイトリストの設定が用意された




初期画面のセッティングにスキャンしないリンク先の
URLを登録していけばそこは無視するという設定ができる
他にもスレッドの深さ、タイムアウト値、破損したイメージの
チェックなど細かい設定が用意されている
なおここらの設定を複数サイトで使い分けて一気にスキャンしたいというWeb管理者には
sシェアウエア版のIntegrity Plusが用意されている…という広告リンクが出ている




こちが本当の設定画面
そうリンク数の制限クリックの深さ、デフォルトファイルのファイル名などの設定が可能



2016年3月12日








Sandvox

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応

CSS(カスケードスタイルシート)を使ったサイトを安直に作るアプリ。
基本的にはテンプレートを選んで、多少レイアウトを変更して本文を書き込んだりグラフィックを挿入するだけで、専門知識も必要なく非常に簡単に作例のようなサイトができてしまう。
また作製中のものは独自フォーマットのファイルとして保存されるが、アップロードの準備としてindex.htmlをトップとするサイトリソースに書き出すことができる。
これもほぼワンクリックだ。
しかも設定したリモートサーバにftpやWebDAV、ftpsなどでアップロードもできる。

つまり動的なサイトでなければこのアプリひとつで全て完結してしまうということだ。
あとはブログとして使う場合はどれくらいの親和性があるのかというところが気になるが、レジストしないと複数ページの作成ができないので確認できない。
実用性はよくわからないが当節のホームページのスタイルはみんなCSSだから、こういうものを使うのも手かもしれない。

もう本当に当サイトのようにむき出しのhtmlを手打ちで打って、レイアウトはテーブルなどでやっているなんてサイトは化石になりつつあるので、とりあえずスタイルを今風に変えたいならこのアプリはかなり使える。






Sandvoxのテンプレートをチョコチョコっといじった作例
しかもこんな感じのサイトが数分の作業でできてしまう





コラムや日記サイト向けのレイアウトもある
いくつかテンプレートの雰囲気をキャプチャーで紹介する





こんな感じの楽しげなデザインもあっという間に





こういう今時のブログにありがちなデザインも簡単にできる
当サイトもこうなった方が良いという方はBBSにご意見を御寄せください
でもこれはちょっと没個性なような気がするけど





当世風ながらちょっとカッコいいデザインもある
これも悪くないなぁ





作業中のサイトは.svxSiteという拡張子を持つ独自フォーマットで保存される





メニューからプルダウンで「サイトの書き出し」コマンドを実行できる





そうするとこういう通常のindex.htmlを
トップページにするサイト構成を書き出してくれる
これをweb上のリモートサーバにアップロードする












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